【シニアの概況】高齢者の外出と自動車の運転に関する状況 2020年1月

内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。 シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


シニアの外出手段は自家用車と徒歩が多い

60歳以上の人に対し、外出する際、どのような手段で外出しているのかを聞いたところ、「自分で運転する自動車」(56.6%)と「徒歩」(56.4%)が多く、「自転車」(22.4%)、「家族などの運転する自動車」(20.5%)、「電車」(20.3%)、「バス」(20.2%)がいずれも2割程度となっています。

複数回答なので単純に合計できませんが、「自分で運転する自動車」が56.6%、「家族などの運転する自動車」が20.5%と、かなりの人が移動手段に自家用車を利用していることになります。

外出する際に利用する手段(複数回答)<都市規模別>

外出する際に利用する手段(都市規模別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

年齢別に見ると、「自分で運転する自動車」とする割合は年齢が上がるほど減少し、80歳以上では、26.4%となりますが、「家族などの運転する自動車」とする割合は、年齢が上がるほど増える傾向にあります。

外出する際に利用する手段(複数回答)<年齢別>

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

シニアの過半数以上が外出時に自分で運転している

自分で運転する自動車を外出の手段としている人に対し、運転頻度をたずねたところ、「ほとんど毎日運転する」と答えた人は約3分の2(67.4%)となっています。

「ほとんど毎日運転する」とした人の割合を都市規模別に見ると、「大都市」の50.0%に対し、「中都市」66.7%、「小都市」72.9%、「町村」75.5%と、都市規模が小さいほど毎日運転する割合が高くなっています。

また、男女別に見ると、女性より男性の方が「ほとんど毎日運転する」とする人の割合がやや高い。年齢別に見ると、年齢が高くなるほど運転頻度は少なくなる傾向がありますが、80歳以上でも5割以上がほとんど毎日運転しています。

外出の際に自分で運転する頻度(択一回答) ※外出の際に自分で自動車を運転する人=100%

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

80歳以上は「年齢や身体的な支障の有無にかかわらず、車の運転を続けようと思っている」人が多い

自分で運転する自動車を外出の手段としている人に対し、今後車を運転することについて、どのように思っているかを聞いたところ、「一定の年齢になったら、車の運転をやめようと思っている」人が40.4%、「視力の低下などにより運転の支障を感じたら、車の運転をやめようと思っている」人が39.8%となっています。

一方で「年齢や身体的な支障の有無にかかわらず、車の運転を続けようと思っている」人も11.5%います。この割合は、都市規模別に見ると、都市規模が小さいほど高くなる傾向にあります。

また、男女別に見ると、男性の方が車の運転を続けようと思っている割合が高く、年齢別では、65歳以上では、年齢が上がるほど、車の運転を続けようと思っている割合が増える傾向にあります。

今後の車を運転することについての考え(択一回答) ※外出の際に自分で自動車を運転する人=100%

今後の車を運転することについての考え

記事作成:2020年1月


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2021/4/23

65歳以上の72%がワクチン接種予定だが、
いつ接種できるかよく分からないと

情報不足が鮮明に。女性はワクチン接種に敏感で、
安全性や実績の少なさによる不安が強い!


シニアライフ総研®では、シニア層の日常生活における新型コロナウイルス感染症拡大の影響を把握するため、55歳以上の高齢者約890人を対象にインターネット調査を行いました。



【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2021年4月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:介護サポートなどを必要としない健康な高齢者(年齢55~88歳)
  • 有効回答数:887名(男性:462名/女性:425名)


 

【調査結果】

1. 新型コロナウイルスに対するワクチン接種について(複数回答)

新型コロナウイルスに対するワクチン接種について2
※対象:65歳以上 N=584(男性:297、女性:287)


新型コロナワクチンについて接種順位の高い65歳以上のシニアに聞いたところ、「ワクチン接種をするつもりであるが、いつ接種できるのかの予定がよく分からない状態である。」が72%と最も多く、「ワクチン接種をしたいとは思っているが、リスクが良く分からなくて不安である。」17%、「ワクチン接種をするつもりであるが、どこに問合せして良いのか(どこから案内が来るのか)分からない状態である。」11%と続いており、ワクチン接種に関する情報が行き届いていないことがうかがえる。

また、男女別で見ると、男性は「ワクチン接種をするつもりであるが、いつ接種できるのかの予定がよく分からない状態である。」が女性よりも14ポイント高くなっていることから情報量の少なさを感じる傾向が女性より強い。女性は、「有効性や安全性に不安要素が多く、現時点ではワクチン接種はしないつもりである。」、「海外製(海外開発)のワクチンでは、自分には合わないのではないかと心配である。」、「もう少しワクチン接種の実績数が増えてから、接種するかを検討したい。」が男性の約2~3倍の数値となっており、男性よりもワクチン接種にネガティブであり、安全性や実績の少なさによる不安が男性より強い傾向にある。



2. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による使うお金の変化について (単独回答)

コロナ禍でのお金の変化について3



上がったものの上位は「自宅での食費」35%、「光熱費」28%、「生活必需品の購入費」11%と続いており、下がったものの上位は「外食費」59%、「交通費(ガソリン代・公共交通機関の運賃など)」33%、「衣服費」28%と続いていることから、外出自粛に直結する項目の変化が大きく見られる。

 男性

コロナ渦でのお金の変化について_男性

女性

コロナ渦でのお金の変化について_女性


男女別で見ると、「衣服費」に大きな差異が見られ、女性は男性の2倍以上の40%が下がったと回答している。また女性は、男性よりもお金の変化に敏感な傾向にある。



3.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの (複数回答)

「意識や行動」について変化があったもの2



新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の90%が「意識や行動」に変化があったとして、中でも「外出時にマスクの装着を欠かさなくなった」81%、「手洗い・うがいなどを、こまめにするようになった」74%、「外出をほとんどしなくなった」28%と続く。これは前回調査時の上位3項目と同様であるが、「外出をほとんどしなくなった」について、2020年6月は48%であったのに対し、2021年4月は28%と20ポイントも減少していることから、外出自粛の意識が薄れていることが分かる。

2021年4月調査【男女別】

「意識や行動」について変化があったもの_男女別



男女別で見ると、男性は「意識や行動」に変化があったのが86%であるのに対して女性は95%であり、更に多くの項目で女性のほうが数値が高いことから、女性の方が行動や意識変容が大きいことが分かる。

また、「ストレスを感じることが増えた」について女性は27%であり男性より15ポイント高いことが特徴的であり、外出自粛で自宅に家族がいることが多いため、普段より家事が増えたためではないかと想定される。



4.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「時間が増えたもの」(複数回答)

コロナ禍で「時間が増えたもの」3



新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の65%に自身が行う「時間が増えたもの」があり、前回調査(2020年5月)と比較すると9ポイント減少しており、コロナ禍前の生活に多少戻っている傾向にある。中でも上位は「TVの視聴時間」38%、「PCによるインターネットの利用時間」36%、「スマホなどのモバイル端末によるインターネットの利用時間」18%となっており、いずれも前回調査の数値を下回っている。

2021年4月調査【男女別】

コロナ渦で「時間が増えたもの」_男女別



男女別で見ると、男性の60%が「時間が増えたもの」があると回答しているのに対して女性は71%であり、更に多くの項目で女性のほうが数値が高いことから、女性の方が時間の使い方に変化が大きいことが分かる。



5.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「時間や機会が減ったもの」(複数回答)

コロナ禍で「時間や機会が減ったもの」3


新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の82%に自身が行う「時間や機会が減ったもの」があり、挙げられたのは「外食・食事会」58%、「旅行・レジャー」54%、「友人・知人との交流」41%と続く。これらの傾向は女性が牽引しており、中でも「友人・知人との交流」については男性と20ポイント差、「外食・食事会」は11ポイント差となっており、いずれも交流にまつわる項目の男女差が顕著である。



6.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」 (複数回答)

コロナ禍で新たに生活に取り入れたこと3


前回調査では47%が「新たに生活に取り入れたこと・やってみたことがある」と回答していたが、今回調査では40%とやや減少した。上位3位は前回調査と変わらず「室内での健康維持・増進策」18%、「屋外での散歩・ランニング」11%、「今まで作ったことがなかった料理」8%となっているが、いずれも前回調査から数値は減少している。ただし、「動画配信サービスの視聴」、「オンライン飲み会」、「内職」については回答数が少ないものの前回数値を上回っている。


2021年4月調査【男女別】

コロナ渦で新たに生活に取り入れたこと_男女別


男女別で見ると、男性の36%が「新たに生活に取り入れたこと・やってみたことがある」と回答しているのに対して女性は44%であり、更に多くの項目で女性のほうが数値が高いことから、女性の方がコロナ禍の生活スタイルの変化に柔軟に対応できていると想定される。


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

貯蓄高2,000万円以上あるシニアの特徴 ー 定期調査/2020版より
“独居”シニアの特徴ー 定期調査/2020版より
定期調査/2020版よりーシニアの「何でもランキング」!!

