住居・仕事・生活編 ー 定期調査/2020年版
2020/8/31
- おおむね「健康」で自己所有の「住まい」がある。
- 約8割は「配偶者」や「お子様」等、誰かしらと同居している。
- 4人に1人がペットを飼育
- 貯蓄高には不安を抱えながらも就業意欲を高め、年金だけに依存しない生活志向である。
- 生活必需品の購入は主に奥様。
- キャッシュレス決済の使用率は約8割。
健康シニア属は女性が牽引
特に疾患・持病等はなく通院の必要がない『健康シニア族』は全体で45%おり、「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」程度の方を含めれば全体の74%が健康体である。『健康シニア族』は男性39%に対し女性が51%で牽引している。
自己所有の「住まい」がある
住まいは自己保有率が全体の83%で、非都市部での「持ち家(戸建て)」が72%と都市部の54%より高く、反対に都市部は「分譲マンション」が28%と非都市部の13%より高くなっている。
約8割は誰かしらと同居
全体で「配偶者」や「お子様」など誰かと同居しているのは77%で、「独居」が17%、「病院や施設に一人で入所している」方が6%となっている。特に「独居」のうち約6割(58%)が女性である。
4人に1人がペットを飼育
何らかのペットを飼育しているのは全体で25%であり、都市部より非都市部の方が飼われている。また、種別では「猫」10%、「犬」9%、「鑑賞魚」5%となっている。
アルバイト、自営、嘱託・契約社員の順
65歳以上の最も多い就業形態は「アルバイト」7%であり、次いで「自営」5%、「嘱託・契約社員」5%弱である。男性においては「自営」8%、「嘱託・契約社員」7%、「アルバイト」7%弱で、「フルタイム正社員」が6%弱となっている。
女性では「アルバイト」7%、「正社員パート」5%、「自営」3%となっている。
年金だけに依存しない生活志向
・全体の69%が「年金」を収入源としており、「役員報酬・給与収入」23%、「株式配当」12%と続く。
・収入源としては「収入がない」女性が15%に対し、男性は8%であり、年金とともに株式配当・不動産収入など複数の収入源を持っているのは男性の方が多いと推察される。
貯蓄額2,000万円以上は全体の30%
貯蓄額2,000万円以上は全体の30%で、都市部は34%で非都市部の25%より高い。また、貯蓄額100万円未満の割合も都市部20%に対し非都市部で25%となっており都市部の方が高い傾向が見られる。※(有効回答数N=941)
約8割が1か月あたり25万円未満で生活
25万円未満/月で生活している割合は77%で、そのうち生活費が10~15万円未満が20%と最も高い。15万円未満で生活する比率は都市部38%に比べ非都市部48%であり都市部の方が生活費が高い状況である。
生活必需品の購入は奥様任せ
生活必需品の購入者は「自分自身」か「配偶者・パートナー」で約9割(88%)であるが、このうち8割以上(81%)が女性が購入している。(つまり男性は奥さん任せ、女性は自身での購買行動が中心である。)
生活必需品はスーパーマーケットが7割超え
生活必需品の主な購入場所は「スーパーマーケット」が7割以上(73%)を占め、以下「大型ショッピングセンター」10%、生協4%となっている。非都市部では「生協」よりも「ドラッグストア」5%と高い傾向が見られる。
キャッシュレス決済の利用率は約8割
キャッシュレス決済の普及率は83%で完全に浸透している。この内、コロナの影響で4%程度、新たに使用するようになった。
※調査方法:インターネットリサーチ/調査期間:2020年5月下旬/調査対象:55歳~87歳の介護サポートなどを必要としない健康な高齢者/サンプル数:666サンプル(男性:337サンプル/女性:329サンプル)
・使用しているキャッシュレス決済デバイスは「クレジットカード」90%、「流通系ICカード」34%、「交通系ICカード」34%、「QRコード決済」31%となっている。このうち「クレジットカード」は女性が多く、「流通系ICカード」「スマホ決済」は男性が多く使用している。
・「交通系ICカード」は都市部で浸透し、「プリペイドカード」「スマホ決済」は非都市部で浸透している。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。
2020/8/31
- パソコン・スマホ・タブレット端末の利用が進んでおり、パソコン端末は「Windows」が41%、スマホ端末は「Android」が34%である。
- 検索サービスは「Yahoo!Japan」を48%が利用している。
- SNSの利用率について「LINE」の利用率は37%である。
- キャッシュレス決済の利用率は約8割である。
スマホ利用率は64%
現段階でのデバイス「利用率」は、PC 77%、スマホ64%、ガラケー24%、タブレット端末22%、携帯用ラジオ20%となっており、「これから使おうと思っている/購入予定である(利用意欲)」では、スマホ10%、タブレット端末8%、スマートウォッチ6%で、全てにおいて、女性よりも男性の方が「利用率」と「利用意欲」が高い傾向にある。
LINE利用率は女性の方が高い
よく使用する機器・機能・サービスは「PC」74%・「Eメール」52%・「Yahoo!JAPAN」48%である。※
パソコンはMac(2%)ではなくWindows(41%)、スマホはiPhone(17%)よりAndroid(34%)、検索サービスはGoogle(30%)よりYahoo!JAPAN(48%)、SNSはFacebook(13%)・Twitter(10%)ではなく、LINE(37%)である。
IT機器・機能・サービスの使用は全体的に男性の使用率が顕著に高いが、「LINE」の使用率は女性が高く「instagram」「iPhone」においてもわずかながら高い傾向が見られる。
約8割がインターネット通販経験者
インターネット通販の利用経験は約80%で「月に1回程度利用する」(21%)、「月に複数回利用している」人は27%である。
インターネット通販での購入品の約半数は食品
ネット通販での購入アイテムは「食料品」49%、「家電」38%、「衣料品」37%、「趣味のもの」29%、「書籍」28%となっている。
男性は「趣味のもの」39%が、女性は「美容・コスメ」36%と各々高いことが顕著である。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
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2020/8/31
- メディア接触率は地上波テレビが圧倒的だが、ネットニュースや動画サイトの存在感が増加傾向にある。
- 各メディアの接触率は相対的に男性の方が女性よりも高い傾向にある。
- フリーペーパーや地域広報誌、企業DM、会員誌の接触率については女性の方が男性よりも高い傾向にある。
接触率1位は圧倒的にテレビ
・メディアへの接触率は「テレビ(地上波)」93%、「ネットのニュース」65%、「新聞(紙版)」62%、「テレビ(BS/CS)」56%、「新聞の折り込みチラシ」48%、「地域の広報誌」44%、「ラジオ」43%、「ネットの動画サイト」42%となっている。
