【シニアの概況】高齢者の就業状況 2020年6月
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/6/30
上昇傾向にある高齢者の就業率
年齢階級別に就業率の推移を見てみると、60~64歳、65~69歳、70~74歳では、10年前の平成20(2008)年の就業率と比較して、平成30(2018)年の就業率はそれぞれ11.6ポイント、10.4ポイント、8.4ポイント伸びています。
年齢階級別就業率の推移
男性は60代後半でも全体の半数以上が就労している
男女別、年齢階級別に就業状況を見ると、男性の場合、就業者の割合は、55~59歳で91.3%、60~64歳で81.1%、65~69歳で57.2%となっており、60歳を過ぎても、多くの人が就業しています。他方、60~64歳の2.4%、65~69歳の1.7%が完全失業者となっています。また、女性の就業者の割合は、55~59歳で72.0%、60~64歳で56.8%、65~69歳で36.6%となっています。さらに、70~74歳の男性の就業者の割合は38.1%、女性の就業者の割合は23.1%となっています。
55歳以上の者の就業状態
60歳を境に非正規の職員・従業員比率は上昇
役員を除く雇用者のうち非正規の職員・従業員の比率を男女別に見ると、男性の場合、非正規の職員・従業員の比率は55~59歳で12.0%ですが、60~64歳で50.5%、65~69歳で70.8%と、60歳を境に大幅に上昇しています。一方、女性の場合、同比率は55~59歳で61.1%、60~64歳で77.1%、65~69歳で83.3%となっており、男性と比較して上昇幅は小さいものの、やはり60歳を境に非正規の職員・従業員比率は上昇しています。
性年齢別雇用形態別雇用者数及び非正規雇用者率(役員を除く)
出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
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