敬老の日に合わせ、【100年生活者調査~世代間交流編~】を実施

2023/9/8

 

10歳以上年齢差がある人との交流「世代間コネクト」を持つ人は、「100歳まで生きたい」意思が10%以上高い!交流のきっかけは「共通の趣味」が多く、90歳のシニアインフルエンサー大崎博子さんも同経験をコメント

 

 株式会社Hakuhodo DY Matrix(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤 暢章、以下Hakuhodo DY Matrix)のシンクタンク「100年生活者研究所」は、20~80代の男女728名を対象に人生100年時代における幸福度と世代間交流の関係性を明らかにする意識調査を実施しました。
 

 100年生活者研究所が今年2月に行った調査では、「敬老の日」に祖父母・両親やシニアの方に対して、「特に何もしていない」と回答した人が72%に上り、世代間のつながりが希薄になっていることがうかがえました。こうした背景を踏まえ、当研究所は世代間交流が人生100年時代の幸せにどのように影響するのか調査を実施しました。その結果、家族・親戚・職場以外で年齢が10歳以上離れた人との交流を「世代間コネクト」と定義すると、世代間コネクトを持つ人は約半数で、趣味で出会う傾向にありました。また、当研究所設立時の調査で、100歳まで生きたいと考えている人が3割だったことを踏まえ、「100歳まで生きたい」という気持ちへの影響を調べたところ、世代間コネクトを持つ人は、持たない人より1割以上「100歳まで生きたい」気持ちが高いことがわかりました。調査結果に対し、シニアインフルエンサーの大崎博子さんは「普段、交流している人は年下ですが、スポーツという共通の話題で盛り上がっています」というコメントを寄せています。

 

 

  • 【100年生活者調査~世代間交流編~】サマリー

 

  1. 世代間コネクトを持つ人は約半数。世代間交流の良い点として「新しい気づき・価値観を得られる」「同世代では分からない・知らないことを教えてくれる」が上位に挙がった

     

  2. 自由回答から世代間コネクトを持つきっかけは、共通の話題となる「趣味」が多い傾向にあった

     

  3. 「100歳まで生きたい」という気持ちは世代間コネクトを持っている人の方が10%以上高かった

  • 【100年生活者調査~世代間交流編~】結果詳細

 

■Q1. あなたは普段、世代が離れた人と交流をしていますか(家族・親戚・職場の人を除く)

―10歳以上年上の人と交流がある20~64歳、10歳以上年下の人と交流がある高齢者は、それぞれ約5割

 上記の質問で世代間コネクトを持つ人の割合を調べました。ここでは高齢者で10歳以上年下の人と交流があることを「年下コネクト」、20~64歳で10歳以上年上の人と交流があることを「年上コネクト」で分け、割合を比較しています。その結果、年下コネクトを持つ人は46%、年上コネクトを持つ人は49%でした。

 

 

 

 

■Q2. 世代が離れた人との交流の良い点について、あてはまるものを全てお選びください

 

―「新しい気づき・価値観を得られる」「同世代では分からない・知らないことを教えてくれる」が上位

 Q1で「交流がある」と回答した人に対して、交流の良い点について質問をしたところ、年下コネクトは「交流を通して、新しい気づき・価値観を得られる」が61%で最多でした。年上コネクトは「交流を通して、新しい気づき・価値観を得られる」「同世代では分からないことを教えてくれる」がともに54%となり、最も多い結果となりました。

 

 

 

 

■Q3. すでに交流がある、世代が離れた人とはどのように出会いましたか。出会いのきっかけについて、できるだけ具体的に答えてください(自由回答)

 

―出会いのきっかけは複数あるものの、共通の話題となる「趣味」が多い傾向にある

 世代が離れた人と出会ったきっかけを自由回答で尋ね、分析ツールを使用して回答の中から出現率の高い単語を抽出したところ、年下コネクト、年上コネクトともに「趣味」が多い傾向にありました。

 

 

<自由回答、一部抜粋>

〇年下コネクト

・スローエアロビクスのサークル(女性、70代)

・趣味のボウリングおよび卓球を通じて出会った(男性、80代)

〇年上コネクト

・ソーシャルメディアで趣味の話をしている中でつながっていった(女性、20代)

・お互い動画配信アプリのリスナーとして出会った(男性、30代)

 

 

■Q4. 人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?

