40~70代の男女対象「お出かけ事情と健康に関する調査

 

お出かけ事情や、健康問題を徹底調査


おでかけ頻度
コロナ前まで回復!週1以上お出かけする人8

一方約7割、慢性的体調不良実感!

60、70代に比べ40、50代の方が不調傾向

コロナ禍に減った筋肉・筋力が戻っていない人は7割も

速筋への意識の低さが問題か。速筋の減少も一因の「フレイル」認知度は約半数

おすすめ国内旅行先ランキング 1位「北海道」2位「沖縄」3位「京都」

 

 

株式会社ニッスイ(代表取締役 社長執行役員:浜田晋吾、本社:東京都港区)は、ちくわやフィッシュソーセージなど身近な食材に使われている「スケソウダラ速筋由来タンパク質」の研究を、10年以上にわたって行っています。そこで、大きく生活が変化したコロナ禍を経て、現在の健康課題が何かを見つめ直すべく、40~70代の男女1000名を対象に「お出かけ事情と健康に関する調査」を実施しました。

本調査では、お出かけの頻度や、一緒にお出かけする相手、お出かけ先など、現在のお出かけ事情が明らかになりました。コロナ禍を経てお出かけの頻度は戻りましたが、コロナ禍で失われた筋肉や筋力は回復しきっていない人が多いことがわかりました。また、運動習慣、速筋・遅筋の認知度、フレイルについても調査しました。一部の調査結果は、年代別でも比較。年代が低いほど体の不調を感じており、運動をする人が少ないことが分かりました。そのほか、年代別の趣味ランキングや、冬におすすめの国内旅行先も発表いたします。

 

調査トピックス

1.週1以上お出かけをする人は約8割!コロナ前とほぼ同じに

60代の方が40代よりお出かけしている!週1以上のお出かけ率は60代が最多、40代が低め

 

2.お出かけ先1位「ショッピングセンター」

40~60代は「食事が目的の飲食店」、70代は「散歩・ウォーキング・ジョギング先」が2位に
ここ1年の間に旅行に行った人は約6割!
冬におすすめの旅行先ランキング トップ10発表!1位「北海道」2位「沖縄」3位「京都」

 

3.運動している人は70代が8割、40代が6割とシニア層の方が多い傾向に

運動習慣がある人は、体調が良好な人が多い
お出かけ頻度が多い人ほど、食事や運動に気をつかう傾向も
40~70代の約9割が「趣味あり」趣味ランキング1位 40代「音楽鑑賞」、50~70代「旅行」

 

4.7割近くは、日々体の不調を感じている!60、70代に比べ、40、50代の方が不調

コロナ禍で筋肉・筋力が減った人のうち、今も戻っていない人は約7割!
体重・ストレスが増加したままの人も多数

 

5.衰えると、転倒リスクやフレイル等に繋がる重要な筋肉「速筋」。速筋・遅筋の認知度は3割

運動している人でも速筋を意識できていない人多数
フレイルの要因の一つは速筋の減少。半数以上がそもそもフレイルを知らない

 

 

1.週1以上お出かけをする人は約8割!コロナ前とほぼ同じに

60代の方が40代よりお出かけしている!週1以上のお出かけ率は60代が最多、40代が低め

 

まず、コロナにより外出制限される前と、コロナが落ち着いてから現在のお出かけ頻度(※食品・日用品のスーパーマーケットなどへの買い物など、やむを得ない外出は含まない)について調査しました。現在、週に1日以上お出かけする人は「ほぼ毎日(20.5%)」、「週に4・5日(17.6%)」、「週に2・3日(25.6%)」、「週に1日(17.0%)」を合わせて、約8割いることがわかりました。コロナ前のお出かけ頻度とほぼ変わらない状況になっていることが見て取れます。現在のお出かけ頻度について年代別で比較すると、週1日以上お出かけする人は、40代が72.8%、50代が80.8%、60代が86.8%、70代が82.4%という結果になりました。

 

 

 

