【シニアの概況】高齢者の就業状況 2020年6月

内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


2020/6/30

上昇傾向にある高齢者の就業率

年齢階級別に就業率の推移を見てみると、60~64歳、65~69歳、70~74歳では、10年前の平成20(2008)年の就業率と比較して、平成30(2018)年の就業率はそれぞれ11.6ポイント、10.4ポイント、8.4ポイント伸びています。

 

年齢階級別就業率の推移

年齢階級別就業率の推移

出典:総務省「労働力調査」を加工して作成

 

男性は60代後半でも全体の半数以上が就労している

男女別、年齢階級別に就業状況を見ると、男性の場合、就業者の割合は、55~59歳で91.3%、60~64歳で81.1%、65~69歳で57.2%となっており、60歳を過ぎても、多くの人が就業しています。他方、60~64歳の2.4%、65~69歳の1.7%が完全失業者となっています。また、女性の就業者の割合は、55~59歳で72.0%、60~64歳で56.8%、65~69歳で36.6%となっています。さらに、70~74歳の男性の就業者の割合は38.1%、女性の就業者の割合は23.1%となっています。

55歳以上の者の就業状態

55歳以上の者の就業状態

出典:総務省「労働力調査」(平成30年)を加工して作成

 

60歳を境に非正規の職員・従業員比率は上昇

役員を除く雇用者のうち非正規の職員・従業員の比率を男女別に見ると、男性の場合、非正規の職員・従業員の比率は55~59歳で12.0%ですが、60~64歳で50.5%、65~69歳で70.8%と、60歳を境に大幅に上昇しています。一方、女性の場合、同比率は55~59歳で61.1%、60~64歳で77.1%、65~69歳で83.3%となっており、男性と比較して上昇幅は小さいものの、やはり60歳を境に非正規の職員・従業員比率は上昇しています。

 

性年齢別雇用形態別雇用者数及び非正規雇用者率(役員を除く)

性年齢別雇用形態別雇用者数及び非正規雇用者率(役員を除く)

出典:総務省「労働力調査」(平成30年)を加工して作成

 

 

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
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2020/6/24

シニアの中でも75~79歳は親しくしている友人・仲間が多い

親しくしている友人・仲間をどの程度もっているかについては、全体で「普通」が 48.8%、「沢山もっている」 は 24.1%、「少しもっている」が 21.0%で、93.9%が親しい友人・仲間をもっています。男女別に見ると、男性は92.8%、女性は94.8%が親しい友人・仲間を持っており、男女差はほとんどありませんが、若干女性の方が数値が高くなっています。

年齢別で見ると、男女とも、75~79歳で「沢山もっている」が 30%台と高くなっています。男性 80 歳以上では 「友人・仲間はもっていない」が1割強(13.1%)と高くなっています。

 

親しくしている友人・仲間をもっている程度

親しくしている友人・仲間をもっている程度

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

 

家族や親族の方々の中で果たしている役割は、年を重ねると減少

家族や親族の中で果たしている役割の有無について、男性は70.3%、女性は83.7%が役割を持っており、女性の方が何等かの役割を持っている傾向にあります。年齢別に見ると、年齢が高くなるほど役割を持っている割合は少なくなり、特に80歳以上の男性については、4割強(42.5%)と少なくなっています。また、60~64歳の女性は最も高く、94.2%が役割を持っています。

 

家族や親族の方々の中で果たしている役割の有無

家族や親族の方々の中で果たしている役割の有無

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

 

家事を担う女性は75歳以降で減少傾向に

役割の内容を見てみると、女性は「家事を担っている」が 75.1%と高くなっています。男性は「家族や親族関係の中の長である」 (35.3%)「家族の支え手(かせぎ手)である」(32.4%)が高くなっています。

「病気や障害を持つ家族・親族の世話や介護をしている」のは男性8.5%に対して女性は12.2%と、介護については女性の役割であることが多くなっています。

年齢別に見ると、年齢が上がるほど「家族の支え手(かせぎ手)である」「家族や親族 関係の中で長である」は低くなり、「特に役割は無い」が高くなる(80歳以上では男女とも約4割)。また、女性の「家事を担っている」は、75歳以降低くなり、80歳以上では 49.5%と低くなっています。

 

家族や親族の方々の中で果たしている役割

家族や親族の方々の中で果たしている役割

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

 

出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』
※調査対象者:全国の60歳以上の男女
 


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2020/6/16

増加傾向にある65歳以上の生活保護受給者(被保護人員)

生活保護受給者の推移を見ると、平成28(2016)年における被保護人員数の総数は前年から横ばいとなる中で、65歳以上の生活保護受給者は100万人で、前年(97万人)より増加しています。また、65歳以上人口に占める生活保護受給者の割合は2.89%であり、前年(2.86%)より高い。さらに、全人口に占める生活保護受給者の割合(1.66%)より高くなっています。

 

被保護人員の変移

被保護人員の変移

出典:総務省「人口推計」「国勢調査」、厚生労働省「被保護者調査 年次調査」を加工して作成

 

労働力人口に占める65歳以上の者の比率は上昇

平成30(2018)年の労働力人口は、6,830万人でした。労働力人口のうち65~69歳の者は450万人、70歳以上の者は425万人であり、労働力人口総数に占める65歳以上の者の割合は12.8%と上昇し続けています。

 

労働力人口の推移

労働力人口の推移

出典:総務省「労働力調査」を加工して作成

 

また、平成30(2018)年の労働力人口比率(人口に占める労働力人口の割合)を見ると、65~69歳では47.6%、70~74歳では30.6%となっており、いずれも平成17(2005)年以降、上昇傾向です。75歳以上は9.8%であり、おおむね8~9%で推移しています。

 

