中小企業のシニア人材の活躍方法に関する調査

 

 

シニア人材の中途採用は、すでに約半数の中小企業が実施し、より積極的に採用したいと考えている企業が増加しているが、シニアへの教育やメンター制度不足があると回答。

 

株式会社エフェクト(所在地:東京都中央区、代表取締役:石井 住枝)は、人手不足を懸念されている中小企業の経営者を対象に、「中小企業のシニア人材の活躍方法」に関する調査を実施しました。

 

 

人手不足の課題に対して、中途採用を強化している企業も多く、シニア人材の活用を検討されている経営者も増加しています。シニア人材を前向きに考えている企業では、仕事の仕分けや適性の見極めなど、受け入れ準備は何をして、何を任せるべきなのか、懸念を抱えていることも多いようです。

 

人材コンサルサービスを提供している株式会社エフェクトhttps://effe-ct.co.jp/)は、人手不足の懸念がある企業に対して、シニア人材の採用にはどんな不安や課題があるのか、また、理想的なシニア活躍の実態を「中小企業のシニア人材の活躍方法」に関する調査として実施しました。

 

調査概要:「中小企業のシニア人材の活躍方法」に関する調査

【調査期間】2024年10月18日(金)~2024年10月19日(土)

【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査

【調査人数】1,003人

【調査対象】調査回答時に人手不足を懸念されている中小企業の経営者と回答したモニター

【調査元】株式会社エフェクト(https://effe-ct.co.jp/

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

 

 

人手不足の対策として中途採用を強化する企業が約4割。シニア人材の活用は?

「経営している企業の人手不足に対してどのような対策を最も強化していますか?」と質問したところ、以下の結果になりました。

 

新卒の採用を強化している(17.2%)

離職対策を強化している(11.2%)

中途の採用を強化している(38.5%)

特に対策はしていない(33.1%)

 

人手不足の対策として中途採用を強化している企業が多く、これから強化したいと考えている企業も増えていることが示されました。

 

 

 

 

「現在、シニア人材の活用を検討していますか?」と質問したところ、以下の結果になりました。

 

すでに活用している(33.7%)

検討している(29.7%)

検討していない(36.6%)

 

「すでに活用している」「検討している」を合わせると約6割の企業がシニア人材の活用に着目していることが判明しました。

 

「定年の年齢の引き上げを実施していますか?」に対して、以下の結果になりました。

 

している(47.6%)

していない(38.6%)

エイジレスワークを導入している(13.8%)

 

約半数の企業で定年年齢の引き上げの実施、エイジレスワークの導入も少しずつ進んでいることがうかがえる結果になりました。

 

 

シニア人材の採用と受け入れ体制の現状は

 
 

 

 

「現在シニア人材の中途採用をしていますか?」と質問したところ、『はい(48.9%)』と約半数の回答がありました。

 

 

 

 

次に「経営している企業にアルムナイ制度(退職者を再雇用する制度)はありますか?」と質問したところ、『ある(51.0%)』と約半数の回答がありました。

 

アルムナイ制度は少しずつ制度も整備されている現状が見えます。

 

「シニア人材の中途採用をしている」と回答した方に対して、

「中途採用したシニア人材を受け入れる環境をどのように整えていますか?(複数選択)」の回答には、

 

『柔軟な勤務形態(39.9%)』が最も多く、次いで『業務の責任の明確化(28.3%)』『教育制度の整備(27.5%)』と回答。

 

柔軟な勤務形態の導入を通じてシニア人材の受け入れを進めている企業も多く、また、業務の責任の明確化や教育制度の整備も重要視されているようです。

 

 

シニア人材を雇用するメリット・デメリット

 

 

 

「シニア人材を雇用するメリットをどのように考えていますか?(複数選択可)」

 

と質問したところ、『経験や知識が豊富なシニア人材に即戦力として働いてもらえる(56.3%)』が最も多く、次いで『若手従業員の育成・成長につながる(27.4%)』『意欲が高いシニア人材が入社することで企業全体のモチベーションが上がる(24.4%)』となりました。

 

経験や知識が豊富であることから即戦力としての価値が高く、若手従業員の育成にも貢献し、企業全体のモチベーション向上につながるというメリットがあると考える傾向にあるようです。

