第1回 シニアにまつわる「ウソとホント」~ライフスタイル編~
シニア夫婦間で温度差!?
シニアは病院通いが多い!?
自宅にこもりがち!?終活は当たり前!?
女性の平均寿命が長いのは必然!?
現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査を実施し、シニア層の実態を数字で検証しました。都市伝説的に表されるシニア像を「ウソとホント」形式でご紹介いたします。
夫婦間に温度差!?シニア男性は妻に片思い!?
シニア男性が最もコミュニケーションをとっているのは「配偶者・パートナー」で64%となっている。女性のそれは48%と差異はあるが「お子様」24%や「友人」6%で男性のそれに比べて多い。つまり対象者が多いというのが実情。
しかし、今後もっとコミュニケーションを増やしたい相手として、男性は「お子様」33%、「配偶者・パートナー」32%に対し、女性は「お子様」35%、「友人」34%であり、「配偶者・パートナー」は20%と男性との差異は大きく、「お孫様」19%や「兄弟姉妹」15%へも目が向いていることも事実。男性はこの現実を真摯に受けておくことは必要。

シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
シニアは「病院通いが多い」!?
特に疾患・持病等はなく通院の必要がない『健康シニア族』は全体で45%おり、「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」程度の方を含めれば全体の74%が健康体である。『健康シニア族』は男性39%に対し女性が51%で牽引している。
シニアは「自宅にこもりがち」!?
「国内旅行」44%、「温泉旅行」23%、「日帰り旅行」20%などトラベル系のアウトドアな趣味が人気。「映画鑑賞」「パソコン」「ウォーキング」「音楽鑑賞」「スポーツ観戦」「読書」「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」などにも人気が多岐に渡りインドア派とは言い切れないと思われるが、トラベル系以外は比較的ひとりで完結する趣味が多いのも特徴。
シニアにとって今や「終活」は当たり前!?
ここ数年「終活」というキーワードを耳にする機会が増えたが、果たして当事者であるシニアは意識的に取り組んでいるのか見てみると、「終活」が出来ている人(「計画通りに実行中」、「計画済み、まだ実行していない」、「計画したが、実行できなくなった」の合計)は僅か21%であり、全く「計画していない」人となると47%と約半数にものぼるのが現状。ちなみに、「将来や余生で特に不安に思っていること」として「健康・病気」58%、「医療費・介護費用」29%、「生活費」27%が特に高く、もしもの時の備え方や計画などを家族も含めて決めておくことは重要に思えるが「終活」を実現できている人はまだまだ多くはない。
女性の平均寿命が長いのは必然!?
平均寿命が延びているのは医療技術の進歩のお陰であることは間違いないが、健康維持のために「食事への配慮(食事制限や栄養管理など)」48%、「散歩・ウォーキング」33%を中心に何かしら取り組んでいる人が7割以上いることも大きな要素である。特に平均寿命の長い女性の方は「食事への配慮」54%、「体操」25%、「健康食品やサプリメントの摂取」23%など具体的な取り組みを男性よりも実施していることも大きな要因である。
↓ 第2回シニアにまつわる「ウソとホント」記事はこちら ↓
シニア層の日常生活における新型コロナウイルス感染症拡大の影響を把握するため、55歳以上の高齢者約670人を対象にインターネット調査を行いました。全体の傾向分析に加え、シニアライフ総研独自カテゴライズであるシニア6区分のうち、介護を受けている層を除く「現役層」「引退層」「アラ70/アクティブ層」「アラ70/マイペース層」4区分別の分析結果をご紹介しています。
その他オリジナル調査結果
- 【住宅・仕事・生活編】住宅、同居家族、従業、収入・貯蓄・生活費、買い物、キャッシュレス決済など
- 【IT編】デバイス・ソフト・SNSの利用率、ネット通販の利用率・購入品など
- 【コミュニケーション編】コミュニケーション相手・手段、コミュテニィに費やす金額・時間など
- 【メディア編】メディア接触率・接触時間・コンテンツジャンル、利用サイト・アプリなど
- 【趣味編】現在の趣味・将来の趣味、費やす金額・時間など
- 【将来編】余生・最期を過ごしたい場所、将来不安なこと、終活の計画・実施、健康維持など
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