【シニアの意識】子供との同居率・別居の子供との連絡頻度 2020年7月
内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/7/7
子供との同居率は75~79歳を境に増加
60歳以上の男女を対象とした『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、「現在お子さんはいらっしゃいますか。」という質問で、全体の40%が「いる(同居している)」、50%が「いる(別居している)」、10%が「いない」と答えています。このデータから子供が「いない」と回答した人を除き、子供との同居率を見てみます。
全体では同居率は45%で、別居率は55%となっており、ほぼ同数ですが別居の方が若干多くなっています。
年代別で見てみると、同居率が最も低いのが70~74歳で41%となっています。60~74歳までは年齢が高くなるにつれ同居率が減少傾向にありますが、75歳~79歳を境に上昇傾向にあり、80歳以上は51%と同居率のが半数を超えています。
この同居率の上昇要因として、75歳以降で介護が必要となる人が増えることにより、子供との同居で在宅介護を受けている人増えるのではないかと考えられます。
子供との同居率(年代別)
非都市部は子供との同居率が高い
また、同居率を都市規模別に見てみると、「大都市」42%、「中都市」44%と全体よりも低く、「小都市」、「町村」は全体よりも同居率が高くなっています。
女性の4人に1人は別居の子供と「ほとんど毎日」連絡を取っている
子供と別居中の方に「お子さんのうち、別居しているお子さんとはどのくらいの頻度で会ったり、電話やEメールなど で連絡をとったりしていますか。」という質問では、22%が「ほとんど毎日」、34%が「週に1回以上」、27%が「月に1~2回」と回答しており、全体で96%が会ったり連絡を取っているようです。
男女別で見てみると、「ほとんど毎日」が男性18%に対して女性26%、「週に1回以上」が男性31%に対して女性37%となっており、女性の方が子供との連絡頻度が高くなっています。
年代別で見てみると、「ほとんど毎日」は75~79歳が26%最も多く、65~69歳が18%と最も低くなっています。また「ほとんど毎日」と「週に1回以上」の合計数を見てみると、80歳以上が61%と最も高く、65~69歳が54%と最も低くなっています。
別居の子供との連絡頻度(男女・年代別)
「町村」部は別居中の子供との連絡頻度が高い
連絡頻度を都市規模別に見てみると、「ほとんど毎日」は「大都市」24%と最も高く、次いで「町村」24%となっており、「中都市」、「小都市」は全体よりも低くなっています。
また「ほとんど毎日」と「週に1回以上」の合計数を見てみると、「町村」が60%と最も高く、次いで「小都市」58%、「大都市」57%、「中都市」53%と続いています。
別居の子供との連絡頻度(都市規模別)
出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』
※調査対象者:全国の60歳以上の男女
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