施設介護層(区分:健康寿命外)


住居・仕事・生活

現在の居住場所は、「特別養護老人ホーム」、「介護老人保健施設」、「介護療養型医療施設/介護医療院」の順に多くなっています。

金銭面で余裕がなく、2,000万円以上の貯蓄額があるのは4%と非常に低くなっています。また、ひと月の生活費については7万円未満の割合が21%と、全体12%と比べて高く、他層と比べて生活費が少ないのが特徴です。

生活必需品の購入者は、「ヘルパーなどの介護従事者」が39%と最も多くなっていますが、32%は施設入居中にも関わらず子供が購入しています。購入頻度については、「月に2~3回程度」が17%と最も多く、「週に1回程度」14%、「月に1回程度」11%と続いており、まとめ買いをする傾向にあります。購入場所については「スーパーマーケット」の利用が35%と最も多いですが、全体と比べると「ドラッグストア」が約4.5倍と高い傾向にあり、介護・看護用品の品ぞろえが多く、安価で購入できるためであると想定されます。

介護度

(単位:%)

生活必需品の購入場所

(単位:%)

IT

スマートフォン、パソコン、タブレット端末利用率は10%未満で著しく低く、9割以上が今後の使用予定なしと回答しています。またインターネット通販の利用率は低いものの、利用者のうち17%が介護用品を購入しています。


コミュニケーション

普段最もコミュニケーションを取っている相手は、施設入居者のため当然ですが、「介護系専門職」が45%と圧倒的に多く、次いで「子供」31%、「配偶者・パートナー」7%の順となっています。

また、今後コミュニケーションを増やしたい相手として、「特に誰とも増やそうと思っていない」が41%と最も多く、この割合は他層と比べて最も高いため、最もコミュニケーションに消極的な層と言えます。その次には「子供」が33%であり、子供と離れて暮らしている方などがコミュニケーションを望んでいると想定されます。更に9%は「介護系専門職」と回答していることから、現在施設内コミュニケーションが上手くとれていないため、今後更に増やしたいと望んでいる方が一定数いることが分かります。

コミュニティの参加率については5%と著しく低く、ひとりでのコミュニティ参加は0%で子供との参加が多くなっています。

現在最もコミュニケーションを取っている相手

( 単位:%)

メディア

メディアの接触率は全て全体を下回っています。情報収集に意欲がない、もしくは施設入居のため、情報環境が制限されて少ない、また身体的制限があることで能動的な情報収集ができないためと想定されます。

中でも多いのは「テレビ(地上波)」、次いで「ラジオ」、「新聞(紙版)」となっています。

(単位:%)

趣味

趣味がない人が72%と他層と比べて最も高くなっており、趣味がある人の中では「音楽鑑賞」と「スポーツ観戦(テレビやラジオにて)」が人気となっています。

将来やってみたい趣味についても、特にない人が81%と他層と比べて最も高くなっています。このことから、施設介護層は居宅介護層と同様、身体的に自由な行動ができないためインドア系を趣味としており、更に施設環境が限られているため、趣味を持ちづらい層であると言えます。

(単位:%) ※上位4位まで

将来

余生を過ごしたい場所・最期を迎えたい場所として、「介護施設」が全体に対して非常に高い傾向にあります。

また、将来や余生について「特に不安なことはない」と回答した割合は36%、終活について「計画していない」は62%、「健康維持のため現在行っていることは特にない」が61%と他層と比べて最も高くなっています。

これらのことから、現在自分が置かれている状況を受け入れ、そのまま最期を迎えようとしていると想定されます。


サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

調査テーマ全体概要

  • 健康状態
  • 居住形態
  • 同居家族
  • 就業形態・定年退職後の就労意欲について
  • 普段の使用デジタルデバイス/使用時間について
  • デジタルソフト/SNSの使用状況について
  • 収入源・貯蓄について
  • 生活費について
  • コミュニケーションについて(相手、手段、増やしたい相手)
  • 自身の体験や良いと思った商品の発信について
  • 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段)
  • インターネット通販について(利用経験、利用頻度、購入品)
  • メディアについて(利用するメディア、接触頻度、ジャンル)
  • 好きな著名人について
  • インターネット検索について
  • 趣味について(内容、金額、時間、将来やってみたい趣味)
  • 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
  • 将来について(余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと、終活、計画)
  • 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
シニアマーケティングの豊富な実績事例から、トータルコーディネートさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください
マーケット最前線
データ集
メディア集
ビジネスマッチング
注目ビジネス
シニアマーケティングの考え方
連載コラム
編集室から
シニアライフ総研について
ニュース
お問い合わせ

Copyright©Roots of communication Co.,Ltd. All rights reserved.