【シニアの概況】高齢期の生活に関する意識 2020年1月

内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


シニアが思う支えられるべき高齢者とは70歳以上

60歳以上の人に、一般的に支えられるべき高齢者とは何歳以上だと思うか聞いたところ、「60歳以上」又は「65歳以上」と答えた人は少なく、70歳より上の年齢を挙げた人が約8割でした。

都市規模別に見ると、都市規模が小さいほど、80歳以上の年齢を挙げる割合が高くなる傾向が見られます。また、年齢別に見ると、60~74歳までは「75歳以上」が最も多くなっています、75歳以上では「80歳以上」が最も多くなっています。

 

一般的に、支えられるべき高齢者の年齢(択一回答)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成  

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

 

シニアが最期を迎えたい場所として「自宅」と過半数が回答

60歳以上の人に、万一治る見込みがない病気になった場合、最期を迎えたい場所はどこかを聞いたところ、約半数(51.0%)の人が「自宅」と答えています。次いで、「病院・介護療養型医療施設」が31.4%となっています。

性別に見ると、「自宅」とする回答は、男性の59.2%に対し、女性は43.8%とやや低くなっています。さらに年齢別に見ると、男性は年齢による差はあまりありませんが、女性は年齢が高くなるほど「自宅」とする割合が増える傾向にあります。

 

完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所(択一回答)
(性・年齢別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

 

また、未既婚や同居形態による差も見られ、「既婚(配偶者と離別)」や「単身世帯」、「二世代世帯(親と同居)」では、他に比べて「自宅」と答える割合が低くなっています。

 

完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所(択一回答)
(未既婚・同居形態別)

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

 

 

シニアの約3分の1が孤独死を身近に感じている

60歳以上の人に、誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される「孤立死」を身近に感じるかどうかを聞いたところ、身近に感じる(「とても感じる」、「まあ感じる」の合計)とした人が34.1%と約3分の1を占める一方、「あまり感じない」、「まったく感じない」は合計で64.0%でした。

年齢別では、年齢が高くなるほど、「まったく感じない」とする人の割合が高くなっています。

未既婚別では、「未婚」「既婚(配偶者と離別)」の人が、孤立死を身近に感じると答える人の割合が多くなっています。

 

孤独死を身近に感じるか(択一回答) 

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30年度)を加工して作成

  

 

記事作成:2020年1月


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