・相対的に各メディアへの接触率は男性の方が高く、「ラジオ」「テレビ(BS・CS)」「新聞(電子版/紙版)」「ネットの動画サイト」は男性が顕著に高く、「フリーペーパー」は女性が高い。
テレビ(地上波)はニュース・天気予報が人気コンテンツ
媒体接触率が93%でもっともの高い「テレビ(地上波)」におけるコア接触時間は「2-3時間未満/日」で、男性よりも女性の方が接触時間が長い傾向にある。
よく見る番組ジャンルは、「ニュース・天気予報」86%、「国内ドラマ」48%、「トークバラエティ・お笑い・コメディ」34%、「スポーツ中継」34%、「旅」32%、「ドキュメンタリー」29%が多く、男性は「スポーツ中継」「洋画」を、女性は「国内ドラマ」「トークバラエティ・お笑い・コメディ」「健康・医療」「クイズ番組」「グルメ・料理」番組をよく視聴している。
インターネットではニュース・天気予報が人気コンテンツ
媒体への接触率が65%の「ネットのニュース」においては「30分未満/日」の接触時間が37%と最も多い。
よく見るサイト・アプリについては「ニュース」67%、「天気予報」62%、「地図・乗り換え・カーナビゲーション」35%、「通販」35%、「YouTube」30%、「料理レシピ」21%である。
良く読む新聞の2TOPは読売新聞・朝日新聞
媒体接触率62%の「新聞(紙版)」のコア接触時間は「30分未満/日」で、男性の方が接触時間が長い傾向にある。
また、よく読む誌名は紙版で「読売新聞」17%、「朝日新聞」16%、「その他」13%、「日経新聞」6%、「毎日新聞」5%、「中日新聞」5%となっており、電子版では「日経新聞」5%、「朝日新聞」4%、「読売新聞」3%となっている。
テレビ(BS・CS)では地上波よりドラマ・映画が人気
媒体接触率56%の「テレビ(BS/CS)」のコア接触時間は「30分~1時間未満/日」である。
よく見る番組ジャンルは「ニュース・天気予報」22%、「スポーツ中継」18%、「洋画」17%、「国内ドラマ」17%、「海外ドラマ」16%が見られている。
テレビについて約半数が1日3時間未満の視聴時間
各媒体への接触者のうち(「全く見ない/読まない」を除く。)、テレビ(地上波)・テレビ(BS・CS放送)以外の媒体は全て、最も接触時間が多いのは「30分未満/日」である。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
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2020/8/31
- 男性よりも女性の方がコミュニケーションに積極的で、多岐に交流意識が割っている。
- 男性よりも女性の方が情報発信に関しての肺良くが強く、コミュニティ参加率が高い。
コミュニケーション相手は「配偶者・パートナー」
・普段最もコミュニケーションを取っている相手は「配偶者・パートナー」が56%とトップで、「子ども」16%、「友人」6%と身近な人が多い。
・男性は最もコミュニケーションを「配偶者・パートナー」ととっていると回答した人が64%と多いが、女性では48%と差異があり、「お子様」24%や「友人」6%は男性のそれに比べて多い。
コミュニケーションを増やしたい相手は「子供」
今後もっとコミュニケーションを増やしたい相手として男性が「お子様」33%、「配偶者・パートナー」32%に対し、女性は「お子様」35%、「友人」34%であり、「配偶者・パートナー」は20%と男性との差異が大きく、「孫」19%や「兄弟姉妹」15%へも目が向いている。
コミュニケーションは直接会ってが圧倒的
主なコミュニケーション手段は「直接会って話をする」91%、「LINE」19%、「ガラケー・スマホでの音声通話」が17%である。
何かシェアしたい際は「直接会って」
情報発信を行っている人は全体の70%、発信手段は「直接の会話」が58%、「電話」24%、「メール」23%、そして「LINE」17%である。それら全ての手段において男性よりも女性の方が利用率が高く、女性の方が発信力が高い(73%)。
コミュニティ参加率は男性より女性の方が高い
なにかしらのコミュニティへの参加率は全体で46%である。男性が42%に対して女性が49%と高い傾向にある。
女性の方がコミュニティ参加に積極的
参加コミュニティについて、「友人・知人との食事会・飲み会」(差異7%)・「カルチャー教室スクール(有料)」(差異5%)への参加率に差異が見られ、女性の方がコミュニティ参加に積極的である。
月5,000~9,999円をコミュニティ参加に費やす
コミュニティに費やすお金のボリュームゾーンは「5,000~9,999円/月」21%。
1か月2~3時間をコミュニティ参加に費やす
コミュニティに費やす時間のボリュームゾーンは「2-3時間/月」21%である。
約半数がひとりでコミュニティへ参加
コミュニティには「自分ひとりでの参加」が49%を占め、次いで「友人」と参加が28%、「配偶者・パートナー」と参加が16%と続くが、女性においては「配偶者・パートナー」13%より「ご近所の方」15%との参加率の方が高い。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。
未だ新型コロナウイルス感染症が番組のトップニュースに流れています。感染者数ではなく、PCR検査の陽性率や重症化数で現状の危機状況を判断すべきである、また、医療崩壊しているか否かが重要である、等々の報道もあります。
また、今回のコロナウイルス感染拡大の影響により、人手不足などから収益を見込める一般患者の受け入れや、手術を制限せざるを得ない事による医療施設の経営難も課題となっており、全国の3分の2の病院が赤字転落とも言われています。
そこで、今回はその医療施設に注目し、日本全国にどのくらいの医療施設があるのか、厚生労働省『平成30(2018)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況』のデータからご紹介いたします。
全国の医療施設は約18万施設
全国の医療施設は2018年10月1日時点で179,090施設あり、そのうち「病院」は8,372施設、「一般診療所」は102,105施設、「歯科診療所」は68,613施設となっており、減少傾向にあります。
施設の種類別にみてみると、病院のうち「一般病院」は7,314施設で、そのうち「療養病床を有する病院」は 3,736 施設(病院総数の44.6%)となっています。また、一般診療所のうち「無床」は 95,171 施設(一般診療所総数の93.2%)となっています。
施設の種類別にみた施設数
各用語の定義は下記の通りです。
- 病院・・・医師又は歯科医師が医業又は歯科医業を行う場所で、患者20人以上の入院施設を有するもの
- 一般診療所・・・医師又は歯科医師が医業又は歯科医業を行う場所(歯科医業のみは除く)で、患者の入院施設を有しないもの又は患者19 人以下の入院施設を有するもの
- 歯科診療所・・・歯科医師が歯科医業を行う場所で、患者の入院施設を有しないもの又は患者19 以下の入院施設を 有するもの
「有床診療所」施設数は22年間で34%に減少
