地域の子どもと高齢者を「詩」で結ぶプロジェクト
リターンとして、ライトハイク協会理事・林家たい平師匠デザイン「幸せの青いハンカチ」他、今治タオルに詩を入れた「ポエトリータオル」がデビューします!
一般社団法人ライトハイク協会(本部:東京都台東区 代表理事:八塚慎一郎)は、新しい詩型「ライトハイク」を活用した【地域の子どもと高齢者を「詩」で結ぶプロジェクト】のご支援を賜りたく、2024年10月29日10時より、READYFORにてクラウドファンディングを開始します。
1. ライトハイクとは
軽く押さえてくださいね
恋という字の終わりの点
この二行の詩型が「ライトハイク」です。
音数の決まり、季語などはありません。自由詩です。
ただし、ひとつだけルールがあります。
それは、二行が同じ【文字数】であること。
音数ではありません。文字数です。
ライトハイクは、詩の入り口です。
俳句、川柳、短歌等の既存の短詩系に取って代わるものではありません。
それらと並行して楽しむもので、かつて俳諧がそうであったように、余興です。
ただその余興が、
言葉のあやとりの稽古となり、時には素晴らしい言葉を引き出すことがあります。
2. ライトハイク教室
一般社団法人ライトハイク協会は、令和6年度、日本財団からの助成を受けて詩の授業「ライトハイク教室」を都内の小・中・高校を対象に実施しています。
ライトハイクの二行詩(上の句&下の句)という特徴を活かし、上の句を「お題」として下の句を自由に結んでもらう、現代の「和える歌」を実践しています。
3. ライトハイク講座(ポエトリーティーチャー選抜講座)
一般社団法人ライトハイク協会では、子供たちに「ライトハイク教室」で詩を教える詩の先生(ポエトリーティーチャー)を、地元の高齢者の方に担っていただきたいと考えています。
なぜなら、高齢者の方々は “ 言葉を使ってきた ” かけがえのない実績と経験をお持ちだからです。
楽しみながら認知症予防にもなるシニア向けの「ライトハイク講座」(連続定期開催)を実施して、地元の学校で子どもたちに「詩」を教えていただく、ポエトリーティーチャーを選抜、養成します。
今回のクラウドファンディングは、全国での「ライトハイク教室」と「ライトハイク講座」の実施、およびライトハイクの周知活動にご支援をいただくものです。
4. ポエトリータオル
愛媛県今治市から始まったライトハイク。今治には既に世界に誇る「今治タオル」があります。かねてより「タオル」と「詩」の親和性を感じていました。軽いこと。たっぷりの余白があること。何より、日常の中にあるということ。このタオルに、自作の詩や、自分の好きな詩(俳句・短歌・川柳 etc)を入れられたら、どれほど素敵だろう。「日常の中にある詩」が具現化できるのではないか。そのように考えて今回のクラウドファンディングのリターン品として「ポエトリータオル」がデビューします。
5. 応援メッセージ
林家たい平です。
私もライトハイクと出会ってから言葉の世界がさらに広がりました。そして人との言葉のキャッチボールも楽しくなりました。もっともっとたくさんの人にライトハイクを知っていただくためにこの度、クラウドファンディングをさせていただきます。返礼品といたしましては私がデザインした「寿」という文字のハンカチ、それからタオルもあります。是非、ご協力をお願いします。ライトハイクの世界、楽しいですよ。是非皆さんも遊びにいらしてください。
『武玉川』という江戸時代の連句の付け句集があります。誰かの句に付けた付け句つまり連句の断片を集めたアンソロジーですが、これが抜群におもしろい。
鶴が死ぬのを亀が見て居(おり)
失念といへば立派な物忘れ
母の寝耳へ度々の水
千年生きた鶴の死を万年生きる亀がじっと見ている。漢字にすれば偉そうにみえる日本語の不思議。またしても親の肝を冷やさせる道楽息子……。まるで和歌から俳句へ進んできた日本の詩の粋を集めたかのようなアンソロジーです。作者はすべて市井の人々。日本人はこんなに短い詩を作るのに昔から命を懸けてきたとしか考えられません。
「ライトハイク」はこの流れを受け継ぐ現代の付け句です。
現代の『武玉川』がいつかできるのを期待しています。
長谷川櫂(俳人)
このたび、一般社団法人ライトハイク協会による「地域の子どもと高齢者を詩で結ぶプロジェクト」の返礼品として、今治タオルを活用した「ポエトリータオル」がデビューされることを心よりお祝い申し上げます。
今回、返礼品として提供される今治タオルは、その高い品質で広く知られていますが、「ポエトリータオル」は「詩を日常に」というコンセプトのもと、俳句や短歌、川柳といった詩を刺繍やプリントで施し、日々の生活の中で詩の魅力を楽しめる新しい提案となっています。
詩には感性を豊かにし、人と人をつなぐ力があります。タオルに詩を添えるという発想は、今治タオルの魅力をさらに引き立てるとともに、文化と生活を結びつける素晴らしい試みです。
この「地域の子どもと高齢者を詩で結ぶ」プロジェクトは、詩を通じて地域の子どもたちや高齢者の交流を促し、世代を超えた文化の継承を目指す取り組みであり、詩の魅力を国際的に広めることも期待されています。
私も、このプロジェクトが今治のタオル文化と詩を結びつけ、新たな価値を創出し、地域文化の発展に寄与するものとして大いに注目しています。
プロジェクトの成功と、多くの方々に詩の楽しさや魅力が広まることを心より願っています。皆さまからの温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
今治市長 徳永繁樹