【シニアの概況】介護を頼みたい人/介護費用意識/介護者の属性 2020年9月
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/9/24
男性は「配偶者」、女性は「介護サービスの人」に介護を頼みたい
内閣府の調査で、55歳以上の人に介護を頼みたい人について聞いたところ、男性の場合は「配偶者」が56.9%、女性の場合は「ヘルパーなど介護サービスの人」が39.5%と最も多くなっています。
必要になった場合の介護を依頼したい人
介護費用について約6割が「年金等の収入でまかなう」
介護が必要になった場合の介護費用について、内閣府の調査で55歳以上の人に尋ねたところ、「年金等の収入でまかなう」が63.7%、「貯蓄でまかなう」が20.5%、「収入や貯蓄ではまかなえないが、資産を売却するなどして自分でまかなう」が4.0%、「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」が3.2%、「特に考えていない」が8.1%となっている。また、男女別に比較をしてみると、「年金等の収入でまかなう」との回答はどの年齢層でも女性より男性の方が高くなっています。
必要になった場合の介護費用に関する意識
介護者の6割は同居しており、配偶者が1/4を占めている
要介護者等からみた主な介護者の続柄を見ると、6割弱が同居している人が主な介護者となっています。その主な内訳を見ると、配偶者が25.2%、子が21.8%、子の配偶者が9.7%となっています。
要介護者等からみた主な介護者の続柄
同居している介護者のうち6.6割は女性
要介護者等と同居している主な介護者の性別については、男性が34.0%、女性が66.0%と女性が多くなっています。
要介護者等と同居している主な介護者の性別
同居している女性介護者の約7割は60歳以上
要介護者等と同居している主な介護者の年齢について見ると、男性では70.1%、女性では69.9%が60歳以上であり、いわゆる「老老介護」のケースも相当数存在していることがわかります。
要介護者等と同居している主な介護者の年齢
出典・引用:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
関連記事
- シニアライフ総研オリジナル調査>将来編
- 数字で見るシニアマーケット>【シニアの概況】死因/要介護認定者数と原因 2020年9月
- 数字で見るシニアマーケット>【シニアの概況】平均寿命と健康寿命/運動習慣 2020年8月
- シニアライフ総研®オリジナル調査>住居・仕事・生活編
- マーケターのつぶや記>2020.8.21 ロコモティブシンドロームとは?フレイルとサルコペニアとの違いとは?
- マーケターのつぶや記>2020.8.7 フレイルの予防と対策/サルコペニアとは?
- マーケターのつぶや記>2020.7.31 フレイルとは?
シニアマーケットに関するリサーチ等のご相談も承っております。お気軽にお問合せください。