次に平成8年からの種類別施設数の推移を見てみます。全施設数は平成8年に15,756施設だったものが年々微増傾向にあり、平成30年の対平成8年比は114%となっています。
また、種類別で見てみると、最も増加率が高いのは「無床診療所」で平成8年に67,457施設だったものが平成30年には95,171施設となり141%となっています。半面、最も減少率が高いのは「有床診療所」で平成8年時点で20,452施設だったものが平成30年には6,934施設で34%となっています。
医療施設数の年次推移
病院は50~99床規模が最も多い
施設数を病床の規模別にみると、病院は「50~99 床」が2,073施設(病院総数の24.8%)と最も多く、次に多いのが「100~149床」1,436施設、「150~199床」1,377施設なっています。
構成比をみてみると、最も多い「50~99床」が25%で、次に多いのが「100~149床」17%、「150~199床」16%と続いており、~149床で全体の約半数を占めています。
病床の規模別にみた施設数の構成比
全病院の病床のうち「感染症病床」は0.1%
医療施設の病床数をみると、平成30年の全病床数は1,641,468床となっており、前年に比べ11,835 床減少しています。 そのうち病院は1,546,554床で前年比8,325床の減少、一般診療所は94,853床で前年比3,502床減少、歯科診療所は61 床で8床減少しています。
病院の病床を種類別にみると、「一般病床」は890,712 床(病院の全病床数の57.6%)で、「精神病床」は 329,692 床(21.3%)、「療養病床」は 319,506 床(20.7%)でそれぞれ減少しています。
病床の種類別にみた病床数
尚、用語の定義は下記の通りです。
- 精神病床・・・精神疾患を有する者を入院させるための病床
- 感染症病床 ・・・「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(平成10 年法律第114 号)に規 定する一類感染症、二類感染症(結核を除く)、新型インフルエンザ等感染症及び指定感染 症並びに新感染症の患者を入院させるための病床
- 結核病床・・・結核の患者を入院させるための病床
- 療養病床・・・病院の病床(精神病床、感染症病床、結核病床を除く)又は一般診療所の病床のうち主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるための病床
- 一般病床・・・精神病床、感染症病床、結核病床、療養病床以外の病床
人口10万人対病院床数の1位は高知県、最下位は神奈川県
人口 10 万対病院病床数をみると、「全病床」は 1,223.1床で、前年(1,227.2床)に比べ 4.1床減少しています。
これを都道府県別にみると、「全病床」は高知県(2,551.6床)が最も多く、「精神病床」は長崎県(587.7床)、「療養病床」は高知県(904.8床)、「一般病床」は高知県(1,119.8床)が最も多くなっています。
「精神病床」以外は全て高知県が最も多くなっており、その他鹿児島県・熊本県も上位にランクインしています。
反対に神奈川県は最も少なく、病床別で見ても下位にランクインしています。
人口 10 万対病院病床数
いかがだったでしょうか?次回は患者数についてご紹介いたします。
【引用】厚生労働省『平成30(2018)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況』
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以前の記事『2020.7.31 フレイルとは?』、『2020.8.7 フレイルの予防と対策/サルコペニアとは?』にて、「フレイル」と「サルコペニア」についてご紹介しました。
「フレイル」、「サルコペニア」だけではなく、要介護の危険因子として「ロコモティブシンドローム」というものもあります。横文字が多く分かりづらいため、今回は「ロコモティブシンドローム」とは何なのか?についてご紹介し、「フレイル」、「サルコペニア」との違いをご紹介します。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは
ロコモティブシンドローム(略称「ロコモ」、和名「運動器症候群」)は、運動器の障害によって移動機能の低下をきたした状態のことです。加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態を表す言葉です。
Locomotive(ロコモティブ)は「運動の」という意味で、機関車という意味もあり、能動的な意味合いを持つ言葉です。運動器は広く人の健康の根幹であるという考えを背景として、年をとることに否定的なニュアンスを持ち込まないことが大事であると考え、平成19年に日本整形外科学会が提唱した言葉です。
平成12年に介護保険制度が施行されて以来、要介護認定者数は増え続けており、要介護になる原因の4位が「骨折・転倒」で12.5%、5位が「関節疾患」10.8%となっています。特に女性は「骨折・転倒」16.1%、「関節疾患」14.1%となっており、男性よりも高くなっています。
そのことから、男性はメタボ、女性はロコモとも言われており注目されています。
介護が必要となった原因ランキング
フレイル、サルコペニア、ロコモの違いとは?
以前の記事でご紹介しましたが、この3つは同じような意味にも思えますので整理します。
フレイルとは
まず、フレイルとは、高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態で、身体的問題だけでなく、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念で、「身体的」フレイル、「精神的」フレイル、「社会的」フレイルの3つの種類あります。この中でも特に「身体的」フレイルはサルコペニアやロコモティブシンドロームの影響を大きく受けると言われています。
つまり、フレイルは様々な側面を包含する広範な概念となります。
ロコモティブシンドロームとは
ロコモティブシンドロームは、上述の通りですが、身体的フレイルの中でも骨・関節・軟骨・椎間板・筋肉の運動器のいずれか、または複数に障害が起こり「立つ」、「歩く」といった機能が低下している状態のことです。
サルコペニアとは
サルコペニアとは身体的フレイルに影響を及ぼす病態の一つであり、ロコモティブシンドロームの基礎疾患の中でも筋肉の量が減少していく老化現象のことです。立ち上がりや歩行がだんだんと億劫になり、放置すると歩行困難や転倒の原因にもなってしまいます。
フレイル・ロコモ・サルコペニアとの関係
ロコモティブシンドロームを防ぐ商品やサービス、調査データも多数あります。
- Real Style/ロコモに負けない身体作りはたんぱく質から
- 大磯町、東海大学、アルケア/地域住民1,100名の健康課題解決への挑戦
- コツコツ骨ラボ/「大人の骨の健康と食生活」に関する意識調査
- インテージホールディングス/ 増える高齢者のプロテイン購入
- キヤノンITSメディカル株式会社/「ロコモヘルパー」発売
その他、最新ニュースについては、シニアライフ総研特選ニュースをご覧ください!