2021/2/19

貯蓄高”2,000万円以上”シニアは
趣味が多くメディア接触率も高い。
将来の不安は金銭面より配偶者・親族について。

 

現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査結果から、貯蓄高別にシニアの特徴を分析しました。「貯蓄高2,000万円以上層」と「貯蓄高2,000万円未満層」で大きく差がみられた点をご紹介いたします。



“貯蓄高2,000万円以上層”のシニアは趣味に積極的

「貯蓄高2,000万円以上層」と「貯蓄高2,000万円未満層」の現在の趣味を比較した結果、2,000万円以上層で「現在趣味で行っていることは、特にない」と回答した人数は、2,000万円以上層の6%に対し、2,000万円未満層は13%と、2,000万円以上層の約2倍の割合となった。

また、回答者全体の上位15位のうち「現在趣味で行っていることは、特にない」、「パソコン」、「日帰り旅行」を除いたすべての選択肢において2,000万円以上層が2,000万円未満層を上回る結果となった。特に、「国内旅行」に関しては2,000万円以上層が58%に対し2,000万円未満層は40%と18%の差が見られている。

貯蓄高別 現在の趣味2
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281


“2,000万円未満層”は経済面への不安が多いが
“2,000万円以上層”は配偶者・親族に関する不安が多い

「将来不安なこと」については、2,000万円以上層は「特に不安がない」を選択した割合が13%に対し、2,000万円未満層の19%と比較すると6%ほど高い。さらに「生活費」に関しては、2,000万円以上層が11%に対し、2,000万円未満層は37%で、2,000万円未満層は2,000万円以上層の3倍以上となっている。「医療費・介護費用」についても、2,000万円以上層が20%に対し、2,000万円未満層は36%と16%多い結果が出ている。

一方、2,000万円以上層については、「家族や親族との人間関係」、「介護してくれる人がいないこと」、「配偶者・パートナーが居なくなった後の自分の暮らし」、「親族の世話になり負担をかけること」、「自分が亡くなった後の配偶者・パートナーの暮らし」といった配偶者や親に関する不安の割合が2,000万円未満層よりも多い結果となった。

将来余生について不安なこと
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281


“2,000万円以上層”は、多岐にわたるメディアに触れている

「BS・CS放送」、「ラジオ」、「新聞(紙版または電子版)」それぞれへの接触率に関しては、2,000万円以上層は2,000万円未満層よりも多く触れている傾向にあり、「BS・CS放送」は2,000万円未満層56%に対し2,000万円以上層73%、「ラジオ」は2,000万円未満層48%に対し2,000万円以上層53%、「新聞(紙版または電子版)」は2,000万円未満層66%に対し2,000万円以上層77%といった結果になった。

メディア接触率
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281




また、よく使うアプリやサイトについても、「よく見るインターネットのサイト、アプリはない」の回答割合が2,000万円未満層15%に対し2,000万円以上層8%と、2,000万円以上層はサイトやアプリをよく見ている人の割合が高い傾向にある。特に「インターネットバンキング・金融サービス」については、2,000万円未満層19%に対し2,000万円以上層32%と、2,000万円以上層の利用が高い傾向がみられている。

よく見るサイト・アプリ3
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281

調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分
都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県

 

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“独居”シニアの特徴ー 定期調査/2020版より
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定期調査/2020版よりー第2回シニアにまつわる「ウソとホント」経済事情&IT活用編

2020/10/27


“独居”シニアは株式配当収入が多く、
人間関係が多岐にわたる層と
コミュニケーションに消極的な層と二極化



現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査結果から、「一人暮らしのシニア」と「同居人がいるシニア」で大きく差異があったデータをご紹介いたします。



“独居”シニアは株式配当収入が多い

収入源について、一人暮らし層の「株式配当」は16.8%と、同居層の10.8%と比べて約1.5倍である。

収入源_一人暮らし、同居人あり別
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276/複数回答


“独居”も”同居”も貯蓄2,000万円は18%

貯蓄高について、1,000万円未満の構成比を比較すると一人暮し層は43.8%であるのに対し、同居層は33.9%と約10ポイント少ない。

また、貯蓄額2,000万円以上の一人暮らし層は18.0%、同居層は18.2%とほぼ同数であった。

貯蓄高3
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276


“独居”シニアはコミュニケーション相手が多岐

一人暮らし層は「配偶者・パートナー」を除くほとんどの項目において同居層よりもコミュニケーションを取っている割合が高い。
一方で、一人暮らし層は「誰ともコミュニケーションを取っていない」が15.2%と同居層の1.8%に比べて約8倍と高い。

コミュニケーション相手_一人暮らし、同居人あり別
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276


“独居”シニアはコミュニケーションに消極的

将来コミュニケーションを増やしたい相手について、一人暮らし層は「兄弟姉妹」や「共通の趣味の友人」、「同級生などの古くからの友人」、「新たな知人・友人」などの割合が同居層よりも高く、同居層が多く占める「配偶者・パートナー」や「お子様」などと比べて対象相手が多岐に渡る。

一方で、一人暮らし層は「特に誰ともコミュニケーションを増やそうとは思っていない」が46.5%と同居層の29.1%に比べて約1.5倍と高い。

N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分
都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県

 

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2020/8/25

シニアの好きな著名人、
接触メディア、サイト・アプリなど
シニアにまつわるランキングを発表!!



シニアの好きな芸能人は、1位「嵐」、2位「明石家さんま」、3位「タモリ」

男女ともに「嵐」「明石家さんま」の好感度が高い。トップ10のうち半数をお笑い芸人が占め、人気急上昇中の東北出身「サンドウィッチマン」が4位とシニアにも人気。また、往年の人気女優である「吉永小百合」、そのポストと言える「綾瀬はるか」。また若手人気俳優「佐藤健」も上位にランクイン。俳優はシニア層に人気のNHKドラマへの出演が人気獲得の鍵かもしれない。スポーツ選手では唯一「羽生結弦」がランクインした。

好きな著名人ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より 回答形式:FA

  



シニア世代もインターネットが浸透しつつあり、ネットニュースの接触率が新聞(紙版)を超える

インターネット及びスマートフォンの浸透により、近年の若者のテレビ離れについて言及されることが多いが、シニアの9割以上がテレビを見ていると回答している。しかし、ネットのニュースが65%で2位に入り、新聞(紙版)よりも上位となった。ネットの動画サイトも42%で8位、SNSは33%で9位にランクインしており、シニアにもインターネットは浸透しつつある。

メディア接触率ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 



テレビ番組の人気は、シニア男性『スポーツ中継』、女性『国内ドラマ』

男性は「スポーツ中継」「洋画」、女性はドラマや娯楽系番組が好きなうえ、「健康・医療」「グルメ・料理」番組もよく見ている。

テレビ(地上波)視聴ジャンルランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より


シニアが最も活用しているサイト・アプリ人気No.1は『ニュース』

1位は「ニュース」、2位は「天気予報」と、日々の生活に密着した情報を入手する手段として、6割以上のシニアがサイトやアプリを積極的に活用している。また、3位には「通販」がランクインしており、リアル店舗のあり方やサービスなど、今後はニーズに合わせていかなければならなさそうだ。

よく見るサイト・アプリランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

  



シニア男性は『家電・趣味系』、シニア女性は『健康・美容系』でインターネット通販を牽引

インターネット通販経験者の約半数は「食料品」を購入しており、「家電」「趣味のもの」は男性が、「衣料品」「健康関連用品」「美容・コスメ」は女性が牽引している。

ネット通販で買っているものランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より


シニアが健康維持のために実践していることNo.1は『食事』

健康維持のために食事・運動・節制と意識が高いことがうかがえ、特に女性は体操やフィットネスなどのアクティブ系の対策に積極的である。

健康維持するために行っていることランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

  



