シニアの食生活への意識に関するリサーチデーター2023年11月調査

シニアライフ総研®では、シニア世代の食生活の実態を把握するため、「シニアの食生活と健康意識」をテーマとした独自調査を行いました。その調査結果の中からシニアの食事への意識、食生活の評価についてのデータをご紹介します。

 

  • 調査時期:2023年11月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象者:55~75歳の男女 
  • 調査対象エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府の6都府県

シニア男性は女性よりも体重や体型について気にしている

  •  食事への意識について、「持病はないが、健康のためにバランスの良い食事を心がけている」が49.5%と最も高く、次いで「とにかく太らないようにだけ気を付けている」が18.4%、「特に気にする必要はなく、好きなものを気にせず食べている」が17.4%と続いています。

  • 男女別で見てみると、バランスの良い食事を心がける男性は43.8%であるのに対し、女性は55.3%と女性の方が高くなっています。

  • 「とにかく太らないようにだけ気を付けている」について、男性は21.3%と女性より5.8ポイント高くなっており、女性よりも男性の方が体重や体型について気にしているようです。

  • 男女年代別で見てみると、「特に気にする必要はなく、好きなものを気にせず食べている」について、男性55~59歳が27.0%と最も高く、まだ身体が健康状態にあるため食生活への意識が低い可能性があります。

Q. 食事への意識について、あてはまるものをすべてお答えください。(MA)

健康状態が良い層はバランスの良い食事を心がけていることが多いが、特に気にせず好きなものを食べる層も一定数存在

  • 健康状態別で見てみると、「持病はないが、健康のためにバランスの良い食事を心がけている」と回答した「特に疾患・持病等はなく、健康である」層は78.0%、「極めて健康であり、自信を持っている」層は61.5%と全体よりも高くなっていることから、健康状態が良いほどバランスの良い食事を心がけている傾向にあります。しかしながら、「特に気にする必要はなく、好きなものを気にせず食べている」について、「極めて健康であり、自信を持っている」層は25.6%と全体よりも高いことから、健康状態は良いがバランスの良い食事を心がけている層が多いものの、特に気にせず好きなものを食べている層も一定数存在しています。

Q. 食事への意識について、あてはまるものをすべてお答えください。(MA)
【健康状態別】

約半数健康に良い食生活を心がけるも不安

  •  食生活に対する評価に関して、「健康によい食生活を心がけているが、本当に正しいのか不安はある」が51.1%と最も高くなっており、次いで「ついつい健康に良くなさそうなものを摂取してしまい、よい食生活になっていない気がする」が19.8%、「栄養素までに配慮した健康によい食生活を送れている自信がある」が18.5%と続いています。

  • 男女年齢別でみてみると、「健康によい食生活を心がけているが、本当に正しいのか不安はある」について70~75歳女性が68.0%と最も高くなっており、女性の方が男性よりも高くなっていますが、相対的に年齢が高くなるにつれ不安を持つ傾向にあります。

Q. 現在のご自身の食生活に対する評価で、
あてはまるものをすべてお答えください。(MA)

自身で料理している女性の約6割は健康的な食生活を心がけるものの、それが正しいのか不安

  • 料理をする人別で見てみると、「健康によい食生活を心がけているが、本当に正しいのか不安はある」について、料理している人が「主に自身」の場合56.4%と最も高くなっており、「栄養素までに配慮した健康によい食生活を送れている自信がある」については、料理をしている人が「主に配偶者(パートナー)」の場合27.0%と最も高くなっていることから、女性は自身で料理しているものの不安に思っている層が多く、男性は配偶者・パートナーに料理を任せているため、健康に良い食生活に自信を持っていると想定されます。

  • 「主に業者などの代行サービス」に料理を任せている人の絶対数は少ないものの、「栄養素までに配慮した健康によい食生活を送れている自信がある」は全体よりも高いものの、「ついつい健康に良くなさそうなものを摂取してしまい、よい食生活になっていない気がする」、「骨粗鬆症や高血圧など将来心配な疾病に配慮が出来ていない」についてもそれぞれ全体よりも高くなっていることから、任せているものの不安を持つ人がいることが分かります。

Q. 現在のご自身の食生活に対する評価で、
あてはまるものをすべてお答えください。(MA)
【料理をする人別】


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

シニアの日常の食生活パターンに関するリサーチデーター2023年11月調査
シニアの就労状況についてー2023年3月調査
シニアの余暇・趣味・習い事についてー2023年3月調査

シニアライフ総研®では、シニア世代の食生活の実態を把握するため、「シニアの食生活と健康意識」をテーマとした独自調査を行いました。その調査結果の中からシニアの1日の食事内容、外食頻度、自炊率、調理者、食材購入者についてのデータをご紹介します。

 

  • 調査時期:2023年11月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象者:55~75歳の男女 
  • 調査対象エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府の6都府県

シニア世代の約半数は和食を1日3食

  • 1日の食生活について、「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」が51.4%と最も多く、次いで「朝昼夜3食食べ、洋食中心の食生活」が15.9%、「朝昼夜のうち2食を食べ、和食中心の食生活」が11.8%となっています。ただし、「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」と「朝昼夜3食食べ、洋食中心の食生活」の差は35.5ポイントとなり、圧倒的に3食和食が多いことが示されています。

  • 1日の摂取回数別に和食と洋食を見てみると、それぞれの摂取回数で和食が多くなっているため、シニアは和食を好む傾向にあります。

  • 「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」について男女年齢別で見てみると、男性70~75歳が69.0%、女性70~75歳が62.0%となっており、年齢が高いほど3食和食が多い傾向にあります。

Q. あなたの1日の食生活に、最も近いものを一つお選びください。(SA)

健康なシニアほど和食を1日3食摂っている

  • 1日の食生活について、健康状態別で見てみると、「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」の中で、「極めて健康であり、自信を持っている」人が69.0%と最も高く、次いで「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」が50.0%、「特に疾患・持病等はなく、健康である」が45.0%、と続いており、健康であればあるほど3食和食が多いことが分かります。

Q. あなたの1日の食生活に、最も近いものを一つお選びください。(SA)
【健康状態別】

シニア女性の7割は家での食事が中心

  • 外食の頻度について、全体の63.9%が「ほぼ外食せず、家での食事が中心である」と回答しており、次いで「週1~2回程度外食を行う」が27.6%となっています。特に「ほぼ外食せず、家での食事が中心である」について男女別で見てみると、男性が57.0%なのに対して女性は70.8%となっており、女性の方が圧倒的に高い割合となっています。この差は13.8ポイントとなっており、女性は自身が調理をするためだと想定されます。

55~59歳の現役世代は外食頻度が圧倒的に高い

  • 男女年代別で見てみると、家での食事が中心の男性50~59歳は45.0%と、唯一半数以下となっており、週1~2回程度の外食が36.0%、週3~4回の外食が12.0%と、他の世代よりも圧倒的に高いことから、現役のため仕事上の付き合い等があるためかもしれません。

  • 反対に、女性70~75歳は家での食事が78.0%と、他の世代よりも高く、男性55~59歳と比較して33.0ポイントと大きな差が開いています。

Q. 外食はどの程度されますか?最も近いものを一つお選びください。(SA)

シニア世代の自炊率は約8割

  • シニア世代の自炊率について、「家での食事は自炊することが大半である」が79.9%と最も多く、「家での食事の半分程度はスーパーマーケットやコンビニなどの出来合いものや出前、お弁当などである」15.9%と、その差は64ポイントで自炊派が圧倒的に多くなっています。

シニア男性の自炊率は76%で現役世代は69%

  • 男女別で家での自炊率を見てみると、男性が76.0%に対して女性は83.8%となっており、女性は男性よりも自炊率が7.8ポイント高くなっています。

  • 男女年齢別で見てみると、外食頻度が高い男性55~59歳は69.0%と全体より10ポイント低く、自炊率が最も低い層です。また、「自炊はほとんどせず、大半はスーパーマーケットやコンビニなどの出来合いものや出前、お弁当などである」についても10.0%と最も高くなっています。一方、外食頻度が低い女性70~75歳は89.0%と、男性55~59歳と比較して20.0ポイントも高く、自炊率が最も高い層となっています。

Q. 家での食事について、最も近いものを一つお選びください。(SA)

一人暮らしシニアの自炊率は約6割

  • 同居家族別でみてみると、同居家族がいない一人暮らし層は、家での自炊が63.1%となっており、「自炊はほとんどせず、大半はスーパーマーケットやコンビニなどの出来合いものや出前、お弁当などである」が全体の4.3%に対して15.3%と非常に高くなっており、自炊率は半数以上ではあるものの、ほとんどしない層も一定数いるようです。


Q. 家での食事について、最も近いものを一つお選びください。(SA)
【同居家族別】

シニア女性は自分自身で料理をしており配偶者・パートナーには頼らない

  • 誰が自炊の際料理をするかについて、「主に自分で行っている」が全体では63.9%となっていますが、男女別でみてみると、、男性の33.5%に対して女性は94.3%とその差は60.8ポイントと圧倒的に高くなっています。また、「主に配偶者(パートナー)が行っている」については、男性が63.0%、女性が2.8%となっており、配偶者・パートナーに頼っている女性はほぼいないようです。

Q. 自炊をする際、どなたが行うことが多いですか?
最も近いものを一つお選びください。(SA)

一人暮らしシニアは自身で調理

  • 同居家族別でみてみると、同居家族がいない一人暮らし層は、96.2%とほぼ全数が自身で調理しており、代行サービスの利用率は2.5%と、全体の0.5%よりは数値が高いものの、ほとんど利用していないようです。


Q. 自炊をする際、どなたが行うことが多いですか?
最も近いものを一つお選びください。(SA)【同居家族別】

シニア男性の中には、自分で料理はしないが、食材を購入する層が一定数存在

  • 食材の購入者について、「主に自分で購入している」が全体では65.8%となっていますが、男女別でみてみると、男性の40.8%に対して女性は90.8%とその差は大きく、調理者=購入者なのではないかと想定されます。

  • 誰が料理をするかについて男性は33.5%が本人と回答していたが、購入については40.8%と7.3ポイント高くなっていることから、自身で料理はしないものの食材や総菜は購入している層が数は少ないものの一定数いることが分かります。

Q. 食材や総菜を購入する際、どなたが購入することが多いですか?
最も近いものを一つお選びください。(SA)


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

シニアの就労状況についてー2023年3月調査
シニアの余暇・趣味・習い事についてー2023年3月調査
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2023/10/30

 

  • 男性は70代以上になると就労率が大幅に減少していることから60代で退職した人がかなり多いと推測。

  • 雇用形態について、男性は60代以上になると「正社員」が急減し、「パートタイム・アルバイト」が増加。対して女性は男性と比べ相対的に就労率が低いが、60代以降「パートタイム・アルバイト」が減少傾向にあるものの、男性と逆で「正社員」は年代が高くなるにつれ増加し、「自営業・会社経営」が激増。

  • 就労時間は70代以上で大幅に減少傾向。

 


 

70代以上になると就労率が減少

  • 現在の就労率について、男性は40代~60代まで半数以上が就労しているが、70代になると28%となっており、60代との差は39ポイントとなっており急激に下がっている。このことから60代で退職した人がかなり多いと推測される。