誰とお出かけに行くことが多いか聞くと、「1人(自分のみ)(65.6%)」と回答した人が6割以上と最も多い結果に。次いで、「配偶者(34.4%)」、「家族(30.9%)」という回答が続きました。「友人(12.6%)」とお出かけする人は約1割で、身内とお出かけする人が多いようです。男女別で比較すると、上位2位に大きな差はありませんでしたが、「家族(男性:23.0%、女性:38.6%)」、「友人(男性:6.6%、女性:18.7%)」でそれぞれ差が見られました。女性の方が誰かと一緒に出かける傾向にあることがうかがえます。

 

 

 

2.お出かけ先1位「ショッピングセンター」

40~60代は「食事が目的の飲食店」、70代は「散歩・ウォーキング・ジョギング先」が2位に

 

食品・日用品など生活必需品購入のための買い物や、通院などやむを得ない外出を除き、よく行くお出かけ先について調査しました。どの年代でも1位になったのは「ショッピングセンター(40代:59.9%、50代:52.0%、60代:43.8%、70代:44.8%)」でした。40~60代の2位は「定食屋など、食事が目的の飲食店(40代:45.8%、50代:49.3%、60代:38.7%)」で、70代では「散歩・ウォーキング・ジョギング先(44.0%)」が2位にランクインしました。

 

 

 

ここ1年の間に旅行に行った人は約6割!

冬におすすめの旅行先ランキング トップ10発表!1位「北海道」2位「沖縄」3位「京都」

お出かけする人が多い現在、旅行はどれくらいの人が行っているのでしょうか。ここ1年の間で旅行に行ったか質問したところ、「国内旅行に行った(51.5%)」、「国内旅行・海外旅行どちらも行った(5.4%)」と国内旅行をした人は半数以上で、「海外旅行に行った(1.8%)」を合わせて、6割近くの人が旅行に行っていることが分かりました。

 

行っている人が多かった国内旅行について、冬におすすめの旅行先を調査しました。1位にランクインしたのは「北海道(11.5%)」、2位は「沖縄(6.1%)」、3位は「京都(4.6%)」でした。人気の観光地がランクインしました。

 

 

 

【おすすめスポットと理由】

1位:北海道

・札幌:雪まつり。寒いし歩きづらいけれど、非日常的で雪景色を存分に楽しめるので(東京都・46歳女性)

・小樽:雪景色、ライトアップがとても綺麗。冬の味覚の海鮮が美味しい。オルゴールやガラス細工など見所も多い

(神奈川県・48歳女性)

・函館:ノスタルジックな雰囲気で散策しても良し、食事しても良し(大阪府・57歳男性)

・網走:流氷が見られる。厳しい寒さを体感でき、ワカサギ釣りや雪見風呂が体験できる(神奈川県・59歳女性)

 

2位:沖縄

・宮古島:海がきれいで八重山そばが美味しい(埼玉県・71歳女性)

・石垣島:のんびり、海がきれい、暖かい、料理がおいしい(兵庫県・76歳男性)

・那覇周辺:ダイビングでウミガメが見られる(東京都・48歳女性)

 

3位:京都

・京都府内:冬景色と相まって、風情があった(東京都・67歳女性)

・金閣寺:雪の積もった金閣寺は感動的。金色に輝く建物とその屋根に積もった雪、さらに松の枝に残った雪が池の水面に映し出された光景は絵葉書では味わえない見応えのある光景(岐阜県・76歳男性)

・嵐山:雪に覆われた風情がいい(神奈川県・67歳女性)

 

 

3.運動している人は70代が8割、40代が6割とシニア層の方が多い傾向に

運動習慣がある人は、体調が良好な人が多い

 

お出かけを楽しむには健康は切り離せません。そこで健康を保つために重要な運動をはじめとする生活習慣について調査しました。運動習慣について質問したところ「全くしない(33.9%)」と回答した人を除き6割以上の人が定期的に運動をしていることが分かりました。反対に、3人に1人は運動を全くしていないことも判明しました。年代別で見ると、運動をしている人は40代が57.6%、50代が59.6%と6割未満なのに対し、60代が68.4%、70代が78.8%という結果でした。日ごろから運動している人は70代が8割と一番多く、年齢層が高い人ほど日々の生活に運動を取り入れている人が多いようです。毎日運動している人も70代が一番多く、3人に1人以上が回答しました。意外にも年代が上がるにつれて、毎日運動する人の割合も増えていることが見て取れます。