 

一方で、「シニア人材を雇用するデメリットをどのように感じていますか?(複数選択)」に対しては、

 

『体力・健康面に不安がある(39.4%)』が最も多く、次いで『ITなどの新しいスキルの習得に時間がかかる(24.8%)』『給与・待遇の調整が必要になる(23.9%)』でした。

 

体力や健康面の不安が最も大きな課題とされており、新しいスキルの習得や若手従業員とのコミュニケーション、給与や待遇の調整といった懸念が示されました。

 

 

 

 

次に「シニア人材の活用でうまくいっていることはありますか?(複数選択可)」には、

 

『豊富な経験や専門知識を活かしている(52.4%)』が最も多く、次いで『プロ人材として即戦力になっている(37.9%)』『スキルや経験を活かせる業務が明確である(35.8%)』となりました。

 

豊富な経験や専門知識を持つプロ人材を即戦力として活躍や柔軟な勤務体制をメンター制度など取り入れながら、適材適所で活躍を支援している様子が見受けられました。

 

更に具体的に

「シニア人材を活用する理想形があれば教えてください」と尋ねたところ、

以下のような意見がありました。

 

■シニア人材を活用する理想形とは

・勤務形態やデメリット克服のための研修に力をいれる(50代/女性/三重県)

・大企業や中堅企業、団体等とタッグを組むこと(50代/男性/長野県)

・経験と知識をムダにせず、積極的に活躍してほしい(60代/女性/東京都)

・職を探しているシルバーにとってもwin-winの関係(60代/男性/宮城県)

・スキルの積極的評価で、働くシニアの有効活用(60代/男性/愛知県)

・仕事を切り出し、環境を整備(60代/男性/大分県)

 

まとめ

今回の調査で、企業が人手不足の懸念からシニア人材の活用に関して多様なアプローチを実践していること、定年の引き上げやエイジレスワークを導入している企業も見られました。

 

シニア人材に対しては、即戦力の期待が高く、特に豊富な経験や知識が評価されています。

一方で、健康面や新しいスキルの習得や待遇や勤務の調整などの懸念があり、これらの対策が課題となっています。

 

企業のシニア人材受け入れに向けた環境整備では「柔軟な勤務形態」「責任の明確化」「教育制度の整備」が主な対策となっていますが、受け入れ体制が整っていない企業も少なくない現状がありました。

 

人手不足の担い手としてシニア人材に活躍戴くためには、スキルの明確化、業務の仕分け、適材適所の配置など、エンゲージメント向上を取り入れながら、受け入れ準備、配属後のフォロー体制を整えていく必要が求められています。

 

 

シニア人材活躍支援の相談なら『株式会社エフェクト』

 
 

 

今回、「中小企業のシニア人材の活躍方法」に関する調査を実施した株式会社エフェクトhttps://effe-ct.co.jp/)は、シニア人材が活躍できる体制をつくるために、ご協力いただける無償モニター企業を募集しています。

 

モニター内容は、

シニア人材の活躍支援を強化したいと考えている企業のヒアリング・業務仕分けの相談、受け入れ準備などの相談を1か月無償で提供します。(先着7社)

 

 

■シニア人材採用に関する相談窓口

株式会社エフェクト代表(石井 住枝)は、シニアライフアドバイザーでもあり、アクティブシニアの研究、ミドルシニアと共に働いた豊富な経験を通じて、彼らが直面する課題や必要な準備、その後のフォローについて深く理解しています。

今後、拡大が予想されるミドルシニア市場に備えるため、自身もリスキリングとして大学院で学び、シニア層の方々の社会生活への思いや希望を丁寧にヒアリングしてきました。

 

これからの企業の人材戦略では、多様な層の人材を効果的に活用することがますます重要になります。私たちは、シニア人材が企業の即戦力としてエンゲージメント高く、活躍できるようサポートするため、今回、モニター企業を募集します。そのため、専用の相談窓口を設けました。シニア人材活用に関する対応策を一緒に考えて実施します。ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

■モニター企業の募集はこちら:https://www.mshonin.com/form/?id=223979274

■株式会社エフェクト:https://effe-ct.co.jp/

 


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