  • 女性については、相対的に男性と比べて就労率が低いものの、60代は50代と比べて23.5ポイント差、70代は60代と比べて25.0ポイント差となっており、50代・60代から就労率が下がっている。ただし、ポイント差を見ると男性と同様に70代以上で最も下がっている。

     

 

Q. 今現在、お仕事についていますか?(SA)

 


 

男性は70代以降正社員率が激減し、女性は自営業・会社経営率が激増

  • 現在の就労形態について、男性の40代・50代は「正社員」が70%を超えているが、60代になると41.0%、70代になると14.9%と急激に「正社員」比率が下がっている。

  • 対して60代から年代が上がるにつれ「パートタイム・アルバイト」率が増加し、60代は14.9%、70代以上は28.6%、80代以上は35.7%となっている。

  • また60代を超える「会社役員」が増え、80代以上が7.1%と最も高くなっている。

  • 女性については、男性と比べ相対的に就労率が低いが、60代は58.0%が「パートタイム・アルバイト」、70代は45.2%、80代以上は33.3%となっており、60代以降減少している。

  • 「自営業・会社経営」については、60代は8.6%、70代は22.6%、80代以上は33.3%となっており、70代以上になると急増しており、男性と比べてその傾向は顕著である。

  • 「正社員」については、60代13.6%、70代19.4%、80代以上25.0%と、年代が上がるにつれ増加しており、男性と真逆の結果となっている。

 

Q. どのような就労形態ですか?(SA)


70代以上で就労時間は大幅に減少する

  • 男性は年代が高くなるにつれ就労時間が短くなっている。特に「1日8時間以上」は年代が上がるにつれ減少している。特に40代から60代までは約半数以上だが、70代以上になると半数以下になっている。

  • それに対して「1日4時間以上8時間未満」について、年代が上がるにつれ数値が高くなっているが、60代は41.8%となっており、50代の22.2%の約2倍となっており、40代・50代と60代以上とで大きな差がある。

  • 「1日8時間以上」と「1日4時間以上8時間未満」を合算すると、男性40代~60代は約9割を超えているが、70代では75.0%、80代以上で57.0%と70代以上で激減しており、60代と70代以上とで大きな差がある。

  • 女性についても「1日8時間以上」と「1日4時間以上8時間未満」を合算すると、男性と同様の傾向があり、40代~60代は約7割以上を超えているが、70代は41.9%、80代以上は41.7%と70代以上で激減している。

 

Q. どの程度の時間を仕事に費やしていますか?(SA)


調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年3月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:40代~80代以上の男女
  • 有効回答数:2,000名(男性:1,000名/女性:1,000名)


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

シニアの余暇・趣味・習い事についてー2023年3月調査
シニアの接触メディアについてー2023年3月調査
シニアの健康・運動・睡眠についてー2023年3月調査

2023/10/30

 

  • 最も余暇や趣味が多いのは70代で、特に男性が牽引している。

  • 余暇・趣味にかける時間は70代が他の世代に比べて最も長く、女性は男性と異なり年代別に見ても大きな差異はないことから、男性は引退して余暇や趣味の時間が増えるものの、女性は家事などの時間が大幅に少なくなるわけではないため、男性と家事分担がされていない可能性がある。

  • 余暇・趣味にかけるお金について、女性より男性の方がお金をかけている。ただし、余暇や趣味が多く費やす時間が最も多い70代男性は、一番お金をかけていない。

  • 最も多い趣味は「散歩・ウォーキング」で年代が高くなるほど数値が高くなることから加齢に伴う健康意識の高まりと想定される。

  • 習い事の実施状況について、現役引退後から数値が高くなっており、男性人気は「パソコン」、女性人気は「水泳・ジムトレーニング・テニスなどのスポーツ」。

 


70代が最も楽しむ余暇や趣味があり、特に男性70代が牽引している。

  • 楽しむ余暇や趣味の有無ついて、全体の7割以上が「はい」と回答しており、40歳代は70.0%と趣味や余暇を楽しむ取り組みが比較的低く、特に女性に低い傾向がみられる。

  • 男女別共に70代が最も高く、男性70代は83.0%、女性70代は78.0%となっており、中でも男性70代が最も多い。

  • 女性50代は67.0%であるのに対し、女性60代は76.5%でその差は9.5ポイントと年代差異が最も多くなっている。

 

Q. 今現在、楽しむ余暇や趣味がありますか?(SA)


「パソコン」は現役時代の仕事で得た経験を活かした趣味となっている可能性が高く、特にその傾向は男性が牽引している。

  • 趣味の内容については、全体、男性、女性ともに、1位「散歩・ウォーキング」、2位「国内旅行」、となっているが、3位について男性は「パソコン」であるのに対し女性は「読書」となっており、女性の「パソコン」は7位となっている。

  • 上位10位以内について、男性は「スポーツ観戦」、「車でのドライブ」が入っているのに対し、女性は「ガーデニング・園芸・盆栽・家庭菜園」が入っている。

  • 40代と80代以上での差が大きいものについて見てみると、最も差が大きいのは「パソコン」で、40代は14.6%となっているのに対し、80代以上は51.7%となっており37.1ポイント差となっている。特に男性は、40代が19.5%であるのに対し、80代以上は67.1%と、47.6ポイント差で約3.4倍となっている。このことから現役時代は仕事のツールとして使用してきたが、引退するとそれまでのパソコン経験を活かし趣味に変わるのではないかと想定される。またパソコンやインターネットが普及し、デジタル文化が根付いたことが、年配の世代にも影響を与えていることや、教育プログラムやコミュニティのサポートが手厚くなっていることも要因としてあるかもしれない。

  • 次に格差が大きいのは「ガーデニング・園芸・盆栽・家庭菜園」であり、40代は8.2%であるのに対し80代以上は37.8%と、約4.5倍となっており、年代が高くなるほど数値が高くなっている(70代が最も高い)。特に女性は、40代が11.5%であるのに対し、80代以上は46.5%となっており、35.0ポイント差で約4倍となり差が大きい。

  • 1位の「散歩・ウォーキング」については、40代が32.5%に対して80代以上は24.7%と、年代が高くなるほど数値が高くなり、70代以上に至っては半数を超えており、加齢に伴う健康意識の高まりだと想定される。

 

Q. どのような趣味をお持ちですか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


現役引退後から習い事を始める傾向にあり、男性人気は「パソコン」、女性人気は「水泳・ジムトレーニング・テニスなどのスポーツ」

  • 60代以上で習い事をしている割合は、70代女性が34.5%最も多く、次いで80代以上女性29.0%、80代以上男性23.5%と続いている。

  • 習い事をしている60代男性は8.5%であるのに対し、70代男性は22.5%で約2.6倍と急増していることから、現役を引退し時間に余裕ができたためであると想定される。またその傾向は女性も同様で、60代女性は17.0%であるのに対し、70代女性は34.5%で約2倍となっている。

  • 男女ともに習い事は多岐にわたっており、各趣味の数値の差は大きくないが80代男性の「パソコン」は13.5%と突出して高くなっている。

  • 女性は「水泳・ジムトレーニング・テニスなどのスポーツ」が各世代で最も多く、中でも70代女性は10.0%と、女性の中で最も数値が高くなっている。

 


調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年3月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:40代~80代以上の男女
  • 有効回答数:2,000名(男性:1,000名/女性:1,000名)

 


 

その他、シニアに関する幅広いテーマでの独自調査分析情報はこちらからご覧ください。

2023/10/30

 

  • 情報収集メディアについて、全世代で「テレビ」が最も多く、次いで「インターネット」となっており、テレビとインターネットは双璧となりつつある。

  • 年齢が高いほどマスメディアからの情報収集が多い傾向にあるが、マスメディアの中でも「雑誌」からの情報収集は低い。

  • 「インターネット」は男性比率が高く、SNSは女性比率が高い。

  • 動画視聴について、若者はテレビ離れが叫ばれる中、全年齢層で一番高いのは「テレビ」で、次いで「YouTube」と続く。シニア世代もオンラインメディアでの動画視聴が増えおり、将来的には更にデジタルプラットフォームを利用する割合が増える可能性が十分にある。

  • 旅行についての情報源については、サイト検索が相当数いるものの、TV・新聞・DMなどを情報ソースとする比率が高く、SNSについては若年層のみ。

 


インターネットはテレビに次ぐ情報源になっており、インターネットは男性、SNSは女性が牽引

  • 情報収集手段について、全世代で「テレビ」が最も多く、次いで「インターネット」となっており、その差はあるものの、50代・60代・70代で60%を超えており、テレビとインターネットは双璧になりつつある。

  • 「新聞」については、年代が高くになるにつれ数値が高くなっており、40代が17.3%に対して80代以上は63.3%と約4倍となっておりその差が大きい。特に70代以降は半数を超えている。また80代以上に限っては「新聞」は「テレビ」に次ぐ情報収集メディアとなっている。

  • 「ラジオ」については70代が19.0%であるのに対し、80代以上が27.0%となっており、その差が大きい。

  • 全体的に年齢が高いほどマスメディアからの情報収集が多い傾向にあるが、「雑誌」については、40代が13.3%に対して、80代以上15.8%と大きな差はなく、「雑誌」からの情報収集はマスメディアの中でも低い。

  • 「インターネット」については男性の方が女性よりも各世代で数値が高く、特に80代以上は男女差が24.0ポイントとその差が大きい。

  • SNSについては、60代以降どのメディアも20%以下ではあるが、中でも「LINE」が最も多い。ただし、2番目に多いメディアについては年代で異なっており、60代は「ツイッター」、70代・80代以上は「フェイスブック」となっている。

  • 60代以降の男女別で見てみると、「LINE」と「インスタグラム」については男女間の差が大きく、女性の方がコミュニケーションツールとして上手くSNSを活用している傾向にある。ただし、「フェイスブック」については男性の方が数値が高くなっており、仕事上での繋がりを引退しても継続している可能性がある。

 

Q. 普段情報収集に、何をご利用になっていますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


若者はテレビ離れが叫ばれる中、60以上で動画視聴1位はテレビ、次いで多いのはYouTube

  • 動画視聴手段について、全世代で「テレビ(地上波、BS放送等)」が最も多く、次いで「YouTube」、「無料動画配信サービス」と続いている。「「テレビ(地上波、BS放送等)」については、60代以上で8割を超えており圧倒的に数値が大きい。

  • 年代別で見てみると、70代と80代以上のテレビ以外の差が大きく、中でも「YouTube」は70代と80代以上の差が15.5ポイント、「無料動画配信サービス」は8.8ポイントとその差が大きい。

  • 男女別で見てみると、「YouTube」については男性の方が多く見られており、60代男性と70代男性は半数を超えているが、60代女性と70代女性は半数以下となっている。

  • シニア世代もオンラインメディアを活用する傾向があるため。将来的には更にデジタルプラットフォームを利用する人が増える可能性が十分にある。

 

 

Q. 普段動画を見るために、何をご利用になっていますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


旅行について60代以降はサイト検索が相当数いるものの、TV・新聞・DMなどを情報ソースとする比率が高く、SNSについては若年層のみ

 