【参考・引用】
・公益社団法人 日本整形外科学会WEBサイト
・一般社団法人 日本老年医学学会WEBサイト
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- データ集>6区分・各カテゴリの特徴
前回の記事『2020.7.31 フレイルとは?』にて・・・
- フレイルとは
- フレイルの症状・判断とは?
- フレイルの有症率
にしてご紹介しました。2025年には団塊の世代が後期高齢者となりますので、いかにフレイル対策が急がれています。今回はこの「フレイル」を予防するにはどうしたらよいのか、またフレイルに深く関与するといわれる「サルコペニア」についてご紹介します。
フレイルの予防・対策とは
人間の虚弱は”身体的”虚弱だけではなく、”精神的”虚弱や”社会的”虚弱が複雑に絡んでおり、フレイルの予防には、健康長寿の3つの柱となる「栄養(食・口腔機能)」「運動」「社会参加」が重要だとされています。
この3つをどれも欠かさず、維持・改善し、これを継続することが重要です。
また、この3つの柱はお互いに影響し合っており、特に身体が衰える最初の入り口となりやすいのは、「社会参加」の機会低下であり、栄養や運動に気を付けた生活をしていたとしても、社会とのつながりが失われると、身体やこころの衰えがドミノ倒しのように進んでしまう傾向があります。サークル活動やボランティア活動、習い事など、それぞれご自分に合った活動を行うことが大切です。
サルコペニアとは?
「フレイル」の身体的な1つの要因として「サルコペニア」があります。ギリシャ語由来の「Sarco(筋肉)」と「Penia(減少)」を合わせて、「Sarcopenia:サルコペニア」という造語であり、筋肉減弱症とも言われています。
この「サルコペニア」について、厚生労働省によると・・・
『筋肉の量が減少していく老化現象のことです。25~30歳頃から進行が始まり生涯を通して進行します。筋線維数と筋横断面積の減少が同時に進んでいきます。主に不活動が原因と考えられていますが、そのメカニズムはまだ完全には判明していません。
サルコペニアは、広背筋・腹筋・膝伸筋群・臀筋群などの抗重力筋において多く見られるため、立ち上がりや歩行がだんだんと億劫になり、放置すると歩行困難にもなってしまうことから、老人の活動能力の低下の大きな原因となっています。
筋力・筋肉量の向上のためのトレーニングによって進行の程度を抑えることが可能ですので、歳を重ねる毎に意識的に運動強度が大きい運動(レジスタンス運動)を行うことが大切です。
頻繁につまづいたり立ち上がるときに手をつくようになると症状がかなり進んでいると考えられ、積極的にトレーニングを行うことがその後の生活の質的な安定に大いに役立ちます。特につまづきは、当人や周囲が注意力不足のせいだと思い込んでいることが多いため、筋力の低下が原因と気付かない場合があり、注意が必要です。』
とされています。
低栄養はサルコペニアにつながり、そして身体を動かして使われるエネルギーが低下し、食欲もなくなり、さらに低栄養を進めてしまいます。サルコペニアは要介護状態の入り口となりえる病態ですが、適切な食事や運動で、筋肉量や筋力の維持・改善を期待することができるとされています。
フレイルと密接な関係にあるサルコペニア予防を目的とした商品やサービス、調査結果も多数あります。
- コロンブス/フレイル予防のための高齢者向け運動動画を配信
- ディーエイチシー/シニアの健康寿命と栄養摂取に関する意識調査」“隠れフレイル予備軍”!?「タンパク質」の重要性は認知も、必要量が摂取できているのは約1/3。「普段の食事で十分に栄養が取れている」「意識的にタンパク質を摂っている」という方でも半数以下に。
- 立命館大学/4月1日より厚生労働省が75歳以上を対象とした「フレイル健診」を開始
- ネスレ日本/[後期高齢者(75歳以上)の食と健康に関する実態調査]を発表。75歳以上の“粗食”は“フレイル”(加齢による心身の衰弱)と関連
その他、最新ニュースについては、シニアライフ総研特選ニュースをご覧ください!