シニアが将来やってみたい趣味のキーワードは『旅』

健康維持のために食事・運動・節制と意識が高いことがうかがえ、特に女性は体操やフィットネスなどのアクティブ系の対策に積極的である。

将来やってみたい趣味ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 



シニアの趣味、トップは男女ともに『国内旅行』

「国内旅行」「映画鑑賞」「音楽鑑賞」「ウォーキング」は男女共通して人気。男性は「パソコン」「スポーツ観戦」が、女性は「読書」「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」が高い傾向が見られる。

現在の趣味ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 



『町内会』はシニアの定番参加コミュニティ

「友人・知人との食事会(飲み会)」「町内会」「同じ趣味を通じたコミュニティ」「ボランティア活動」に積極的に参加している。男性よりも女性の方がコミュニティへの参加率が高く積極的である。

参加コミュニティランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 

その他、シニアに関する幅広いテーマでの独自調査分析情報はこちらからご覧ください。

2020/8/18

シニアは現金決済派!?
老後資金2,000万円の準備万全!?
ネット通販を利用しない!?
ITに弱い!?広告宣伝はアナログ媒体!?

ウソ?ホント?

現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査を実施し、シニア層の実態を数字で検証しました。都市伝説的に表されるシニア像を「ウソとホント」形式でご紹介いたします。

 



シニアは「キャッシュレス決済」についていけてない!?

ウソ

キャッシュレス決済の普及率は82%で完全に浸透している。コロナ禍の影響で3%程度、新たに使用するようにもなった。因みに、使用されているキャッシュレス決済デバイスは「クレジットカード」90%、「流通系ICカード」34%、「交通系ICカード」34%、「QRコード決済」31%となっている。

キャッシュレス決済利用率
シニアライフ総研®2020年5月下旬実施調査より N=666(居宅や施設で介護を受けている方を除く)
利用しているキャッシュレス決済の種類
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=550(キャッシュレス決済利用者のみを対象)


シニアは「老後資金2,000万円」の準備万全!?

ウソ

金融庁のレポートで年金以外に2千万円の貯蓄が必要だといわれたことで物議をかもしたが、現時点での貯蓄高で2千万円に満たない人は68%おり、そのうち百万円未満の貯金額の人は全体の19%であった。反対に5千万円以上の貯金がある人は11%であった。「お金持ち」の定義によるが、いずれにしても将来を加味して贅沢三昧に生活できるシニア層は限られると思われる。

シニア層の貯蓄額分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=560(65歳以上のみを対象。居宅や施設で介護を受けている方を除く)


ニアは「ネット通販」を利用しない!?

ウソ

インターネット通販の利用経験は80%で「月に1回程度利用する」21%、「月に複数回利用している」人は27%である。購入アイテムは「食料品」49%、「家電」38%、「衣料品」37%、「趣味のもの」29%、「書籍」28%となっている。男性は「趣味のもの」3%が、女性は「美容・コスメ」36%と各々高いことが顕著である。

インターネット通販利用率
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
インターネット通販の購入品
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,276(インターネット通販利用者のみ対象)


シニアはアナログで「IT」に弱い!?

ウソ

よく使用するIT機器・機能・サービスを調べたところ、「パソコン」は74%が使用しており、「Eメール」52%、「Yahoo!JAPAN」48%でシニアの中でもIT技術は生活に密着したものとなっている。パソコン・スマホ・タブレット端末の利用も進んでおり、パソコンOSは「Windows」(41%)、スマホOSは「Android」(34%)、検索サービスは「Yahoo!JAPAN」(48%)が好まれ、SNSにおいては「LINE」(37%)の利用率が高い。

シニア層のIT利用率
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532


シニア向けの広告宣伝はやはり「アナログ媒体」!?

ウソ

シニアのメディア接触率は「テレビ(地上波)」が93%で圧倒的に高いが、「ネットのニュース」65%や「ネットの動画サイト」42%も存在感を増している。また、相対的に各メディアへの接触率は男性の方が高いが、「フリーペーパー」をはじめ、「地域の広報誌」「企業のダイレクトメール(DM)」「会員誌・会報誌」などのアナログメディアは男性よりも女性の方が接触率が高い傾向。但し「ネットのニュース」「ネットの書き込み・口コミ」においては女性の方が僅かに高い接触傾向がうかがえる。

メディア接触率
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

定期調査/2020版よりーシニアにまつわる「ウソとホント」ライフスタイル編
2020年5月調査ー第1回 コロナ禍シニアの行動変化
メディア編 ー 定期調査/2020年版

2020/8/6

シニア夫婦間で温度差!?
シニアは病院通いが多い!?
自宅にこもりがち!?終活は当たり前!?
女性の平均寿命が長いのは必然!?

ウソ?ホント?


現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査を実施し、シニア層の実態を数字で検証しました。都市伝説的に表されるシニア像を「ウソとホント」形式でご紹介いたします。



夫婦間に温度差!?シニア男性は妻に片思い!?

ホント2

シニア男性が最もコミュニケーションをとっているのは「配偶者・パートナー」で64%となっている。女性のそれは48%と差異はあるが「お子様」24%や「友人」6%で男性のそれに比べて多い。つまり対象者が多いというのが実情。

しかし、今後もっとコミュニケーションを増やしたい相手として、男性は「お子様」33%、「配偶者・パートナー」32%に対し、女性は「お子様」35%、「友人」34%であり、「配偶者・パートナー」は20%と男性との差異は大きく、「お孫様」19%や「兄弟姉妹」15%へも目が向いていることも事実。男性はこの現実を真摯に受けておくことは必要。

男女別コミュニケーション相手分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
男女別コミュニケーションを増やしたい相手分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

シニアは「病院通いが多い」!?

ウソ

特に疾患・持病等はなく通院の必要がない『健康シニア族』は全体で45%おり、「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」程度の方を含めれば全体の74%が健康体である。『健康シニア族』は男性39%に対し女性が51%で牽引している。

男女別健康状態分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,332(居宅や施設で介護を受けている方を除く)

シニアは「自宅にこもりがち」!?

ウソ

「国内旅行」44%、「温泉旅行」23%、「日帰り旅行」20%などトラベル系のアウトドアな趣味が人気。「映画鑑賞」「パソコン」「ウォーキング」「音楽鑑賞」「スポーツ観戦」「読書」「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」などにも人気が多岐に渡りインドア派とは言い切れないと思われるが、トラベル系以外は比較的ひとりで完結する趣味が多いのも特徴。

シニア層の趣味上位10位
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

シニアにとって今や「終活」は当たり前!?

ウソ

ここ数年「終活」というキーワードを耳にする機会が増えたが、果たして当事者であるシニアは意識的に取り組んでいるのか見てみると、「終活」が出来ている人(「計画通りに実行中」、「計画済み、まだ実行していない」、「計画したが、実行できなくなった」の合計)は僅か21%であり、全く「計画していない」人となると47%と約半数にものぼるのが現状。ちなみに、「将来や余生で特に不安に思っていること」として「健康・病気」58%、「医療費・介護費用」29%、「生活費」27%が特に高く、もしもの時の備え方や計画などを家族も含めて決めておくことは重要に思えるが「終活」を実現できている人はまだまだ多くはない。

シニア層の終活状況分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
将来や余生についての不安分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

女性の平均寿命が長いのは必然!?

ホント2

平均寿命が延びているのは医療技術の進歩のお陰であることは間違いないが、健康維持のために「食事への配慮(食事制限や栄養管理など)」48%、「散歩・ウォーキング」33%を中心に何かしら取り組んでいる人が7割以上いることも大きな要素である。特に平均寿命の長い女性の方は「食事への配慮」54%、「体操」25%、「健康食品やサプリメントの摂取」23%など具体的な取り組みを男性よりも実施していることも大きな要因である。

男女別健康維持のため行っていること分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

 


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

2020年5月調査ー第1回 コロナ禍シニアの行動変化
メディア編 ー 定期調査/2015年版
買物編 ー 定期調査/2015年版

2020/6/16

 

「新しい生活様式」の浸透はシニア女性の
意識変容が下支えになる!
95%のシニアが「意識や行動」に変化!
女性が最も新型コロナウイルスの影響を!

