アクティブシニアとは?アクティブシニアの定義

2024/7/4

「アクティブシニア」という言葉を耳にする機会が増えており、シニアマーケットでも注目されているワードですが、具体的に何歳から何歳までの方々を「アクティブシニア」と呼ぶのでしょうか。また、どのような特徴を持つシニアを「アクティブシニア」と呼ぶのでしょうか。

今回の記事では、シニアライフ総研®が考える「アクティブシニア」についてご紹介します。


一般的なアクティブシニアの定義とは?

「アクティブシニア」という言葉をよく聞きますが、実はこの言葉には明確な定義がありません。内閣府や厚生労働省などの公的な機関でも、特に決まった定義はないようです。

一般的な「アクティブシニア」とは、定年退職後も積極的に社会活動や趣味、ボランティア活動などに参加し、健康で活発に生活する高齢者を指す言葉として広く認識されています。

年齢に関しても明確な基準はありませんが、多くの場合、「前期高齢者」とされる65歳から74歳までの高齢者のことを指すことが多いようです。

この一般的な「アクティブシニア」については、健康寿命の延伸や高齢者の社会参加の重要性が強調される昨今で注目を集めています。日本政府や自治体、各種団体などが推進する高齢者向けの健康増進や生涯学習、ボランティア活動のプログラムなども、この「アクティブシニア」のライフスタイルを支援することを目的としているようです。

例えば、厚生労働省が推進する「健康寿命の延伸※1」や「地域包括ケアシステム※2」などの取り組みは、高齢者が地域で自立し、健康で充実した生活を送ることを目指しています。こうした取り組みの一環として、「アクティブシニア」の活動が奨励されています。

具体的な公的な定義がないものの、「アクティブシニア」という言葉は、こうした高齢者の積極的な社会参加や健康維持の姿勢を表現するために広く使用されています。

※1 2019年に策定された「健康寿命延伸プラン」は、健康寿命の目標と、その目標を達成するための施策について定めたものです。2040年までに健康寿命を男女ともに2016年に比べて3年以上延伸し、75歳以上とすることを目指しています。
(出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale/h-01-004.html)

※2 団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。
今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築が重要です。人口が横ばいで75歳以上人口が急増する大都市部、65歳以上人口の増加は緩やかだが人口は減少する町村部等、高齢化の進展状況には大きな地域差が生じています。
地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です。

(出典:厚生労働省 地域包括ケアシステム https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html


シニアライフ総研®が考える「アクティブシニア」とは?

シニアライフ総研®では、「アクティブシニア」という呼称を使用しておらず、生活背景、行動様式、社会との関わり方など、その特徴は一概に一括りにできるわけではないと考えています。

シニアの特徴を大局で掴むために、年齢軸の他に就業状況、身体状態、普段利用しているデジタルデバイスやインターネットの利用頻度、趣味やコミュニティ参加などの回答を評価し、シニアライフ総研®独自の視点で6つの分類にシニア世代を大別しています。

シニアライフ総研®独自の6つのカテゴライズ

「現役層」と「引退層」は、55歳~65歳までの年齢軸の中で、現役で働いている層と既に引退した層と就業状況で分けています。

「アラ70/アクティブ層」と「アラ70/マイペース層」は65歳以上という年齢軸の中で、健康上問題なく日常生活を送っている、いわゆる健康寿命内のシニアを指しています。
その中で、趣味に割いている時間やお金、コミュニティへの参加度、デジタルデバイスやインターネットを活用状況、健康維持のために行っている事等のライフスタイルを得点化し、アクティブな層とそうでない層と分けています。

「居宅介護層」と「施設介護層」は、65歳以上の年齢軸の中でも、健康・身体上何らかの制限があり介護・看護等のサポートを受けている、いわゆる健康寿命外のシニアを指しています。
現在在宅でサポートを受けている層を「居宅介護層」、介護施設でサポートを受けている層を「施設介護層」として区分しています。

これらのことから、一般的に「アクティブシニア」という言葉が指す層は必ずしも同じではありませんが、シニアライフ総研®のカテゴリの中で最も近いカテゴリは「アラ70アクティブ層」に分類されます。

※シニアライフ総研®は「シニア」を”大別”するために6つの区分に分類していますが、商品・サービスの特徴や消費者のニーズに応じて、このカテゴリから更にセグメンテーションする必要があります。

<参考記事>
シニアマーケットやシニアビジネスに参入している企業・団体・行政など、シニアマーケティングやシニアビジネスの成功事例や成功のポイントをそれぞれ取材しまとめています。


アラ70アクティブ層の特徴とは?

