2019.1.31 シニアのスマートフォン利用について
今回は、『アラ70/アクティブ層』の購買行動分析から、
シニア世代のスマートフォンの利用についてお話させていただきます。
私の父は昭和23年生まれの、いわゆる『団塊世代』です。
自営業のため現在も働いており、「元気なうちは仕事をし続けたい」と就労意欲も高いようです。
休みの日は母と美術館やお城を見に行くのが定番らしく、非常にアクティブで家でダラダラする事がほとんどありません。
シニアライフ総研®の6区分でいうと、『アラ70/アクティブ層』に分類されます。
父の購買行動はというと…
- 流行りモノだからといって購入しない
- ブランドやメーカーの歴史や、製品のこだわりに対して共感してから購入
- 値段が高くても、自分が納得できるモノを購入
- 特に高価格帯の製品は必ず事前に調べてから購入/衝動買いはしない
- 実物を自分の目で見てから購入することが多い
- ネット通販は基本的に公式のオンラインショップから購入(たまにAmazonで購入)
といった傾向にあります。
そんな父が、先日ガラケーからiPhoneに機種変更しました。
スマートフォンが各キャリアから発売され始めた当初は、SONYのXperia(エクスペリア)を使用していましたが、結果的に主に使う機能は電話で、尚且つ老眼が進んだこともあり、小さい画面を見るのが億劫だということで、ガラケーに戻してしまいました。
しかし、最近仕事で「LINE」や「Dropbox」などのアプリを使わざるを得なくなったので、自分から「iPhoneにしようかな…」と言い出しました。
スマートフォンについては、珍しくどこのメーカーの製品が良いか等、自分で下調べることなく娘が使用しているiPhoneを購入。
これまで携帯電話の操作方法が分からなかったら、すぐに最寄の携帯キャリアショップに行っていたのですが、分からなければ娘に聞けば良いからiPhoneを選んだとのことです。
(娘と共通の話題を作りたかった、というのが本音なのかもしれません…苦笑)
iPhone購入後、使い方を覚えるにつれ、出かけた先で撮影した写真や動画をLINEで送ったり、Amazon Musicで好きな曲をダウンロードして聞いたり、インターネットで調べものをしたり…
これまで「電話機能」だけで良いと言っていたのがウソのようで、最近はApple Watchについて調べています!
このように、スマートフォンを持つシニア世代が非常に増えています。
携帯電話を所有している60歳~79歳の男女を対象に、シニア向けスマートフォンを含むスマートフォンの利用割合について、MMD研究所が2012年から行っているシニア調査によると、調査開始時の2012年には12.7%だったものが、2018年には61.5%と、6年で48.8ポイントもアップしています。
また、シニア向けフィーチャーフォンを含むフィーチャーフォン(ガラケー)の割合を2012年から見ると、調査開始時の2012年の87.3%から、2018年には38.5%と、6年で48.8ポイント下がる結果となっています。
将来的には、仕事でデジタルデバイスの利用に慣れている『現役層』が高齢になるにつれ、利用率は更に上がると予想されます。
若年世代までとはいかないまでも、シニア世代のスマホ接触時間が増えておりますので、コミュニケーション手法も時代に応じて変化させ続けなければなりませんね!
シニアライフ総研®では、「シニア」を年齢軸で55歳以上と定義し、年齢軸の他に就業状況、身体状態、普段利用しているデジタルデバイスやインターネットの利用頻度、趣味やコミュニティ参加などの回答を得点化し、独自の視点で6つの分類にシニア世代を大別しています。
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