シニアライフ総研®ビジネスアワード2025 選定結果発表!!

ビジネスアワード2025 概要と選出方法
【概要】
シニアライフ総研にて2025年内※に『特選ニュース』として取り上げた企業・団体の活動で今後も注視したい、期待したい、と思われる事案を部門ごとに選出しました。 選定基準は 「プロダクト」「ビジネスモデル」「シニアライフ」の3つの部門において、それぞれ下記の通りとします。
※2024年11月1日~2025年11月30日までの配信ニュース
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プロダクト賞
超高齢社会の日本を豊かにするであろうモノ・コト
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ビジネスモデル賞
新たな切り口でシニア市場の活性化が期待できる企業または団体の活動や取組み
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シニアライフ賞
第二の人生において「明るく」「楽しい」の提供を期待できる商品やサービス、取り組み
【選定方法】
2025年に配信した全412の『特選ニュース』の中からシニアライフ総研運営メンバーにより全52事案(プロダクト賞19事案、ビジネスモデル賞21事案、シニアライフ賞12事案)をノミネートしました。 これらノミネート事案から、シニアライフ総研運営メンバー以外の有識者3名と、シニアライフ総研代表が受賞事案を選定しました。
【選出委員(敬称略)】





黒川由紀子・福岡伸一 選
懐メロで記憶想起トレーニング「うたメモリー」をMakuakeにて販売開始
小黒一三 選
塩野義製薬とFRONTEO AI解析による会話型の「あたまの健康度」判定アプリケーショントークラボKIBIT」を提供開始
渡瀨英治 選
アルツハイマー型認知症の “遺伝的なリスクを知る” 郵送検査事業『LaBost』

小黒一三 選
家族をつなぐAIサービス「茶の間Cotomo」
黒川由紀子 選
産学官連携で「65歳を過ぎたら・・・栄養の考え方をギアチェンジ」の啓発を推進
渡瀨英治 選
75歳以上のばあちゃんたちが働く喫茶店「ばあちゃん喫茶」

小黒一三 選
スパトレ、シニア向けオンライン英会話サービス
黒川由紀子 選
市民向け介護予防を趣旨とした「いきいき自転車教室」を実施
福岡伸一 選
旅行会社ビッグホリデーが「介護タクシー旅行手配サービス」を開始
渡瀨英治 選
自宅でいつもの美容院と同じ施術が受けられる「チャームフル訪問美容」
<2025年度 シニアビジネス市場の総評>
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2025年度のシニアビジネス市場は、「脳と心の健康」と「生活の質(QOL)」を両輪で支える取り組みが一段と広がった年となりました。単に不便を補うのではなく、高齢期をどう生きるか、本人と家族が主体的に選び取れる環境づくりが前面に出てきたことが大きな特徴といえます。 「プロダクト」面からみると、認知機能の変化を可視化し、日常の“気づき”につなげるサービスが増加しました。音楽による記憶想起トレーニングや、会話型AIによる脳のセルフチェック、遺伝的な認知症リスクの把握など、生活習慣の見直しや将来の備えを後押しするツールが拡大。身近な環境で使え、家族とのコミュニケーションにもつながる「予防 × 日常」のアプローチがより洗練されていました。 「ビジネスモデル」面からみると、介護が必要になってからも“役割”を失わない社会づくりが進みました。地域の高齢者が接客を担う喫茶店、栄養指導を地域連携で行う啓発活動、付き添い支援によるホテル滞在サービスなど、生活の質・自立性・尊厳を同時に支える取り組みが広がりました。単に支援するだけでなく、高齢者が自分の経験やスキルを活かして社会と関わる機会を生み出している点が、本年度の革新として際立ちます。 「シニアライフ」面でみると、“楽しみの再発見”を促すサービスが多く見られました。介護タクシーによる旅行支援や、オンライン英会話による国際交流など、身体機能や環境に左右されず、心の張り合いや生きがいを取り戻せる場が増加。シニアの知的好奇心や社会参加を柔軟に支える取り組みが、生活の満足度を大きく押し上げています。 総じて2025年のシニアビジネス市場は、技術やサービスの高度化が「生活者の選択肢を広げる方向」に確実につながった年でした。特に、心と体の予防的アプローチが日常に浸透したことで、高齢者の「健康寿命」を延伸し、その先の「創造的な時間」の基盤が築かれました。脳と心、身体、社会参加を多角的に支える取り組みが広がったことで、高齢期がより前向きで創造的な時間へと変化しつつあります。今後は、こうした価値が地域社会や多世代のコミュニティに広がり、誰もが自分らしく年齢を重ねられる環境づくりの深化が期待されます。 |
シニアライフ総研 代表 渡瀨英治
【選出委員プロフィール(敬称略)】




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黒川由紀子:
懐かしい音楽を、計測に基づいてパーソナライズした形でプレイリストにしている。認知障害によって、歌の名前や歌手の名前を忘れても、自宅や施設で聞くことで本人の幸福感につながる。音楽体験が継続できることはQOLの向上につながる。