【地域連携】ICT活用による高齢者見守りと健康管理」「あんしん見守りサポート」の実証プロジェクト開始

2024/2/7

 

~住み慣れた場所で安心して生活できる地域社会の実現を目指して~

 

 時代に沿ったサービスで人々の暮らしを支える大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆、以下「大阪ガス」)と大阪ガスセキュリティサービス株式会社(代表取締役社長:遠山雅夫、以下 OSS)は、堺市(市長:永藤英機)、NTT PARAVITA株式会社(代表取締役社長:中野康司、以下NTT PV)、西日本電信電話株式会社 関西支店(関西支店長:小川成子、以下 NTT西日本)と共に、SENBOKUスマートシティコンソーシアム※1の取り組みとして、堺市が設置している緊急通報システムを利用する堺市南区在住の高齢者世帯を対象に、ICTを活用した「あんしん見守りサポート」実証プロジェクトを開始します。

※1:2022年6月27日に設立され、泉北ニュータウン地域のスマートシティ化を公民連携でめざすコンソーシアム。
    ヘルスケア・モビリティ・エネルギー・スマートタウン・データ連携の5つのワーキングで構成されており、2024年1月現在の会員数は約150者。

 

  • 「あんしん見守りサポート」の実証プロジェクト

 

(1)対象者 : 緊急通報システムを利用いただいている堺市南区在住の高齢者20名

(2)スケジュール : (参加者募集期間) 2024年2月1日~2024年2月20日

              (実証期間) 2024年3月1日~2024年6月30日

(3)参加費 : 無料  ※機器類の使用に関する電気料金及び通信費は参加者の負担になります。

(4)概要 :

 緊急通報システムを利用している堺市南区在住の高齢者宅を対象に、大阪ガスの人感センサー機能を備えたIoT対応ツナガルde警報器「スマぴこ」と、NTT PVのシート型睡眠センサー「Active Sleep Analyzer」を設置します。昼間の時間帯は高齢者の宅内移動の有無を人感センサーで探知し、夜間の時間帯(睡眠時)は高齢者の就寝状態を睡眠センサーにより計測します。

 高齢者本人に通常の生活を送っていただきながら、昼夜を問わず生活パターンや睡眠状態を見守り、24時間体制で緊急時等に迅速な対応ができる体制の確保に加えて、睡眠改善アドバイス、病気の早期発見、健康管理等を行うサービス「あんしん見守りサポート」の実証を行います。

 異常探知時の高齢者のご家族等への連絡、看護師による電話での健康相談等を一体的に提供し、高齢者が安心・安全に暮らせる仕組みの構築をめざします。

注:本取り組みは、本人や家族による健康状態のセルフチェックや見守りを目的としたものであり、

  個人の行動の監視や、医療的な行為を行うものではありません。

 

 

  • 高齢者が安全・安心に暮らすことができる地域社会の実現を目指して

 

 離れて暮らす高齢の親をもつご家族は、親が高齢になるほど心配が耐えません。ALSOKが行った「別居している高齢の親を持つ子どもの意識調査」※2によると、「親について不安に感じたこと(図1)」で最も多かったのは「急な体調不良や怪我」となり、7〜8割の人が親の急な体調不良や怪我に不安を感じている結果になりました。

 また、セコム株式会社が実施した「離れて暮らす親に関する意識調査(図2)」※3によると、別居している親のために今後利用したいサービスは、1位「必要時に親の元に駆け付けてくれるサービス」(16.8%)、2位「親が持つスマートフォン・スマートウォッチから活動状況が分かるサービス」(16.4%)、3位「部屋のカメラやセンサーで活動状況が分かるサービス」(11.8%)で、「もしもの時に駆け付けてくれる」「親の行動や状況が把握できる」といったサービス需要が一定数あることが明らかになりました。

 高齢者が安全・安心に暮らすことができる地域社会を実現するためには、従来からの「顔の見える関係性」での見守りに加えて、ICTを活用した新たな高齢者を見守る仕組みを構築することが求められています。

※2:ALSOK「別居している高齢の親を持つ子どもの意識調査」

   https://www.alsok.co.jp/person/recommend/064/

※3:セコム株式会社「離れて暮らす親に関する意識調査」

   https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000069357.html

 

  • 「あんしん見守りサポート」の実証プロジェクト開始の目的

 

 超高齢社会が進行する中で、独居の高齢者や高齢者のみの世帯がとくに堺市南区では多くなっており、急な体調変化が起きた際など緊急時の対応に不安を感じている人が増えています。

 堺市では、ひとり暮らしの高齢者等に緊急事態が発生したときに備えて、ボタンを押すと簡単に消防局等に通報できる緊急通報システムを希望する高齢者宅に設置しています。今回の実証プロジェクトでは、高齢者が住み慣れた場所でいつまでも安心して過ごすことができる地域社会の実現をめざし、同システムに、生活リズムや睡眠のモニタリングができるICTを活用した2種類のセンサーを組み合わせ、一体的にサービスを提供することによる高齢者の見守りや健康管理等の効果を検証します。

 

 

  • 今後の展開

 

 堺市は、市域におけるスマートシティの一環として、民間企業との連携を通じた「福祉×ICT」による取り組みを推進し、高齢者の方が安心に暮らせる支援を継続的に進めていきます。

 大阪ガスとOSSは、NTT PV、NTT西日本と共に、SENBOKUスマートシティコンソーシアム(ヘルスケアワーキング)の取り組みとして、データやエビデンスに基づいた健康増進の活動を今後も推進します。また、楽しみながら、健康寿命の延伸や生活の質を向上させ、いつまでも健康で長生きしてもらえるように、「元気高齢者」であり続けるために、得られた日々のデータをもとにしたカウンセリング、健康指導などにより、自らの健康への意識を高め、高齢者の更なる健康増進を図れる取り組みを、堺市と協働で推進してまいります。

 

 

  • 大阪ガスセキュリティサービス担当者の声(営業第三部 石田 雅也 マネジャー)

 

 泉北ニュータウンは街びらきから50年以上経過し、高齢化率が37.1%(全国平均29.1%)と高く、高齢者のみの世帯も増えていることから、普段から「ゆるやかに高齢者を見守り・サポートする仕組み」が必要であると考え、本プロジェクト実施に至りました。

 本サービスはICTにより「何かある前に連絡・駆けつける」を実現したことに加え、取得したデータをもとに弊社ナースコールセンターの看護師による能動的な「連絡・アドバイス・相談」により未病の状態を感知し、認知症・フレイル予防等の対策につなげることができると考えています。今後は生活スタイルや健康状況にあわせて、スマぴこ単体での見守りから、スマぴこに睡眠センサーや緊急通報システムを追加した見守りまで、段階的な「スマぴこでの見守りサービス」を取り揃えることで、高齢者の幅広い層への提案が可能になると考えています。

 将来的には、大阪広域データ連携基盤(ORDEN)との連携をはじめ、健康増進アプリ(ウォーキング)などのデータとの連携によるデータ利活用で、新たなサービスの創出・提供や介護予防に関するコミュニティ事業との連携など、より活力ある長寿社会の形成に取り組んでいきたいです。

 Daigasグループはこれからもデジタル技術などの活用により、お客さまの安心・安全の向上に取り組むとともに、お客さまの暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。

 

 

  • 会社概要

企業名   :大阪ガス株式会社

本社所在地 :大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号

代表    :代表取締役社長 藤原 正隆

設立日   :1897年4月10日

事業概要  :ガスの製造・販売、電力の発電・販売 等

WEBサイト:https://www.daigasgroup.com/ 

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