  • 旅行に行く際の情報収集について、全世代で「検索で調べた複数のいろいろな旅行情報サイト」が最も多い。ただし、年代が高くになるにつれその割合も減少し、40代は49.3%と約半数が利用しているのに対して、80代以上は25.5%となっており、その差は大きい。ただし、80代以上は「旅行にはいかない」と回答した割合が33.8%と最も多くなっている。

  • 年代別で「旅行には行かない」を除いて見てみると、60代は「検索で調べた複数のいろいろな旅行情報サイト」が43.0%と最も多く、次いで「友人・知人・家族からのアドバイス」19.3%、「旅行に関するテレビ番組」「旅行先の情報が書かれたガイドブック」17.3%と続いている。70代は「検索で調べた複数のいろいろな旅行情報サイト」が最も多く40.5%と最も多く、次いで「旅行に関するテレビ番組」25.5%、「新聞・折込チラシ」21.8%と続いている。」80代以上は「検索で調べた複数のいろいろな旅行情報サイト」が25.5%と最も多く、次いで「友人・知人・家族からのアドバイス」18.5%、「新聞・折込チラシ」「旅行会社から送られてくるパンフレット」15.5%となっている。

  • 「新聞・折込チラシ」については、40代が4.0%であるのに対して、70代は21.8%、80代以上は15.5%となっており、「旅行会社から送られてくるパンフレット」については40代が4.0%であるのに対して、70代は18.5%、80代以上15.5%とその差が大きく、70代以降はサイト検索が多いものの、テレビや新聞・折り込みチラシなどを情報ソースとする比率が若年層と比較して高くなっている。

  • 「YouTubeなどの動画共有サイトで現地の動画を見る」や「インスタグラムやツイッターなどのSNS」の割合は年代が高くなると数値が低くなり、特にSNSについては40代が13.8%にあるのに対して、80代以上は1.5%となっておりその差が大きく、情報ソースとしてはほぼ参考にされていない。

  • 男女別に見ると、女性は男性に比べて「友人・知人・家族からのアドバイス」と人を介した情報収集が多く、60代は男性が15%に対して23.0%、70代は男性が18.0%に対して23.5%、80代以上は11.1%に対して26.0%と、どの世代でも女性の方が多くなっており、特に80代以上は2倍以上の差がある。

 

Q. 旅行に行くときどのように情報を収集していらっしゃいますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年3月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:40代~80代以上の男女
  • 有効回答数:2,000名(男性:1,000名/女性:1,000名)


 

その他、シニアに関する幅広いテーマでの独自調査分析情報はこちらからご覧ください。

シニアの健康・運動・睡眠についてー2023年3月調査
シニアの余暇・趣味・習い事についてー2023年3月調査
シニアの就労状況について
ー2023年3月調査

2023/10/30

 

  • シニアは年代が高いほど、若い頃に比べて運動に対する意識変化よりも運動能力の低下を大きく感じている。運動能力について相対的に「腰痛や疲れ」が多いが、年代が高いほど「生活習慣病」や「膝の痛み」を感じる比率が高くなる。

  • 健康のための対策として70代以上の多くが既に何らかの取り組みをしており、男性は「適度な運動」、女性は「健康的な食生活」が多い傾向にある。

  • 今後の運動への取り組み意向については70代以上の約7割が「散歩やウォーキング」をしたいと回答しており、低コストで負荷が少く手軽に取り組めるものが多い傾向にある。

  • 睡眠時間について個人差があるとした上で、60歳代以上で平均6時間弱と高齢になるほど必要な睡眠時間が短くなると言われているが、本調査では年代が高くなるほど睡眠時間が長くなっており適正な睡眠時間と逆行傾向にある。

  • 年代が高くなるにつれ、トイレに起きる・夜中に目が覚めることが多くなる半面、朝スッキリと目が覚めるについても、年代が高くなるにつれ数値が高くなっており二極化している。


70代以上になると健康のための取組比率が上昇

 

  • 今現在、健康のために何かしているかどうかについて、70代以上の割合が高くなる。特に80%以上を超えている世代は、男性80代以上が最も高く89.0%となっており、男性70代、女性70代が共に86.0%と続いている。

 

Q. 今現在、健康のために何かしていますか
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)

男性は「適度な運動」、女性は「健康的な食生活」

  • 今現在、健康のためにしていることについて、全体で「適度な運動」が最も多く、「健康的な食生活」、「しっかりと睡眠をとる」と続いている。

  • 男女別で見てみると、健康のために何かしらの対策を行っているのが最も多い男性80代以上では「適度な運動」66.5%が最も多く、次いで「健康的な食生活」58.0%、「しっかりと睡眠をとる」46.0%と続く。

  • 男性70代では「適度な運動」61.0%、次いで「しっかりと睡眠をとる」55.0%、「健康的な食生活」52.0%となっており、80代以上の男性と2位・3位の順位が逆となっている。

  • 女性については、男性が2番目に多かった「健康的な食生活」が60代以上で最も多く、次いで「適度な運動」、「しっかりと睡眠をとる」と続いている。女性は自身で料理を作る事が多いため、食事管理は男性より取り組みやすいのではないかと推測される。

 

Q. 今現在、健康のために何かしていますか
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


70代以上、特に80代以上の運動意識が高い

  • 「毎日運動している」と回答した割合の最も多い年代は80代以上が22.3%と最も多く、次いで70代の17.8%、60代の12.5%となっており、年代が高くなるにつれ毎日運動をしている割合が高くなる傾向にある。また、70代以上の6割以上が1週間に2日以上運動している。

  • 男女別で見てみると、男性80代以上が75.5%で最も多く、次いで女性70代の71.5%、男性70代の70.5%と続いている。

  • 「毎日」と回答したのは男性80代以上の29.0%と最も高く、次いで男性70代の18.5%と続いており、圧倒的に男性80代以上の運動頻度が高くなっている。

 

 

Q. 運動の頻度を教えてください。(SA)


運動頻度が多く時間が長いのは男性80代以上

  • 運動時間について、30分~1時間が全体的に多く、70代は51.8%、80代以上は52.0%が以上となっており、70代以上の約半数が30分~1時間程度の運動をしている。

  • 男女別に見てみると、「2~3時間程度」と回答したのは男性80代以上が15.0%、次いで男性60代13.0%、男性70代12.5%となっており、前問と同様に男性80代以上が運動頻度も運動時間共に最も比率が高くなっており、運動に積極的に取り組んでいることが分かる。


Q. 1日の運動時間を教えてください。(SA)


年代が高いほど運動能力の低下を大きく感じている

  • 若いころとの運動意識の変化について、50代、60代、70代とそれぞれ「若いころのように機敏に動けなくなった」が最も多くなっている。
  • 70代と80代以上は「若いころのように機敏に動けなくなった」が最も多く、「膝や腰などの関節に痛みが生じやすくなった」、「身体的な制限によって、若いころできた運動ができなくなった」、「膝や腰などの関節に痛みが生じやすくなった」が上位3つとなっているが、60代は「身体的な制限によって、若いころできた運動ができなくなった」が6位と低くなっており、3位は「やる気やモチベーションが若いころより低下している」となっており、順位が大きく異なっている。「やる気やモチベーションが若いころより低下している」については、70代以上で7位となっており、その他の項目を見てみても、意識的な変化よりも運動能力の低下が大きく感じられている。

 

Q. 運動にあたって、若いころと比較して現在どのように感じますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


散歩やウォーキングの比率が相対的に高い

  • 60代以上の今後取り組みたい運動について、「散歩やウォーキングなどの軽い運動を日常的に行う」が各世代で圧倒的に多く、2位との差が各世代で約4割を超えている。最も数値が高いのが80代以上の73.3%、次いで70代の73.3%、60代の65.5%となっている。散歩やウォーキングは手軽で負荷が少なく気軽に行えるからだと想定される。

  • 男女別にみてみると、男性は「ジョギングやランニングを始める」が女性の3倍、「ゴルフやテニスなどのスポーツを始める」が女性の2.7倍、「サイクリングやハイキングなどアウトドアスポーツを始める」が女性の2.5倍となっており、女性との差が大きい。

  • 女性は「ストレッチなどの柔軟性を高める運動を取り入れる」が男性の1.6倍、「瞑想やヨガなどのリラックス系の運動を始める」が男性の2.5倍とその差が大きい。

  • これらの男女差から、男女ともに「散歩やウォーキングなどの軽い運動を日常的に行う」が最も多いが、男性はアクティブ系の運動志向が高く、女性はストレッチ系の運動志向が高いことが分かる。

 

 

Q. 体力を衰えさせないために今後どのような方法で運動に
取り組みたいと思いますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)

男女別(40代以上)


年代が低いほど「肩こりや体重増加」高いほど生活習慣病や膝の痛みを感じやすい

  • 現在感じる不調について、全体では「腰痛を感じる」が37.7%と最も多く、次いで「疲れやすい」29.9%、「肩こりがある」29.1%と続いている。

  • 年代別に見ると、40代~60代は全体の傾向と同様に順位が違えど「肩こりがある」「疲れやすい」「腰痛を感じる」と上位の症状は同じであるが、70代は「疲れやすい」よりも「糖尿病/高血圧/高脂血症等の生活習慣病を持っている」が上回っており、80代以上は「膝に痛みがある」が上回っており、70代以上は40~60代と順位が異なっている。

  • 「肩こりがある」、「体重が増えた」については年代が下がるにつれ数値が低くなっており、「体重が増えた」について40代は80代以上の約3.3倍、「肩こりがある」について40代は80代以上の約2.2倍とその差が大きい。

  • 「糖尿病/高血圧/高脂血症等の生活習慣病を持っている」、「膝に痛みがある」については年代が上がるにつれ数値が高くなっており、「糖尿病/高血圧/高脂血症等の生活習慣病を持っている」について40代は80代以上の約4.4倍、「膝に痛みがある」について40代は80代以上の約2.3倍でとその差が大きい。

     

 

Q. 現在身体に関してどのような不調を感じていますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)


年齢が高くなるにつれ食に対する意識が上昇し特に女性が高い傾向

  • 普段気を付けている食生活について、「朝食は毎日必ず食べるようにしている」が最も多く、次いで「普段から野菜を積極的に取るようにしている」、「ヨーグルトや発酵食品など、腸内環境を整えるための食品を積極的に取るようにしている」と続いている。また、多くの内容において年代が上がるにつれ数値が高くなっており、特に「朝食は毎日必ず食べるようにしている」については、80代以上が40代の約1.9倍となっており、最も年代別のポイント差が大きい。

  • 「特にない」については、年代が上がるにつれ数値が低くなっておりなっており、40代は80代以上の約2.9倍とその差が大きく、年代が高くなるほど食生活に何らかの対策をとっていることが分かる。

  • 男女別に見てみると、ほぼ全ての項目において女性の方が数値が高く、男性よりも女性の方が、食生活への意識が高く年代が高くなるにつれその意識が一層高くなっている。特に、男女差が最も大きい項目は「おいしく食べるようにしている」が13.4ポイント差となっており、普段から自身で工夫しながら健康に気を付けた調理をしているためではないかと想定される。