労働力人口比率の推移

労働力人口比率の推移

出典:総務省「労働力調査」を加工して作成


雇用情勢を見ると、平成20(2008)年から平成22(2010)年は経済情勢の急速な悪化を受けて60~64歳の完全失業率は上昇していましたが、平成22(2010)年をピークに低下し、平成30(2018)年の60~64歳の完全失業率は2.6%と、15歳以上の全年齢計(2.4%)とほぼ同水準となっています。


完全失業率の推移

完全失業率の推移

出典:総務省「労働力調査」を加工して作成

 

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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2020/6/9

年齢が高いほど生きがいを感じなくなる

現在、どの程度生きがい(喜びや楽しみ)を感じているかについて、60歳以上のシニア全体では82.7%が感じており、16.2%感じていないという結果になっています。男女別で見ると、60歳以上男性で80.3%が感じており、60歳以上女性では84.8%が感じており、女性の方が生きがいを感じている傾向にあります。

年齢別で見ると、年齢が高いほど感じている割合が低くなり、男性80歳以上では26.1%が感じていないと答えています。

 

生きがい(喜びや楽しみ)を感じている程度

あなたは、現在、どの程度生きがい(喜びや楽しみ)を感じていますか。

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

 

シニア女性は、男性より近所付き合いが多く、特に非都市部の方が多い

近所の人との付き合いの程度について、60歳以上のシニア全体では35.3%が「あいさつをする程度」と最も多く、次いで「親しくつきあっている」30.0%、「あいさつ以外にも多少のつきあいがある」29.1%の順となっています。

男女別で見ると、「親しくつきあっている」は女性の方が6.9ポイント高く、「あいさつ以外にも多少のつきあいがある」は女性の方が6ポイント高くなっており、女性の方が近所づきあいが多い傾向にあります。

年齢別で見ると、男性は60代後半から 70代前半で「親しくつきあっている」が約2割(それぞれ21.1%、21.3%)と低くなっています。女性は年齢が上がるほど「親しくつきあっている」が高くなっています。

 

近所の人とのつきあいの程度(性年齢別)

あなたは、ふだん、近所の人とどの程度のつきあいをしていますか。

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

都市規模別にみると、「親しくつきあっている」は小都市で39.6%、町村で34.1%と高くなっており、大都市は23.3%と低くなり、非都市部の方が付き合いが多い傾向にあります。

 

近所の人とのつきあいの程度(性年齢別)

あなたは、ふだん、近所の人とどの程度のつきあいをしていますか。(都市区分)

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

シニアの93%が今住んでいる地域に住み続ける予定

現在住んでいる地域に住み続ける予定について、60歳以上のシニア全体では93.1%が「ある」と答えており、ほとんどを占めています。

男女別で見ても大きな差はなく、男性の94.1%が、女性の92.2%が「ある」と答えています。

年齢別で見ると、男性では70歳以上、女性では80歳以上で、「ある」が95%を超えています。


お住いの地域に住み続ける予定

現在お住いの地域に住み続ける予定はありますか。

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

シニアにとって地域に安心して住み続けるためは「近所との支えあい」が最も必要

地域に安心して住み続けるために必要なことは、「近所の人との支え合い」が55.9%と最も多く、次いで「家族や親族の援助」49.9%、「かかりつけ医等健康面での受け皿」42.6%と続いています。

男女別で見ると、「近所との支えあい」について女性60.8%で男性よりも10.4ポイント高く、「家族や親族の援助」について53.3%で男性よりも7.1ポイント高くなっています。また、「必要なことはない」については男性が13.7%と女性よりも6.2ポイント高くなっており、女性の方が若干意識が高い傾向にあるようです。

 


地域に安心して住み続けるために必要なこと

現在お住まいの地域に安心して引き続き住み続けるために、どのようなことが必要と考えていますか。

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

 

出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』
※調査対象者:全国の60歳以上の男女
 


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2020/6/2

年齢階級別の所得再分配後の所得格差

世帯員の年齢階級別の等価再分配所得のジニ係数(不平等度を測る指標)を見ると、平成26(2014)年における60~64歳、65~69歳、70~74歳及び75歳以上の層のジニ係数は、平成17(2005)年と比べてやや低下しています。ジニ係数の値は、60~64歳で0.33、65~69歳で0.30、70~74歳で0.33、75歳以上では0.34となっています。

 

年齢階級別ジニ係数(等価再分配所得)

年齢階級別ジニ係数(等価再分配所得)2

出典:厚生労働省「所得再分配調査」を加工して作成

 

貯蓄現在高の中央値について、60歳以上世帯は全世帯の1.5倍

資産を二人以上の世帯について見ると、世帯主の年齢階級別の家計の貯蓄・負債の全般的状況は、世帯主の年齢階級が高くなるにつれて、1世帯当たりの純貯蓄はおおむね増加し、世帯主が60~69歳の世帯及び70歳以上の世帯では、他の年齢階級に比べて大きな純貯蓄を有していることが分かります。年齢階級が高くなるほど、貯蓄額と持家率がおおむね増加する一方、世帯主が30~39歳の世帯をピークに負債額は減少していています。

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの
貯蓄・負債現在高、年間収入、持ち家率

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの貯蓄・負債現在高、年間収入、持ち家率

出典:総務省「家計調査(二人以上の世帯)」(平成29 年)を加工して作成

また、貯蓄現在高について、世帯主の年齢が60歳以上の世帯と全世帯(いずれも二人以上の世帯)の中央値を比較すると、前者は1,639万円と、後者の1,074万円の約1.5倍となっています。貯蓄現在高階級別の世帯分布を見ると、世帯主の年齢が60歳以上の世帯(二人以上の世帯)では、4,000万円以上の貯蓄を有する世帯が17.6%であり、全世帯(11.8%)と比べて高い水準となっています。

 

貯蓄現在高階級別世帯分布

貯蓄現在高階級別世帯分布3

出典:総務省「家計調査(二人以上の世帯)」(平成29 年)を加工して作成

 

