【シニアの概況】高齢者の労働力 2020年6月
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/6/16
増加傾向にある65歳以上の生活保護受給者(被保護人員)
生活保護受給者の推移を見ると、平成28(2016)年における被保護人員数の総数は前年から横ばいとなる中で、65歳以上の生活保護受給者は100万人で、前年(97万人)より増加しています。また、65歳以上人口に占める生活保護受給者の割合は2.89%であり、前年(2.86%)より高い。さらに、全人口に占める生活保護受給者の割合(1.66%)より高くなっています。
被保護人員の変移
労働力人口に占める65歳以上の者の比率は上昇
平成30(2018)年の労働力人口は、6,830万人でした。労働力人口のうち65~69歳の者は450万人、70歳以上の者は425万人であり、労働力人口総数に占める65歳以上の者の割合は12.8%と上昇し続けています。
労働力人口の推移
また、平成30(2018)年の労働力人口比率(人口に占める労働力人口の割合)を見ると、65~69歳では47.6%、70~74歳では30.6%となっており、いずれも平成17(2005)年以降、上昇傾向です。75歳以上は9.8%であり、おおむね8~9%で推移しています。
労働力人口比率の推移
雇用情勢を見ると、平成20(2008)年から平成22(2010)年は経済情勢の急速な悪化を受けて60~64歳の完全失業率は上昇していましたが、平成22(2010)年をピークに低下し、平成30(2018)年の60~64歳の完全失業率は2.6%と、15歳以上の全年齢計(2.4%)とほぼ同水準となっています。
完全失業率の推移
出典:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
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