【シニアの概況】住まい・近所付合い・孤独感・孤独死・自殺 2023年
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
更新:2023/12/1
65歳以上の約75%は持ち家
65歳以上の住宅形態見てみると、「持家(一戸建て)」が75.6%、「持家(分譲マンション等の集合住宅)」が11.8%となっており、持家が合わせて8割以上となっています。
65歳以上の者の住居形態
65歳以上の近所との付き合いは「会えば挨拶する」が最も多い
近所の人との付き合い方を見ると、「会えば挨拶をする」が82.8%と最も高く、次いで「外でちょっと立ち話をする57.3%、「物をあげたりもらったりする」50.8%と続いています。また、男性よりも女性の方が、「外でちょっと立ち話をする」「物をあげたりもらったりする」などと回答した人の割合が高い傾向にあります。
近所の人との付き合い方について
65歳以上の10%は他の人たちから孤立していると感じている
65歳以上の者の孤独感について見てみると、付き合いがない、取り残されている、孤立していると感じていない人が半数を超えているが、人との付き合いがないと感じることが「常にある」割合は8.9%となっています。
65歳以上の者の孤独感
東京23区内の孤独死は4,010人
死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖を行っている東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、2021年に4,010人となっています。
東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数
2022年における60歳以上の自殺者は前年比増
60歳以上の自殺者数を見ると、2022年は8,249人と前年に比べ増加しています。年齢階級別に見てみると、60~69歳が2,765人、70~79歳2,994人、80歳以上2,490人となっており、70~79歳を除いて前年に比べ増加してしていることが分かります。
60歳以上の自殺者数の推移
出典:内閣府『令和5年版高齢社会白書』