【シニアの消費】お菓子の消費 2020年2月

総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


 

以前の記事※で、1か月あたりの菓子類類の消費支出の合計は全体平均で5,800円(※8.6%)、60~69歳で5,991円(8.3%)、70歳~5,046円(8.0%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を下回る支出となっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

今回は、食費の中から「菓子類」の内訳をご紹介します。 


世帯主の年齢階級別1世帯あたり菓子類支出一覧

菓子類の一覧

 

お菓子類での購入金額上位は「アイスクリーム・シャーベット」
「チョコレート」「ケーキ」の順

全体平均の菓子類の合計金額は5,800円で、食費支出合計に対しての割合が8.6%※となっており、食費の中で5番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位は、その他を除くと「アイスクリーム・シャーベット」が636円と最も多く、「チョコレート」461円、「ケーキ」434円となっており、比率は「アイスクリーム・シャーベット」が11.0%、「チョコレート」が7.9%、「ケーキ」7.5%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

<全体平均>1世帯当たりの「菓子類」支出(%は構成比)

全体

 

60~69歳は「まんじゅう」、「せんべい」が多い

60~69歳の菓子類の合計金額は全体平均が5,800円なのに対し、5,991円となっており、全体平均よりも191円上回っています。

中でも、金額差は少ないものの、全体平均よりも特に多いのが「まんじゅう」。全体平均が79円なのに対して100円と約1.3倍となっています。次いで全体よりも多いのが「せんべい」。全体平均が407円なのに対して484円と約1.2倍となっています。

逆に、全体よりも大きく少ないのが、「スナック菓子」と「チョコレート菓子」。「スナック菓子」は全体平均が304円なのに対し230円。「チョコレート菓子」は全体平均が102円なのに対し80円と、それぞれ全体の8割程度にとどまっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの菓子類支出(%は構成比)

全体

 

70歳~は「ようかん」、「カステラ」が多く、シニア世代は洋菓子よりも和菓子

70歳~の菓子類の合計金額は全体平均が5,800円なのに対し、5,046円となっており、全体平均よりも191円少なく9割弱の支出額となっています。

全体平均よりも支出額は少ないものの、「ようかん」は全体平均が51円なのに対して75円、「カステラ」は全体平均が59円なのに対して81円とそれぞれと約1.5倍の支出となっています。また、「せんべい」、「まんじゅう」も全体平均よりも上回っています。

一方、60代と同様に「スナック菓子」、「チョコレート菓子」は全体平均よりも少なく、「スナック菓子」については、全体平均が304円なのに対し、128円と約4割、「チョコレート菓子」は全体平均が102円なのに対し48円と約5割にとどまっています。

このことから、シニア世代は洋菓子よりも「せんべい」、「まんじゅう」、「ようかん」のような和菓子を好む傾向にあると言えます。

 

<70歳~>1世帯当たりの菓子類支出(%は構成比)

70代

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2020年2月


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