 

 

 

また、運動を「全くしない」と回答した人以外を“運動をしている人”とし、そうでない人との体調について比較しました。運動をしている人のうち、体の調子が「良好」と回答したのは37.5%なのに対し、運動をしていない人は25.1%でした。「ときどき不調を感じる」、「不調な日が頻繁にある」、「ほぼ毎日不調」と回答した人は、運動をしている人のうち62.5%、運動をしていない人のうち74.9%で、運動をしている人の方が体調も良好な人が多い傾向にありました。

 

 

 

お出かけ頻度が多い人ほど、食事や運動に気をつかう傾向も

40~70代の約9割が「趣味あり」趣味ランキング1位 40代「音楽鑑賞」、50~70代「旅行」

さらに、お出かけ頻度と、健康に関わる食事や運動習慣との相関関係も調査。お出かけ頻度が「週に1日以上」の人のうち、食事に気をつかっている人は70.5%いました。それに比べ、お出かけ頻度が「月に1日以上」の人で食事に気をつかっているのは66.3%、お出かけ頻度が「半年に1日以下」の人で食事に気をつかっているのは40.7%で、お出かけ頻度が多い人ほど食事に気をつかっている傾向にありました。運動習慣については「週に1日以上」お出かけする人のうち、7割以上の人が運動を取り入れているのに対し、お出かけ頻度が「月に1日以上」の人では約5割、「半年に1日以下」の人は約4割しか運動をしていないという結果になりました。お出かけ頻度が多い人ほど、運動習慣のある人が多い傾向にあることもわかりました。

 

 

 

趣味があるかを調査したところ、どの世代も9割前後の人が「趣味はある」と回答しました。具体的に世代別で比較したところ、40代で1位になったのは「音楽鑑賞(38.4%)」で、50~70代では「旅行・観光(50代:35.6%、60代:45.2%、70代:44.8%)」が1位にランクインしました。

 

 

 

4.7割近くは、日々体の不調を感じている!60、70代に比べ、40、50代の方が不調

現在の体調について質問したところ、「良好(33.3%)」と回答した人は全体の約3割で、「ときどき不調を感じる(48.3%)」、「不調な日が頻繁にある(12.1%)」、「ほぼ毎日不調(6.3%)」と大多数の人が、体の不調を感じていることがわかりました。年代別で比較すると、「良好」と回答した人は40代が26.8%、50代が31.6%、60代が33.6%、70代が41.2%で、年齢層が若い人ほど体の不調を感じている人が多いことが見て取れます。

 

 

 

コロナ禍で筋肉・筋力が減った人のうち、今も戻っていない人は約7割!

体重・ストレスが増加したままの人も多数

慢性的に体の不調を感じている人が多いことが分かりましたが、体調に関わる部分として筋肉・筋力・体重・ストレスについて、コロナ禍を経た現在の状況について調査しました。

まず、筋肉と筋力において、コロナ禍で筋肉が減ってしまった人は28.8%、筋力が減ってしまった人は30.6%いました。筋肉・筋力が減ってしまった人のうち、今もまだ筋肉が減ったままだと感じている人は71.2%、筋力が減ったままだと感じている人は70.6%と、約7割の人が回復していないことが分かりました。それぞれ約2割はコロナ前と同じくらいまで回復しており、コロナ前に比べ筋肉・筋力が増えた人は1割弱いました。

体重、ストレスにおいては、コロナ禍で体重が増えてしまった人は20.6%、ストレスが増えてしまった人は24.6%いました。体重・ストレスが増えた人のうち、今でも体重が増えたままの人は71.4%、ストレスが増えたままの人は63.4%でした。いずれの項目も、コロナ禍で変わったまま戻せていない人が多いことがわかりました。

 

 

 

5.衰えると、転倒リスクやフレイル等に繋がる重要な筋肉「速筋」。速筋・遅筋の認知度は3割

運動している人でも速筋を意識できていない人多数

 

