2019.12.26 高齢者のテレビ・ラジオ・ネット・新聞の利用時間
2019年12月13日のマーケターのつぶや記「2019.12.13 高齢者のスマホ利用率」記事では、シニアのスマホ利用率についてご紹介しました。
総務省の「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、全世代のスマートフォンの利用率は87.0%なのに対し、50代のスマートフォンの利用率は85.9%と全世代とほぼ大差なく、60代は60.5%と半数以上がスマートフォンを利用していました。利用率も年々上昇していており、今後更に広がるとみられています。
その他のメディアはどのくらい見られているのでしょうか?
今回は、総務省の「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より、テレビ、インターネット、新聞、ラジオの利用時間についてご紹介します。
60代のテレビ(リアルタイム)視聴時間について、
平日は全世代の約1.6倍、休日は約1.4倍
平日のテレビ(リアルタイム)視聴時間は、概ね年代が上がると共に平均時間が長くなっています。全世代は156.7分なのに対し、50代は176.9分となっており全世代の約1.4倍、60代は248.7分となっており全世代の約1.6倍となっております。
休日に関しては、概ね平日よりも視聴時間が長くなっており、全世代は219.8分なのに対し、50代は260.8分となっており全世代の約1.2倍、60代は315.3分となっており全世代の約1.4倍となっています。
テレビ(録画)視聴時間は平日・休日共に、世代別に見ても大きな差はなく、平日よりも休日の方が長くなっています。
50代の1日のネット利用は約110分、60代は約60分
平日のネット利用時間は、10代が一番長くなっています。全世代は145.8分なのに対し、50代は104.3分となっており全世代との大きな差はありません。60代は60.9分と全世代の約5.4割となっており、1日約1時間の利用時間となっています。
休日のネット利用時間も平日と同様に10代が一番長くなっており、全世代の約1.9倍と非常に差が大きくなっています。それに対して50代は115.0分で全世代の約8割、60代は64.3分で約4割と非常に少なくなっています。
新聞購読時間について、60代のは世代別で一番長く、平日は全世代の約2.8倍の時間
平日の新聞購読については、全世代が8.7分となっているのに対し、50代は12.9分と約1.5倍、60代は23.1分と約2.7倍となっており、シニア世代は時間をかけて読んでいることが分かります。
また休日については、平日よりも全世代において購読時間が長くなっており、平日よりもじっくり読まれる傾向にあります。全世代は10.3分となっているのに対し、50代は15.3分と約1.5倍、60代は26.1分と約2.5倍となっています。
ただし、10代の購読時間は非常に少なくなっており、平日で0.3分、休日で0.9分と、いずれも1分も購読されていません。
50代・60代の平日ラジオ聴取時間は休日の約1.6倍
平日のラジオ聴取時間ついては、概ね年代が上がると共に平均聴取時間が長くなっています。全世代が13.0分となっているのに対し、50代は17.2分と約1.3倍、60代は22.8分と約1.8倍となっており、シニア世代は約20分程度聞いているようです。
また休日については、10代・20代が平日よりも聴取時間が長くなっていますが、その他の世代は休日の方が短くなっており、平日の方がよく聞かれている傾向にあります。全世代は7.5分となっているのに対し、50代は10.4分と約1.4倍、60代は14.1分と約1.9倍となっています。
ただし、10代・20代の聴取時間は非常に短くなてとり、平日・休日共に3分以内となっています。
※総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を加工して作成