【シニアの意識】人と話す頻度/頼る・頼られることの有無 2020年7月

内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


2020/7/21

シニアの9割は毎日人と話をしている

60歳以上の男女を対象とした『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、「あなたは、ふだん、どの程度、人(同居の家族を含む)と話をしますか。電話やEメールなども含め てお答えください。」という質問で、全体の91%が「毎日」、5%が「2~3日に1回」、2%が「1週間に1回未満・ ほとんど話をしない」の順となっています。

性別ではそこまで大きな差は見られず、70代以降年齢が上がるにつれ「毎日」の割合が低くなりますが、80歳を超えると男性は数値が高くなり、女性は低くなる傾向にあります。

ふだん、人(同居家族含む)と話をする程度

ふだん、人(同居家族含む)と話をする程度

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

一人でできない事について男性や配偶者に、女性は子供に頼る

「あなたは、病気のときや、一人ではできない家の周りの仕事の手伝いなどについて頼れる人はいますか。」という質問に対して、「配偶者(あるいはパートナー)」 が 63%で最も高く、次いで「別居の子」36%、「同居の子」33%と続いています。

男女別で見ると、男性は「配偶者(あるいはパートナー)」が 76%と、女性53%を大幅に上回っており、女性は「別居の子」「同居の子」が、それぞれ男性より9~10 ポイント高くなっています。

病気や一人でできない仕事の手伝い等に頼れる人【男女別】

病気や一人でできない仕事の手伝い等に頼れる人_男女別2

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

一人でできない事は年齢が高くなると子供に頼る傾向が強い

年齢別に見てみると、年齢が上がるにつれ「配偶者(あるいはパートナー)」の数値が低くなり、「同居の子」と「別居の子」と子供の数値が高くなる傾向にあります。これは、年齢を重ねるにつれ配偶者・パートナーの体力が衰え、身体的制限が増えることによりよるものだと想定されます。

病気や一人でできない仕事の手伝い等に頼れる人【年代別】

病気や一人でできない仕事の手伝い等に頼れる人_年代別

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

シニアは男性よりも女性の方が日常生活で頼られることがある

「あなたは配偶者(あるいはパートナー)や子供、知人等から、家事や孫の世話など、日常生活の中で 誰かから頼られる(助けを求められる)ことがありますか。」については、全体で70%が「ある」と回答しています。

男女別にみると、女性は「ある」が 74%と、男性67%に比べ7ポイント高くなっています。

日常生活の中で誰かから頼られることの有無【男女別】

日常生活の中で誰かから頼られることの有無_男女別

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

80歳を境に誰かから頼られることが少なくなる

また、年代別に見てみると、年齢が上がるほど頼られることが「ある」の割合が低くなり、特に80 歳以上では50%と半数となり激減しています。

日常生活の中で誰かから頼られることの有無【年代別】

日常生活の中で誰かから頼られることの有無_年代別

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成

出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』
※調査対象者:全国の60歳以上の男女


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