2020.2.17 シニアのメディアへの信頼度とは?
2020/1/31
以前の「2020.1.16 シニアにとってのメディア別重要度」の記事ではシニアが情報源として、趣味・娯楽について、それぞれのメディアがどのくらい重要だと感じているかについてご紹介しました。それは…
- シニアにとって情報源としての情報度が高いものは”テレビ”と”新聞”“インターネット”については全世代よりも低い
- シニアが娯楽として活用するメディアの重要度は”テレビ”が最も高く、“新聞”はあくまでも情報収集メディアと捉えられている可能性が高い
ということでした。
今回は、テレビ、新聞、雑誌、インターネットの4つのメディアについて、どのくらい”信用”しているかについてご紹介します。
シニアが最も信頼しているメディアは”新聞”、最も信頼していないのは”インターネット”
テレビ、新聞、雑誌、インターネットという4つのメディアについて、それぞれのメディアに信頼できる情報がどの程度あると思うかについて、平成30年度の全世代では”新聞”が最も多く68.6%、次いでテレビ”63.7%、”インターネット”32.2%、”雑誌”16.8%の順となっており、各メディアの『重要度』はテレビが最も高かった(88.3%※)のに対し、『信頼度』は新聞の方が高いという結果になっています。更に、”インターネット”への『重要度』もテレビには劣るものの高い数値(77.5%※)だったのに対し、『信頼度』になると、32.2%と半分以下の数値となっています。
このことから、全世代において、”インターネット”は情報として積極的に接しているものの信頼度は低く、またその自覚を持った上でネット上の情報を取捨選択していると言えます。
世代別で見ると、20代は”テレビ”と”新聞”の信頼度が全世代よりも低く”インターネット”及び”雑誌”の信頼度が最も高い世代となっています。
60代を見てみると、20代とは相反しており”インターネット”の信頼度が最も低く27.4%、また”雑誌”も10.0%と最も低い世代となっています。
このことから、シニアは”新聞”の情報への信頼度が最も高く、”インターネット”への信頼度は最も低い世代のようです。
1年前と比べてシニアの”テレビ”と”新聞”の情報に対する信頼度は下がっている
前年の平成29年度と比較してみると、全年代では大きく差異はありませんが、”インターネット”の信頼度が1.4%アップしています。その他特徴的なのは…
- 30代:”テレビ”の信頼度が10.8%アップ(55.0%⇒65.8%)
- 30代:”新聞”の信頼度が8.6%アップ(63.4%⇒72.0%)
- 40代:”インターネット”の信頼度が7.1%ダウン(38.6%⇒31.5%)
となっています。
60代の変化を見てみると、
- テレビ:7.5%ダウン(71.4%⇒63.9%)
- 新聞:6.4%ダウン(77.6%⇒71.2%)
- インターネット:3.4%アップ(24.0%⇒27.4%)
- 雑誌:3.8%ダウン(13.8%⇒10.0%)
と、他世代に比べて”テレビ”と”新聞”への信頼度が大きく下がっています。その反面、”インターネット”への信頼度がアップしています。
インターネットやスマートフォンの普及によって情報収集経路が増えているため、年々信頼度も変化しているようです。
※総務省「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を加工して作成