【参考・引用】
・厚生労働省 e-ヘルスネット
・飯島勝矢 監修 東京大学高齢社会総合研究機構 フレイル予防ハンドブック
・飯島勝矢 監修 東京大学高齢社会総合研究機構 フレイルサポーター養成テキスト
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- データ集>6区分・各カテゴリの特徴
内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、 具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。 シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/8/25
支えられるべき高齢者の年齢は80歳以上
60歳以上の男女を対象とした『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、「一般的に、支えられるべき高齢者とは何歳以上だと思いますか。」という質問に対して、「80 歳以上」28.4%、「75 歳以上」28.1%がほぼ同率で最も多く、70 歳以上が 20.1%と続いています。一方、「年齢では判断できない」が 9.7%と、約1割を占めています。
年齢別に見ると、60~74歳までは「75歳以上」が最も多いですが、75歳以上は「80歳以上」となっており、年齢が若いほど支えられるべき高齢者の年齢は低くなっています。また年齢が高いほど「年齢では判断できない」の割合が大きい傾向にあります。
一般的に、支えられるべき高齢者の年齢
女性は男性より病院・介護療養型医療施設で最期を迎えたい
「万一、あなたが治る見込みがない病気になった場合、最期はどこで迎えたいですか。」という質問に対して、「自宅」が 51.0%で最も多く、 次いで「病院・介護療養型医療施設」31.4%、「特別養護老人ホーム・有料老人ホームなどの福 祉施設」7.5%、「サービス付き高齢者向け住宅」3.0%と続いています。 また、男女別に見ると女性は「自宅」が43.8%と男性59.2%と比べて。15.4ポイントも低く、「病院・介護療養型医療施設」が36.6%と男性25.4%と比べて11.2ポイント高くなっています。完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所
3.5割のシニアが孤独死について身近に感じている
「6孤立死(誰にも看取られることなく、亡くなった後に発見される死)について身近に感じますか。」という質問に対して、「あまり感じない」が36.5%と最も多く、次いで「まったく感じない」27.4%、「まあ感じる」が24.9%と続いています。 34.1%が感じる(「とても感じる」+「まあ感じる」の合計)と答えており、64.0%が感じない(「あまり感じない」+「まったく感じない」の合計)となっています。 年齢別に見ると、年齢が高くなるにつれ「感じない」( 「あまり感じない」+「まったく感じない」の合計)の割合が増加傾向にあります。孤立死について身近に感じる度合
約半数のシニアが孤独死について身近に感じている町村
都市規模別に見ると、大都市は感じる(「とても感じる」+「まあ感じる」の合計)が29.0%、中都市が35.3%、小都市が29.7%、町村は48.7%となっており、町村は約半数が孤独死を身近に感じています。孤立死について身近に感じる度合【都市規模別】
出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』 ※調査対象者:全国の60歳以上の男女
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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。 シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/8/18
男性の健康寿命は72.14年、女性は74.79年
日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、平成28(2016)年時点で男性が72.14年、女性が74.79年となっており、それぞれ平成22年(2010)年と比べて延びています。さらに、同期間における健康寿命の延びは、平均寿命の延びを上回っています。
健康寿命と平均寿命の推移
平均寿命と健康寿命の差を都道府県別に見てみると、男性では青森県が最も差が短く、奈良県が最も長くなっています。また、女性では栃木県が最も差が短く、広島県が最も長くなっています。平均寿命と健康寿命の関係を都道府県別に見ると、男女とも平均寿命が全国平均より長い都道府県では、平均寿命と健康寿命の差も全国平均より大きいところがやや多くなっています。また、平均寿命については女性より男性の方がばらつきが大きいですが、平均寿命と健康寿命の差については女性の方がばらつきが大きくなっています。
都道府県別 平均寿命と健康寿命の関係
約4割前後のシニアが運動習慣があり、特に男性の割合が高い
平成29年の運動習慣のある者の割合を見ると、65~74歳で男性48.6%、女性39.8%、75歳以上で男性43.3%、女性38.0%と男性の割合が女性よりも高くなっています。また、男性、女性いずれも、それぞれの20~64歳の26.3%、20.0%と比べ高い水準となっています。
65歳以上の運動習慣者の割合
出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
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2020/8/4
配偶者から頼られるシニア男性、子供・孫から頼られるシニア女性
60歳以上の男女を対象とした『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、前回の『【シニアの意識】人と話す頻度/頼る・頼られることの有無 2020年7月』で「ある」と回答した人に対する「頼られているのは誰からですか。」という質問で、「配偶者(あるいはパートナー)」が69%と最も多く、次いで「子」が68%、「孫」が28%の順となっています。
性別でみると、男性は「配偶者(あるいはパートナー)」が82%であるのに対し、女性は59%と男性の方が23ポイント差で大きく上回っています。
しかし、2番目に多い「子供」については男性が63%に対し女性は72%と9ポイント差、3番目に多い「孫」については、男性が24%に対し女性は31%と7ポイント差でそれぞれ女性の方が高くなっています。
日常生活の中で頼られている人(複数回答)【男女別】
シニアの中でも孫から頼られるのは75~79歳
年代別にみてみると、「配偶者(あるいはパートナー)」は60~64歳が72%と最も多く、以降年齢が高くになるにつれ減少傾向にありますが、2番目に多い「子」に関しては60~64歳が76%と全体で最も多い「配偶者(あるいはパートナー)」よりも4ポイント高くなっています。しかしながら、65歳以降はそれぞれ「子」よりも「配偶者(あるいはパートナー)」の方が高くなっています。 また、「孫」については75~79歳が34%と最も高くなり、年齢が高くになるにつれ増加し、80歳~で減少傾向にあるようです。日常生活の中で頼られている人(複数回答)【年齢別】
揉め事・心配事・力仕事・お金は男性担当、家事や子・孫・介護は女性担当