さらに、金融資産の分布状況を世帯主の世代別に見ると、平成元(1989)年では60歳以上が31.9%でしたが、平成26(2014)年では64.5%と30ポイント以上上昇しています。


世代別金融資産分布状況

世代別金融資産分布状況2

出典:総務省「全国消費実態調査」(二人以上の世帯)より内閣府作成

 

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
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以前の記事※で、1か月あたりの果物の消費支出の合計は全体平均で2,801円(※4.2%)、60~69歳で3,418円(4.8%)、70歳~3,852円(6.1%)であり、60代・70歳~は全体よりも多くなっており、70歳~に関しては全体平均の約1.4倍の支出金額となっており、構成比も1.9ポイント高くなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

今回は、食費の中から「果物」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり果物支出一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたり果物支出一覧

 

果物の消費は「バナナ」、「りんご」、「みかん」の順で多い

全体平均の果物の合計金額は2,801円で、食費支出合計に対しての割合が4.2※となっており、食費の中で12番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、「バナナ」348円で12.6%、「りんご」337円で12.6%、「みかん」326円で11.3%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出 (%は構成比)

<全体平均>1世帯当たりの「果物」支出

 

60~69歳は全体平均と比べて「メロン」、「他の柑橘類」の支出が多い

60~69歳の果物の合計金額は全体平均が2,801円なのに対し、3,418円で全体平均よりも617円上回っており、約1.2倍の支出となっており、果物消費が多いことが分かります。

内訳をみると、全てのアイテムで全体平均よりも多く、全体平均の上位は「バナナ」、「りんご」の順でしたが、60代は「りんご」が431円と最も多く、次いで「バナナ」429円、「みかん」385円となっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「メロン」で、全体平均が74円なのに対し、101円と金額は少ないですが約1.4倍、次いで差が大きいのは「他の柑橘類」で、全体平均が156円なのに対し、207円と約1.3倍となっています。

 

 

<60~69歳>1世帯当たりの「果物」支出 (%は構成比)

<60代>1世帯当たりの「果物」支出
 

70歳~は全体平均と比べて「柿」、「りんご」の支出が多い

70歳~歳の果物の合計金額は全体平均が2,801円なのに対し、3,852円となっており、約1.4倍の支出となっており、果物消費が多いことが分かります。

内訳をみると、全てのアイテムで全体平均よりも多く、60~69歳と同じく「りんご」が535円と最も多いですが、2位は「みかん」483円、「バナナ」464円と続いており、全体平均と60~69歳の上位ランキングと異なっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「柿」で、全体平均が75円なのに対し、120円と約1.7倍となっています。次いで差が大きいのは「りんご」で、全体平均が337円なのに対し、535円と約1.6倍となっています。

 

<70歳~>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出(%は構成比)

70代

 

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年5月


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2020/5/19

「経済的な暮らし向きに心配ない」と感じる60歳以上は64.6%

内閣府が60歳以上の者を対象に行った調査では、経済的な暮らし向きについて「心配ない」(「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と感じている人の割合は全体で64.6%となっています。また、年齢階級別に見ると、年齢階層が高いほど「心配ない」と回答した割合は高く、80歳以上では71.5%となっています。

 

60歳以上の者の暮らし向き

60歳以上の者の暮らし向き

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)を加工して作成

 

その他の世帯平均と比べて高齢者世帯の所得は低い

高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均所得(平成28年の1年間の所得)は318.6万円で、全世帯から高齢者世帯と母子世帯を除いたその他世帯(663.5万円)の5割弱となっています。

なお、平均所得金額で見るとその他の世帯と高齢者世帯の差は大きいですが、世帯人員数が少ない方が生活コストが割高になるといった影響を調整し、世帯人員の平方根で割った平均等価可処分所得金額で見ると、高齢者世帯は218.5万円となっており、その他の世帯(312.3万円)の約7割となっています。

 

高齢者世帯の所得

高齢者世帯の所得

出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成29年)(同調査における平成28(2016)年1年間の所得)

 

また、高齢者世帯の所得階層別分布を見てみると、200~250万円未満が最も多くなっています。

 

高齢者世帯の所得階層別分布

高齢者世帯の所得階層別分布2

出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成29 年)を加工して作成

 

さらに、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯について、公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合を見ると、公的年金・恩給が家計収入の全てとなっている世帯が半数以上となっています。

 

公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における
公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成29年)を加工して作成

 

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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以前の記事※で、1か月あたりの油脂・調味料の消費支出の合計は全体平均で2,915円(※4.3%)、60~69歳で3,282円(4.6%)、70歳~2,940円(4.7%)であり、60代・70歳~は全体よりも多くなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧今回は、食費の中から「油脂・調味料」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり油脂・調味料支出一覧

油脂・調味料一覧

 

油脂・調味料の消費は「つゆ・たれ」、「食用油」、「乾燥スープ」の順で多い

全体平均の油脂・調味料の合計金額は2,915円で、食費支出合計に対しての割合が4.3%※となっており、食費の中で11番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、「つゆ・たれ」320円で11.0%、「食用油」261円で9.0%、「乾燥スープ」254円で8.7%となっています。

 

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出 (%は構成比)

全体

 

60~69歳は「ふりかけ」の消費額が少ないが、その他は全体平均よりも多い

60~69歳の油脂・調味料の合計金額は全体平均が2,915円なのに対し、3,282円で全体平均よりも367円上回っており、約1.1倍の支出となっています。

内訳をみると、「ふりかけ」を除く全てのアイテムで全体平均よりも多く、全体と同様に「つゆ・たれ」が357円と最も多く、次いで「食用油」312円、「乾燥スープ」282円となっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「マーガリン」で、全体平均が44円なのに対し、54円と金額は少ないですが約1.2倍、次いで差が大きいのは「酢」で、全体平均が75円なのに対し、91円と約1.2倍となっています。その反面、「ふりかけ」は全体平均が106円なのに対し、101円と9.5割に留まっています。

