【シニアの消費】肉類の消費 2020年1月
総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
以前の記事※で、1か月あたりの肉類の消費支出の合計は全体平均で5,809円(※8.6%)、60~69歳で6,292円(8.8%)、70歳~5,128円(8.2%)であり、60代は全体よりも多く、70歳~は全体を上回るも60代には満たない支出となっています。
※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合
世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧
今回は、食費の中から「肉類」の内訳をご紹介します。
世帯主の年齢階級別1世帯あたり肉類支出一覧
肉類での購入金額上位は「豚肉」「牛肉「鶏肉」の順
全体平均の肉類の合計金額は5,809円で、食費支出合計に対しての割合が8.6%※となっており、食費の中で4番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位は、「豚肉」が1,919円と最も多く、「牛肉」1,429円、「鶏肉」997円となっており、比率は「豚肉」が33.0%、「牛肉」が24.6%、「鶏肉」17.2%となっています。
<全体平均>1世帯当たりの「肉類」支出(%は構成比)
60~69歳の「牛肉」「ハム」の消費量は全体平均の約1.2倍
60~69歳の肉類の合計金額は全体平均が5,809円なのに対し、6,292円となっており、全体平均よりも483円上回り約1.1倍の支出となっています。「鶏肉」と「合いびき肉」以外は全体平均を上回っています。
中でも、金額差は少ないものの、全体平均よりも特に多いのが「牛肉」。全体平均が1,429円なのに対して1,696円と約1.2倍となっており、購入量が多いのか、他世代よりも高価格帯のものを購入しているのか分かりませんが、購入額が多くなっています。
また、「牛肉」と同様に金額差が大きいものは「ハム」。全体平均が336円なのに対し、398円と約1.2倍となっています。
<60~69歳>1世帯当たりの肉類支出(%は構成比)
70歳~も「牛肉」「ハム」の消費量は全体平均より多いが、「合いびき肉」は約6割弱
70歳~の肉類の合計金額は全体平均が5,809円なのに対し、5,128円となっており、全体平均よりも681円少なく9割弱の支出額となっています。
全体平均よりも肉類全体の支出額は少ないものの、「牛肉」は全体平均が1,429円なのに対して1,592円、「ハム」は全体平均が336円なのに対して379円と、この2種のみ平均金額を上回っています。この傾向は60代と同様のため、シニア世代は肉類の中でも特に「牛肉」と「ハム」に対する購入に積極的だと言えます。
一方、「合いびき肉」については、全体平均が153円なのに対し、88円と6割弱にとどまっており、極端に他の肉類よりも金額が少なくなっています。60代は全体平均の約9割だったので、シニア世代の中でも特に70歳以上になると、「合いびき肉」の購入が減少するのかもしれません。
<70歳~>1世帯当たりの肉類支出(%は構成比)
※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成
記事作成:2020年1月
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