  • 男性の年代別でみると、「食事の量は少なめで、軽めの食事を心がけている」及び「塩分の摂りすぎに気を付け、味付けには醤油や味噌など減塩タイプを使っている」について、80代以上は40代の約5倍となっておりその差が大きい。

  • 女性の年代別でみると、相対的に年代が高くなるにつれ数値も高くなっているが、60代以上になると40代・50代との差が急に大きくなる項目が多い。特に注目すべきは、「朝食は毎日必ず食べるようにしている」と「食事の時間を決め、規則正しい生活を心がけている」の2項目でその差が大きく、同居の子供・孫がいない女性、現在仕事についていない女性の数値が高いことから現役を引退し、子供が巣立った等で生活リズムの変化に対応し食事の時間などに気を使っているのではないかと想定される。

 

 

Q. 普段、食生活で気を付けていることはありますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)

 


60代以上は適正な睡眠時間と逆行傾向に

  • 睡眠時間について、どの世代も「6時間以上8時間未満」が最も多くなっており、次いで「4時間以上6時間未満」、「8時間以上」と続いている。

  • 平成15年3月に発表された厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針検討会報告書」では、快適な睡眠を確保するための、睡眠時間、睡眠パターン等は人それぞれで個人差があるとした上で、特に年齢の影響は大きく、20歳代~50歳代までは、6.5~7.5時間、60歳代以上で平均6時間弱と、高齢になるほど、概して必要な睡眠時間が短くなることが報告されているが、6時間以上の睡眠時間を取っている60代は67.3%、70代75.5%、80代以上76.8%と年代が高くなるほど、睡眠時間が長くなっており、適性な睡眠時間よりも多く眠っており、逆行傾向にある。

 

 

Q. 1日の睡眠時間を教えてください。(SA)

 


年代が高くなるにつれ、トイレに起きる・夜中に目が覚めることが多い半面、朝スッキリと目が覚めるについても、年代が高くなるにつれ数値が高くなっており二極化

  • 睡眠の質について、40代~70代は「最近は夜中に自然と目が覚めることが多くなってきた」が最も多く、40代30.3%、50代32.5%、60代35.8%、70代35.5%となっているが、80代以上のみ「夜中にトイレに起きることが多く、睡眠時間が短くなってしまうことがある」が最も多く、40.8%となっている。この回答については年代が高くになるにつれ数値が高くなっているが、80代以上は40代の約3.5倍と、その差がかなり大きい。

  • 80代以上を除いて「最近は夜中に自然と目が覚めることが多くなってきた」が各世代で最も多かったが、その反面「睡眠の質は比較的良好で、朝起きた時にスッキリと目が覚めることが多い」については、40代が3.3%であるのに対して80代以上は19.8%と差が16.5ポイントと大きくなっており、二極化していることが分かる。

  • 「昼寝をすることで、夜の睡眠を改善しようとしている」の回答は8~10%前後で年齢による大差はなく、また「寝る前にストレッチやリラックス法を行うことで、眠りを深くするようにしている」の回答は4~7%前後となっており、睡眠の質を上げるための対策を取っている割合が非常に少ない。



Q. 睡眠時間や睡眠の質について、どのように感じていますか?
あてはまるものをすべて教えてください。(MA)

 


調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年3月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:40代~80代以上の男女
  • 有効回答数:2,000名(男性:1,000名/女性:1,000名)


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

第3回 コロナ禍シニアの行動変化ー2021年11月調査
住居・仕事・生活編 ー 定期調査/2020年版
IT 編 ー 定期調査/2020年版

 

2022/3/7

シニアの病院選びもネット検索は当たり前

 

シニアライフ総研®では、シニア層の日常生活におけるコロナ禍での健康意識の変容を知るために、55歳以上の高齢者約771人を対象にインターネット調査を行った。

 

【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2021年11月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:介護サポートなどを必要としない自立した生活がおくれる高齢者(年齢55~88歳)
  • 有効回答数:771名(男性:416名/女性:355名)

 

コロナ禍において、新たにするようになったこと/
明らかに増加したことは何ですか?(複数回答)

1

シニア全体の傾向として、特にないを除き1位「パソコンを使った作業やインターネット利用」が20.6%、2位「YouTubeなどの無料動画の視聴」15%、3位は「NHKや民放TV放送の視聴時間」とコンテンツの視聴時間が増えた結果となった。

次に、病院や健康の情報をどこから入手いているかという調査では、1位:テレビ(56.3%)、2位:ニュースサイト(39.2%)、3位:新聞(32.3%)となり、インターネット利用が(新聞以上に)多い結果となった。

 

あなたは健康や病気に対する情報を
何から入手していますか?(複数回答)

2

さらに、高齢化のなかでも通院率が増える整形外科へ絞り調査を実施し、全体の53.3%の人は、過去に「整形外科」へ通院したことがあるという結果となった。

 

「整形外科」の通院経験について、
それぞれあてはまるものを教えてください

3

さらに、通院した人を対象に通院きっかけ、理由の調査を行っていくと、上位に入ってくるのは、1位「お住まいが近くだから」66.5%、2位「第三者からの紹介(※1)」16.6%、3位「よく病院の前を通って知っていたから」14.6%と特出すべき点は見られなかったが、「広告を見て(※2)」1.4%に対して、「ネット検索(※3)でヒットした」が3.9%、「ネット検索で口コミや評判・評価が良かったから」3.0%と絶対数としては小さいものの、通院へのきっかけに繋がっているのは広告よりも、ネット検索の方が2倍以上という結果であった。能動的にネットから情報を取ろうという意識と、精査するという行為がシニア層にも徐々に根付いてきていることが伺える。

 

整形外科に通院した経験のある方にお聞きします。
通院した病院に行った「きっかけ・理由」で
あてはまるものをすべてお答えください。(複数回答)

4

※1友人・知人・家族・親戚・競技関係者・その他
※2看板・フリーペーパー・当該病院のHP・Instagram・Facebook・その他
※3 Yahoo・Google・LINE・Instagram・Facebook・その他
※4整形外科に「現在、通院中である(N=81)」、「過去に通院したことがある(N=411)」と回答したサンプル数


 

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住居・仕事・生活編 ー 定期調査/2020年版
IT 編 ー 定期調査/2020年版
メディア編 ー 定期調査/2020年版

2020/8/31

 

  • おおむね「健康」で自己所有の「住まい」がある。

  • 約8割は「配偶者」や「お子様」等、誰かしらと同居している。

  • 4人に1人がペットを飼育

  • 貯蓄高には不安を抱えながらも就業意欲を高め、年金だけに依存しない生活志向である。

  • 生活必需品の購入は主に奥様。

  • キャッシュレス決済の使用率は約8割。


健康シニア属は女性が牽引

特に疾患・持病等はなく通院の必要がない『健康シニア族』は全体で45%おり、「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」程度の方を含めれば全体の74%が健康体である。『健康シニア族』は男性39%に対し女性が51%で牽引している。

住居・仕事・生活_自身の健康状態1

住居・仕事・生活_自身の健康状態2.6

※居宅/施設介護している方を除く


自己所有の「住まい」がある

住まいは自己保有率が全体の83%で、非都市部での「持ち家(戸建て)」が72%と都市部の54%より高く、反対に都市部は「分譲マンション」が28%と非都市部の13%より高くなっている。

住居・仕事・生活_現在住んでいる住宅形態1.55


約8割は誰かしらと同居

全体で「配偶者」や「お子様」など誰かと同居しているのは77%で、「独居」が17%、「病院や施設に一人で入所している」方が6%となっている。特に「独居」のうち約6割(58%)が女性である。

住居・仕事・生活_同居家族1

住居・仕事・生活_独居比率


4人に1人がペットを飼育

何らかのペットを飼育しているのは全体で25%であり、都市部より非都市部の方が飼われている。また、種別では「猫」10%、「犬」9%、「鑑賞魚」5%となっている。

住居・仕事・生活_飼育しているペット


アルバイト、自営、嘱託・契約社員の順

65歳以上の最も多い就業形態は「アルバイト」7%であり、次いで「自営」5%、「嘱託・契約社員」5%弱である。男性においては「自営」8%、「嘱託・契約社員」7%、「アルバイト」7%弱で、「フルタイム正社員」が6%弱となっている。

女性では「アルバイト」7%、「正社員パート」5%、「自営」3%となっている。

住居・仕事・生活_65歳以上の就業形態_全体・男女別


年金だけに依存しない生活志向

・全体の69%が「年金」を収入源としており、「役員報酬・給与収入」23%、「株式配当」12%と続く。

・収入源としては「収入がない」女性が15%に対し、男性は8%であり、年金とともに株式配当・不動産収入など複数の収入源を持っているのは男性の方が多いと推察される。

住居・仕事・生活_収入源

住居・仕事・生活_収入源_男女別3


貯蓄額2,000万円以上は全体の30%

貯蓄額2,000万円以上は全体の30%で、都市部は34%で非都市部の25%より高い。また、貯蓄額100万円未満の割合も都市部20%に対し非都市部で25%となっており都市部の方が高い傾向が見られる。※(有効回答数N=941)

住居・仕事・生活_貯蓄


約8割が1か月あたり25万円未満で生活

25万円未満/月で生活している割合は77%で、そのうち生活費が10~15万円未満が20%と最も高い。15万円未満で生活する比率は都市部38%に比べ非都市部48%であり都市部の方が生活費が高い状況である。

住居・仕事・生活_生活費


生活必需品の購入は奥様任せ

生活必需品の購入者は「自分自身」か「配偶者・パートナー」で約9割(88%)であるが、このうち8割以上(81%)が女性が購入している。(つまり男性は奥さん任せ、女性は自身での購買行動が中心である。)

住居・仕事・生活_生活必需品購入者


生活必需品はスーパーマーケットが7割超え

生活必需品の主な購入場所は「スーパーマーケット」が7割以上(73%)を占め、以下「大型ショッピングセンター」10%、生協4%となっている。非都市部では「生協」よりも「ドラッグストア」5%と高い傾向が見られる。

住居・仕事・生活_生活必需品購入場所


キャッシュレス決済の利用率は約8割

キャッシュレス決済の普及率は83%で完全に浸透している。この内、コロナの影響で4%程度、新たに使用するようになった。

※調査方法:インターネットリサーチ/調査期間:2020年5月下旬/調査対象:55歳~87歳の介護サポートなどを必要としない健康な高齢者/サンプル数:666サンプル(男性:337サンプル/女性:329サンプル)

住居・仕事・生活_キャッシュレス決済利用状況

・使用しているキャッシュレス決済デバイスは「クレジットカード」90%、「流通系ICカード」34%、「交通系ICカード」34%、「QRコード決済」31%となっている。このうち「クレジットカード」は女性が多く、「流通系ICカード」「スマホ決済」は男性が多く使用している。

・「交通系ICカード」は都市部で浸透し、「プリペイドカード」「スマホ決済」は非都市部で浸透している。

住居・仕事・生活_キャッシュレス決済種類

住居・仕事・生活_キャッシュレス決済種類_男女別

住居・仕事・生活_キャッシュレス決済種類_都市区分別


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分

都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県

 


