【シニアの意識】支えられるべき年齢/最期を迎えたい場所/孤独死について 2020年8月
内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/8/25
支えられるべき高齢者の年齢は80歳以上
60歳以上の男女を対象とした『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』によると、「一般的に、支えられるべき高齢者とは何歳以上だと思いますか。」という質問に対して、「80 歳以上」28.4%、「75 歳以上」28.1%がほぼ同率で最も多く、70 歳以上が 20.1%と続いています。一方、「年齢では判断できない」が 9.7%と、約1割を占めています。
年齢別に見ると、60~74歳までは「75歳以上」が最も多いですが、75歳以上は「80歳以上」となっており、年齢が若いほど支えられるべき高齢者の年齢は低くなっています。また年齢が高いほど「年齢では判断できない」の割合が大きい傾向にあります。
一般的に、支えられるべき高齢者の年齢
女性は男性より病院・介護療養型医療施設で最期を迎えたい
「万一、あなたが治る見込みがない病気になった場合、最期はどこで迎えたいですか。」という質問に対して、「自宅」が 51.0%で最も多く、 次いで「病院・介護療養型医療施設」31.4%、「特別養護老人ホーム・有料老人ホームなどの福 祉施設」7.5%、「サービス付き高齢者向け住宅」3.0%と続いています。
また、男女別に見ると女性は「自宅」が43.8%と男性59.2%と比べて。15.4ポイントも低く、「病院・介護療養型医療施設」が36.6%と男性25.4%と比べて11.2ポイント高くなっています。
完治が見込めない病気の場合に迎えたい最期の場所
3.5割のシニアが孤独死について身近に感じている
「6孤立死(誰にも看取られることなく、亡くなった後に発見される死)について身近に感じますか。」という質問に対して、「あまり感じない」が36.5%と最も多く、次いで「まったく感じない」27.4%、「まあ感じる」が24.9%と続いています。
34.1%が感じる(「とても感じる」+「まあ感じる」の合計)と答えており、64.0%が感じない(「あまり感じない」+「まったく感じない」の合計)となっています。
年齢別に見ると、年齢が高くなるにつれ「感じない」( 「あまり感じない」+「まったく感じない」の合計)の割合が増加傾向にあります。
孤立死について身近に感じる度合
約半数のシニアが孤独死について身近に感じている町村
都市規模別に見ると、大都市は感じる(「とても感じる」+「まあ感じる」の合計)が29.0%、中都市が35.3%、小都市が29.7%、町村は48.7%となっており、町村は約半数が孤独死を身近に感じています。
孤立死について身近に感じる度合【都市規模別】
出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
出典:内閣府『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』
※調査対象者:全国の60歳以上の男女
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