金額は60代の方が多いものの、全体平均とそこまで大きな差は見られません。

 

 

<60~69歳>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出 (%は構成比)

60代 

70歳~は「ふりかけ」、「ケチャップ」の消費金額が低い

70歳~歳の油脂・調味料の合計金額は全体平均が2,915円なのに対し、2,940円となっており、若干ではありますが全体平均よりも多くなっています。

内訳をみると、「つゆ・たれ」が305円と最も多く、次いで「食用油」291円、「乾燥スープ」236円と続いています。

全体と比較して差が最も大きいのは「酢」で、全体平均が75円なのに対し、107円と約1.4倍となっています。次いで差が大きいのは「砂糖」で、全体平均が78円なのに対し、104円と約1.3倍となっています。その反面、「ふりかけ」は70円となっており、全体平均の6.6割と少なくなっています。また「ケチャップ」についても全体平均が39円なのに対し、28円と全体の7割に留まっております。

 

<70歳~>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出(%は構成比)

70代

 

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年5月


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2020/4/22

社会保障給付費は過去最高

国立社会保障・人口問題研究所「平成28年度社会保障費用統計」により、社会保障給付費(年金・医療・福祉その他を合わせた額)全体について見てみると、平成28(2016)年度は116兆9,027億円となり過去最高の水準となりました。また、国民所得に占める割合は29.84%(前年比0.28ポイント増)となりました。

 

社会保障給付費の推移

社会保障給付費の推移

出典:国立社会保障・人口問題研究所「平成28年度社会保障費用統計」を加工して作成

 

1人当たりの医療費は95~99歳が最も多く116.2万円

社会保障給付費のうち、高齢者関係給付費(国立社会保障・人口問題研究所の定義において、年金保険給付費、高齢者医療給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせた額)について見ると、平成28(2016)年度は78兆5,859億円となり、前年度の77兆6,386億円から9,473億円増加しました。一方、社会保障給付費に占める割合は67.2%で、前年度から0.1ポイント減少となっています。

また、平成28年度の年齢階級別1人当たり医療費(医療保険制度分)を見ると、60歳から64歳で36.3万円であるのに対し、75歳から79歳で76.9万円、80歳から84歳で91.9万円となっています。

 

  年齢階級別1人当たり医療費(平成28年度)医療保険制度分

年齢階級別1人当たり医療費(平成28年度)医療保険制度分

出典:厚生労働省保険局「医療保険に関する基礎資料」を加工して作成

 

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。

 


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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
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2020/4/22

高齢化の要因① 年齢調整死亡率の低下による65歳以上人口の増加

65歳以上人口の増加に伴い、死亡者の実数は増加傾向ですが、人口の年齢構成に変化がないと仮定した場合の年齢調整死亡率は低下傾向です。

戦後、日本では、生活環境の改善、食生活・栄養状態の改善、医療技術の進歩等により、年齢調整死亡率が大幅に低下し、1947年の男性23.6、女性18.3から、2017年には男性4.7、女性2.5になっています。 

死亡数及び年齢調整死亡率の推移

死亡数及び年齢調整死亡率の推移

厚生労働省「人口動態統計」を加工して作成

 

高齢化の要因② 少子化の進行による若年人口の減少

我が国の戦後の出生状況の推移を見ると、出生数は、第1次ベビーブーム(1947年~1949年の出生数は805万7,054人)、第2次ベビーブーム(1971年~1974年の出生数816万1,627人)の2つのピークの後は減少傾向です。2017年の出生数は94万6,065人、出生率(人口1,000人当たりの出生数)は7.6となり、出生数は前年の97万6,978人より30,913人減少しました。

また、合計特殊出生率(その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数に相当。)は、第1次ベビーブーム以降急速に低下し、1956年に2.22となった後、しばらくは人口置換水準(人口を長期的に維持するために必要な水準)前後で推移しましたが、1975年に1.91と2.00を下回ると、1993年に1.46と1.50を割り込みました。その後も低下傾向は続き、2005年には1.26と過去最低を記録しましたが、2017年は1.43となっています。

  

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。

 


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総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
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以前の記事※で、1か月あたりの酒類の消費支出の合計は全体平均で2,932円(※4.3%)、60~69歳で3,635円(5.1%)、70歳~2,604円(4.1%)であり、60代は全体よりも多いですが、70代~は全体よりも少なくなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧今回は、食費の中から「酒類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり酒類支出一覧

酒類一覧

 

酒類は「ビール」、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」、「焼酎」の順

全体平均の酒類の合計金額は2,932円で、食費支出合計に対しての割合が4.3%※となっており、食費の中で10番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、「ビール」793円で27.0%、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」582円で19.8%、「焼酎」461円で15.7%となっています。

 

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「酒類」支出 (%は構成比)

酒類_全体

 

60~69歳は「ウイスキー」の消費額が全体平均の約1.5倍

60~69歳の飲料の合計金額は全体平均が2,932円なのに対し、3,635円で全体平均よりも703円も上回っており、約1.2倍の支出となっています。

内訳をみると、全てのアイテムで全体平均よりも多く、全体と同様に「ビール」が995円と最も多く、次いで「発泡酒・ビール風アルコール飲料」689円、「焼酎」617円となっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「ウイスキー」で、全体平均が138円なのに対し、203円と約1.5倍となっています。次いで差が大きいのは「ワイン」で、全体平均が237円なのに対し、322円と約1.4倍となっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの「酒類」支出 (%は構成比)

酒類_60代

 

