【シニアの消費】飲料の消費 2020年3月

総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


 

以前の記事※で、1か月あたりの飲料の消費支出の合計は全体平均で3,988円(※5.9%)、60~69歳で4,170円(5.8%)、70歳~3,395円(5.4%)であり、60代は全体よりも多いですが、70代~は全体よりも少なくなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧_飲料今回は、食費の中から「飲料」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり飲料支出一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あた飲料支出一覧

 

飲料で最も購入額が多いのは「果実・野菜ジュース」、次いで「茶飲料」

全体平均の飲料合計金額は3,988円で、食費支出合計に対しての割合が5.9%※となっており、食費の中で8番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、その他を除くと、「果実・野菜ジュース」558円で14.0%、「茶飲料」538円で13.5%、「コーヒー」415円で10.4%となっています。

 

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

<全体平均>1世帯当たりの「飲料」支出 上位10品目(%は構成比)

飲料_全体

 

60~69歳は全体平均よりも「コーヒー」の消費額が多い

60~69歳の飲料の合計金額は全体平均が3,988円なのに対し、4,170円となっており、全体平均よりも182円上回っています。

内訳をみてみると、全体平均が「果実・野菜ジュース」が531円と一番多かったの対し、60代は「茶飲料」575円と一番多くなっています。

また、全体と比較して差が最も大きいのは「コーヒー」で、全体平均が415円なのに対し、516円と約1.2倍となっています。コーヒーを購入量が多いのか、商品単価が高いのか分かりませんが、全体よりもコーヒーをよく消費する世代だということが分かります。

半面、全体とのマイナス面で差が最も大きいのは「乳飲料」で全体平均が141円なのに対し、128円と約9割にとどまっています。

 

 

<60~69歳>1世帯当たりの「飲料」支出 上位10品目(%は構成比)

飲料_60代

 

70歳~の「緑茶」消費金額は全体の約1.7倍

70歳~歳の飲料の合計金額は全体平均が3,988円なのに対し、3,395円となっており、全体平均よりも593円少なく、約8.5割となっています。

内訳をみてみると、全体平均が「果実・野菜ジュース」が531円と一番多かったの対し、70代~は「緑茶」が488円と一番多くなっています。

また、ほとんどの品目で全体平均を下回っていますが、「緑茶」、「乳酸菌飲料」の2つのみ全体平均を上回っており、特に「緑茶」に関しては、全体平均の約1.7倍と非常に消費金額が多くなっています。

その反面、全体平均と比較して最もマイナス面で差が大きいのが「コーヒー飲料」で、全体平均が381円なのに対して201円と、約5割にとどまっています。

 

 

<70歳~>1世帯当たりの「魚類」支出 上位10品目(%は構成比)

飲料_70代~

 

シニア世代は「緑茶」や「茶飲料」、「乳酸菌飲料」の消費が全体よりも多い傾向にあるようです。

 

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年3月


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