シニアを中心に運動習慣や、散歩・ウォーキングなど体を動かす趣味がある人が多いものの、筋肉・筋力がコロナ禍と比べて復調傾向にない理由を探るべく、速筋・遅筋について調査しました。筋肉には、無酸素運動に使われる瞬発的な速筋と、有酸素運動に使われる持久 的な遅筋の2種類があります。特に速筋は、高齢になるにつれて衰えると、転倒などのリスクに繋がる可能性があります。この速筋と遅筋の認知度を調査すると、速筋・遅筋を「知っている」と回答した人はわずか29.2%でした。「聞いたことはあるが違いは知らない(16.3%)」、「知らない(54.5%)」人は約7割いました。

運動をしている人のうち、速筋・遅筋を「知っている」と回答した人は39.1%いました。一方、運動をしていない人のうち、速筋・遅筋を「知っている」人は10.0%に留まりました。運動をしていて、速筋・遅筋を知っている人は約4割いましたが、それらを意識して運動を行っていると回答したのはわずか16.4%でした。運動はしているものの、鍛えないとリスクに繋がる可能性がある速筋を意識できていない人が多いようです。筋肉を意識した運動ができていないことが、筋肉や筋力が回復しない一因かもしれません。

 

 

 

フレイルの要因の一つは速筋の減少。半数以上がそもそもフレイルを知らない

また、「速筋」はフレイル(※)とも大きな関係があります。シニア世代の筋力の低下や健康づくりの重要なキーワードともなるフレイルが起きる要因の一つとして「速筋」の減少が挙げられます。この認知度を調査したところ、「知っている(8.7%)」と回答した人は1割未満に留まりました。「フレイルについては知っているが、要因については知らなかった(21.2%)」人は約2割でした。「フレイルは聞いたことはあるが意味は知らない・要因も知らない(15.6%)」、「そもそもフレイルを知らない(54.5%)」と回答した人は70.1%で、フレイルの認知度はわずか3割であることが判明しました。年代別で比較すると、「そもそもフレイルとは何か知らない」と答えた人は、40代では66.0%、50代では59.2%、60代では51.2%、70代では41.6%いることが分かりました。若い層の方がフレイルの認知度が低いことが見て取れます。

 

※「フレイル」とは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会が2014年に提唱した概念です。年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。

 

 

【調査概要】

・調査方法:WEBアンケート調査

・調査テーマ:お出かけ事情と健康に関する調査

・調査対象者:全国の40~70代の男女 計1000名

・調査期間:2024年11月6日~7日

・調査主体:株式会社ニッスイ

・調査機関:株式会社ネオマーケティング

 

 

■フレイル予防に必要なのは「食事」「運動」「社会参加」

本調査によって、お出かけ頻度はコロナ前同様の状況に戻ってきましたが、筋肉や筋力、体重・ストレスはコロナ前に戻りきっていない傾向があることが分かりました。運動習慣がある人が比較的多い中で筋肉や筋力が回復しないままの人が多いのは、速筋や遅筋を意識した運動ができていないことが一因かもしれません。

速筋が減少するとフレイルに繋がる可能性があります。フレイル予防には、「食事」「社会参加」「運動」が大切だと言われています。ニッスイでは、特別な運動を行わずに「速筋」を増やす効果を持つ魚の研究を10年以上前より進め、スケソウダラ速筋由来タンパク質にその効果を確認しています。この効果は、他の魚種、タンパク源においては現時点では確認されておらず、スケソウダラにのみ確認されている特別な効果です。近年は、速筋由来タンパク質を1日4.5g摂取させる臨床試験から、人での効果確認を進めており、これまでに、高校生から高齢者、要支援・介護認定者と幅広い世代において、筋肉を肥大する可能性を示しています。(ニッスイのスケソウダラ速筋由来タンパク質機能性に関するHP https://www.nissui.co.jp/specials/protein/index.html

フレイル予防のためやお出かけ・旅行を長く楽しむためにも、適切な筋トレに加え、「速筋」を増やす効果を持つスケソウダラやスケソウダラを使用した加工食品をシニアの食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。また、それらの身体的なアプローチに加え、お出かけや人との交流など社会参加を積極的に行うことを意識できると、フレイルの予防に繋げられると考えられます。

 

 


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