70歳~は「焼酎」「清酒」の消費金額が多い

70歳~歳の飲料の合計金額は全体平均が2,932円なのに対し、2,604円となっており、全体平均よりも328円少なく約9割となっています。

内訳をみると、「ビール」が725円と最も多く、次いで「焼酎」539円、「清酒」528円と続いており、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」は404円と全体平均の約7割となっています。また、「チューハイ・カクテル」については、全体平均が229円なのに対し、86円と約4割と少なくなっています。

全体平均よりも多いのは「清酒」で、60代の消費金額を上回り構成比も約20%となっており、「焼酎」「清酒」が全体平均よりも好まれているようです。

 

<70歳~>1世帯当たりの「酒類」支出(%は構成比)

酒類_70代

 

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年4月


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総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
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以前の記事※で、1か月あたりの乳卵類の消費支出の合計は全体平均で3,133円(※4.6%)、60~69歳で3,435円(4.8%)、70歳~3,191円(5.1%)であり、60代は全体よりも多いですが、70代~は全体よりも少なくなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧今回は、食費の中から「乳卵類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり乳卵類支出一覧

乳卵類一覧

 

乳卵類で最も購入額が多いのは「牛乳」、「ヨーグルト」、「卵」の順

全体平均の乳卵類の合計金額は3,133円で、食費支出合計に対しての割合が4.6%※となっており、食費の中で9番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、「牛乳」1,041円で33.2%、「ヨーグルト」918円で29.3%、「卵」637円で20.3%となっています。

 

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「乳卵類」支出 (%は構成比)

乳卵類_全体平均

 

60~69歳は「ヨーグルト」の消費額が全体平均の約1.2倍

60~69歳の飲料の合計金額は全体平均が3,133円なのに対し、3,435円で全体平均よりも302円上回っており、約1.1倍の支出となっています。

内訳をみると、「粉ミルク」を除き全てのアイテムで全体平均よりも多く、また全体と同様に「牛乳」が1,106円と最も多く、次いで「ヨーグルト」1,063円、「卵」712円となっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「ヨーグルト」で、全体平均が918円なのに対し、1,063円と約1.2倍となっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの「乳卵類」支出 (%は構成比)

乳卵類_50代

 

70歳~は「バター」「チーズ」の消費金額が少ない

70歳~歳の飲料の合計金額は全体平均が3,133円なのに対し、3,191円となっており、全体平均よりも58円多く、ほぼ同額となっています。

内訳をみると、「牛乳」が1,171円と最も多く全体平均・60代よりも多い金額となっており、次いで「ヨーグルト」9433円、「卵」645円となっています。

また、「チーズ」は全体平均が396円なのに対し335円と約8.5割、「バター」は全体平均が70円なのに対し59円と約8.4割と少なくなっています。

 

 

<70歳~>1世帯当たりの「乳卵類」支出(%は構成比)

乳卵類_60代

 

シニア世代は金額差は少ないものの、乳卵類に関しては全体よりも消費が若干多い傾向にあるようです。

 

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年4月


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2020/4/8

高齢化率が最も高い都道府県は「秋田県」、最も低いのは「沖縄県」

平成30(2018)年現在の高齢化率は、最も高い秋田県で36.4%、最も低い沖縄県で21.6%となっています。今後、高齢化率は、すべての都道府県で上昇し、令和27(2045)年には、最も高い秋田県では50.1%となり、最も低い東京都でも、30%を超えて30.7%に達すると見込まれています。

また、首都圏を見ると、千葉県の高齢化率は、平成30(2018)年の27.5%から8.9ポイント上昇し、令和27(2045)年には36.4%に、神奈川県では25.1%から10.1ポイント上昇し35.2%になると見込まれており、今後、我が国の高齢化は、大都市圏を含めて全国的な広がりをみることとなります。

 

都道府県別高齢化率の推移

都道府県別高齢化率の推移

平成30年は総務省「人口推計」、令和27年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30年推計)

 

都市規模が大きいほど65歳以上人口の伸びが大きい

さらに、平成27(2015)年を基準年として、都市規模別に65歳以上人口の推移を見ると、都市規模が大きいほど65歳以上人口の伸びが大きい見込みとなっています。

一方で、「人口5万人未満の都市」では、令和2(2020)年をピークに65歳以上人口は減少し、令和17(2035)年には平成27(2015)年時点よりも65歳以上人口は減少する見込みです。

 

都市規模別にみた65歳以上人口指数(2015年=100)の推移

都市規模別にみた65試合以上人口指数(2015年=100)の推移2

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30 年推計)」

  

出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
 


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以前の記事※で、1か月あたりの飲料の消費支出の合計は全体平均で3,988円(※5.9%)、60~69歳で4,170円(5.8%)、70歳~3,395円(5.4%)であり、60代は全体よりも多いですが、70代~は全体よりも少なくなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧_飲料今回は、食費の中から「飲料」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり飲料支出一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あた飲料支出一覧

 

飲料で最も購入額が多いのは「果実・野菜ジュース」、次いで「茶飲料」

全体平均の飲料合計金額は3,988円で、食費支出合計に対しての割合が5.9%※となっており、食費の中で8番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、その他を除くと、「果実・野菜ジュース」558円で14.0%、「茶飲料」538円で13.5%、「コーヒー」415円で10.4%となっています。

 

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「飲料」支出 上位10品目(%は構成比)

飲料_全体

 

60~69歳は全体平均よりも「コーヒー」の消費額が多い

60~69歳の飲料の合計金額は全体平均が3,988円なのに対し、4,170円となっており、全体平均よりも182円上回っています。

内訳をみてみると、全体平均が「果実・野菜ジュース」が531円と一番多かったの対し、60代は「茶飲料」575円と一番多くなっています。

また、全体と比較して差が最も大きいのは「コーヒー」で、全体平均が415円なのに対し、516円と約1.2倍となっています。コーヒーを購入量が多いのか、商品単価が高いのか分かりませんが、全体よりもコーヒーをよく消費する世代だということが分かります。

