【シニアの意識】友人・仲間、家族の中で果たしている役割について 2020年6月
内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/6/24
シニアの中でも75~79歳は親しくしている友人・仲間が多い
親しくしている友人・仲間をどの程度もっているかについては、全体で「普通」が 48.8%、「沢山もっている」 は 24.1%、「少しもっている」が 21.0%で、93.9%が親しい友人・仲間をもっています。男女別に見ると、男性は92.8%、女性は94.8%が親しい友人・仲間を持っており、男女差はほとんどありませんが、若干女性の方が数値が高くなっています。
年齢別で見ると、男女とも、75~79歳で「沢山もっている」が 30%台と高くなっています。男性 80 歳以上では 「友人・仲間はもっていない」が1割強(13.1%)と高くなっています。
親しくしている友人・仲間をもっている程度
家族や親族の方々の中で果たしている役割は、年を重ねると減少
家族や親族の中で果たしている役割の有無について、男性は70.3%、女性は83.7%が役割を持っており、女性の方が何等かの役割を持っている傾向にあります。年齢別に見ると、年齢が高くなるほど役割を持っている割合は少なくなり、特に80歳以上の男性については、4割強(42.5%)と少なくなっています。また、60~64歳の女性は最も高く、94.2%が役割を持っています。
家族や親族の方々の中で果たしている役割の有無
家事を担う女性は75歳以降で減少傾向に
役割の内容を見てみると、女性は「家事を担っている」が 75.1%と高くなっています。男性は「家族や親族関係の中の長である」 (35.3%)「家族の支え手(かせぎ手)である」(32.4%)が高くなっています。
「病気や障害を持つ家族・親族の世話や介護をしている」のは男性8.5%に対して女性は12.2%と、介護については女性の役割であることが多くなっています。
年齢別に見ると、年齢が上がるほど「家族の支え手(かせぎ手)である」「家族や親族 関係の中で長である」は低くなり、「特に役割は無い」が高くなる(80歳以上では男女とも約4割)。また、女性の「家事を担っている」は、75歳以降低くなり、80歳以上では 49.5%と低くなっています。
家族や親族の方々の中で果たしている役割
出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』
※調査対象者:全国の60歳以上の男女
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