 


シニアライフ総研®では、シニア層の日常生活における新型コロナウイルス感染症拡大の影響を把握するため、55歳以上の高齢者約670人を対象にインターネット調査を行いました。

 

【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年5月下旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:介護サポートなどを必要としない健康な高齢者(年齢55~87歳)
  • 有効回答数:666名(男性:337名/女性:329名)

【調査結果①】男女別 比較結果

1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの (複数回答)

「意識や行動」について変化があったもの

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の95%が「意識や行動」について変化があったものとして、中でも「外出時にマスクの装着を欠かさなくなった」83%、「手洗い・うがいなどを、こまめにするようになった」82%、「外出をほとんどしなくなった」が48%、「室内換気をこまめにするようになった」42%、「運動不足を感じるようになった」38%と続く。

これらは全て男性よりも女性が数値を大きく押し上げていることから、コロナ感染の流行はシニア層の女性が非常に敏感に反応したことがうかがえる。

男性で特徴的なのは、「自宅でお酒を飲むことが増えた」が10%と女性の2倍となっており、毎日の過ごし方に変化があったと思われる。

2. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「時間が増えたもの」(複数回答)

コロナ禍で時間が増えたもの

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の75%に自身が行う「時間が増えたもの」があり、挙げられたのは「TVの視聴時間」49%、「PCによるインターネットの利用時間」43%、「スマホなどのモバイル端末によるインターネットの利用時間」が20%、「YouTubeの視聴時間」16%とシニア層にもテレビと共にインターネットが確実に浸透していることが分かる。

これらの傾向もこのコロナ禍では特に女性が牽引しており、さらに「料理の時間が増えた」23%と、家事にも時間を費やしたと回答している。

 

3. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」 (複数回答)

コロナ禍で新たに生活に取り入れたこと

女性の4人に1人が「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」を新たに取り組んだと回答しており、今後についても「筋トレやストレッチ、ヨガなどは自宅で動画を活用しようと思う」15%(5参照)と、それぞれ男性回答を上回っており、女性の方が健康への意識が高い傾向にある。

4. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自身を含む家族の「買い物」について変化があったもの(複数回答)

コロナ禍で「買い物」について変化があったもの

買い物に関しては、「購入頻度が減り、1回あたりの購入量・金額が増えた」と答えた女性は56%にのぼり、「通販を利用」15%、「食事のテイクアウト」13%、「ネットスーパー利用」8%など、男性のそれらに比べて積極的に利用したことがうかがえる。

今後、女性の14%は終息後も通販を利用予定と答えており、今後の買い物形態も変化するかもしれない。

5. 厚生労働省から発表された「新しい生活様式」を受けて、今後の生活様式について変える予定のもの(複数回答)

「新しい生活様式」を受けて今後の生活様式について変える予定のもの

コロナを想定した「新しい生活様式」について女性は「3密(密集・密接・密閉)」を意識的に回避」78%、「こまめな手洗い・うがいの実施」78%、「外出時、屋内にいるときや会話をする時は症状がなくてもマスクを着用」60%、「こまめに室内換気」54%、「帰省や旅行は控えめにしようと思う」42%と、男性を含む全体のトップ5項目すべてで14~26ポイント以上高く、「新しい生活様式」への意識もかなり高い実態が浮き彫りとなった。


【調査結果②】シニアライフ総研®オリジナルシニア6区分 比較結果

シニアライフ総研®では「シニア」を年齢軸で55歳以上と定義し、年齢軸の他に就業状況、身体状態、普段利用しているデジタルデバイスやインターネットの利用頻度、趣味やコミュニティ参加などの回答を得点化し、シニアライフ総研®独自の視点で6つの分類にシニア世代を大別しています。

>>>シニアの定義・カテゴライズについてはこちら
>>>6区分・各カテゴリの特徴についてはこちら


この6区分のうち、介護を受けている層を除く「現役層」「引退層」「アラ70/アクティブ層」「アラ70/マイペース層」別に見た調査結果をご紹介します。

シニア4区分

1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの (複数回答) 

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの(4区分)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による「意識や行動」の変化について、すべての層において女性のほうが男性よりも「変化した」と答えている。

その中で、「変化しなかった」と答えた割合は、男女ともにアラ70マイペース層が最も多い結果となった。全層であてはまる回答者数が最も多い、「マスクの装着」、「手洗い・うがい」の2項目についても、主に女性のほうが男性より割合が高いが、男性の中でもアラ70アクティブ層は「手洗い・うがい」について全カテゴリーの女性と同程度の意識の高さとなっている。

また「室内喚起をこまめにするようになった」に関しては、アラ70アクティブ層男性は40%と引退層の女性とほぼ同じ割合であり、男性のうちアラ70アクティブ層は衛生面への意識変容がみられる層である。

2. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「収入・支出」について変化があったもの(複数回答)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「収入・支出」について変化があったもの(4区分)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による「収入・支出」の変化は、「変化はなかった」と答える層が最も多い中、現役層の女性のみ「給与やアルバイト・パート等での収入が減った」と答えた割合が上回っている。現役層の男性についても、他層と比べて給与・収入が減ったと回答する割合が多くなっているが、その割合は現役層女性よりも10%低く、シニア層においても男性に比べて女性のほうが経済面での影響を強く受けたことが分かる。

他層で変化のあった点は、「食費が増えた」、「光熱費が増えた」と生活面での影響が見られる。「収入・支出」の変化についても、

他の層に比べてアラ70マイペース層は男女ともに「変化はなかった」と答えている割合が高く、その過半数があまり影響を受けていない結果となった。

3. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自身を含む家族の「買い物」について変化があったもの(複数回答)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自身を含む家族の「買い物」について変化があったもの(4区分)

買い物に関しても、やはり各層女性のほうが「変化した」と回答した割合が多い。

一方で、男性の中でも現役層の「食事のテイクアウト利用が増えた」17%や、アラ70アクティブ層男性の「買い物の頻度が減り、1回あたりの購入量・金額が増えた」56%などは、女性の回答数に近い割合で変化がみられている。

通販利用の増加および利用意欲については、アラ70アクティブ層が最も積極的で、また現役層男女、引退層男性、アラ70マイペース層の女性においても約1割がコロナ後も利用意欲があると答えている。

4. 緊急事態宣言発令に伴う自粛中に、自身を含む家族が「通販」で購入したもの(複数回答)

緊急事態宣言発令に伴う自粛中に、自身を含む家族が「通販」で購入したもの(4区分)

緊急事態宣言発令に伴う自粛中での通販利用への影響については、「意識・行動」や「買い物」の変化と同様に男性よりも女性への影響が強いとみられる。その中でも、通販での「食料品」購入については、アラ70アクティブ層女性が45%と他層の男女と比較して顕著に高くなっている。

現役層・引退層の女性については、約3割が「マスク」を購入しており、店舗における品薄が影響したのではないかと思われる。アラ70マイペース層は男女ともに他の層よりも通販利用の変化が小さい傾向にある。

5. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」(複数回答)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」(4区分)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、新たに生活に取り入れたこととして男性は半数以上が「取り入れたものはない」と回答している一方、女性はアラ70マイペース層を除いて過半数が「取り入れたものがある」と答えている。その中でも、アラ70アクティブ層の女性は約7割が「取り入れたものがある」と答えており、中でも、「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」28%、「屋外での散歩・ランニング」24%と健康への意識が高まった傾向が見られた。

また「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」に関しては、引退層女性が35%と他の層と比べて最も割合が高く、引退層女性の「屋内での健康維持」への意識の高さが見て取れる。

男性に関しては、アラ70アクティブ層男性は、同層女性よりは割合が低いものの、「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」23%、「屋外での散歩・ランニング」20%と健康への意識が高い。

情報収集については、現役層女性と引退層男性が2割程度と、最も「取り入れたものがある」と答えたアラ70アクティブ層女性と同様の割合になっている。現役層女性と引退層男性は特に情報収集に敏感になった層であると考えられる。

 6. 新型コロナウイルス感染拡大の前後の「キャッシュレス決済」利用の変化(単一回答)

新型コロナウイルス感染拡大の前後の「キャッシュレス決済」利用の変化(4区分)

キャッシュレス決済の利用については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用を始めた層として、アラ70アクティブ/マイペース層それぞれ数こそ少ないものの3~6%の影響がみられた。