半面、全体とのマイナス面で差が最も大きいのは「乳飲料」で全体平均が141円なのに対し、128円と約9割にとどまっています。

 

 

<60~69歳>1世帯当たりの「飲料」支出 上位10品目(%は構成比)

飲料_60代

 

70歳~の「緑茶」消費金額は全体の約1.7倍

70歳~歳の飲料の合計金額は全体平均が3,988円なのに対し、3,395円となっており、全体平均よりも593円少なく、約8.5割となっています。

内訳をみてみると、全体平均が「果実・野菜ジュース」が531円と一番多かったの対し、70代~は「緑茶」が488円と一番多くなっています。

また、ほとんどの品目で全体平均を下回っていますが、「緑茶」、「乳酸菌飲料」の2つのみ全体平均を上回っており、特に「緑茶」に関しては、全体平均の約1.7倍と非常に消費金額が多くなっています。

その反面、全体平均と比較して最もマイナス面で差が大きいのが「コーヒー飲料」で、全体平均が381円なのに対して201円と、約5割にとどまっています。

 

 

<70歳~>1世帯当たりの「魚類」支出 上位10品目(%は構成比)

飲料_70代~

 

シニア世代は「緑茶」や「茶飲料」、「乳酸菌飲料」の消費が全体よりも多い傾向にあるようです。

 

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年3月


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以前の記事※で、1か月あたりの魚介類の消費支出の合計は全体平均で5,026円(※7.4%)、60~69歳で6,144円(8.5%)、70歳~6,400円(10.2%)であり、シニア世代は全体平均よりも消費が多くなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧_魚介類

今回は、食費の中から「魚介類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり魚介類支出一覧

魚介類カテゴリ一覧

魚介類一覧

 

魚介類で最も購入額が多いのは「まぐろ」、次いで「さしみ盛り合わせ」

全体平均の魚介類の合計金額は5,026円で、食費支出合計に対しての割合が7.4%※となっており、食費の中で7番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、鮮魚2,541円で50.6%、塩干魚類940円で18.7%、魚肉練製品575円で11.4%となっています。

また、品目別にみると、その他を除くと「まぐろ」が3405円と最も多く、「さしみ盛り合わせ」312円、「さけ」307円となっており、比率は「まぐろ」が6.8%、「さしみ盛り合わせ」が6.2%、「さけ」6.1%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「魚類」支出 上位10品目(%は構成比)

上位10種_全体平均

 

60~69歳は全体の約1.2倍の消費量で「かに」「かき」の消費が多い

60~69歳の魚介類の合計金額は全体平均が5,026円なのに対し、6,114円となっており、全体平均よりも1,088円上回り、約1.2倍となっています。

また、全ての品目で全体平均を上回っており、最も消費額が多いのは「さしみ盛り合わせ」で425円、次いで「まぐろ」408円と全体平均と順位が逆となっており、「さけ」338円と続いています。

全体平均と比較して特に多いのが「かに」。全体平均が99円なのに対して139円と約1.4倍となっています。次いで全体よりも多いのが「かき」。全体平均が56円なのに対して76円と約1.35倍となっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの「魚類」支出 上位10品目(%は構成比)

上位10品目_60代

 

70歳~は全体の約1.3倍の消費量で「魚介のつくだ煮」「いわし」の消費が多い

70歳~歳の魚介類の合計金額は全体平均が5,026円なのに対し、6,400円となっており、全体平均よりも1,374円上回り、約1.3倍となっています。

また、全ての品目で全体平均を上回っており、最も消費額が多いのは「まぐろ」で432円、次いで「さしみ盛り合わせ」354円、「さけ」341円と続いています。

全体平均と比較して特に多いのが「魚介のつくだ煮」。全体平均が79円なのに対して136円と約1.7倍と非常に多くなっています。次いで全体よりも多いのが「いわし」。全体平均が37円なのに対して57円と約1.5倍となっています。

 

<70歳~>1世帯当たりの「魚類」支出 上位10品目(%は構成比)

上位10種_70代

 

シニア世代は魚介類の消費額が全体と比べて非常に多く、年齢が高いほど金額が多くなるようです。

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年3月


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以前の記事※で、1か月あたりの穀類の消費支出の合計は全体平均で5,247円(※7.8%)、60~69歳で5,744円(8.0%)、70歳~4,950円(7.9%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を下回る支出となっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

今回は、食費の中から「穀類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり穀類支出一覧

穀類一覧

 

穀類で最も購入額が多いのは「米」、次いで「パン」

全体平均の穀類の合計金額は5,247円で、食費支出合計に対しての割合が7.8%※となっており、食費の中で6番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位は、その他を除くと「米」が1,615円と最も多く、「他のパン」1,456円、「食パン」634円となっており、比率は「米」が30.8%、「他のパン」が27.7%、「食パン」12.1%となっており、「米」と「他のパン」が非常に多いことが分かります。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「穀類」支出(%は構成比)

全体

 

60~69歳は全体よりも「乾うどん・そば」、「もち」の消費が多い

60~69歳の穀類の合計金額は全体平均が5,247円なのに対し、5,744円となっており、全体平均よりも497円上回っています。

全ての商品で全体平均を上回っており、全体平均よりも特に多いのが「乾うどん・そば」。全体平均が159円なのに対して191円と約1.2倍となっています。次いで全体よりも多いのが「もち」。全体平均が125円なのに対して149円と約1.2倍となっています。

 

 

<60~69歳>1世帯当たりの穀類支出(%は構成比)

60代

 

70歳~は全体よりも「米」の消費が多く、「スパゲッティ」や「カップ麺」の消費が少ない

70歳~の穀類の合計金額は全体平均が5,247円なのに対し、4,950円となっており、全体平均よりも297円少なくなっています。

全体平均よりも合計支出額は少ないものの、「米」については60代よりも多く、1,795円となっており、全体平均の1.1倍となっています。

更に、「もち」は全体平均が125円なのに対して180円と約1.4倍となっており差が大きくなっています。「もち」に次いで差が大きいのは60代と同様に「乾うどん・そば」で、全体平均が159円なのに対して215円とそれぞれと約1.4倍の支出となっています。

