【シニアの概況】生きがいとの相関関係2(健康状態、外出頻度、会話の頻度、就労状況など) 2023年
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
更新:2023/12/13
健康状態が良いほど生きがいを感じている。
現在の健康状態と生きがいとの相関関係について、健康状態が「良い」が93.3%と最も多く、次いで「まあ良い」87.7%、「普通」81.8%と続いており、当然ながら健康状態が良いほど生きがいを感じる傾向にあります。特に「良くない」と33.7%が回答しており、「良い」と比較すると59.6ポイントの大差となっている。
現在の健康状態×生きがい
外出頻度が多いほど生きがいを感じる傾向にある。
外出頻度と生きがいとの相関関係について、「ほとんど毎日」が84.3%と最も多く、次いで「2~3日に1回」76.6%、「週に1回」57.5%と続いている。「週に1回」以下は60%を下回っており、「ほとんど外出をしない」に至っては33.7%と4割を切っており、「ほとんど毎日」の半分以下となっている。
外出頻度×生きがい
親しくしている友人・仲間がたくさんいる人のほぼ全数が生きがいを感じている。
親しくしている友人・仲間の程度と生きがいとの相関関係について、「たくさんいる」が最も多く96.4%となっており、次いで「普通にいる」87.9%、「少しいる」73.6%と続いており、友人・仲間の人数に比例して生きがいを感じている。
「持っていない」は33.8%となっており、「ほとんどいない」53.5%と19.7ポイントの差があることから、1人以上の友人・仲間がいると、生きがいを感じる人が5割を超える。
親しくしている友人・仲間の程度×生きがい
2~3日に1回以上会話をすると、7割以上が生きがいを感じる。
家族や友人との会話の頻度と生きがいとの相関関係について、「ほとんど毎日」が83.6%と最も多く、「2~3日に1回」72.8%、「週に1回」63.6%と続いていており、頻度と比例している。
「月に1~2回」が52.7%、「年に数回」が53.2%であることから、月に1~2回の会話がないと生きがいが約半数となる。更に「ほとんど会話をしない」はに至っては14.3%と、数値が急落している。
家族や友人との会話の頻度×生きがい
生きがいを感じる人が日頃心がけているのは「地域の活動に参加する」が最も多い。
日頃心がけていることと生きがいとの相関関係について、「地域の活動に参加する」が92.5%と最も多く、次いで「趣味をもつ」89.6%、「気持ちをなるべく明るくもつ」87.6%、「散歩やスポーツをする」87.2%と続いている。何かしら日頃心がけていることがあると8割以上が生きがいを持っている。
日頃心がけていること×生きがい
日頃から何らかの方法で身体を動かしている人の8割以上が生きがいを感じている。
日頃の身体の動かし方と生きがいとの相関関係について、「運動をする(ジョギング、水泳等)」が90.6%と最も多く、次いで「仕事をする」87.7%、「ウォーキングをする」87.5%と続いている。「特に身体は動かしていない」と回答した人は28.9%と日頃何らかで身体を動かす人と比べて大差がある。
日頃の身体の動かし方×生きがい
仕事をしている方が生きがいを感じる傾向にあるが、就労意欲が高い=生きがいを感じているというわけではない。
就労状況と生きがいとの相関関係について、「収入のある仕事をしている」が87.2%と最も多く、次いで「収入のある仕事はしていない」74.4%、「収入のある仕事はしていないが、仕事を探している」65.8%と続いている。日頃の身体の動かし方×生きがいと同様に、仕事をしている方が生きがいを感じやすい。
しかし、「収入のある仕事はしていない」と、「収入のある仕事はしていないが、仕事を探している」を比較すると、「収入のある仕事はしていない」の方が数値が高くなっているため、一概に就労意欲が高い=生きがいを感じているというわけではない。
就労状況×生きがい
出典:内閣府『令和5年版高齢社会白書』
-
- 企業事例から学ぶ
- 第46回 Starley株式会社
- 記事へ
-
- 行政事例から学ぶ
- 「健康寿命延伸都市」を支える松本ヘルスバレー構想
- 記事へ
-
- メディア事例から学ぶ
- 孫がプロデュースするTikToker シニアインフルエンサー 「きょうかのばあば」
- 記事へ
-
- キャラクター事例から学ぶ
- 3世代マーケティング
- 記事へ
-
- イベント事例から学ぶ
- 2021年6月23日 映画「老後の資金がありません!」前田 哲監督取材レポート
- 記事へ
-
- 2025/3/28
- ●【高年齢者雇用に関する意識調査】65歳以降も働きたいシニア世代は約7割!就労意欲のあるシニア世代の約8割が現在の職場での継続就労を希望することが判明
- 記事へ
-
- 2025/3/28
- ●シニア世代の住まいと暮らしのセルフチェック・スマクラ健康診断結果発表!40歳~70歳100人に聞きました
- 記事へ
-
- 2025/3/27
- ●【業界初!】ウェルネスダイニングが「フレイル対策コンソーシアム」に参画!
- 記事へ
-
- 2025/3/27
- ●【2025年版 高年齢者雇用安定法 対応企業実態調査】 定年後の雇用環境整備が進む一方、 シニア層の報酬見直しとモチベーション維持に課題が残る
- 記事へ
-
- 2025/3/26
- ●「ときめくパズル」で脳アンチエイジング~累計発行部数7万部超えの人気児童書が、大人向けになって新発売!『ときめく脳活 ステンドグラスシールパズル』
- 記事へ