2020.1.16 シニアが世の中の動きについて情報を得るメディア
以前の「2019.12.26 高齢者のテレビ・ラジオ・ネット・新聞の利用時間」の記事では、他世代と比べたシニアのメディア接触時間に関して…
- 60代のテレビ(リアルタイム)視聴時間について、平日は全世代の約1.6倍、休日は約1.4倍
- 50代の1日のネット利用は約110分、60代は約60分
- 新聞購読時間について、60代のは世代別で一番長く、平日は全世代の約2.8倍の時間
- 50代・60代の平日ラジオ聴取時間は休日の約1.6倍
という事をご紹介しました。
今回は、シニアが自分が欲しい情報によって、どうメディアを使い分けているか、総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」のデータを元にご紹介します。
「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ために
シニアが利用するメディアはテレビ
「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ために一番利用するメディアについて、全世代ではインターネットが最も多く50.7%、次いでテレビ45.3%となっており、3位以下のメディアと大きな差があります。
世代別で見ると、20代・30代のテレビの利用は他世代と比較して少なく、年代が上がるにつれてテレビの利用が多くなる傾向があります。50代は53.3%と半数がテレビと回答しており、60代に至っては69.9%となっており、シニア世代には世の中のできごとや動きを知るためのメインメディアといえます。
また、20代~40代はテレビよりもインターネット利用が多くなっており半数以上がインターネットとなっています。その反面、60代は23.7%と非常に低くなっており、50代も41.5%と半数以下となっています。
「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ために
シニアが利用するのはテレビと新聞
「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ために一番利用するメディアについて、全世代はでテレビが最も多く55.2%、次いでインターネット21.6%、新聞18.9%となっています。
上述の通り、「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ために一番利用するメディアについては、インターネットが最も多く50.7%、次いでテレビ45.3%となっており、新聞は2.3%と、新聞は低い数値でしたが、「信用できる情報」となると、新聞の数値が非常に高くなり、インターネットは早い情報を得るためには利用されているものの、そこまで信頼度の高いメディアではないと言えます。
世代別で見ると、全世代変わらずテレビが一番多いのは変わりませんが、10代~40代までインターネットが新聞を上回っています。その反面、50代は新聞21.9%でインターネットは15.6%、60代は新聞28.4%でインターネットは8.4%と、インターネットよりも新聞への信頼度が高く、年代が上がるにつれ新聞への信頼度が高い傾向にあるようです。
※総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を加工して作成