一方、「スパゲッティ」は全体平均よりも少なく、全体平均が74円なのに対し、42円と約6割となっています。また「カップ麺」も全体平均が314円なのに対し194円と約6割となっています。

 

 

<70歳~>1世帯当たりの穀類支出(%は構成比)

70歳~

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年2月


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以前の記事※で、1か月あたりの菓子類類の消費支出の合計は全体平均で5,800円(※8.6%)、60~69歳で5,991円(8.3%)、70歳~5,046円(8.0%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を下回る支出となっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

今回は、食費の中から「菓子類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり菓子類支出一覧

菓子類の一覧

 

お菓子類での購入金額上位は「アイスクリーム・シャーベット」
「チョコレート」「ケーキ」の順

全体平均の菓子類の合計金額は5,800円で、食費支出合計に対しての割合が8.6%※となっており、食費の中で5番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位は、その他を除くと「アイスクリーム・シャーベット」が636円と最も多く、「チョコレート」461円、「ケーキ」434円となっており、比率は「アイスクリーム・シャーベット」が11.0%、「チョコレート」が7.9%、「ケーキ」7.5%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「菓子類」支出(%は構成比)

全体

 

60~69歳は「まんじゅう」、「せんべい」が多い

60~69歳の菓子類の合計金額は全体平均が5,800円なのに対し、5,991円となっており、全体平均よりも191円上回っています。

中でも、金額差は少ないものの、全体平均よりも特に多いのが「まんじゅう」。全体平均が79円なのに対して100円と約1.3倍となっています。次いで全体よりも多いのが「せんべい」。全体平均が407円なのに対して484円と約1.2倍となっています。

逆に、全体よりも大きく少ないのが、「スナック菓子」と「チョコレート菓子」。「スナック菓子」は全体平均が304円なのに対し230円。「チョコレート菓子」は全体平均が102円なのに対し80円と、それぞれ全体の8割程度にとどまっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの菓子類支出(%は構成比)

全体

 

70歳~は「ようかん」、「カステラ」が多く、シニア世代は洋菓子よりも和菓子

70歳~の菓子類の合計金額は全体平均が5,800円なのに対し、5,046円となっており、全体平均よりも191円少なく9割弱の支出額となっています。

全体平均よりも支出額は少ないものの、「ようかん」は全体平均が51円なのに対して75円、「カステラ」は全体平均が59円なのに対して81円とそれぞれと約1.5倍の支出となっています。また、「せんべい」、「まんじゅう」も全体平均よりも上回っています。

一方、60代と同様に「スナック菓子」、「チョコレート菓子」は全体平均よりも少なく、「スナック菓子」については、全体平均が304円なのに対し、128円と約4割、「チョコレート菓子」は全体平均が102円なのに対し48円と約5割にとどまっています。

このことから、シニア世代は洋菓子よりも「せんべい」、「まんじゅう」、「ようかん」のような和菓子を好む傾向にあると言えます。

 

<70歳~>1世帯当たりの菓子類支出(%は構成比)

70代

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年2月


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以前の記事※で、1か月あたりの肉類の消費支出の合計は全体平均で5,809円(※8.6%)、60~69歳で6,292円(8.8%)、70歳~5,128円(8.2%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を上回るも60代には満たない支出となっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧今回は、食費の中から「肉類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり肉類支出一覧

肉類の一覧

 

肉類での購入金額上位は「豚肉」「牛肉「鶏肉」の順

全体平均の肉類の合計金額は5,809円で、食費支出合計に対しての割合が8.6%※となっており、食費の中で4番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位は、「豚肉」が1,919円と最も多く、「牛肉」1,429円、「鶏肉」997円となっており、比率は「豚肉」が33.0%、「牛肉」が24.6%、「鶏肉」17.2%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月


<全体平均>1世帯当たりの「肉類」支出(%は構成比)

全体

 

60~69歳の「牛肉」「ハム」の消費量は全体平均の約1.2倍

60~69歳の肉類の合計金額は全体平均が5,809円なのに対し、6,292円となっており、全体平均よりも483円上回り約1.1倍の支出となっています。「鶏肉」と「合いびき肉」以外は全体平均を上回っています。

中でも、金額差は少ないものの、全体平均よりも特に多いのが「牛肉」。全体平均が1,429円なのに対して1,696円と約1.2倍となっており、購入量が多いのか、他世代よりも高価格帯のものを購入しているのか分かりませんが、購入額が多くなっています。

また、「牛肉」と同様に金額差が大きいものは「ハム」。全体平均が336円なのに対し、398円と約1.2倍となっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの肉類支出(%は構成比)

60代

 

70歳~も「牛肉」「ハム」の消費量は全体平均より多いが、「合いびき肉」は約6割弱

70歳~の肉類の合計金額は全体平均が5,809円なのに対し、5,128円となっており、全体平均よりも681円少なく9割弱の支出額となっています。

全体平均よりも肉類全体の支出額は少ないものの、「牛肉」は全体平均が1,429円なのに対して1,592円、「ハム」は全体平均が336円なのに対して379円と、この2種のみ平均金額を上回っています。この傾向は60代と同様のため、シニア世代は肉類の中でも特に「牛肉」と「ハム」に対する購入に積極的だと言えます。

一方、「合いびき肉」については、全体平均が153円なのに対し、88円と6割弱にとどまっており、極端に他の肉類よりも金額が少なくなっています。60代は全体平均の約9割だったので、シニア世代の中でも特に70歳以上になると、「合いびき肉」の購入が減少するのかもしれません。

 

 