 

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IT 編 ー 定期調査/2020年版
メディア編 ー 定期調査/2020年版
コミュニケーション編 ー 定期調査/2020年版

2020/8/31

 

 

  • パソコン・スマホ・タブレット端末の利用が進んでおり、パソコン端末は「Windows」が41%、スマホ端末は「Android」が34%である。

  • 検索サービスは「Yahoo!Japan」を48%が利用している。

  • SNSの利用率について「LINE」の利用率は37%である。

  • キャッシュレス決済の利用率は約8割である。

 


スマホ利用率は64%

現段階でのデバイス「利用率」は、PC 77%、スマホ64%、ガラケー24%、タブレット端末22%、携帯用ラジオ20%となっており、「これから使おうと思っている/購入予定である(利用意欲)」では、スマホ10%、タブレット端末8%、スマートウォッチ6%で、全てにおいて、女性よりも男性の方が「利用率」と「利用意欲」が高い傾向にある。

IT_デバイス別利用率

IT_デバイス別利用意向


LINE利用率は女性の方が高い

よく使用する機器・機能・サービスは「PC」74%・「Eメール」52%・「Yahoo!JAPAN」48%である。※

パソコンはMac(2%)ではなくWindows(41%)、スマホはiPhone(17%)よりAndroid(34%)、検索サービスはGoogle(30%)よりYahoo!JAPAN(48%)、SNSはFacebook(13%)・Twitter(10%)ではなく、LINE(37%)である。

IT機器・機能・サービスの使用は全体的に男性の使用率が顕著に高いが、「LINE」の使用率は女性が高く「instagram」「iPhone」においてもわずかながら高い傾向が見られる。

IT_よく使用するIT機器・機能・サービス


約8割がインターネット通販経験者

インターネット通販の利用経験は約80%で「月に1回程度利用する」(21%)、「月に複数回利用している」人は27%である。

IT_インターネット通販の利用率と利用頻度


インターネット通販での購入品の約半数は食品

ネット通販での購入アイテムは「食料品」49%、「家電」38%、「衣料品」37%、「趣味のもの」29%、「書籍」28%となっている。

IT_インターネット通販の購入品

男性は「趣味のもの」39%が、女性は「美容・コスメ」36%と各々高いことが顕著である。

IT_インターネット通販の購入品_男女別


 調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分

都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県


 

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メディア編 ー 定期調査/2020年版
コミュニケーション編 ー 定期調査/2020年版
趣味編 ー 定期調査/2020年版

2020/8/31

 

 

  • メディア接触率は地上波テレビが圧倒的だが、ネットニュースや動画サイトの存在感が増加傾向にある。

  • 各メディアの接触率は相対的に男性の方が女性よりも高い傾向にある。

  • フリーペーパーや地域広報誌、企業DM、会員誌の接触率については女性の方が男性よりも高い傾向にある。

 


接触率1位は圧倒的にテレビ

・メディアへの接触率は「テレビ(地上波)」93%、「ネットのニュース」65%、「新聞(紙版)」62%、「テレビ(BS/CS)」56%、「新聞の折り込みチラシ」48%、「地域の広報誌」44%、「ラジオ」43%、「ネットの動画サイト」42%となっている。

・相対的に各メディアへの接触率は男性の方が高く、「ラジオ」「テレビ(BS・CS)」「新聞(電子版/紙版)」「ネットの動画サイト」は男性が顕著に高く、「フリーペーパー」は女性が高い。

メディア_メディア接触率_男女別


テレビ(地上波)はニュース・天気予報が人気コンテンツ

媒体接触率が93%でもっともの高い「テレビ(地上波)」におけるコア接触時間は「2-3時間未満/日」で、男性よりも女性の方が接触時間が長い傾向にある。

メディア_テレビ(地上波)視聴時間

よく見る番組ジャンルは、「ニュース・天気予報」86%、「国内ドラマ」48%、「トークバラエティ・お笑い・コメディ」34%、「スポーツ中継」34%、「旅」32%、「ドキュメンタリー」29%が多く、男性は「スポーツ中継」「洋画」を、女性は「国内ドラマ」「トークバラエティ・お笑い・コメディ」「健康・医療」「クイズ番組」「グルメ・料理」番組をよく視聴している。

メディア_テレビ(地上波)番組ジャンル


インターネットではニュース・天気予報が人気コンテンツ

媒体への接触率が65%の「ネットのニュース」においては「30分未満/日」の接触時間が37%と最も多い。

メディア_ネットニュース視聴時間

よく見るサイト・アプリについては「ニュース」67%、「天気予報」62%、「地図・乗り換え・カーナビゲーション」35%、「通販」35%、「YouTube」30%、「料理レシピ」21%である。

メディア_よく見るサイト・アプリ


良く読む新聞の2TOPは読売新聞・朝日新聞

媒体接触率62%の「新聞(紙版)」のコア接触時間は「30分未満/日」で、男性の方が接触時間が長い傾向にある。

メディア_新聞(紙版)閲読時間

また、よく読む誌名は紙版で「読売新聞」17%、「朝日新聞」16%、「その他」13%、「日経新聞」6%、「毎日新聞」5%、「中日新聞」5%となっており、電子版では「日経新聞」5%、「朝日新聞」4%、「読売新聞」3%となっている。

メディア_新聞(紙版)閲読紙


テレビ(BS・CS)では地上波よりドラマ・映画が人気

媒体接触率56%の「テレビ(BS/CS)」のコア接触時間は「30分~1時間未満/日」である。

メディア_テレビ(BS・CS)視聴時間

よく見る番組ジャンルは「ニュース・天気予報」22%、「スポーツ中継」18%、「洋画」17%、「国内ドラマ」17%、「海外ドラマ」16%が見られている。

メディア_テレビ(BS・CS)視聴番組ジャンル


テレビについて約半数が1日3時間未満の視聴時間

各媒体への接触者のうち(「全く見ない/読まない」を除く。)、テレビ(地上波)・テレビ(BS・CS放送)以外の媒体は全て、最も接触時間が多いのは「30分未満/日」である。

無題


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分

都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県


 

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コミュニケーション編 ー 定期調査/2020年版
趣味編 ー 定期調査/2020年版
将来編 ー 定期調査/2020年版

 

2020/8/31

 

 

  • 男性よりも女性の方がコミュニケーションに積極的で、多岐に交流意識が割っている。

  • 男性よりも女性の方が情報発信に関しての肺良くが強く、コミュニティ参加率が高い。

 


コミュニケーション相手は「配偶者・パートナー」

・普段最もコミュニケーションを取っている相手は「配偶者・パートナー」が56%とトップで、「子ども」16%、「友人」6%と身近な人が多い。

・男性は最もコミュニケーションを「配偶者・パートナー」ととっていると回答した人が64%と多いが、女性では48%と差異があり、「お子様」24%や「友人」6%は男性のそれに比べて多い。

普段最もコミュニケーションをとっている相手


コミュニケーションを増やしたい相手は「子供」

今後もっとコミュニケーションを増やしたい相手として男性が「お子様」33%、「配偶者・パートナー」32%に対し、女性は「お子様」35%、「友人」34%であり、「配偶者・パートナー」は20%と男性との差異が大きく、「孫」19%や「兄弟姉妹」15%へも目が向いている。

コミュニケーションを増やしたい相手


コミュニケーションは直接会ってが圧倒的

主なコミュニケーション手段は「直接会って話をする」91%、「LINE」19%、「ガラケー・スマホでの音声通話」が17%である。

最もコミュニケーションをとっている相手との交流手段


何かシェアしたい際は「直接会って」

情報発信を行っている人は全体の70%、発信手段は「直接の会話」が58%、「電話」24%、「メール」23%、そして「LINE」17%である。それら全ての手段において男性よりも女性の方が利用率が高く、女性の方が発信力が高い(73%)。

第三者への体験や商品などの情報発信手段


コミュニティ参加率は男性より女性の方が高い

なにかしらのコミュニティへの参加率は全体で46%である。男性が42%に対して女性が49%と高い傾向にある。

コミュニティへの参加率


女性の方がコミュニティ参加に積極的

参加コミュニティについて、「友人・知人との食事会・飲み会」(差異7%)・「カルチャー教室スクール(有料)」(差異5%)への参加率に差異が見られ、女性の方がコミュニティ参加に積極的である。

参加コミュニティ


月5,000~9,999円をコミュニティ参加に費やす

コミュニティに費やすお金のボリュームゾーンは「5,000~9,999円/月」21%。

1ヶ月あたりのコミュニティに費やす平均金額


1か月2~3時間をコミュニティ参加に費やす

コミュニティに費やす時間のボリュームゾーンは「2-3時間/月」21%である。

1ヶ月あたりのコミュニティに費やす平均時間


約半数がひとりでコミュニティへ参加

コミュニティには「自分ひとりでの参加」が49%を占め、次いで「友人」と参加が28%、「配偶者・パートナー」と参加が16%と続くが、女性においては「配偶者・パートナー」13%より「ご近所の方」15%との参加率の方が高い。

コミュニティへの同伴者2


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分

都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

趣味編 ー 定期調査/2020年版
将来編 ー 定期調査/2020年版
第2回 コロナ禍シニアの行動変化調査ー2021年4月調査

2020/8/31

 

  • 国内旅行、温泉旅行、日帰り旅行など、トラベル系の趣味が人気。
  • 映画鑑賞、パソコン、ウォーキング、音楽鑑賞、スポーツ観戦、読書、園芸、盆栽・ガーデニング・家庭採用も人気で多岐にわたる。
  • トラベル系以外の趣味は、比較的ひとりで完結するものが多い。


シニアの趣味は「国内旅行」が1位

・趣味は「国内旅行」44%がトップ、次いで「映画鑑賞」34%、「パソコン」30%、「ウォーキング」29%、「音楽鑑賞」25%、「スポーツ観戦」25%、「読書」24%、「温泉旅行」23%、「日帰り旅行」20%、「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」17%などが人気である反面、「趣味で行っていることはない」14%存在する。

・男性は「パソコン」39%、「ウォーキング」32%、「スポーツ観戦」33%と牽引しており、女性は「読書」27%、「日帰り旅行」21%、「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」21%を牽引している。

趣味

趣味_男女別


将来やってみたい趣味は旅行関連

将来「やってみたい趣味はない」人が44%存在するものの、「国内旅行」12%、「温泉旅行」9%、「海外旅行(先進国)」9%、「豪華客船、豪華列車の旅」7%、「世界遺産巡り」7%などが人気である。

将来やってみたい趣味


1か月10,000~14,999円を趣味に費やしている

趣味に費やすお金のボリュームゾーンは「10,000~14,999円/月」。

趣味に費やすお金


1か月あたり~5時間を趣味に費やしている

趣味に費やす時間のボリュームゾーンは「~5時間」25%である。

趣味に費やす時間


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分

都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

将来編 ー 定期調査/2020年版
第2回 コロナ禍シニアの行動変化調査ー2021年4月調査
貯蓄高2,000万円以上あるシニアの特徴 ー 定期調査/2020版より

 

2020/8/31

 

 

