住居・仕事・生活編 ー 定期調査/2020年版
2020/8/31
- おおむね「健康」で自己所有の「住まい」がある。
- 約8割は「配偶者」や「お子様」等、誰かしらと同居している。
- 4人に1人がペットを飼育
- 貯蓄高には不安を抱えながらも就業意欲を高め、年金だけに依存しない生活志向である。
- 生活必需品の購入は主に奥様。
- キャッシュレス決済の使用率は約8割。
健康シニア属は女性が牽引
特に疾患・持病等はなく通院の必要がない『健康シニア族』は全体で45%おり、「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」程度の方を含めれば全体の74%が健康体である。『健康シニア族』は男性39%に対し女性が51%で牽引している。
自己所有の「住まい」がある
住まいは自己保有率が全体の83%で、非都市部での「持ち家(戸建て)」が72%と都市部の54%より高く、反対に都市部は「分譲マンション」が28%と非都市部の13%より高くなっている。
約8割は誰かしらと同居
全体で「配偶者」や「お子様」など誰かと同居しているのは77%で、「独居」が17%、「病院や施設に一人で入所している」方が6%となっている。特に「独居」のうち約6割(58%)が女性である。
4人に1人がペットを飼育
何らかのペットを飼育しているのは全体で25%であり、都市部より非都市部の方が飼われている。また、種別では「猫」10%、「犬」9%、「鑑賞魚」5%となっている。
アルバイト、自営、嘱託・契約社員の順
65歳以上の最も多い就業形態は「アルバイト」7%であり、次いで「自営」5%、「嘱託・契約社員」5%弱である。男性においては「自営」8%、「嘱託・契約社員」7%、「アルバイト」7%弱で、「フルタイム正社員」が6%弱となっている。
女性では「アルバイト」7%、「正社員パート」5%、「自営」3%となっている。
年金だけに依存しない生活志向
・全体の69%が「年金」を収入源としており、「役員報酬・給与収入」23%、「株式配当」12%と続く。
・収入源としては「収入がない」女性が15%に対し、男性は8%であり、年金とともに株式配当・不動産収入など複数の収入源を持っているのは男性の方が多いと推察される。
貯蓄額2,000万円以上は全体の30%
貯蓄額2,000万円以上は全体の30%で、都市部は34%で非都市部の25%より高い。また、貯蓄額100万円未満の割合も都市部20%に対し非都市部で25%となっており都市部の方が高い傾向が見られる。※(有効回答数N=941)
約8割が1か月あたり25万円未満で生活
25万円未満/月で生活している割合は77%で、そのうち生活費が10~15万円未満が20%と最も高い。15万円未満で生活する比率は都市部38%に比べ非都市部48%であり都市部の方が生活費が高い状況である。
生活必需品の購入は奥様任せ
生活必需品の購入者は「自分自身」か「配偶者・パートナー」で約9割(88%)であるが、このうち8割以上(81%)が女性が購入している。(つまり男性は奥さん任せ、女性は自身での購買行動が中心である。)
生活必需品はスーパーマーケットが7割超え
生活必需品の主な購入場所は「スーパーマーケット」が7割以上(73%)を占め、以下「大型ショッピングセンター」10%、生協4%となっている。非都市部では「生協」よりも「ドラッグストア」5%と高い傾向が見られる。
キャッシュレス決済の利用率は約8割
キャッシュレス決済の普及率は83%で完全に浸透している。この内、コロナの影響で4%程度、新たに使用するようになった。
※調査方法:インターネットリサーチ/調査期間:2020年5月下旬/調査対象:55歳~87歳の介護サポートなどを必要としない健康な高齢者/サンプル数:666サンプル(男性:337サンプル/女性:329サンプル)
・使用しているキャッシュレス決済デバイスは「クレジットカード」90%、「流通系ICカード」34%、「交通系ICカード」34%、「QRコード決済」31%となっている。このうち「クレジットカード」は女性が多く、「流通系ICカード」「スマホ決済」は男性が多く使用している。
・「交通系ICカード」は都市部で浸透し、「プリペイドカード」「スマホ決済」は非都市部で浸透している。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。