貯蓄高2,000万円以上あるシニアの特徴 ー 定期調査/2020版より
2021/2/19
貯蓄高”2,000万円以上”シニアは
趣味が多くメディア接触率も高い。
将来の不安は金銭面より配偶者・親族について。
現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査結果から、貯蓄高別にシニアの特徴を分析しました。「貯蓄高2,000万円以上層」と「貯蓄高2,000万円未満層」で大きく差がみられた点をご紹介いたします。
“貯蓄高2,000万円以上層”のシニアは趣味に積極的
「貯蓄高2,000万円以上層」と「貯蓄高2,000万円未満層」の現在の趣味を比較した結果、2,000万円以上層で「現在趣味で行っていることは、特にない」と回答した人数は、2,000万円以上層の6%に対し、2,000万円未満層は13%と、2,000万円以上層の約2倍の割合となった。
また、回答者全体の上位15位のうち「現在趣味で行っていることは、特にない」、「パソコン」、「日帰り旅行」を除いたすべての選択肢において2,000万円以上層が2,000万円未満層を上回る結果となった。特に、「国内旅行」に関しては2,000万円以上層が58%に対し2,000万円未満層は40%と18%の差が見られている。
“2,000万円未満層”は経済面への不安が多いが
“2,000万円以上層”は配偶者・親族に関する不安が多い
「将来不安なこと」については、2,000万円以上層は「特に不安がない」を選択した割合が13%に対し、2,000万円未満層の19%と比較すると6%ほど高い。さらに「生活費」に関しては、2,000万円以上層が11%に対し、2,000万円未満層は37%で、2,000万円未満層は2,000万円以上層の3倍以上となっている。「医療費・介護費用」についても、2,000万円以上層が20%に対し、2,000万円未満層は36%と16%多い結果が出ている。
一方、2,000万円以上層については、「家族や親族との人間関係」、「介護してくれる人がいないこと」、「配偶者・パートナーが居なくなった後の自分の暮らし」、「親族の世話になり負担をかけること」、「自分が亡くなった後の配偶者・パートナーの暮らし」といった配偶者や親に関する不安の割合が2,000万円未満層よりも多い結果となった。
“2,000万円以上層”は、多岐にわたるメディアに触れている
「BS・CS放送」、「ラジオ」、「新聞(紙版または電子版)」それぞれへの接触率に関しては、2,000万円以上層は2,000万円未満層よりも多く触れている傾向にあり、「BS・CS放送」は2,000万円未満層56%に対し2,000万円以上層73%、「ラジオ」は2,000万円未満層48%に対し2,000万円以上層53%、「新聞(紙版または電子版)」は2,000万円未満層66%に対し2,000万円以上層77%といった結果になった。
また、よく使うアプリやサイトについても、「よく見るインターネットのサイト、アプリはない」の回答割合が2,000万円未満層15%に対し2,000万円以上層8%と、2,000万円以上層はサイトやアプリをよく見ている人の割合が高い傾向にある。特に「インターネットバンキング・金融サービス」については、2,000万円未満層19%に対し2,000万円以上層32%と、2,000万円以上層の利用が高い傾向がみられている。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。