  • 自身の余生も最期も自宅を希望している割合が多い。

  • 7割以上が具体的な「終活」が出来ていない。

  • 健康維持のために7割以上が何かしらに取り組んでおり、食事への配慮、散歩・ウォーキングを中心である。

  • 男性よりも女性の方が「食事への配慮」「体操」「健康食品やサプリメントの摂取」など具体的な取り組みを実施している。


7割弱が現在の自宅で余生を過ごしたい

余生を過ごしたい場所は「現在の自宅」を望む人が66%、「特に余生を過ごしたいと思っている場所はない」が17%、「”国内”で自分の気に入った場所へ転居」が6%となっている。

余生を過ごしたいと思っている場所


約半数が現在の自宅で最期を迎えたい

自身の最期を迎えたいと思っている場所は「現在の自宅」を望む人が57%を占めているが、男性の62%に対して、女性は52%にとどまり差異が大きい。

最後を迎えたいと思っている場所


将来不安なのはお金のことより「健康・病気」

将来や余生について不安なこととして、「健康・病気」58%、「医療費・介護費用」29%、「生活費」27%となっている。

将来不安に思っていること


約半数が終活の計画・実施をしていない

終活について「計画していない」が47%、「考えていることはあるが、しっかり計画はできていない」が27%で合計7割以上の人が終活(計画)が出来ていない現状。

終活の計画・実施状況


健康維持のための取り組みは女性が積極的

相対的に健康維持として何かしら行っている人は74%で、男性71%に対し女性が76%と高くなっている。

健康維持のための取り組み実施率

特に女性は「食事への配慮(食事制限や栄養管理など)」54%、「体操(個人・複数)」25%「健康食品やサプリメントの摂取」23%と具体的取り組みであり、男性のそれと比べて顕著に高い。男性は「禁煙」「禁酒」などの節制による取り組みが顕著である。

健康維持のための取り組み


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分

都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

第2回 コロナ禍シニアの行動変化調査ー2021年4月調査
貯蓄高2,000万円以上あるシニアの特徴 ー 定期調査/2020版より
“独居”シニアの特徴ー 定期調査/2020版より

2021/4/23

65歳以上の72%がワクチン接種予定だが、
いつ接種できるかよく分からないと

情報不足が鮮明に。女性はワクチン接種に敏感で、
安全性や実績の少なさによる不安が強い!


シニアライフ総研®では、シニア層の日常生活における新型コロナウイルス感染症拡大の影響を把握するため、55歳以上の高齢者約890人を対象にインターネット調査を行いました。



【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2021年4月中旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:介護サポートなどを必要としない健康な高齢者(年齢55~88歳)
  • 有効回答数:887名(男性:462名/女性:425名)


 

【調査結果】

1. 新型コロナウイルスに対するワクチン接種について(複数回答)

新型コロナウイルスに対するワクチン接種について2
※対象:65歳以上 N=584(男性:297、女性:287)


新型コロナワクチンについて接種順位の高い65歳以上のシニアに聞いたところ、「ワクチン接種をするつもりであるが、いつ接種できるのかの予定がよく分からない状態である。」が72%と最も多く、「ワクチン接種をしたいとは思っているが、リスクが良く分からなくて不安である。」17%、「ワクチン接種をするつもりであるが、どこに問合せして良いのか(どこから案内が来るのか)分からない状態である。」11%と続いており、ワクチン接種に関する情報が行き届いていないことがうかがえる。

また、男女別で見ると、男性は「ワクチン接種をするつもりであるが、いつ接種できるのかの予定がよく分からない状態である。」が女性よりも14ポイント高くなっていることから情報量の少なさを感じる傾向が女性より強い。女性は、「有効性や安全性に不安要素が多く、現時点ではワクチン接種はしないつもりである。」、「海外製(海外開発)のワクチンでは、自分には合わないのではないかと心配である。」、「もう少しワクチン接種の実績数が増えてから、接種するかを検討したい。」が男性の約2~3倍の数値となっており、男性よりもワクチン接種にネガティブであり、安全性や実績の少なさによる不安が男性より強い傾向にある。



2. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による使うお金の変化について (単独回答)

コロナ禍でのお金の変化について3



上がったものの上位は「自宅での食費」35%、「光熱費」28%、「生活必需品の購入費」11%と続いており、下がったものの上位は「外食費」59%、「交通費(ガソリン代・公共交通機関の運賃など)」33%、「衣服費」28%と続いていることから、外出自粛に直結する項目の変化が大きく見られる。

 男性

コロナ渦でのお金の変化について_男性

女性

コロナ渦でのお金の変化について_女性


男女別で見ると、「衣服費」に大きな差異が見られ、女性は男性の2倍以上の40%が下がったと回答している。また女性は、男性よりもお金の変化に敏感な傾向にある。



3.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの (複数回答)

「意識や行動」について変化があったもの2



新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の90%が「意識や行動」に変化があったとして、中でも「外出時にマスクの装着を欠かさなくなった」81%、「手洗い・うがいなどを、こまめにするようになった」74%、「外出をほとんどしなくなった」28%と続く。これは前回調査時の上位3項目と同様であるが、「外出をほとんどしなくなった」について、2020年6月は48%であったのに対し、2021年4月は28%と20ポイントも減少していることから、外出自粛の意識が薄れていることが分かる。

2021年4月調査【男女別】

「意識や行動」について変化があったもの_男女別



男女別で見ると、男性は「意識や行動」に変化があったのが86%であるのに対して女性は95%であり、更に多くの項目で女性のほうが数値が高いことから、女性の方が行動や意識変容が大きいことが分かる。

また、「ストレスを感じることが増えた」について女性は27%であり男性より15ポイント高いことが特徴的であり、外出自粛で自宅に家族がいることが多いため、普段より家事が増えたためではないかと想定される。



4.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「時間が増えたもの」(複数回答)

コロナ禍で「時間が増えたもの」3



新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の65%に自身が行う「時間が増えたもの」があり、前回調査(2020年5月)と比較すると9ポイント減少しており、コロナ禍前の生活に多少戻っている傾向にある。中でも上位は「TVの視聴時間」38%、「PCによるインターネットの利用時間」36%、「スマホなどのモバイル端末によるインターネットの利用時間」18%となっており、いずれも前回調査の数値を下回っている。

2021年4月調査【男女別】

コロナ渦で「時間が増えたもの」_男女別



男女別で見ると、男性の60%が「時間が増えたもの」があると回答しているのに対して女性は71%であり、更に多くの項目で女性のほうが数値が高いことから、女性の方が時間の使い方に変化が大きいことが分かる。



5.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「時間や機会が減ったもの」(複数回答)

コロナ禍で「時間や機会が減ったもの」3


新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の82%に自身が行う「時間や機会が減ったもの」があり、挙げられたのは「外食・食事会」58%、「旅行・レジャー」54%、「友人・知人との交流」41%と続く。これらの傾向は女性が牽引しており、中でも「友人・知人との交流」については男性と20ポイント差、「外食・食事会」は11ポイント差となっており、いずれも交流にまつわる項目の男女差が顕著である。



6.新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」 (複数回答)

コロナ禍で新たに生活に取り入れたこと3


前回調査では47%が「新たに生活に取り入れたこと・やってみたことがある」と回答していたが、今回調査では40%とやや減少した。上位3位は前回調査と変わらず「室内での健康維持・増進策」18%、「屋外での散歩・ランニング」11%、「今まで作ったことがなかった料理」8%となっているが、いずれも前回調査から数値は減少している。ただし、「動画配信サービスの視聴」、「オンライン飲み会」、「内職」については回答数が少ないものの前回数値を上回っている。


2021年4月調査【男女別】

コロナ渦で新たに生活に取り入れたこと_男女別


男女別で見ると、男性の36%が「新たに生活に取り入れたこと・やってみたことがある」と回答しているのに対して女性は44%であり、更に多くの項目で女性のほうが数値が高いことから、女性の方がコロナ禍の生活スタイルの変化に柔軟に対応できていると想定される。


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

貯蓄高2,000万円以上あるシニアの特徴 ー 定期調査/2020版より
“独居”シニアの特徴ー 定期調査/2020版より
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2021/2/19

貯蓄高”2,000万円以上”シニアは
趣味が多くメディア接触率も高い。
将来の不安は金銭面より配偶者・親族について。

 

現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査結果から、貯蓄高別にシニアの特徴を分析しました。「貯蓄高2,000万円以上層」と「貯蓄高2,000万円未満層」で大きく差がみられた点をご紹介いたします。



“貯蓄高2,000万円以上層”のシニアは趣味に積極的

「貯蓄高2,000万円以上層」と「貯蓄高2,000万円未満層」の現在の趣味を比較した結果、2,000万円以上層で「現在趣味で行っていることは、特にない」と回答した人数は、2,000万円以上層の6%に対し、2,000万円未満層は13%と、2,000万円以上層の約2倍の割合となった。

また、回答者全体の上位15位のうち「現在趣味で行っていることは、特にない」、「パソコン」、「日帰り旅行」を除いたすべての選択肢において2,000万円以上層が2,000万円未満層を上回る結果となった。特に、「国内旅行」に関しては2,000万円以上層が58%に対し2,000万円未満層は40%と18%の差が見られている。

貯蓄高別 現在の趣味2
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281


“2,000万円未満層”は経済面への不安が多いが
“2,000万円以上層”は配偶者・親族に関する不安が多い

「将来不安なこと」については、2,000万円以上層は「特に不安がない」を選択した割合が13%に対し、2,000万円未満層の19%と比較すると6%ほど高い。さらに「生活費」に関しては、2,000万円以上層が11%に対し、2,000万円未満層は37%で、2,000万円未満層は2,000万円以上層の3倍以上となっている。「医療費・介護費用」についても、2,000万円以上層が20%に対し、2,000万円未満層は36%と16%多い結果が出ている。

一方、2,000万円以上層については、「家族や親族との人間関係」、「介護してくれる人がいないこと」、「配偶者・パートナーが居なくなった後の自分の暮らし」、「親族の世話になり負担をかけること」、「自分が亡くなった後の配偶者・パートナーの暮らし」といった配偶者や親に関する不安の割合が2,000万円未満層よりも多い結果となった。

将来余生について不安なこと
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281


“2,000万円以上層”は、多岐にわたるメディアに触れている

「BS・CS放送」、「ラジオ」、「新聞(紙版または電子版)」それぞれへの接触率に関しては、2,000万円以上層は2,000万円未満層よりも多く触れている傾向にあり、「BS・CS放送」は2,000万円未満層56%に対し2,000万円以上層73%、「ラジオ」は2,000万円未満層48%に対し2,000万円以上層53%、「新聞(紙版または電子版)」は2,000万円未満層66%に対し2,000万円以上層77%といった結果になった。

メディア接触率
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281




また、よく使うアプリやサイトについても、「よく見るインターネットのサイト、アプリはない」の回答割合が2,000万円未満層15%に対し2,000万円以上層8%と、2,000万円以上層はサイトやアプリをよく見ている人の割合が高い傾向にある。特に「インターネットバンキング・金融サービス」については、2,000万円未満層19%に対し2,000万円以上層32%と、2,000万円以上層の利用が高い傾向がみられている。