年齢:65歳~健康寿命内  

トレンドに敏感な「肉食系」シニア 

健康志向で何に対しても貪欲でチャレンジ精神が旺盛であり、
確固たる自己を持つ層

<住居・仕事・生活> 就業意欲が高く、金銭的な余裕あり

定年退職後の就業意欲について尋ねたところ、就業したくない人の割合が28%と6区分の他の層と比べて最も高い一方で、就業したい人の割合も27%と現役層に次いで多く、就業意欲が高い層と低い層に二極化しています。

貯蓄については「2,000万円以上」と24%が回答しており、1か月の生活費は「20~30万円未満」が最も多いことから、金銭的に余裕のある層と言えます。収入源は「年金」が9割を占め、「株式配当」、「不動産収入」の割合が6区分の他の層と比べて最も高くなっています。

<IT> ITリテラシーが高く、SNS利用率が高い

スマホ・パソコン・タブレット端末の利用が進んでおり、新しいIT機器の購入意欲も高い傾向にあります。WEBサービスやSNSを使っている人が多く、YOUTUBEの利用率は46%と6区分の他の層と比べて最も高くなっています。また、インターネット通販の利用経験は97%と高く、ITを幅広く活用している層と言えます。

YouTube利用率
インターネット通販利用経験

<コミュニケーション> コミュニケーションが活発で、コミュニティ参加率が高い

現在最もコミュニケーションを取っている相手は「配偶者・パートナー」が最も多く、全体が56%に対して70%となっており、夫婦間のコミュニケーションが多い層と言えます。

また、今後コミュニケーションを増やしたい相手は多方面にわたり、コミュニケーションに貪欲という傾向にあります。

6区分の他の層と比べて情報発信に最も積極的で、自分が体験した事や良いと思った物や商品について第三者へ発信する割合が全体70%に対して85%と非常に高くなっています。コミュニティへの参加率も6区分の他の層と比べて最も高く、中でも「同じ趣味を通じたコミュニティ」への参加が非常に高いのが特徴です。

現在最もコミュニケーションを取っている相手
今後コミュニケーションを増やしたい相手

<接触メディア> さまざまなメディアに対して積極的にアクセス


様々なメディアに触れており、それぞれのメディア対して積極的な層と言えます。全てのメディア接触率において全体を上回っていますが、中でも特に「地方の広報誌」、「ネットのニュース」、「企業のダイレクトメール(郵便)」が高い傾向にあります。

「新聞(紙版)」については、74%が読んでおり、特に男性は79%と高く、現役層男性59%を上回っています。「テレビ(BS・CS放送)についても同様に男性によく見られており、全体の接触率が56%であるのに対してアラ70/アクティブ層男性は約78%であり、女性の67%よりも積極的であると言えます。

半面、雑誌については頻度を問わず男性の接触率が約37%なのに対して、女性は44%と男性よりも高いのが特徴です。また、アナログ媒体だけではなく、電子版の利用も積極的で、「新聞(電子版)」については、全体の接触率が21%なのに対してアラ70/アクティブ層男性は約40%と現役層男性25%を上回っています。女性については、ネットのニュースの接触率が90%と非常に高くなっています。

<趣味> 多趣味でお金をかけている

趣味は「国内旅行」がトップで、次いで「パソコン」、「映画鑑賞」が人気となっており、ほとんどの趣味において全体と比べて数値が高いため、多趣味な層であると言えます。特に「登山、ハイキング」、「ボランティア」、「太極拳」は全体の約2.5倍となっており、アクティブなスポーツが6区分の他の層よりも多いのが特徴です。

また、最も趣味にお金を使う層であり、1ヶ月あたり10,000円以上かけている人が56%と過半数を超えています。


調査概要

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査地域:全国
  • 調査期間:2020年3月10日~3月17日
  • 調査対象:55歳以上の男女
  • サンプル数:1,532サンプル

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