「以前から使用していた」のはアラ70マイペース層の男性を除き各層約8割またはそれ以上を占めており、シニア層のキャッシュレス決済利用率の高さが分かる。

一方で、アラ70マイペース層男性は「以前から利用していた」68%と他層よりも利用率が最も低く、さらに「これからも利用するつもりはない」23%と他層よりも最も高いことから、キャッシュレス決済の利用に最も消極的な層とみられる。

同様に今後も利用見込みがない層としては、次点に引退層女性15%、現役層男性・アラ70マイペース層女性13%と続いており、性別や年齢による傾向があまり見られないことも指摘できるだろう。


 

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メディア編 ー 定期調査/2015年版
買物編 ー 定期調査/2015年版
デジタルデバイス編 ー 定期調査/2015年版

テレビ(地上波)、新聞、ネットのニュースの順に多い。特にテレビ(地上波)は圧倒的で84%の方が情報収集源に。

p3_図表1

テレビは約8割超えの情報収集源として圧倒的なメディア

約84%が情報収集源としており、他メディアと比較して圧倒に多く、2位「新聞」の1.5倍にもなっています。番組ジャンル/番組名では「ニュース」と「NHK」が多く、「NHK」はシニアから圧倒的な支持を受けていると言えます。

p3_図表2

テレビ(BS・CS放送)は見る人は見る・見ない人は見ないの二極化

見る人は毎日見るようですが、見ない人は全く見ないという二極化の傾向にあります。男女別に見ると、女性よりも男性の方がよく見ているようです。

よく見られている番組ジャンルの1位「ニュース」、2位「ドラマ」は地上波と変わりませんが、「スポーツ番組」、「旅行番組」が上位にランクインしており、メディアの特性と同じく趣味・嗜好性の高いコンテンツが多い傾向にあります。

p3_図表3

ラジオはシニア女性よりもシニア男性が

約35%が「週1回以上」聴取しており、女性よりも男性の方がよく聞いている傾向にあります。

番組ジャンルについては、テレビと同様に「ニュース」が1位で、「音楽・歌謡番組」が2位、「野球」が3位と、テレビでも放送しているコンテンツではありあすが、ラジオの特性を活かした昔からあるコンテンツであると言えます。またラジオでもNHKが人気のようで、上位にランクインしています。

p4_図表1

シニア世代の約半数が新聞を読んでいる

約58%が毎日読んでおり、女性よりも男性の方が毎日読む傾向にあります。購読紙は1位「朝日新聞」で、僅差2位が「読売新聞」、次いで「日経新聞」、「中日新聞」、「産経新聞」と続きます。

p4_図表2

シニア世代の男性が雑誌メディアに接触

頻度は問わず男性の方が購読傾向にあります。中でも「週刊文春」、「週刊新潮」が圧倒的に多いようです。その他については、幅広く読まれていますが、男性は週刊誌、ビジネス誌、女性は週刊誌、家庭情報誌がよく読まれている傾向にあります。

p4_図表3

被介護・看護層を除くシニアの約9割がインターネットを利用

介護・看護を受けている層を除いて、約90%が毎日見ています。ただし、調査方法がインターネットリサーチであり、回答者のWEBリテラシーが平均よりも高いため、実際はもう少し数値が低いと推測されます。


シニア世代の約半数以上が毎日インターネット検索を

約56%が毎日検索しています。男性は約80%が週1回以上検索しており、女性よりも高頻度のようです。


シニア世代に人気な検索サイトはYahoo!JAPAN

介護・看護等を受けている層を除くと、「Yahoo!JAPAN」が約55%と圧倒的に多く、次いで「Google」が約35%。その他のサイトは10%程度ですので、ほぼ2つのサイトで検索しているようです。

p4_グラフ

 

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買物編 ー 定期調査/2015年版
デジタルデバイス編 ー 定期調査/2015年版
コミュニケーション編 ー 定期調査/2015年版
街中を腕を組みながら歩く老夫婦

生活必需品の購入者は自分自身で

介護・看護等を受けている層を除き、約6割以上が「自分自身」で購入しており、次いで多いのが「配偶者・パートナー」となっています。特に男性は配偶者・パートナーに任せている傾向にあります。その反面、介護・看護等を受けている層は「子供」による購入が最も多くなっており、次いで「配偶者・パートナー」と続きます。介護生活に入ると、身体的制限が大きいため、必然的に生活必需品購入者が極端に変化します。

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シニア世代の移動手段は車

全体では1位「自家用車」、2位「徒歩」となっていますが、都市部と非都市部で大きく異なります。都市部は「徒歩」が約55%で1位、次いで「自家用車」約34%、「自転車」約26%と続きますが、非都市部は、1位が「自家用車」約68%、次いで「徒歩」約29%、「自転車」約15%と「自家用車」が圧倒的に多くなっています。

移動時間は都市部・非都市部変わらず平均15分未満以内となっています。


生活必需品の購入頻度は都市部の方が高頻度

約37%が生活必需品を週に2~3回購入しており、都市部の方が高頻度の傾向にあります。都市部は自宅近くに店舗があるため高頻度で購入し、非都市部は店舗が遠いので、まとめ買いをしていると推測されます。

p7_グラフ_2

生活必需品の購入場所はスーパーマーケットがダントツ1位

1位は「スーパーマーケット」で約88%となっており、2位「ドラッグストア」、3位「大型ショッピングセンター・モール」、4位 「ホームセンター」と続きます。都市部と非都市部を比較すると、非都市部は車社会であるため、郊外に多く見られるホームセンターの比率が都市部よりも高い傾向にあります。※複数回答

p7_グラフ_3

調査概要

 

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査地域:全国 (居住エリア分布は下記グラフ参照)
  • 調査期間:2015年8月28日~9月1日
  • 調査対象:55歳以上の男女
    ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • 回収サンプル数:1,000サンプル

 


 

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デジタルデバイス編 ー 定期調査/2015年版
コミュニケーション編 ー 定期調査/2015年版
趣味編 ー 定期調査/2015年版
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全体の約78%は毎日インターネットを利用しています。(※回答者のWEBリテラシーが平均よりも高いため、実際はもう少し低いと推測されます。)それに対して、介護・看護等を受けている層の約88%が「めったに利用しない/まったく利用しない」と回答しているため、シニア層の中でのインターネット利用者は平均寿命内の方がほとんどであると言えます。


インターネット通販利用経験・頻度

誰かに頼んでの利用も含めると、全体の約84%が「利用経験あり」と答えています。介護・看護等を受けている層は、約27%が「利用経験あり」で、そのうちの約71%が「家族や知人に頼んでの利用」となっており、自身での購入はほとんどありません。

また、利用経験者の利用頻度については、全体の約55%が「月1回~3回」利用しており、身体的制限が少ないほど利用頻度も高くなっています。介護層は全体と比較して極端に購入頻度が落ちるわけではないため、利用経験者数は低いものの、利用する頻度は変わらないと言えます。


普段使用しているデジタルデバイス

最も使われているのは「PC(パソコン)」約55%で、次いで「ガラケー」約53%、「スマートフォン」約22%の順となっています。若い層でのスマートフォン使用者が急増する中、シニア層は未だガラケー使用者が多いことが分かります。また「タブレット端末(iPadなど)」についても使用率は約13%であるため、シニア世代への普及はまだ遅れていると言えます。

p8_グラフ_1

デジタルデバイス/ソフト/SNS等の使用状況

「パソコン」の使用率が圧倒的で全体の約80%が使用しています。

OSでは、「Windows」約35%、「Macintosh」約3%、と圧倒的に「Windows」ユーザーの方が多くなっており、シニア層に支持されているOSと言えます。

また、利用者が少ないスマートフォンについては、「Android」が約11%、「iPhone」が約7%と、「Android」の方が多くなっています。

検索サイトでは「Yahoo!JAPAN」が約38%、「Google」約24%となっており、「Google」よりも「Yahoo!JAPAN」の方がより使用率が高くなっていますが、極端に差が開いているわけではありません。

SNSについては全体的に利用率が低い中、「Facebook」が約13%、「LINE」約10%、「Twitter」約6%の順になっており、「Facebook」の利用率が最も高くなっています。

p8_グラフ_2

調査概要

 

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査地域:全国 (居住エリア分布は下記グラフ参照)
  • 調査期間:2015年8月28日~9月1日
  • 調査対象:55歳以上の男女
    ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • 回収サンプル数:1,000サンプル

