【シニアの概況】死因/要介護認定者数と原因 2020年9月
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/9/8
死因で最も多いのは「悪性新生物(がん)」
65歳以上の者の死因別の死亡率(65歳以上人口10万人当たりの死亡数)を見てみると、平成29(2017)年は、「悪性新生物(がん)」が921.5と最も高く、次いで「心疾患(高血圧性を除く)」542.2、「老衰」289.6と続いています。
主な死因別死亡率の推移(65歳以上の者)
2016年度の要支援・要介護認定者数は約620万人で要介護1が最も多い
介護保険制度における要介護又は要支援の認定を受けた人(以下「要介護者等」)は、平成28(2016)年度末で618.7万人となっており、平成19(2007)年度末から180.9万人増加しています。また、要介護者等は、第1号被保険者の18.0%を占めています。
第1号被保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数の推移
75歳以上で要介護者等は増加
65~74歳と75歳以上の被保険者について、それぞれ要支援、要介護の認定を受けた人の割合を見てみると、65~74歳で要支援の認定を受けた人は1.4%、要介護の認定を受けた人が2.9%であるのに対して、75歳以上では要支援の認定を受けた人は8.8%、要介護の認定を受けた人は23.3%となっており、75歳以上になると要介護の認定を受ける人の割合が大きく上昇しています。
要介護認定の状況
※()内は65~74歳、75歳以上それぞれの被保険者に占める割合
65~74歳 | 75歳以上 | ||
要支援 | 要介護 | 要支援 | 要介護 |
239千人 (1.4%) |
507千人 (2.9%) |
1,489千人 (8.8%) |
3,953千人 (23.3%) |
要介護の原因No.1は・・・男性「脳血管疾患(脳卒中)」、女性「認知症」
要介護者等について、介護が必要になった主な原因について見てみると、「認知症」が18.7%と最も多く、次いで「脳血管疾患(脳卒中)」が15.1%、「高齢による衰弱」が13.8%、「骨折・転倒」が12.5%と続いています。
また、男女別に見ると、男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が23.0%、女性は「認知症」が20.5%と特に多くなっています。
65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因
出典・引用:内閣府『令和元年版高齢社会白書』
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