<70歳~>1世帯当たりの肉類支出(%は構成比)

70代

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年1月


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以前の記事※で、1か月あたりの野菜・海藻の消費支出の合計は全体平均で7,404円(※11.0%)、60~69歳で8,631円(12.0%)、70歳~8,555円(13.6%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を上回るも60代には満たない支出となっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合


世帯主の年齢階級別1世帯あたりの野菜・海藻支出金額内訳

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの野菜・海藻支出金額一覧

今回は、「野菜・海藻」の中から「大豆加工品」、「乾物・海藻」、「他の野菜・海藻加工品」の内訳をご紹介します。 

内訳一覧

 

「大豆加工品」「乾物・海藻」「他の野菜・海藻加工品」の購入金額トップは「他の野菜の漬物」

全体平均の「大豆加工品」、「乾物・海藻」、「他の野菜・海藻加工品」の合計金額は2,514円で、野菜・海藻の支出合計に対しての割合が34.0%※となっており、「大豆加工食品」915円(12.4%)、「乾物・海藻」637円(8.6%)、「他の野菜・海藻加工品」962円(13.0%)の内訳となっています。

※( )内は「野菜・海藻」全体を100%とした場合の割合

その内訳の上位は、「他の野菜の漬物」が369円と最も多く、次いで「豆腐」362円、「納豆」298円となっています。

 

<全体平均>1世帯当たりの「大豆加工品」「乾物・海藻」「他の野菜・海藻加工品」支出
(%は構成比)

一覧(全体)

 

60~69歳は全品で全体平均よりも多く、特に”干ししいたけ”は約1.3倍

60~69歳の「大豆加工品」「乾物・海藻」「他の野菜・海藻加工品」の合計金額は全体平均が2,514円なのに対し、3,027円となっており、全体平均よりも513円上回り1.2倍の支出となっています。また、全ての項目で金額が上回ってっています。

中でも、「他の野菜の漬物」に関しては、全体平均が369円なのに対して474円と約1.3倍となっており、全体よりもシニア世代に、人気であることが分かります。

また、金額差は少ないものの、全体平均よりも特に多いのは「干ししいたけ」。全体が30円に対し、41円と約1.4倍となっています。また、次いで「はくさい漬け」は全体が59円に対し55円と、約1.3倍となっており、全体平均よりも大きく上回っています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの大豆加工品、乾物・海藻、他の野菜・海藻加工品支出
(%は構成比)

一覧(60代)

 

70歳~も全品で全体平均よりも多く、特に”豆類”は約1.6倍

70歳~の「大豆加工品」「乾物・海藻」「他の野菜・海藻加工品」の合計金額は全体平均が2,514円であるのに対し、3,032円となっており、全体平均の1.2倍となっています。また合計金額は60代より若干上回っており、シニア世代は年齢が高くになるにつれ、このカテゴリの支出額が多くなる傾向にあると言えます。

一番多いのは60代と同様に「他の野菜の漬物」となっており、全体平均が369円なのに対し438円と約1.2倍となっています。

また、金額差は少ないものの、全体平均よりも特に多いのは「豆類」。全体が32円に対し、40円と約1.6倍となっています。また、次いで「干ししいたけ」は全体が30円に対し47円と、約1.6倍となっており、全体平均よりも大きく上回っています。

このことから、大豆商品や乾物・海藻、他の野菜・海藻加工品は、日本人特有の食文化を反映した内訳であると言えそうで、この傾向はシニアになればなるほど強くなっているようです。

 

<70歳~>1世帯当たりの大豆加工品、乾物・海藻、他の野菜・海藻加工品支出
(%は構成比)

一覧(70代)

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年1月


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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
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シニアが思う支えられるべき高齢者とは70歳以上

60歳以上の人に、一般的に支えられるべき高齢者とは何歳以上だと思うか聞いたところ、「60歳以上」又は「65歳以上」と答えた人は少なく、70歳より上の年齢を挙げた人が約8割でした。

都市規模別に見ると、都市規模が小さいほど、80歳以上の年齢を挙げる割合が高くなる傾向が見られます。また、年齢別に見ると、60~74歳までは「75歳以上」が最も多くなっています、75歳以上では「80歳以上」が最も多くなっています。

 

一般的に、支えられるべき高齢者の年齢(択一回答)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成  

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

 

シニアが最期を迎えたい場所として「自宅」と過半数が回答

60歳以上の人に、万一治る見込みがない病気になった場合、最期を迎えたい場所はどこかを聞いたところ、約半数(51.0%)の人が「自宅」と答えています。次いで、「病院・介護療養型医療施設」が31.4%となっています。

性別に見ると、「自宅」とする回答は、男性の59.2%に対し、女性は43.8%とやや低くなっています。さらに年齢別に見ると、男性は年齢による差はあまりありませんが、女性は年齢が高くなるほど「自宅」とする割合が増える傾向にあります。

 

完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所(択一回答)
(性・年齢別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

 

また、未既婚や同居形態による差も見られ、「既婚(配偶者と離別)」や「単身世帯」、「二世代世帯(親と同居)」では、他に比べて「自宅」と答える割合が低くなっています。

 

完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所(択一回答)
(未既婚・同居形態別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

 

 

シニアの約3分の1が孤独死を身近に感じている

60歳以上の人に、誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される「孤立死」を身近に感じるかどうかを聞いたところ、身近に感じる(「とても感じる」、「まあ感じる」の合計)とした人が34.1%と約3分の1を占める一方、「あまり感じない」、「まったく感じない」は合計で64.0%でした。

年齢別では、年齢が高くなるほど、「まったく感じない」とする人の割合が高くなっています。

未既婚別では、「未婚」「既婚(配偶者と離別)」の人が、孤立死を身近に感じると答える人の割合が多くなっています。

 

孤独死を身近に感じるか(択一回答) 

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

  

 

記事作成:2020年1月


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