 

 


 

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コミュニケーション編 ー 定期調査/2015年版
趣味編 ー 定期調査/2015年版
公園の芝生に座って会話をする老夫婦

普段最もコミュニケーションを取っている相手は「配偶者・パートナー」

普段最もコミュニケーションを取っている相手を尋ねたところ、約50%が「配偶者・パートナー」と最もコミュニケーションを取っており、特に男性が約57%と女性よりも高くなっています。次いで、2位「子供」、3位「友人」と続きます。子供とコミュニケーションが密なのは一緒にいる時間が長いためか、女性が約29%と男性の2倍以上となっています。

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コミュニケーションの話題は「生活全般のこと」

1位は「生活全般のこと」、2位は「家族・親戚のこと」、3位は「自分の体調・健康管理に関すること」、という順になっていますが、その他は多方面に渡る話題となっており、これといった偏った傾向は見られません。

p6_図表1

シニアのコミュニケーションの手段は圧倒的に「直接会話」

身体的制限が大きくなるほど、電話やメール等何かを媒介とせず、「直接会話」でコミュニケーションを取っており、約93%と圧倒的に多くなるようです。2位は「携帯電話」で会話約13%、3位「Eメール」約10%、4位「家の固定電話」約7%、5位「LINEやFacebook等のアプリ」約4%と続きます。

また、非都市部(東京、千葉、神奈川、埼玉、愛知、大阪以外の都道府県)は、都市部よりも直接以外の他手段を活用している割合が多くなっています。


シニアのコミュニケーションは毎日

施設で介護されている層以外の約8割がほぼ毎日の頻度でコミュニケーションを取っており、非都市部は都市部よりも頻度が高いようです。最もコミュニケーションを取る相手が離れて暮している事もあるためか、週1~2日の頻度が高いのも非都市部の傾向になっています。

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シニア世代がコミュニケーションを増やしたい相手は子供

子供とのコミュニケーションを増やしたいと思っている層が多い反面、特に「誰ともコミュニケーションを増やそうとは思わない」人も多く、コミュニケーションに積極的な層と、そうでない層と二極化しているようです。

男女別にみると、男性よりも女性のほうがコミュニケーションに積極的な傾向にあります。また女性に比べて男性の方が配偶者とのコミュニケーションを増やしたいと望む傾向が強くなっています。


調査概要

 

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査地域:全国 (居住エリア分布は下記グラフ参照)
  • 調査期間:2015年8月28日~9月1日
  • 調査対象:55歳以上の男女
    ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • 回収サンプル数:1,000サンプル

 

 


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

趣味編 ー 定期調査/2015年版
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被介護・看護者以外のシニアの趣味は「国内旅行」が圧倒的

介護・看護等を受けている層を除くと「国内旅行」が圧倒的に多く、全体でも約43%。2位は「パソコン」で約37%、3位は「映画鑑賞」約34%、4位「ウォーキング」約30%、5位「音楽鑑賞」約28%の順になっています。旅行やウォーキング等のアウトドアの趣味が上位ランクインしている反面、パソコン、映画鑑賞、音楽鑑賞とインドアの趣味も同時に上位に入っています。

男女別に見ると、男性は「パソコン」が1位で「国内旅行」が2位ですが、女性は1位が「国内旅行」で、「パソコン」は3位になっています。

また、男性は「スポーツ観戦」、「写真撮影・ビデオ撮影」が上位にランクインし、女性は「園芸・盆栽・ガーデニング」、「日帰り旅行」がランクインしています。

p5_図表1
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調査概要

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査地域:全国 (居住エリア分布は下記グラフ参照)
  • 調査期間:2015年8月28日~9月1日
  • 調査対象:55歳以上の男女
    ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • 回収サンプル数:1,000サンプル

 

 


シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

 

総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。 シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


以前の記事※で、1か月あたりの野菜・海藻の消費支出の合計は全体平均で7,404円(※11.0%)、60~69歳で8,631円(12.0%)、70歳~8,555円(13.6%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を上回るも60代には満たない支出となっています。 ※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月 ※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの野菜・海藻支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたり野菜・海藻金額一覧 今回は、「野菜・海藻」の中でも最も支出の多い「生鮮野菜」の内訳をご紹介します。

生鮮野菜一覧

生鮮野菜の購入金額トップはトマト

全体平均の生鮮野菜の合計金額は4,890円で、野菜・海藻の支出合計に対しての割合が66.0%※となっており、野菜・海藻カテゴリの中で一番多くなっています。 その内訳の上位は、トマトが574円と最も多く、他の葉茎菜を除いた2位のきゅうり232円の約2.5倍となっています。また生鮮野菜カテゴリ中でも11.7%を占めていることから、他の生鮮野菜よりも購入量・頻度が高い、もしくは単価が高いのではないかと想定されます。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

<全体平均>1世帯当たりの生鮮野菜支出(%は構成比)

生鮮野菜一覧(全体平均)

60~69歳の全品で全体平均よりも多く、特に”たけのこ”は約1.2倍

60~69歳の生鮮野菜の合計金額は全体平均が4,890円なのに対し、5,604円となっており、全体平均よりも714円上回っています。全ての項目で金額が上回ってっています。 中でも、”たけのこ”に関しては、全体平均が46円なのに対して56円と約1.2倍となっており、金額は少ないですが、全体よりもシニア世代に、人気であることが分かります。 また、金額差が一番多いのはトマトで、全体平均が574円なのに対し、655円と、81円の差異があります。また同等に差異が大きいのは他の葉茎菜で、全体平均が473円なのに対し、553円と80円の差異があります。 逆に、”えのきたけ”は全体平均が82円なのに対し、85円と、その差3円と最も差異が少なく全体と同等であることが分かります。

<60~69歳>1世帯当たりの生鮮野菜支出(%は構成比)

生鮮野菜一覧(60代)

70歳~の生鮮野菜の支出は全体平均の約1.1倍で、”さつまいも”は1.4倍

70歳~の生鮮野菜の合計金額は全体平均が4,890円であるのに対し、5,523円となっており、全体平均の1.1倍と全体を上回っています。また、もやし、ねぎ、たまねぎ、しめじ以外の品目で全体平均を上回っています。 このことから、若い世代よりもシニア世代は生鮮野菜を購入傾向にある、もしくは単価の高いものを購入しているといえます。 中でも、”さつまいも”に関しては、全体平均が71円なのに対して77円と約1.4倍となっており、金額は少ないですが、70代に人気であることが分かります。 また、金額差が一番多いのはトマトで、全体平均が574円なのに対し、714円と、140円の差異があり約1.4倍となっています。

<70歳~>1世帯当たりの生鮮野菜支出(%は構成比)

生鮮野菜一覧(70歳~)

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

記事作成:2020年1月


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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。 シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


60歳以上の9割以上が現在の地域に住み続ける予定

60歳以上の男女に、現在住んでいる地域に住み続ける予定があるかどうかを聞いたところ、93.1%の人が「ある」と答えました。

年齢別に見ると、年齢が高くなるほど、住み続ける予定がある人の割合が増える傾向にあります。

住居形態別に見ると、「持家(計)」に住んでいる人は、95.5%が住み続ける予定とする一方、「賃貸住宅(計)」では75.4%となっています。

現在住んでいる地域に住み続ける予定(択一回答)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

「近所の人との支え合い」は安心して住み続けるために必要なもののトップ

現在住んでいる地域に住み続ける予定の人に、安心して住み続けるためには、どのようなことが必要か聞いたところ、「近所の人との支え合い」(55.9%)が最も多く、続いて「家族や親族の援助」(49.9%)、「かかりつけ医等健康面での受け皿」(42.6%)、「公的機関からの援助」(35.2%)、「移動手段や商業施設などの生活環境の利便」(30.1%)の順となっています。

年齢別に見ると、年齢が高いほど、「家族や親族の援助」が必要と考える割合が高くなる傾向があります。

安心して住み続けるために必要なこと・上位6項目(全体・性別・年齢別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

また、同居形態別に見ると、「近所の人との支え合い」を挙げる人の割合は、親と同居する二世代世帯や三世代世帯で他の世帯形態より高く、「家族や親族の援助」を挙げる人の割合は、子や孫と同居する三世代世帯で高い。「かかりつけ医等健康面での受け皿」を挙げる人の割合は、親と同居の二世代世帯で高くなっています。