60歳以上の男女を対象とした『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、前回の『【シニアの意識】人と話す頻度/頼る・頼られることの有無 2020年7月』で「ある」と回答した人に対する「頼られるのは、どのようなことについてですか。」という質問で、「家事」が58%と最も多く、次いで「子や孫の世話」が39%、「喜びや悲しみを分かち合うこと」が30%の順となっています。性別でみると、男性は「健康や家庭内でのトラブルなどの相談」が27%と女性よりも6ポイント、また「家具の移動・庭の手入れ・雪かきなどお手伝い」が39%と女性よりも24ポイント、「お金の援助」が21%で女性よりも10ポイントそれぞれ高くなっています。
女性については、「家事」が70%と男性の約1.6倍の数値となっており、「看病・介護」は5ポイント、「子や孫の世話」は8ポイントそれぞれ男性よりも高くなっています。
このことから、シニアは男性と女性で頼られる内容の棲み分けがされていると思われます。
頼られる内容(複数回答)【男女別】
お金の援助は64歳まで、子・孫の世話は74歳まで
年齢別にみてみると、「子や孫の世話」は70~74歳が46%と最も高く、75歳以降で激減しています。 また、「お金の援助」についてあ60~64歳が25%と最も高く、65歳以降で激減しています。頼られる内容(複数回答)【年齢別】
出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』 ※調査対象者:全国の60歳以上の男女
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2020/8/31
- 国内旅行、温泉旅行、日帰り旅行など、トラベル系の趣味が人気。
- 映画鑑賞、パソコン、ウォーキング、音楽鑑賞、スポーツ観戦、読書、園芸、盆栽・ガーデニング・家庭採用も人気で多岐にわたる。
- トラベル系以外の趣味は、比較的ひとりで完結するものが多い。
シニアの趣味は「国内旅行」が1位
・趣味は「国内旅行」44%がトップ、次いで「映画鑑賞」34%、「パソコン」30%、「ウォーキング」29%、「音楽鑑賞」25%、「スポーツ観戦」25%、「読書」24%、「温泉旅行」23%、「日帰り旅行」20%、「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」17%などが人気である反面、「趣味で行っていることはない」14%存在する。
・男性は「パソコン」39%、「ウォーキング」32%、「スポーツ観戦」33%と牽引しており、女性は「読書」27%、「日帰り旅行」21%、「園芸、盆栽、ガーデニング、家庭菜園」21%を牽引している。
将来やってみたい趣味は旅行関連
将来「やってみたい趣味はない」人が44%存在するものの、「国内旅行」12%、「温泉旅行」9%、「海外旅行(先進国)」9%、「豪華客船、豪華列車の旅」7%、「世界遺産巡り」7%などが人気である。
1か月10,000~14,999円を趣味に費やしている
趣味に費やすお金のボリュームゾーンは「10,000~14,999円/月」。
1か月あたり~5時間を趣味に費やしている
趣味に費やす時間のボリュームゾーンは「~5時間」25%である。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。
2020/8/31
- 自身の余生も最期も自宅を希望している割合が多い。
- 7割以上が具体的な「終活」が出来ていない。
- 健康維持のために7割以上が何かしらに取り組んでおり、食事への配慮、散歩・ウォーキングを中心である。
- 男性よりも女性の方が「食事への配慮」「体操」「健康食品やサプリメントの摂取」など具体的な取り組みを実施している。
7割弱が現在の自宅で余生を過ごしたい
余生を過ごしたい場所は「現在の自宅」を望む人が66%、「特に余生を過ごしたいと思っている場所はない」が17%、「”国内”で自分の気に入った場所へ転居」が6%となっている。
約半数が現在の自宅で最期を迎えたい
自身の最期を迎えたいと思っている場所は「現在の自宅」を望む人が57%を占めているが、男性の62%に対して、女性は52%にとどまり差異が大きい。
将来不安なのはお金のことより「健康・病気」
将来や余生について不安なこととして、「健康・病気」58%、「医療費・介護費用」29%、「生活費」27%となっている。
約半数が終活の計画・実施をしていない
終活について「計画していない」が47%、「考えていることはあるが、しっかり計画はできていない」が27%で合計7割以上の人が終活(計画)が出来ていない現状。
健康維持のための取り組みは女性が積極的
相対的に健康維持として何かしら行っている人は74%で、男性71%に対し女性が76%と高くなっている。
特に女性は「食事への配慮(食事制限や栄養管理など)」54%、「体操(個人・複数)」25%「健康食品やサプリメントの摂取」23%と具体的取り組みであり、男性のそれと比べて顕著に高い。男性は「禁煙」「禁酒」などの節制による取り組みが顕著である。
調査概要
- 調査方法 : インターネットリサーチ
- 調査地域 : 全国
- 調査期間 : 2020年3月10日~3月17日
- 調査対象 : 55歳以上の男女 ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
- サンプル数 : 1,532サンプル
シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。
2020/8/31
寝たきりでも、分身ロボットを操作してバリスタに!オリィ研究所と川田テクノロジーズが共同で「テレバリスタプロジェクト」始動
株式会社オリィ研究所(東京都港区、代表取締役所長:吉藤健太朗)と川田テクノロジーズ株式会社(東京都北区、代表取締役社長:川田 忠裕、東証1部:3443)は、難病や重度障害などによる外出困難者でも、遠隔操作により手先を使った接客業が可能となる分身ロボットを開発する「テレバリスタ(Tele-Barista)プロジェクト」を発表しました。
接客と同時に手先を使った作業を、ロボット操作により行うことで、たとえ病気や怪我などで思うように身体が動けなくなった方でも自分らしく働いたり、家事をしたりと社会参加をし続けられるようになります。
開発中のロボットは、9月13日(日)にWeb配信される「LIVES LIVE 2020」内で発表します。
【テレバリスタプロジェクト概要】
オリィ研究所が開発・販売する分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」と、川田テクノロジーズのグループ企業であるカワダロボティクス株式会社が開発・販売している協働ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」を組み合わせることで、遠隔地からでも、バリスタのような接客と手先を使った作業が可能なロボットを開発するプロジェクトです。
お客様とのコミュニケーションは「OriHime」を通して、実際にコーヒーを淹れるなどの手作業は「NEXTAGE」を通してそれぞれ行い、接客するといった、まさにTele-Baristaを実現します。
●OriHime(オリヒメ)とは
オリィ研究所が開発している分身ロボット。
PCやタブレット、スマートフォンで手軽に操作でき、OriHimeの設置、持ち運び利用が簡単なのが特徴で、育児や介護、身体障害などで会社に身体を運ぶ事が困難な方のテレワークや、病気で学校に通えない児童・学生の遠隔教育ツールとして、その場に居るかのようなコミュニケーションを実現し、全国で使われている。
●NEXTAGE(ネクステージ)とは
