【シニアの消費】果物の消費 2020年5月

総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


以前の記事※で、1か月あたりの果物の消費支出の合計は全体平均で2,801円(※4.2%)、60~69歳で3,418円(4.8%)、70歳~3,852円(6.1%)であり、60代・70歳~は全体よりも多くなっており、70歳~に関しては全体平均の約1.4倍の支出金額となっており、構成比も1.9ポイント高くなっています。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧

今回は、食費の中から「果物」の内訳をご紹介します。


世帯主の年齢階級別1世帯あたり果物支出一覧

世帯主の年齢階級別1世帯あたり果物支出一覧

果物の消費は「バナナ」、「りんご」、「みかん」の順で多い

全体平均の果物の合計金額は2,801円で、食費支出合計に対しての割合が4.2※となっており、食費の中で12番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、「バナナ」348円で12.6%、「りんご」337円で12.6%、「みかん」326円で11.3%となっています。

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

<全体平均>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出 (%は構成比)

<全体平均>1世帯当たりの「果物」支出

60~69歳は全体平均と比べて「メロン」、「他の柑橘類」の支出が多い

60~69歳の果物の合計金額は全体平均が2,801円なのに対し、3,418円で全体平均よりも617円上回っており、約1.2倍の支出となっており、果物消費が多いことが分かります。

内訳をみると、全てのアイテムで全体平均よりも多く、全体平均の上位は「バナナ」、「りんご」の順でしたが、60代は「りんご」が431円と最も多く、次いで「バナナ」429円、「みかん」385円となっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「メロン」で、全体平均が74円なのに対し、101円と金額は少ないですが約1.4倍、次いで差が大きいのは「他の柑橘類」で、全体平均が156円なのに対し、207円と約1.3倍となっています。

<60~69歳>1世帯当たりの「果物」支出 (%は構成比)

<60代>1世帯当たりの「果物」支出

70歳~は全体平均と比べて「柿」、「りんご」の支出が多い

70歳~歳の果物の合計金額は全体平均が2,801円なのに対し、3,852円となっており、約1.4倍の支出となっており、果物消費が多いことが分かります。

内訳をみると、全てのアイテムで全体平均よりも多く、60~69歳と同じく「りんご」が535円と最も多いですが、2位は「みかん」483円、「バナナ」464円と続いており、全体平均と60~69歳の上位ランキングと異なっています。

全体と比較して差が最も大きいのは「柿」で、全体平均が75円なのに対し、120円と約1.7倍となっています。次いで差が大きいのは「りんご」で、全体平均が337円なのに対し、535円と約1.6倍となっています。

<70歳~>1世帯当たりの「油脂・調味料」支出(%は構成比)

70代

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

記事作成:2020年5月


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