【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
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前記事※で、1か月あたりの食料費の支出合計は全体平均で67,462円(※26.0%)、60~69歳で71,857円(26.6%)、70歳~62,862円(29.7%)であり、全体支出のうち食料費が一番多くを占めるということをご紹介しました。今回はその食料費の内訳をご紹介します。
※前記事:【シニアの消費】品目分類別支出額 2019年7月
※( )内は全体の構成比
世帯主の年齢階級別1世帯あたりの食料支出金額一覧
総世帯の支出のうち、一番多くを占めるのは”外食”
総世帯の1か月の食料費の一番多くは19.9%の”外食”であり、次いで”調理食品”13.3%、”野菜・海藻”11.0%と続いています。
60歳~と比較すると、大きく異なるのは”外食”であり、全体平均の方が高く、60~69歳は16.2%、70歳~は13.6%となっています。
<全体平均>1世帯当たりの食料費支出金額
60~69歳は酒類が全体平均より703円多い
世帯主が60~69歳の1か月の支出額の一番多くは全体平均と同じく”外食”で16.2%となっており、次いで”調理食品”13.3%、”野菜・海藻”12.0%と続いています。
上述の通り、”外食”については全体平均よりも低く約1,800円少なくなっており、構成比も全体よりも3.7%低い16.2%となっています。
また、”酒類”については構成比が全体平均4.3%に対して、5.1%となっており、金額は全体平均が2,932円に対して、3,635円となっており、7.3円多くなっています。
70歳~は全体平均よりも”野菜・海藻”、”魚介類”、”果物”が多い
世帯主が70~79歳の1か月の支出額の一番多くは全体平均と同じく”外食”で13.6%となっており、次いで”野菜・海藻”13.3%、”調理食品”13.1%と続き、全体平均とカテゴリ別の順位が異なっています。
全体平均と大きく異なっているのは”野菜・海藻”、”魚介類”、”果物”。”野菜”に関しては、全体平均が11.0%なのに対し13.6%、”果物”は全体平均が4.2%なのに対し6.1%となっています。一番全体平均と差が大きいのは”魚介類”であり、全体平均が7.4%なのに対し、10.2%となっており、若い層よりも魚介類を大きく摂取していることが分かります。
※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成
記事作成:2019年8月
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