よく見るサイト・アプリ3
貯蓄高2,000万円未満 N=662、貯蓄高2,000万円以上 N=281

調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分
都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県

 

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“独居”シニアの特徴ー 定期調査/2020版より
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定期調査/2020版よりー第2回シニアにまつわる「ウソとホント」経済事情&IT活用編

2020/10/27


“独居”シニアは株式配当収入が多く、
人間関係が多岐にわたる層と
コミュニケーションに消極的な層と二極化



現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査結果から、「一人暮らしのシニア」と「同居人がいるシニア」で大きく差異があったデータをご紹介いたします。



“独居”シニアは株式配当収入が多い

収入源について、一人暮らし層の「株式配当」は16.8%と、同居層の10.8%と比べて約1.5倍である。

収入源_一人暮らし、同居人あり別
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276/複数回答


“独居”も”同居”も貯蓄2,000万円は18%

貯蓄高について、1,000万円未満の構成比を比較すると一人暮し層は43.8%であるのに対し、同居層は33.9%と約10ポイント少ない。

また、貯蓄額2,000万円以上の一人暮らし層は18.0%、同居層は18.2%とほぼ同数であった。

貯蓄高3
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276


“独居”シニアはコミュニケーション相手が多岐

一人暮らし層は「配偶者・パートナー」を除くほとんどの項目において同居層よりもコミュニケーションを取っている割合が高い。
一方で、一人暮らし層は「誰ともコミュニケーションを取っていない」が15.2%と同居層の1.8%に比べて約8倍と高い。

コミュニケーション相手_一人暮らし、同居人あり別
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276


“独居”シニアはコミュニケーションに消極的

将来コミュニケーションを増やしたい相手について、一人暮らし層は「兄弟姉妹」や「共通の趣味の友人」、「同級生などの古くからの友人」、「新たな知人・友人」などの割合が同居層よりも高く、同居層が多く占める「配偶者・パートナー」や「お子様」などと比べて対象相手が多岐に渡る。

一方で、一人暮らし層は「特に誰ともコミュニケーションを増やそうとは思っていない」が46.5%と同居層の29.1%に比べて約1.5倍と高い。

N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276
N=1人暮らし:256、同居人あり:1,276


調査概要

  • 調査方法 : インターネットリサーチ
  • 調査地域 : 全国
  • 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • サンプル数 : 1,532サンプル
男女比_都市区分
都市部:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府、非都市部:その他都道府県

 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

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2020/8/25

シニアの好きな著名人、
接触メディア、サイト・アプリなど
シニアにまつわるランキングを発表!!



シニアの好きな芸能人は、1位「嵐」、2位「明石家さんま」、3位「タモリ」

男女ともに「嵐」「明石家さんま」の好感度が高い。トップ10のうち半数をお笑い芸人が占め、人気急上昇中の東北出身「サンドウィッチマン」が4位とシニアにも人気。また、往年の人気女優である「吉永小百合」、そのポストと言える「綾瀬はるか」。また若手人気俳優「佐藤健」も上位にランクイン。俳優はシニア層に人気のNHKドラマへの出演が人気獲得の鍵かもしれない。スポーツ選手では唯一「羽生結弦」がランクインした。

好きな著名人ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より 回答形式:FA

  



シニア世代もインターネットが浸透しつつあり、ネットニュースの接触率が新聞(紙版)を超える

インターネット及びスマートフォンの浸透により、近年の若者のテレビ離れについて言及されることが多いが、シニアの9割以上がテレビを見ていると回答している。しかし、ネットのニュースが65%で2位に入り、新聞(紙版)よりも上位となった。ネットの動画サイトも42%で8位、SNSは33%で9位にランクインしており、シニアにもインターネットは浸透しつつある。

メディア接触率ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 



テレビ番組の人気は、シニア男性『スポーツ中継』、女性『国内ドラマ』

男性は「スポーツ中継」「洋画」、女性はドラマや娯楽系番組が好きなうえ、「健康・医療」「グルメ・料理」番組もよく見ている。

テレビ(地上波)視聴ジャンルランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より


シニアが最も活用しているサイト・アプリ人気No.1は『ニュース』

1位は「ニュース」、2位は「天気予報」と、日々の生活に密着した情報を入手する手段として、6割以上のシニアがサイトやアプリを積極的に活用している。また、3位には「通販」がランクインしており、リアル店舗のあり方やサービスなど、今後はニーズに合わせていかなければならなさそうだ。

よく見るサイト・アプリランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

  



シニア男性は『家電・趣味系』、シニア女性は『健康・美容系』でインターネット通販を牽引

インターネット通販経験者の約半数は「食料品」を購入しており、「家電」「趣味のもの」は男性が、「衣料品」「健康関連用品」「美容・コスメ」は女性が牽引している。

ネット通販で買っているものランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より


シニアが健康維持のために実践していることNo.1は『食事』

健康維持のために食事・運動・節制と意識が高いことがうかがえ、特に女性は体操やフィットネスなどのアクティブ系の対策に積極的である。

健康維持するために行っていることランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

  



シニアが将来やってみたい趣味のキーワードは『旅』

健康維持のために食事・運動・節制と意識が高いことがうかがえ、特に女性は体操やフィットネスなどのアクティブ系の対策に積極的である。

将来やってみたい趣味ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 



シニアの趣味、トップは男女ともに『国内旅行』

「国内旅行」「映画鑑賞」「音楽鑑賞」「ウォーキング」は男女共通して人気。男性は「パソコン」「スポーツ観戦」が、女性は「読書」「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」が高い傾向が見られる。

現在の趣味ランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 



『町内会』はシニアの定番参加コミュニティ

「友人・知人との食事会(飲み会)」「町内会」「同じ趣味を通じたコミュニティ」「ボランティア活動」に積極的に参加している。男性よりも女性の方がコミュニティへの参加率が高く積極的である。

参加コミュニティランキング
シニアライフ総研®2020年3月下旬調査実施結果より

 

その他、シニアに関する幅広いテーマでの独自調査分析情報はこちらからご覧ください。

2020/8/18

シニアは現金決済派!?
老後資金2,000万円の準備万全!?
ネット通販を利用しない!?
ITに弱い!?広告宣伝はアナログ媒体!?

ウソ?ホント?

現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査を実施し、シニア層の実態を数字で検証しました。都市伝説的に表されるシニア像を「ウソとホント」形式でご紹介いたします。

 



シニアは「キャッシュレス決済」についていけてない!?

ウソ

キャッシュレス決済の普及率は82%で完全に浸透している。コロナ禍の影響で3%程度、新たに使用するようにもなった。因みに、使用されているキャッシュレス決済デバイスは「クレジットカード」90%、「流通系ICカード」34%、「交通系ICカード」34%、「QRコード決済」31%となっている。

キャッシュレス決済利用率
シニアライフ総研®2020年5月下旬実施調査より N=666(居宅や施設で介護を受けている方を除く)
利用しているキャッシュレス決済の種類
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=550(キャッシュレス決済利用者のみを対象)


シニアは「老後資金2,000万円」の準備万全!?

ウソ

金融庁のレポートで年金以外に2千万円の貯蓄が必要だといわれたことで物議をかもしたが、現時点での貯蓄高で2千万円に満たない人は68%おり、そのうち百万円未満の貯金額の人は全体の19%であった。反対に5千万円以上の貯金がある人は11%であった。「お金持ち」の定義によるが、いずれにしても将来を加味して贅沢三昧に生活できるシニア層は限られると思われる。

シニア層の貯蓄額分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=560(65歳以上のみを対象。居宅や施設で介護を受けている方を除く)


ニアは「ネット通販」を利用しない!?

ウソ

インターネット通販の利用経験は80%で「月に1回程度利用する」21%、「月に複数回利用している」人は27%である。購入アイテムは「食料品」49%、「家電」38%、「衣料品」37%、「趣味のもの」29%、「書籍」28%となっている。男性は「趣味のもの」3%が、女性は「美容・コスメ」36%と各々高いことが顕著である。

インターネット通販利用率
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
インターネット通販の購入品
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,276(インターネット通販利用者のみ対象)


シニアはアナログで「IT」に弱い!?

ウソ

よく使用するIT機器・機能・サービスを調べたところ、「パソコン」は74%が使用しており、「Eメール」52%、「Yahoo!JAPAN」48%でシニアの中でもIT技術は生活に密着したものとなっている。パソコン・スマホ・タブレット端末の利用も進んでおり、パソコンOSは「Windows」(41%)、スマホOSは「Android」(34%)、検索サービスは「Yahoo!JAPAN」(48%)が好まれ、SNSにおいては「LINE」(37%)の利用率が高い。

シニア層のIT利用率
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532


シニア向けの広告宣伝はやはり「アナログ媒体」!?

ウソ

シニアのメディア接触率は「テレビ(地上波)」が93%で圧倒的に高いが、「ネットのニュース」65%や「ネットの動画サイト」42%も存在感を増している。また、相対的に各メディアへの接触率は男性の方が高いが、「フリーペーパー」をはじめ、「地域の広報誌」「企業のダイレクトメール(DM)」「会員誌・会報誌」などのアナログメディアは男性よりも女性の方が接触率が高い傾向。但し「ネットのニュース」「ネットの書き込み・口コミ」においては女性の方が僅かに高い接触傾向がうかがえる。

メディア接触率
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

定期調査/2020版よりーシニアにまつわる「ウソとホント」ライフスタイル編
2020年5月調査ー第1回 コロナ禍シニアの行動変化
メディア編 ー 定期調査/2020年版

2020/8/6

シニア夫婦間で温度差!?
シニアは病院通いが多い!?
自宅にこもりがち!?終活は当たり前!?
女性の平均寿命が長いのは必然!?

ウソ?ホント?


現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査を実施し、シニア層の実態を数字で検証しました。都市伝説的に表されるシニア像を「ウソとホント」形式でご紹介いたします。



夫婦間に温度差!?シニア男性は妻に片思い!?

ホント2

シニア男性が最もコミュニケーションをとっているのは「配偶者・パートナー」で64%となっている。女性のそれは48%と差異はあるが「お子様」24%や「友人」6%で男性のそれに比べて多い。つまり対象者が多いというのが実情。

しかし、今後もっとコミュニケーションを増やしたい相手として、男性は「お子様」33%、「配偶者・パートナー」32%に対し、女性は「お子様」35%、「友人」34%であり、「配偶者・パートナー」は20%と男性との差異は大きく、「お孫様」19%や「兄弟姉妹」15%へも目が向いていることも事実。男性はこの現実を真摯に受けておくことは必要。

男女別コミュニケーション相手分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
男女別コミュニケーションを増やしたい相手分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

シニアは「病院通いが多い」!?

ウソ

特に疾患・持病等はなく通院の必要がない『健康シニア族』は全体で45%おり、「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」程度の方を含めれば全体の74%が健康体である。『健康シニア族』は男性39%に対し女性が51%で牽引している。

男女別健康状態分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,332(居宅や施設で介護を受けている方を除く)

シニアは「自宅にこもりがち」!?