―世代間コネクトを持っている人の方が、「100歳まで生きたい」と感じている割合が高い

 100歳まで生きたい意向を尋ね、「世代間コネクト」を持っている人と、持っていない人の割合を比較しました。その結果、年下コネクトを持っている人は45%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答し、持っていない人と比べて1.36倍高くなりました。年上コネクトも同様に、持っている人の方が1.6倍高い結果となりました。

 

 

  • 年下コネクトを持つシニアインフルエンサーの大崎博子さんからのコメント

 デジタルツールを使えると共有の話題で盛り上がれるので、年下の方とつながりができます。私自身、スポーツが好きでバスケットボールや相撲、野球など色々なものを見ていますが、それが年下の人と交流するきっかけになっています。例えば高校野球で、ある学校を応援する投稿をX(旧Twitter)にすると、「私の出身校。応援ありがとう」というお返事が来ます。

誰でも一歳ずつ年をとるもの。新しいことに「できない」「分からない」というのは当然。ちょっとずつ慣れながら、色々なことに挑戦していく気持ちが大切です。

【プロフィール】

1932(昭和7)年、茨城県出身。78歳で娘の勧めでパソコンを始め、やがてスマートフォンも使うように。2011年3月にX(旧Twitter)アカウントを開設し、等身大の日々の投稿が幅広い世代の共感を呼び、フォロワーは20万人超(2023年8月現在)。

  •  調査結果に関する研究員コメント:白岩 莉子

 本調査により、10歳以上年下の人と交流している高齢者は、人生100年時代を前向きに捉えていることが分かりました。自由回答では「色々な事や考え方を知ることができる」(女性、80代)との声が上がっており、世代間交流によって新たな楽しみや気づきを得ることができ、日常の刺激になっているようです。

 では、年上の人と交流している側はどう受け止めているのでしょうか。10歳以上年上と交流がある20~64歳の男女にも質問したところ、自由回答で「経験も豊富で的確なアドバイスがもらいやすく問題解決につながる」(女性、20代)という意見があり、人生の先輩として頼りにしていることがうかがえます。

 シニア世代の中で、年下の人に迷惑にならないのかと不安に思う人は、相互に補いあう関係になることを意識すると良いかもしれません。趣味でお互いに教え合ったり、自身の人生経験が相手の悩み解決のヒントになるはずです。幅広い年代の人とのつながりは、人生を幸せにするヒントをもたらしてくれる可能性がありそうです。今年の敬老の日は、他の世代と交流する一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

  • 【100年生活者調査~世代間交流編~】概要
  • 調査名:100年生活者調査~世代間交流編~

  • 調査目的:人生100年時代の幸福と世代間交流の関係把握

  • 調査手法:インターネットモニター調査

  • 調査期間:2023年8月

  • 調査対象者:20~80代の男女728名

 

  • Hakuhodo DY Matrixについて

 

 Hakuhodo DY Matrixは、「The well-being company」として人々の幸福と健康の増進に役立てることを目指し、博報堂DYホールディングスのグループ会社として2021年4月に創業しました。

 

 

 会社名 株式会社 Hakuhodo DY Matrix
  URL  https://hdy-matrix.co.jp/
  所在地 〒105-8658 東京都港区芝2-14-5
  社員数 180名(2023年4月1日現在)
  代表者 代表取締役社長 近藤 暢章
  設立  2021年4月1日

  資本金 1億円(博報堂DYホールディングス100%出資)

 

<参考情報>

 100年生活者研究所では毎週金曜日に、「人生100年時代」をテーマとしたニュースを配信しています。記事の詳細は下記URLにてご確認ください。

研究所HP:https://well-being-matrix.com/100years_lab/

 

 

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