【シニアの概況】医療機器の市場規模・輸出金額、事業者別導入機器 2023年
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
更新:2023/12/4
2021年の日本における医療機器の市場規模は4兆円超
医療機器の国内市場規模の拡大傾向となっています。2021年は2020年に引き続き4兆円を超えています。
医療機器の国内市場規模推移
2021年の医療機器輸出金額は約1兆円
医療機器の輸出金額は2011年以降増加傾向となっており、2021年は1兆円を超えています。
医療機器輸出金額の推移
介護保険サービス事業者で最も導入されている介護福祉機器は「ベッド」で約4割
全国の介護保険サービス事業を実施する事業所における介護福祉機器の導入状況については、「ベッド(傾斜角度、高さが調整できるもの、マットレスは除く)」が41.7%で最も高く、次いで「シャワーキャリー」が30.1%、「車いす体重計」が27.8%、「自動車用車いすリフト」が25.7%と続いています。
介護保険サービス系型別でみると、施設系(入所型)は介護福祉機器が他の区分と比較して導入割合が高く、特に「車いす体重計」は80.0%となっています。その一方で、訪問系と居宅介護支援は全ての介護福祉機器の導入割合が低く「いずれも導入していない」が50%半ばを超えています。
介護福祉機器の導入の有無(介護保険サービス系型別)
データヘルス改革は2025年度を目途に実施
2021年6月に厚生労働省「データヘルス改革推進本部」にて決定された、「データヘルス改革に関する工程表」においては、2025年度を目途に、日本国民が生涯にわたり自身の保健医療情報を把握できるようになるとともに、医療機関や介護事業所においても、患者・利用者ニーズを踏まえた最適な医療・介護サービスを提供することが可能になるよう、所要の施策を実施することとされています。
出典:内閣府『令和5年版高齢社会白書』