【シニアの概況】健康 2023年
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
更新:2023/11/30
65歳以上の新体力テストは上昇傾向
2021年度の65~69歳、70~74歳、75~79歳の男女の新体力テスト(握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、10m障害物歩行、6分間歩行)の合計点は、それぞれ2003年以降横ばい~向上傾向です。
新体力テストの合計点_男性
新体力テストの合計点_女性
平均寿命・健康寿命は年々伸長しており、男性の健康寿命は72.68歳、女性は75.38歳
健康上の問題で日常生活に制限のない期間、つまり「健康寿命」は、2019年時点で男性が72.68年、女性が75.38年で、それぞれ2010年と比較して延びていますい。さらに、同期間における健康寿命の延びは、平均寿命の延びを上回っています。
健康寿命と平均寿命の推移_男性
健康寿命と平均寿命の推移_女性
65歳以上の運動習慣者は75歳以上の男性が最も多い
2019年の運動習慣者の割合を見てみると、65~74歳で男性38.0%、女性31.1%、75歳以上で男性46.9%、女性37.8%と、75歳以上において特に運動習慣者の割合が高く、性別で見ると男性の割合が女性よりも高くなっています。また、男性、女性いずれも、それぞれの20~64歳の23.5%、16.9%と比べ高い水準となっています。
65歳以上の運動習慣者の割合_男性
65歳以上の運動習慣者の割合_女性
65歳以上の死亡原因で最も多いのは「悪性新生物(がん)」
65歳以上の者の死因別の死亡率(2021年の65歳以上人口10万人当たりの死亡数)を見ると、「悪性新生物(がん)」が934.2と最も高く、次いで、「心疾患(高血圧性を除く)」554.8、「老衰」が422.0と続いています。
主な死因別死亡率の推移(65歳以上)
出典:内閣府『令和5年版高齢社会白書』