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シニアライフ総研®では「シニア」を年齢軸で55歳以上と定義していますが、生活背景、行動様式、社会との関わり方など、その特徴は一概に一括りにはできません。 そこで、年齢軸のほかに就業状況、身体状態、普段利用しているデジタルデバイスやインターネットの利用頻度、趣味やコミュニティ参加などの回答を得点化し、シニアライフ総研®独自の視点でシニア世代を6つの分類に大別しています。
就業状況はフルタイムの正社員が4割を占め、引退後の就労意欲が他層と比べて高い傾向にあります。また、現役で働いているためデジタルデバイスに対する抵抗が少なく、若い世代と多く接して新しいツールを取り入れやすい環境にあるからか、スマートフォンやパソコン、タブレット、その他IT機器、Webサービス、SNSを使っている人が多いのが特徴です。
仕事を辞めて一旦ゆっくりしたいと考えている方が多く存在するためか、定年退職後の就労意欲が10%しかなく、健康寿命内の4層の中で最も低くなっています。また、自分で生活必需品を購入する人が75%を占めており、他層と比べて最も配偶者・パートナーに頼らない層と言えます。
定年退職後に就業したくない人の割合が他層と比べて最も高い一方で、就業したい人の割合も現役層に次いで多く、就業意欲が高い層と低い層に二極化しています。また、WEBサービスやSNSを使っている人が多く、特にYOUTUBEの利用率・インターネット通販の利用経験が高いことから、ITを幅広く活用している層と言えます。
自らの経験について自分から発信しない人が40%、コミュニティへの参加率についても健康寿命内の他層と比べて低いことからコミュニケーションに対して消極的な層です。また、デジタルメディアへの接触率やSNSの活用率が低いのが特徴です。
子供・子供の配偶者との同居率が高く、他層と比べて生活必需品の購入者が子供である割合が圧倒的に高いことから普段の生活を子供に頼っている層であると言えます。ただし、一人暮らしをしている層が15%と、介護・看護等のサポートが必要にも関わらず一人で暮らしている人が一定数存在しています。
現在の居住場所は、「特別養護老人ホーム」、「介護老人保健施設」、「介護療養型医療施設/介護医療院」の順に多くなっています。日常的にコミュニケーションを取っている相手は「介護系専門職」が圧倒的に多く、今後コミュニケーションを増やしたい相手が少ないことから、コミュニケーションに消極的なのが特徴です。