一方、単身世帯では、いずれの項目でも、必要と感じる割合が他の世帯形態に比べて低い傾向が見られます。

安心して住み続けるために必要なこと・上位6項目(同居形態別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

あいさつ以外の近所づきあいをしているのは約6割

ふだん、近所の人とどの程度のつきあいをしているかを聞いたところ、「親しくつきあっている」が30.0%、「あいさつ以外にも多少のつきあいがある」が29.1%と、合計で約6割があいさつ以外のつきあいをしています。

都市規模別では、規模が小さいほど、また、男女別では、男性より女性の方が、あいさつ以外のつきあいをしている割合が高くなっています。

年齢別では、年齢が高いほど、あいさつ以外のつきあいをする割合が高くなる傾向が見られる一方で、「つきあいはほとんどない」人の割合も、年齢とともに徐々に増え、80歳以上では9.5%と約1割になっています。

近所の人とのつきあいの程度(択一回答)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

家族や親族の中での役割は性別・年齢によって異なる

60歳以上の人に、家族や親族の中でどのような役割を担っているかを聞いたところ、「家事を担っている」が49.8%と約半数となる一方、「特に役割はない」とする人も22.2%います。家庭や親族での役割は、性や年齢による差が見られるようです。

家族や親族の方々の中で果たしている役割(複数回答/全体・性別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

「家事を担っている」や「小さな子供の世話をしている」は、女性で多い一方、「家族や親族関係の中の長である」、「家族の支え手である」は男性で多くなっています。ただし、いずれも年齢が高くなるに従って、減少する傾向にあります。

一方、「特に役割はない」とする人の割合は、男女別では男性で高く、また、年齢別では年齢が上がると共に高くなる傾向が見られ、80歳以上では男女とも4割程度となっています。

家族や親族の方々の中で果たしている役割(複数回答/年齢別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

実施中の社会的活動の中で最も多いのは「自治会、町内会などの自治組織の活動」

60歳以上の人が現在行っている社会的な活動は、「自治会、町内会などの自治組織の活動」が26.5%と最も多く、「趣味やスポーツを通じたボランティア・社会奉仕などの活動」が17.5%となっています。一方で、「特に活動はしていない」人は60.1%を占めています。

都市規模別では、大都市で「特に活動はしていない」人が71.5%と、他の都市規模が5割台であるのに比べて高くなっています。

現在行っている社会的な活動(複数回答/全体・都市規模別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

性別では、男性で「自治会、町内会などの自治組織の活動」(30.5%)をしている人の割合がやや高くなっています。

年齢別では、「特に活動はしていない」人の割合が、60~79歳では6割前後で大きな変化は見られませんが、80歳以上になると72.2%と高くなっています。

現在行っている社会的な活動(複数回答/性別・年齢別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

また、住居形態別に見ると、「持家(計)」が、「賃貸住宅(計)」より「特に活動はしていない」とする割合が低い。仕事の状況別に見ると、有職より無職の方で、「特に活動はしていない」とする割合がやや多くなっている(図1-3-8)

現在行っている社会的な活動(複数回答/仕事状況別・住居形態別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

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記事作成:2020年1月


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以前の記事※で、1か月あたりの調理食品に係る消費支出の合計は全体平均で8,961円(※13.3%)、60~69歳で9,539円(13.3%)、70歳~8,247円(13.1%)であり、60代は全体よりも多く、70代は全体を下回っています。今回は調理食品の内訳をご紹介します。 ※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月 ※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

世帯主の年齢階級別1世帯あたり外食費金額一覧

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その他を除く全体平均で一番多いのは弁当、すし(弁当)、天ぷら・フライの順

総世帯の調理食品費の合計金額は8,961円で、食費支出合計に対しての割合が13.3%※となっており、食費の中で2番目に多いカテゴリとなっています。 その内訳の上位は、弁当が1,200円と最も多く、すし(弁当)が909円、天ぷら・フライ762円となっており、比率は弁当が13.4%、すし(弁当)が10.1%、天ぷら・フライ8.5%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

<全体平均>1世帯当たりの調理食品費(%は構成比)

全体平均

60~69歳の調理食品費は全体よりも多く、特に全体平均との差が大きいのは、すし(弁当)

60~69歳の外食費の合計金額は全体平均が8,961円であるのに対し、9,539円となっており、全体平均よりも578円上回っています。ほぼ全ての項目で金額が上回ってっており、全体よりも調理食品に対しての支出が多くなっています。 特に差異が大きいのは、すし(弁当)で、全体平均が909円なのに対して1,108円と約1.2倍となっており、全体よりもシニア世代に、すしが人気であることが分かります。 逆に全体平均より少なく、金額差が大きい順で見ると、おにぎり・その他が全体平均の92.2%、冷凍調理食品が95.2%、そうざい材料セット92.2%、ハンバーグ96.5%となっています。

<60~69歳>1世帯当たりの調理食品費(%は構成比)

60代

70歳~の調理食品費は全体平均の9割程度で、うなぎのかば焼きは全体平均の1.4倍

70歳~の調理食品費の合計金額は全体平均が8,961円であるのに対し、8,247円となっており、全体平均の約9割と全体を下回っています。 金額差が一番大きいのは弁当であり、全体が1,200円なのに対し865円と全体の約7割に留まっています。また、その次に差が大きいのは、冷凍調理食品で、全体が478円なのに対し、278円と5.8割と非常に少なくなっています。 逆に、全体平均よりも金額が上回っている項目は、60~69歳と同様で、すし(弁当)。全体平均が909円なのに対し、1,068円と約1.2倍となっています。 その他金額は少ないが特徴的なのは、うなぎのかば焼き。全体が148円なのに対し、210円と約1.4倍となっています。うなぎのかば焼きについては、60代も同様に全体を上回っており、シニア世代に人気であるということが分かります。

<70歳~>1世帯当たりの調理食品費(%は構成比)

70代

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

記事作成:2019年12月


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60歳以上の約9割が持家に居住

全国の60歳以上の男女に現在の住まいの形態を聞いたところ、「持家(計)」(一戸建てと分譲マンション等の集合住宅の合計)とする者が9割近く(88.2%)となっています。 都市規模別に見ると、大都市では「持家(計)」の割合が8割弱(79.4%)とやや低くなっています。 また、未既婚別でも差が見られ、「持家(計)」の割合は、「既婚(配偶者あり)」で91.7%と高くなっている一方、「既婚(配偶者と離別)」は54.4%、「未婚」では78.3%と低くなっています。

現在の住まいの住居形態(都市規模別、年齢別、未既婚別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

持家より賃貸住宅居住者で不安を感じている割合が高い

次に、60歳以上の人に、将来の住まいに関して不安と感じていることがあるかどうかを聞いたところ、「不安と感じていることはない」とする人が71.1%であるのに対し、「不安と感じていることがある」とする人は26.3%でした。

年齢別に見ると、年齢が高くなるほど、「不安と感じていることはない」とする人の割合が高くなる傾向があります。

持家、賃貸住宅の別で見ると、「不安と感じていることがある」とする人が「持家(計)」の24.9%に対し、「賃貸住宅(計)」(一戸建てとアパート、マンション、公営・公団等の集合住宅の合計)の人が36.5%と高くなっています。

住まいに関して不安と感じていることの有無(年齢別、住居形態別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

「不安と感じていることがある」と答えた人が、具体的にどのような点を不安に感じているかを住居形態別に見ると、「持家(計)」の人は、「虚弱化したときの住居の構造」(29.7%)、「住宅の修繕費等必要な経費を払えなくなる」(26.5%)、「世話をしてくれる人の存在」(24.3%)を不安と感じている割合が比較的高いのに対し、「賃貸住宅(計)」の人は、「高齢期の賃貸を断られる」(19.5%)、「家賃等を払い続けられない」(18.2%)を挙げる割合が、比較的高くなっています。

住まいに関して不安と感じていること(年齢別、住居形態別) (住まいに関して不安と感じている人=100%)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

記事作成:2019年12月


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以前の記事※で、1か月あたりの外食に係る消費支出の合計は全体平均で13,419円(※19.9%)、60~69歳で11,614円(16.2%)、70歳~8,567円(13.6%)であり、年齢が高くになるにつれ、外食費関連の支出金額は高くなっています。今回は外食費の内訳をご紹介します。 ※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月 ※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