NEXTAGEは「人と一緒に働くヒト型ロボット」というコンセプトのもと、製造現場の安全性確保と生産性の向上を目的として、カワダロボティクスにより開発された汎用ヒト型ロボット。2010年の販売開始以来、その高い汎用性を活かし、電機・電子部品、医薬品・食品・化粧品など幅広い業界で、組立・検査・梱包などの現場に導入されている。
OriHimeとNEXTAGEを組み合わせることで、視線入力やスイッチなどのインターフェースを用いて、OriHimeの操作者(以下パイロット)がNEXTAGEを遠隔操作できるようになり、これまでのOriHimeだけではできなかった、バリスタやバーテンダーのような手作業ができるようになります。
これにより重度肢体不自由の方でも、働き方の選択肢を広げ、その人が培ってきた技量や人間性を活かしながら新たな社会参加の形の実現を目指します。
また、新型コロナウイルスの影響により、人と人との直接の接触を減らしたい現場での活用も期待できます。
【プロジェクトの経緯】
オリィ研究所は、2018年より「分身ロボットカフェ」を開催し、外出困難でもOriHimeを使っての接客業などへの就業を可能にしてきました。
そうした中、OriHimeのパイロットの中に病気で思うように動けなくなった元バリスタの方がおられ、その方の「お客様のオーダーを取ってコーヒーをお届けするだけでなく、お客様の好みに合わせてコーヒーを淹れたい」という思いを実現したいというさらなる構想を抱いていました。
オリィ研究所の理念に賛同して2019年より分身ロボットカフェのスポンサーとなっていた川田テクノロジーズは、自社のグループ企業が手がけるロボット「NEXTAGE」の“人と一緒に働ける”というコンセプトが、オリィ研究所のさらなる構想と一致することから、共同開発を始めるに至りました。
今後の「分身ロボットカフェ」では、前述のバリスタ経験のあるパイロットが「テレバリスタプロジェクト」で開発された分身ロボットを操作し、コーヒーを淹れる仕事も行う予定です。
【LIVES LIVE 2020】
9月13日(日)にWeb配信される「LIVES LIVE 2020」内で、開発中のロボットを初披露します。
「LIVES LIVE 2020」は、ボランティア団体であるNPO法人「Hands On Tokyo(ハンズオン東京)」が、障がい者の「はたらく・たべる・わらう」をテーマに活動する「LIVESプロジェクト」の一環です。例年都内の会場でイベント形式により開催されていましたが、今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となっています。
「LIVES LIVE 2020」ライブ配信日時:9月13日(日) 10時~
※「テレバリスタ」のご紹介は、13:00~13:20にライブ配信の予定です。
LIVES LIVE 2020
https://hataraku-taberu-warau.jp/
【オリィ研究所について】
「孤独の解消」をテクノロジーで解決することをミッションとし、
・遠隔操作でありながら、「その場にいる」感覚を共有できる分身ロボット「OriHime」
・テレワークにおける身体的社会参加を可能にする分身ロボット「OriHime-D」
・難病や身体障害があっても、目や身体の一部の動きだけで意思伝達からPC、OriHimeの操作を行える「OriHime eye-switch」
これらの開発と、これまで難病や重度障害で就労を諦めていた方たちが、社会と繋がり誰かとともに働くことができる「分身ロボットカフェ」などの取り組みを行っています。
株式会社オリィ研究所 公式HP
https://orylab.com/
【川田テクノロジーズについて】
川田テクノロジーズ株式会社は、橋梁、鉄構造物、建築、土木、IT、航空、そしてヒト型ロボットなど、社会インフラに貢献する技術を幅広く展開する「川田グループ」の持ち株会社であり、グループ各社の事業を総括するとともに、最先端技術の研究開発を推進する技術研究所を擁しています。
「安心で快適な生活環境の創造」を理念に、ITを活用した社会貢献にも積極的に取り組んでいます。
川田テクノロジーズ株式会社 公式HP
https://www.kawada.jp/
【両社代表コメント】
オリィ研究所 代表取締役所長 吉藤健太朗
「川田テクノロジーズ様・カワダロボティクス様と出会った時からやりたいと思っていた、遠隔でお客様に珈琲を淹れるテレバリスタプロジェクトがいよいよ始まります。たとえ身体が動かせなくなっても、誰かに自分ならではの味、ならではの時間を楽しんでもらう事ができる可能性を研究していきます」
川田テクノロジーズ 代表取締役社長 川田忠裕
「この度、オリィ研究所さまと共にテレバリスタプロジェクトを始動させることができましたこと、とてもうれしく思います。すでに、同社の分身ロボットは、家から出られない人でもカフェで仕事ができることを証明していますが、今回のプロジェクトではOriHimeとカワダロボティクスのNEXTAGEがタッグを組むことで、パイロットさん達がもっともっと輝けることを目指します。
まだスタート台に立ったばかりですが、テレバリスタのこれからの進化にワクワクしています」
※「OriHime」「OriHime eye」「分身ロボットカフェ」は、株式会社オリィ研究所の登録商標です。
※「NEXTAGE」はカワダロボティクス株式会社の登録商標です。
2020/8/31
株式会社チヨダ(東京都杉並区 代表取締役社長 杉山 忠雄)は、 2020年8月末より、直接店舗へ来店できない老人ホームや養護施設に入居されている方々を対象に、要望される靴を取り揃え、施設へ訪問し販売するサービス 「HOME de SHOES (ホーム で シューズ) 」を関東エリアからスタートしました。
訪問販売サービス 「HOME de SHOES」は、直接店舗に来店できない方々のために、商品パンフレットからお気に入りの靴をお選びいただき、靴に詳しい担当者がご指定の場所(※1)へ、靴をお届けし、実際にお試しいただきながら靴をお選びいただけるサービスです。
健康のためのウォーキングシューズ、ちょっとした時に便利なサンダル、室内履き用シューズなど、軽量、滑りにくい、脱ぎ履きがしやすいなど、生活に必要なさまざまな機能が搭載された靴を豊富にご用意し、長時間の外出ができない方々へ向けて、「靴選び」のお手伝いをいたします。
サービス開始時は関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県)からスタートし、徐々に他エリアにも拡大してまいります。
チヨダでは、お客様の健康な毎日を応援する靴専門店チェーンならではの、サービスを充実させて参ります。
■簡単3ステップ
1、「お客様相談室」へお電話、またはメールにて連絡
2、 お送りする詳細パンフレットから靴を選ぶ
3、 ご希望商品を、ご希望日時にスタッフがお届け
■ご自身に合った靴を専門スタッフと相談しながらお試しいただけます。
※10足以上のご注文からお受けいたします。
※お申込みから訪問まで2週間ほど要します。
※離島、個人宅への訪問販売は受け付けておりません。(※1)
※東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県の1都6県が対象となります。
※ご訪問の際には、感染を防ぐために、スタッフの「マスク着用」「手洗い・うがい」「手の消毒」の徹底と「出社前検温」の実施を行い、最大限の注意を払ってまいります。
<Chiyoda 会社概要 >
■社名:株式会社チヨダ(東証一部 証券コード:8185)
■本社:東京都杉並区荻窪4丁目30番16号 藤澤ビルディング5階
