【シニアの消費】酒類の消費 2020年4月
総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
以前の記事※で、1か月あたりの酒類の消費支出の合計は全体平均で2,932円(※4.3%)、60~69歳で3,635円(5.1%)、70歳~2,604円(4.1%)であり、60代は全体よりも多いですが、70代~は全体よりも少なくなっています。
※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合
世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧
今回は、食費の中から「酒類」の内訳をご紹介します。
世帯主の年齢階級別1世帯あたり酒類支出一覧
酒類は「ビール」、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」、「焼酎」の順
全体平均の酒類の合計金額は2,932円で、食費支出合計に対しての割合が4.3%※となっており、食費の中で10番目に多いカテゴリとなっています。
内訳の上位カテゴリは、「ビール」793円で27.0%、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」582円で19.8%、「焼酎」461円で15.7%となっています。
<全体平均>1世帯当たりの「酒類」支出 (%は構成比)
60~69歳は「ウイスキー」の消費額が全体平均の約1.5倍
60~69歳の飲料の合計金額は全体平均が2,932円なのに対し、3,635円で全体平均よりも703円も上回っており、約1.2倍の支出となっています。
内訳をみると、全てのアイテムで全体平均よりも多く、全体と同様に「ビール」が995円と最も多く、次いで「発泡酒・ビール風アルコール飲料」689円、「焼酎」617円となっています。
全体と比較して差が最も大きいのは「ウイスキー」で、全体平均が138円なのに対し、203円と約1.5倍となっています。次いで差が大きいのは「ワイン」で、全体平均が237円なのに対し、322円と約1.4倍となっています。
<60~69歳>1世帯当たりの「酒類」支出 (%は構成比)
70歳~は「焼酎」「清酒」の消費金額が多い
70歳~歳の飲料の合計金額は全体平均が2,932円なのに対し、2,604円となっており、全体平均よりも328円少なく約9割となっています。
内訳をみると、「ビール」が725円と最も多く、次いで「焼酎」539円、「清酒」528円と続いており、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」は404円と全体平均の約7割となっています。また、「チューハイ・カクテル」については、全体平均が229円なのに対し、86円と約4割と少なくなっています。
全体平均よりも多いのは「清酒」で、60代の消費金額を上回り構成比も約20%となっており、「焼酎」「清酒」が全体平均よりも好まれているようです。
<70歳~>1世帯当たりの「酒類」支出(%は構成比)
※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成
記事作成:2020年4月
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