世帯主の年齢階級別1世帯あたり外食費金額一覧

外食一覧

全体平均で一番多いのは飲酒代、次いで和食、すし(外食)の順

総世帯のその他の外食費の合計金額は13,419円で、食費支出合計に対しての割合が19.9%※となっており、食費の中で一番多いカテゴリとなっています。 その内訳の上位は、飲食代が2,129円と最も多く、和食が1,767円、すし(外食)1,049円となっており、比率は飲酒代が15.9%、和食が13.2%、すし(外食)7.8%となっています。 飲酒代が1位であるものの、2位は和食で3位すし(外食)も和食であり、4位が洋食、6位が焼肉という順番であることから、全体的に和食が好まれる傾向にあります。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

<全体平均>1世帯当たりの外食費

全体平均

60~69歳の外食費のうち、日本そば・うどんは全体平均の1.1倍、ハンバーガーは全体平均の約5.8割

60~69歳の外食費の合計金額は全体平均が13,419円であるのに対し、11,614円となっており、全体平均の8.6割と少なくなっています。 内訳で特徴的なのは、日本そば・うどんが全体平均462円なのに対して507円と約1.1倍。すし(外食)が全体平均1,049円なのに対し1,083円。和食は全体平均1,767円と同額となっており、外食費全体は少ないが、和食の外食費については全体平均を上回っています。 逆に、全体よりも差が大きいのはハンバーガーであり、全体平均275円に対し、159円と約5.8割であり、60代は全体よりもハンバーガーを外食していないということが分かります。ファーストフードはあまり好まれないのかもしれません。

<60~69歳>1世帯当たりの外食費

60代

70歳~の外食費は全体平均の6.4割

70歳~の外食費の合計金額は全体平均が13,419円であるのに対し、8,567円となっており、全体平均の6.4割と60代よりも更に少なくなっています。 全体的に平均よりも支出が少なくなっていますが、差が一番大きいのは60代と同様にハンバーガーであり、全体が275円なのに対し58円と全体の2.2割に留まっています。 その次に差が大きいのは、飲食代で全体平均2,129円に対して1,016円と4.8割となっています。年齢が高くになるにつれ、外で飲酒することが明らかに減っていることが分かります。年齢を重ね身体を気を使うようになり、そもそも飲酒を控えているのか、家での飲酒額が増えているのかは、また別の記事でご紹介いたします。

<70歳~>1世帯当たりの外食費

70代

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

記事作成:2019年12月


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以前の記事※で、1か月あたりのその他の消費支出の合計は全体平均で43,185円(※16.6%)、60~69歳で47,868円(17.7%)、70歳~38,200円(18.0%)であり、その他の消費支出、60代は全体平均よりも支出金額が高いですが、70代は低くなっています。今回はその他の消費支出の内訳をご紹介します。 ※前記事:【シニアの消費】品目分類別支出額 2019年7月 ※( )内は全体の構成比

世帯主の年齢階級別1世帯あたりその他の消費支出金額一覧

その他の諸経費

総支出のうち、その他の消費支出は16.6%で、1か月の約4.3万円

総世帯のその他の消費支出の合計金額は43,184円で、支出合計に対しての割合が16.6%※と全体支出のうち、食料費に次いで2番目に多いカテゴリとなっています。 その内訳の上位は、他の諸雑費を除くと交際費が10,964円と最も多く、こづかい(使途不明)が5,991円、理美容用品が3,761円となっており、比率は交際費が25.4%、こづかい(使途不明)が13.9%、理美容用品が8.7%となっています。 尚、「交際費」とは、贈与金やつきあい費や住宅関係負担費等が含まれ、「理美容用品」とは、理美容用の電気器具や歯ブラシ、化粧品、シャンプー・トリートメント等が含まれます。 これについての詳細は別途ご紹介させていただきます。

【シニアの消費】品目分類別支出額 2019年7月

<全体平均>1世帯当たりのその他の消費支出金額

全体平均

60~69歳のその他の消費支出のうち、交際費は全体平均の約1.2倍

60~69歳のその他の消費支出の合計金額は全体平均が43,184円であるのに対し、47,868円となっており、全体平均よりも多くなっています。 内訳を見ると、交際費が全体平均よりも約2,200円多く、構成比も2%高くなっており、他の諸雑費に関しては全体平均よりも約2,900円多く、構成比も約3%高くなっています。 尚、以降の記事にてご紹介しますが「他の諸雑費」には冠婚葬祭関係費や医療保険料等が含まれています。 また、全体的に平均よりも金額が多い反面、仕送り金については平均が3,318円だったのに対し、2,667円と下回っています。これは恐らく、子供が独立し、仕送りが必要なくなったからではないかと想定されます。

<60~69歳>1世帯当たりのその他の消費支出金額

60代

70歳~のその他の消費支出は全体平均の1.5倍

70歳~のその他の消費支出合計金額は全体平均が43,184円であるのに対し、38,201円と全体平均の約9割となっており、そもそも支出が少なくなっています。 内訳を見ると、交際費は全体が10,964円であったのに対し、12,909円と約1.2倍になっており、構成比も33.8%と非常に高くなっています。ただし、60代ほど高くはありません。 また、特徴的なのは、仕送り金が全体平均が3,318円なのに対し、1,238円と全体の半分以下の約4割になっています。これも、60代と同様に子供が独立したためだと想定されます。 その他、金額は少ないですが、たばこに関して全体平均が1,127円なのに対し、566円と約5割となっており、喫煙率が低いのも分かります。70歳~は健康に気遣いたばこを辞める傾向にあるのかもしれません。

<70歳~>1世帯当たりのその他の消費支出金額

70代

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

記事作成:2019年11月


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増加する高齢者のインターネット利用

過去1年間にインターネットを利用したことがあるかについて、利用者の年齢階級別に6年前と比較すると、70~79歳が14.4ポイント増と最も大きく、次いで60~69歳が11.3ポイント増などとなっており、インターネットを利用する60代、70代の者が増加傾向にあります。

利用者の年齢階級別インターネット利用率

総務省「通信利用動向調査」を加工して作成

総務省「通信利用動向調査」を加工して作成

また、インターネットを利用したことがあると回答した65歳以上の者の使用頻度についてみると、半数近くの43.2%が「毎日少なくとも1回」は利用していると回答しています。

インターネットの使用頻度(65歳以上のインターネット利用者)

総務省「通信利用動向調査」(平成28年)を加工して作成

総務省「通信利用動向調査」(平成28年)を加工して作成

高齢者がインターネットで調べる医療・健康の情報

内閣府が全国の55歳以上の男女を対象に行った調査によると、医療や健康に関する情報をインターネットで調べることがあるか尋ねたところ、「病気について(病名や症状、処置方法)」の情報を得ている人が22.6%、「病院などの医療機関」が14.0%、「薬の効果や副作用」が13.6%となっています。 また、インターネットで情報を調べると回答した人のうち、どの程度の情報を行動の根拠にしているかについてみると、「他の情報とあわせて判断し有用な情報であれば行動の根拠としている」が49.2%と最も多くなっています。ついで、「いずれの情報も参考程度で行動の根拠にはしない」が33.0%となっており、「ほぼ信用して行動の根拠にしている」については、14.1%となっています。

医療・健康についてどのような情報を得ているか

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

インターネットで得た情報のうち、どの程度の情報を行動の根拠にしているか

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

59.8%が介護をする際に介護ロボットを利用したい、65.1%が介護を受ける際に介護ロボットを利用してほしい

内閣府が行った調査によれば、介護をする際に、介護ロボットを利用したいと回答した人の割合は、「利用したい」(24.7%)と「どちらかといえば利用したい」(35.1%)と回答した人の割合をあわせると59.8%で、「利用したくない(小計)」(33.9%)と回答した人よりも多くなっています。 また、介護を受ける際に介護ロボットを利用してほしいと回答した人の割合は、「利用してほしい」(35.1%)と「どちらかといえば利用してほしい」(30.0%)と回答した人の割合をあわせると65.1%で、「利用してほしくない(小計)」(29.3%)と回答した人よりも多くなっています。

介護をする際の介護ロボット利用意向

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

介護を受ける際のロボット利用意向

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

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記事作成:2019年12月


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