2020.1.16 シニアにとってのメディア別重要度
2020/1/31
以前の「2020.1.24 シニアが娯楽・趣味について情報を得るメディア」の記事ではシニアが趣味・娯楽についてどうメディアを使い分けているかについてご紹介しました。それは…
- 「趣味・娯楽いに関する情報を得る」ためにシニアが利用するメディアは”インターネット”より”マスメディア”が多い
- 「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ためにシニアが利用するのは”テレビ”と”新聞”
ということでした。
今回は、テレビ、新聞、雑誌、インターネットの4つのメディアについて、それぞれのメディアが「情報を得るための手段(情報源)」として、あるいは「楽しみを得るための手段」として、どの程度重要かについてご紹介します。
シニアにとって情報源としての情報度が高いものは”テレビ”と”新聞”
“インターネット”については全世代よりも低い
「情報源」のための重要度に関して、全世代では”テレビ”が最も多く88.3%、次いで”インターネット”77.5%、”新聞”59.5%、”雑誌”18.8%の順となっており、”テレビ”と”インターネット”の重要度が非常に高いことが分かります。
世代別で見ると、10代は”インターネット”よりも”テレビ”の方が重要度が高いですが、20代・30代は”インターネット”が”テレビ”を上回っています。
60代を見てみると、”テレビ”が91.0%と最も重要度が高いものの、50代よりも0.5%低くなっています。また、”新聞の重要度が82.9%と全年代が59.5%なのに対し、約1.4倍の数値となっています。更に、”インターネット”に関しては54.2%と全体の約7割と低くなっています。
このことから、シニアは”テレビ”と”新聞”の重要度が非常に高く、若い世代よりも”インターネット”の重要度が低いようです。
シニアが娯楽として活用するメディアの重要度は”テレビ”が最も高いが、
“新聞”はあくまでも情報収集メディアと捉えられている可能性が高い
「娯楽」のための重要度に関して、全世代は”テレビ”が最も多く87.9%、次いで”インターネット”81.5%、”雑誌”37.5%、”新聞”36.6%の順になっています。先ほどご紹介した「情報源としての重要度」と同様に”テレビ”が最も多いのですが、大きな違いは”雑誌”の重要度が約2倍となっていることです。
世代別で見ると、10~30代は、”インターネット”が”テレビ”を上回り、40代は同数値となっています。
60代を見てみると、”テレビ”が90.3%と最も重要度が高く、次いで”新聞”66.9%、”インターネット”57.9%、雑誌”32.4%と、「情報源としての重要度」と大きな違いはありませんが、”新聞”の重要度が27ポイントも低くなっています。
このことから、シニアは娯楽として”テレビ”の重要度が高く、”新聞”はあくまでも情報収集として活用している人が多い可能性があると言えます。
※総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を加工して作成