【シニアの概況】労働力・生活保護・失業率 2023年
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
更新:2023/11/27
近年の65歳以上の生活保護受給者は横ばい
生活保護受給者の人数の推移を見ると、2021年における被保護人員数の総数は前年から減少したものの、65歳以上の生活保護受給者は105万人で、前年と比べて横ばいとなっています。また、65歳以上人口に占める生活保護受給者の割合は2.91%で、前年と比べてほぼ横ばいとなっています。
被保護人員の推移
65歳以上が労働力人口に占める比率は上昇傾向
2022年の労働力人口は、6,902万人でした。そのうち65~69歳は395万人、70歳以上は532万人で、労働力人口総数に占める65歳以上の者の割合は13.4%と長期的には上昇傾向となっています。
労働力人口の推移
65歳以上の労働人口比率は上昇傾向に
また、2022年の労働力人口比率(人口に占める労働力人口の割合)を見ると、65~69歳は52.0%、70~74歳は33.9%となっており、長期的に見れば上昇傾向となっています。更に75歳以上は11.0%となり、2015年以降上昇傾向となっています。
労働人口比率の推移
新型コロナウイルス感染症は60歳以上の失業率に影響
雇用情勢について、完全失業率を見てみると、60~64歳では、2011年以降低下傾向でしたが、2021年は、前年からの新型コロナウイルス感染症の影響により、3.1%に上昇し、2022年は2.7%と低下しました。また、65歳以上では、2021年の1.8%から2022年は1.6%と低下しています。
完全失業率の推移
出典:内閣府『令和5年版高齢社会白書』