ウソ

「国内旅行」44%、「温泉旅行」23%、「日帰り旅行」20%などトラベル系のアウトドアな趣味が人気。「映画鑑賞」「パソコン」「ウォーキング」「音楽鑑賞」「スポーツ観戦」「読書」「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」などにも人気が多岐に渡りインドア派とは言い切れないと思われるが、トラベル系以外は比較的ひとりで完結する趣味が多いのも特徴。

シニア層の趣味上位10位
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

シニアにとって今や「終活」は当たり前!?

ウソ

ここ数年「終活」というキーワードを耳にする機会が増えたが、果たして当事者であるシニアは意識的に取り組んでいるのか見てみると、「終活」が出来ている人(「計画通りに実行中」、「計画済み、まだ実行していない」、「計画したが、実行できなくなった」の合計)は僅か21%であり、全く「計画していない」人となると47%と約半数にものぼるのが現状。ちなみに、「将来や余生で特に不安に思っていること」として「健康・病気」58%、「医療費・介護費用」29%、「生活費」27%が特に高く、もしもの時の備え方や計画などを家族も含めて決めておくことは重要に思えるが「終活」を実現できている人はまだまだ多くはない。

シニア層の終活状況分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532
将来や余生についての不安分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

女性の平均寿命が長いのは必然!?

ホント2

平均寿命が延びているのは医療技術の進歩のお陰であることは間違いないが、健康維持のために「食事への配慮(食事制限や栄養管理など)」48%、「散歩・ウォーキング」33%を中心に何かしら取り組んでいる人が7割以上いることも大きな要素である。特に平均寿命の長い女性の方は「食事への配慮」54%、「体操」25%、「健康食品やサプリメントの摂取」23%など具体的な取り組みを男性よりも実施していることも大きな要因である。

男女別健康維持のため行っていること分布
シニアライフ総研®2020年3月中旬実施調査より N=1,532

 


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

2020年5月調査ー第1回 コロナ禍シニアの行動変化
メディア編 ー 定期調査/2015年版
買物編 ー 定期調査/2015年版

2020/6/16

 

「新しい生活様式」の浸透はシニア女性の
意識変容が下支えになる!
95%のシニアが「意識や行動」に変化!
女性が最も新型コロナウイルスの影響を!

 


シニアライフ総研®では、シニア層の日常生活における新型コロナウイルス感染症拡大の影響を把握するため、55歳以上の高齢者約670人を対象にインターネット調査を行いました。

 

【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年5月下旬
  • 対象エリア:日本全国
  • 対象者:介護サポートなどを必要としない健康な高齢者(年齢55~87歳)
  • 有効回答数:666名(男性:337名/女性:329名)

【調査結果①】男女別 比較結果

1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの (複数回答)

「意識や行動」について変化があったもの

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の95%が「意識や行動」について変化があったものとして、中でも「外出時にマスクの装着を欠かさなくなった」83%、「手洗い・うがいなどを、こまめにするようになった」82%、「外出をほとんどしなくなった」が48%、「室内換気をこまめにするようになった」42%、「運動不足を感じるようになった」38%と続く。

これらは全て男性よりも女性が数値を大きく押し上げていることから、コロナ感染の流行はシニア層の女性が非常に敏感に反応したことがうかがえる。

男性で特徴的なのは、「自宅でお酒を飲むことが増えた」が10%と女性の2倍となっており、毎日の過ごし方に変化があったと思われる。

2. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「時間が増えたもの」(複数回答)

コロナ禍で時間が増えたもの

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、シニア層の75%に自身が行う「時間が増えたもの」があり、挙げられたのは「TVの視聴時間」49%、「PCによるインターネットの利用時間」43%、「スマホなどのモバイル端末によるインターネットの利用時間」が20%、「YouTubeの視聴時間」16%とシニア層にもテレビと共にインターネットが確実に浸透していることが分かる。

これらの傾向もこのコロナ禍では特に女性が牽引しており、さらに「料理の時間が増えた」23%と、家事にも時間を費やしたと回答している。

 

3. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」 (複数回答)

コロナ禍で新たに生活に取り入れたこと

女性の4人に1人が「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」を新たに取り組んだと回答しており、今後についても「筋トレやストレッチ、ヨガなどは自宅で動画を活用しようと思う」15%(5参照)と、それぞれ男性回答を上回っており、女性の方が健康への意識が高い傾向にある。

4. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自身を含む家族の「買い物」について変化があったもの(複数回答)

コロナ禍で「買い物」について変化があったもの

買い物に関しては、「購入頻度が減り、1回あたりの購入量・金額が増えた」と答えた女性は56%にのぼり、「通販を利用」15%、「食事のテイクアウト」13%、「ネットスーパー利用」8%など、男性のそれらに比べて積極的に利用したことがうかがえる。

今後、女性の14%は終息後も通販を利用予定と答えており、今後の買い物形態も変化するかもしれない。

5. 厚生労働省から発表された「新しい生活様式」を受けて、今後の生活様式について変える予定のもの(複数回答)

「新しい生活様式」を受けて今後の生活様式について変える予定のもの

コロナを想定した「新しい生活様式」について女性は「3密(密集・密接・密閉)」を意識的に回避」78%、「こまめな手洗い・うがいの実施」78%、「外出時、屋内にいるときや会話をする時は症状がなくてもマスクを着用」60%、「こまめに室内換気」54%、「帰省や旅行は控えめにしようと思う」42%と、男性を含む全体のトップ5項目すべてで14~26ポイント以上高く、「新しい生活様式」への意識もかなり高い実態が浮き彫りとなった。


【調査結果②】シニアライフ総研®オリジナルシニア6区分 比較結果

シニアライフ総研®では「シニア」を年齢軸で55歳以上と定義し、年齢軸の他に就業状況、身体状態、普段利用しているデジタルデバイスやインターネットの利用頻度、趣味やコミュニティ参加などの回答を得点化し、シニアライフ総研®独自の視点で6つの分類にシニア世代を大別しています。

>>>シニアの定義・カテゴライズについてはこちら
>>>6区分・各カテゴリの特徴についてはこちら


この6区分のうち、介護を受けている層を除く「現役層」「引退層」「アラ70/アクティブ層」「アラ70/マイペース層」別に見た調査結果をご紹介します。

シニア4区分

1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの (複数回答) 

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「意識や行動」について変化があったもの(4区分)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による「意識や行動」の変化について、すべての層において女性のほうが男性よりも「変化した」と答えている。

その中で、「変化しなかった」と答えた割合は、男女ともにアラ70マイペース層が最も多い結果となった。全層であてはまる回答者数が最も多い、「マスクの装着」、「手洗い・うがい」の2項目についても、主に女性のほうが男性より割合が高いが、男性の中でもアラ70アクティブ層は「手洗い・うがい」について全カテゴリーの女性と同程度の意識の高さとなっている。

また「室内喚起をこまめにするようになった」に関しては、アラ70アクティブ層男性は40%と引退層の女性とほぼ同じ割合であり、男性のうちアラ70アクティブ層は衛生面への意識変容がみられる層である。

2. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「収入・支出」について変化があったもの(複数回答)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「収入・支出」について変化があったもの(4区分)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による「収入・支出」の変化は、「変化はなかった」と答える層が最も多い中、現役層の女性のみ「給与やアルバイト・パート等での収入が減った」と答えた割合が上回っている。現役層の男性についても、他層と比べて給与・収入が減ったと回答する割合が多くなっているが、その割合は現役層女性よりも10%低く、シニア層においても男性に比べて女性のほうが経済面での影響を強く受けたことが分かる。

他層で変化のあった点は、「食費が増えた」、「光熱費が増えた」と生活面での影響が見られる。「収入・支出」の変化についても、

他の層に比べてアラ70マイペース層は男女ともに「変化はなかった」と答えている割合が高く、その過半数があまり影響を受けていない結果となった。

3. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自身を含む家族の「買い物」について変化があったもの(複数回答)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自身を含む家族の「買い物」について変化があったもの(4区分)

買い物に関しても、やはり各層女性のほうが「変化した」と回答した割合が多い。

一方で、男性の中でも現役層の「食事のテイクアウト利用が増えた」17%や、アラ70アクティブ層男性の「買い物の頻度が減り、1回あたりの購入量・金額が増えた」56%などは、女性の回答数に近い割合で変化がみられている。

通販利用の増加および利用意欲については、アラ70アクティブ層が最も積極的で、また現役層男女、引退層男性、アラ70マイペース層の女性においても約1割がコロナ後も利用意欲があると答えている。

4. 緊急事態宣言発令に伴う自粛中に、自身を含む家族が「通販」で購入したもの(複数回答)

緊急事態宣言発令に伴う自粛中に、自身を含む家族が「通販」で購入したもの(4区分)

緊急事態宣言発令に伴う自粛中での通販利用への影響については、「意識・行動」や「買い物」の変化と同様に男性よりも女性への影響が強いとみられる。その中でも、通販での「食料品」購入については、アラ70アクティブ層女性が45%と他層の男女と比較して顕著に高くなっている。

現役層・引退層の女性については、約3割が「マスク」を購入しており、店舗における品薄が影響したのではないかと思われる。アラ70マイペース層は男女ともに他の層よりも通販利用の変化が小さい傾向にある。

5. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」(複数回答)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、「新たに生活に取り入れたこと・やってみたこと」(4区分)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、新たに生活に取り入れたこととして男性は半数以上が「取り入れたものはない」と回答している一方、女性はアラ70マイペース層を除いて過半数が「取り入れたものがある」と答えている。その中でも、アラ70アクティブ層の女性は約7割が「取り入れたものがある」と答えており、中でも、「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」28%、「屋外での散歩・ランニング」24%と健康への意識が高まった傾向が見られた。

また「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」に関しては、引退層女性が35%と他の層と比べて最も割合が高く、引退層女性の「屋内での健康維持」への意識の高さが見て取れる。

男性に関しては、アラ70アクティブ層男性は、同層女性よりは割合が低いものの、「室内での健康維持・増進策(体操や筋トレなど)」23%、「屋外での散歩・ランニング」20%と健康への意識が高い。

情報収集については、現役層女性と引退層男性が2割程度と、最も「取り入れたものがある」と答えたアラ70アクティブ層女性と同様の割合になっている。現役層女性と引退層男性は特に情報収集に敏感になった層であると考えられる。

 6. 新型コロナウイルス感染拡大の前後の「キャッシュレス決済」利用の変化(単一回答)

新型コロナウイルス感染拡大の前後の「キャッシュレス決済」利用の変化(4区分)

キャッシュレス決済の利用については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用を始めた層として、アラ70アクティブ/マイペース層それぞれ数こそ少ないものの3~6%の影響がみられた。

「以前から使用していた」のはアラ70マイペース層の男性を除き各層約8割またはそれ以上を占めており、シニア層のキャッシュレス決済利用率の高さが分かる。

一方で、アラ70マイペース層男性は「以前から利用していた」68%と他層よりも利用率が最も低く、さらに「これからも利用するつもりはない」23%と他層よりも最も高いことから、キャッシュレス決済の利用に最も消極的な層とみられる。

同様に今後も利用見込みがない層としては、次点に引退層女性15%、現役層男性・アラ70マイペース層女性13%と続いており、性別や年齢による傾向があまり見られないことも指摘できるだろう。


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

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