【シニアの概況】高齢者の所得 2020年5月
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/5/19
「経済的な暮らし向きに心配ない」と感じる60歳以上は64.6%
内閣府が60歳以上の者を対象に行った調査では、経済的な暮らし向きについて「心配ない」(「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と感じている人の割合は全体で64.6%となっています。また、年齢階級別に見ると、年齢階層が高いほど「心配ない」と回答した割合は高く、80歳以上では71.5%となっています。
60歳以上の者の暮らし向き
その他の世帯平均と比べて高齢者世帯の所得は低い
高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均所得(平成28年の1年間の所得)は318.6万円で、全世帯から高齢者世帯と母子世帯を除いたその他世帯(663.5万円)の5割弱となっています。
なお、平均所得金額で見るとその他の世帯と高齢者世帯の差は大きいですが、世帯人員数が少ない方が生活コストが割高になるといった影響を調整し、世帯人員の平方根で割った平均等価可処分所得金額で見ると、高齢者世帯は218.5万円となっており、その他の世帯(312.3万円)の約7割となっています。
高齢者世帯の所得
また、高齢者世帯の所得階層別分布を見てみると、200~250万円未満が最も多くなっています。
高齢者世帯の所得階層別分布
さらに、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯について、公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合を見ると、公的年金・恩給が家計収入の全てとなっている世帯が半数以上となっています。
公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における
公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合
出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
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