2020.1.24 シニアが娯楽・趣味について情報を得るメディア
以前の「2020.1.16 シニアが世の中の動きについて情報を得るメディア」の記事ではシニアが自分が欲しい情報によって、どうメディアを使い分けているかについてご紹介しました。それは…
- 「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ためにシニアが利用するメディアは”テレビ”
- 「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ためにシニアが利用するのは”テレビ”と”新聞”
ということでした。
今回は、前回の記事に引き続き、シニアが情報を得るために、どうメディアを使い分けているのかをご紹介します。
「趣味・娯楽いに関する情報を得る」ために
シニアが利用するメディアは”インターネット”より”マスメディア”が多い
「趣味・娯楽に関する情報を得る」ために一番利用するメディアについて、全世代では”インターネット”が最も多く66.3%、次いで”テレビ”20.3%、”雑誌”5.4%の順となっており、過半数が”インターネット”を使っていることが分かります。
世代別で見ると、10代~40代はいずれも、”インターネット”、”テレビ”の利用が最も多いのですが、50代は”インターネット”、”テレビ”に次いで、”雑誌”が7.4%となっており、他世代よりも若干多くなっています。
また、60代に関しては、他世代と大きく比率が異なり、1位は”インターネット”なのは変わりませんが、全体が66.3%だったのに対し33.1%と約半数となっています。また、”テレビ”についても32.4%となっており、他世代よりも高い数値になっています。その他特徴的なのは、”新聞”が8.0%と全体平均の約4倍であり、”雑誌”11.0%で全体の約2倍、”書籍”5.7%で全体の約3倍となっています。
このことから、50代までは圧倒的にインターネットが多く過半数を占めており、60代はインターネットを使っていないわけではないが、「趣味・娯楽」に関しての情報はマスメディアからの情報収集が若い世代よりも多いことが分かります。
「仕事や調べものに役立つ情報を得る」ために
シニアが利用するメディアは他世代より紙メディアが多い
「仕事や調べものに役立つ情報を得る」ために一番利用するメディアについて、全世代は”インターネット”が圧倒的に多く81.5%、次いで”テレビ”20.3%となっています。
世代別で見ると、10代~50代はいずれも、”インターネット”の利用が圧倒的で全体の8割を超える中、50代は10代~40代に比べて”新聞”、”書籍”の割合が高くなっています。
また、60代に関しては、他世代と大きく比率が異なり、1位は”インターネット”である事は変わりませんが、全体が81.5%だったのに対し58.9%となっています。50代と同様に”新聞”、”書籍”に加え”雑誌”の利用も比較的多く、”新聞”は7.0%と全体の約3倍、”書籍”は11.0%で約2倍、”雑誌”は2.7%で全体の約3倍となっています。
このことから、50代までは圧倒的にインターネットが多く過半数を占めており、それは60代も変わらないものの、「仕事や調べものに役立つ情報」に関しての情報は、紙媒体からの情報収集が若い世代よりも多いことが分かります。
※総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を加工して作成