■代表者:代表取締役社長 杉山 忠雄
■設立:1948年(創業1936年)
■決算期:2月末
■従業員数:1,774名(連結)
■資本金:68億9,321万円
■売上:1,135億円(連結)
■子会社:株式会社マックハウス、チヨダ物産株式会社
■店舗数:1,400店舗(連結)
(2020年2月末現在)
チヨダコーポレートサイト
https://www.chiyodagrp.co.jp
2020/8/31
【新規開講】埼玉未来大学 地域創造科第1期受講生を募集
このたび、NPOやボランティア活動、社会的起業などを目指すシニアを対象とした「埼玉未来大学 地域創造科」を令和2年9月から開講することとし、第1期受講生を募集します。
(※ 埼玉未来大学は学校教育法に定める大学ではありません。学位の取得や学割の利用はできません。)
1 埼玉未来大学 地域創造科の概要
(1) アクティブコース
ボランティア団体、NPO団体等の立ち上げと運営を学べるコースです。セカンドステージでアクティブに行動したいというシニアの「想い」をかたちにします。
- 開催期間:9月17日 ~ 2月25日
- 定員:25人
- 開催曜日:木曜日
- 回数:20回
- 授業料:40,000円
埼玉県内でそれぞれの専門分野で活動されている方たちで、人々や団体の思いをつなぎ、地域の課題解決や活性化につなげるコーディネーターです。
ソーシャルビジネスの起業と経営が学べるコースです。ビジネスの手法で社会貢献したいシニア起業家を応援します。
- 開催期間:9月26日 ~ 2月27日
- 定員:25人
- 開催曜日:土曜日
- 回数:20回
- 授業料:48,000円
<コーディネーター> 公益財団法人いきいき埼玉 理事長 永沢 映
会社経営、NPO活動の経験を生かし、各地でコミュニティビジネスの支援を行う。これまで年200件以上、3000件を超える創業の相談に対応 。その経験を生かし平成31年4月から公益財団法人いきいき埼玉の理事長に就任 。
(3) 選択講座
興味に合わせて選べる4つの専門講座です。資格取得やフィールドワークが盛り込まれ地域での活動を始めることができる実践的な講座です。
1. 地域トラベルサポーター養成講座
旅行中に配慮(介助)が必要な方が安全で快適な旅をするために必要なサポートを行う人材を養成します。
2. レクリエーション介護士2級講座
高齢者の生活の質を高め、健康維持・増進をサポートするレクリエーション介護士2級の資格を取得し、福祉の現場での活用を目指します。
3. コミュニティカフェ開設講座
地域コミュニティの核として期待されるコミュニティカフェの開設、運営方法などを学びます。
4. こどもの居場所づくり大学(講座)
「子ども・若者の居場所づくりに関心がある」「活動内容をさらに充実させたい」などとお考えの方を対象とした講座です。
※ 各講座の詳細は、募集案内でご確認ください。
▶アクティブコース案内(PDF)https://www.iki-iki-saitama.jp/wp-content/uploads/2020/08/active.pdf
▶地域ビジネスコース案内(PDF)https://www.iki-iki-saitama.jp/wp-content/uploads/2020/08/chiiki_business.pdf
▶地域トラベルサポーター養成講座案内(PDF)https://www.iki-iki-saitama.jp/wp-content/uploads/2020/08/chirashi_travel.pdf
▶レクリエーション介護士2級講座案内(PDF)https://www.iki-iki-saitama.jp/wp-content/uploads/2020/08/chirashi_rec.pdf
▶コミュニティカフェ開設講座案内(PDF)https://www.iki-iki-saitama.jp/wp-content/uploads/2020/08/chirashi_cafe.pdf
▶こどもの居場所づくり大学(講座)案内(PDF)https://www.iki-iki-saitama.jp/wp-content/uploads/2020/08/chirashi_child.pdf
2 受講資格
1の(1)及び(2)は県内で社会活動や社会貢献、社会的起業にチャレンジしたい満50歳以上の方(令和2年4月1日現在)[県外在住の方も可]
1の(3)は講座により受講資格が異なりますので、募集案内でご確認ください。
3 募集期間
アクティブコース:【期間延長しました】令和2年9月10日(木曜日)まで
※ 定員になり次第締切
地域ビジネスコース:【期間延長しました】令和2年9月17日(木曜日)まで
※ 定員になり次第締切
選択講座:令和2年9月18日(金曜日)までに必着
※ 定員を超えた場合は志望動機などを参考に選考
4 申込み方法
インターネットまたは郵送・FAXでお申込みください。
詳しくは、募集案内でご確認ください。
URL : https://www.iki-iki-saitama.jp/mirai-college
5 問合せ先
公益財団法人いきいき埼玉 埼玉未来大学事務局
電話:048-728-2299(平日9時~17時まで)
2020/8/31
医療機器のエアマットレスを販売開始します。
このエアマットレスは、日本初の医療機器認証取得マットレス製品であり、褥瘡予防の効果も海外の臨床研究によって証明されております*。
褥瘡は人道的および経済的にも大きな影響を与え、また患者様の高齢化に伴い褥瘡(床ずれ)予防は多くの治療現場において重要な課題となっております。 Arjoの交換エアマットレスは、あらゆる部位の褥瘡を24時間体制で予防および管理ができ、またマニュアルによる患者様の体位変換の労力を削減します。
【Auto Logicエアマットレスの特長】
- セフルセットテクノロジー(SST)を搭載したポンプは、高度マイクロプロセッサーシステムにより、患者様の体圧分散状態を定期的に評価し、個々の患者様のニーズに合わせて自動的にセル圧力を調整します。
- デュアルモードポンプは、1台でアクティブセラピーモード(交互圧力)とリアクティブセラピーモード(常時低圧、CLP)の両機能が選択可能です。
- セル・イン・セル(CIC)テクノロジーにより、患者様の身体をマットレスの中央部に自動配置し、身体のずれ落ちを防ぎます。
- マイクロエアロス機能は、マット内の温度と湿度を下げます。
【製品情報】
製品名:Auto Logic 175 交換マットレス/ポンプ
医療機器分類:特定保守管理医療機器
承認番号:30100BZX00271000
一般名称:エアマット
マットレスサイズ: W86cm×L203㎝×H17.5㎝(最大)、重量10.5kg
ポンプサイズ:W37.5㎝×D12.5㎝×H28cm、重量3.9㎏
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アルジョ・ジャパン株式会社
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Arjoはスェーデンに本社を置くグローバルカンパニーです。可動性の低下や加齢に伴う健康問題を抱える方々に対して、日々の生活を改善させるために全力を尽くしています。私たちは人間工学に基づく移乗機器、衛生管理、感染管理技術に関わる製品や、褥瘡や静脈血栓塞栓症の有効な予防につながるソリューションの提案により、安全かつ尊厳に配慮したケア水準の継続的な向上のためのサポートを、あらゆる専門家の方々に提供しています。 私たちは常に「人」を念頭に置いて、全ての活動を行っています。