AI動作分析ソフト「Rehab CloudモーションAI」の提供開始
2023/8/23
~動画を撮るだけで、バランス評価を実現。 データに基づく転倒予防が簡単に~
株式会社Rehab for JAPAN(本社:東京都千代田区、代表取締役:大久保 亮 以下「当社」)は、AI動作分析ソフト「Rehab Cloud モーションAI」の提供を開始いたしました。これにより介護事業者は客観
的これまでリハビリクラウドで提供してきた報酬評価や記録業務の支援に加えて、テクノロジーの活用によってケアの質を高めることが可能です。 、科学的介護の実現をより一層支援してまいります。
- サービス開始の背景
日本は超社会高齢者を迎えており、要介護(要支援)認定番号は、介護保険制度が開始した2000年より3.2倍と増加し、2023年度の介護保険給付費の予算は過去最高の12.8兆円となっております(※1)。今後、政府は自立支援・重度化防止の対策の推進を強化しています。
「転倒・骨折」は要介護の原因の13.9%を占めており(認知症、脳血管疾患に次ぐ第3位)、健康寿命の主要な阻害要因の一つです(※2)。その3人に1人が転倒しており、発生の10%は骨折に至ります(※3,4)。 特に要介護高齢者では転倒、した際の重篤な外傷発生のリスクがあり、長期入院や要介護度に接続の可能性があります。
転倒には様々な懸念が影響しますが、特にバランス能力は加齢に伴い低下しやすい懸念であり、60歳を超えると10年で16%ずつ低下するという報告もあります(※5)。能力は機能訓練により改善可能な継続であり、世界転倒予防ガイドラインも、バランス評価および訓練の実施が推奨されています(※6)。
しかし、RehabCloudの導入事業所における調査では、バランス評価を実施している介護事業所は限定されており、約4割の事業所がバランス評価を実施できていない可能性があります。
また、当社が実施した事前調査では、体力測定の課題・悩みとして「正しく測定できるか不安」(37.1%)、「測定結果からリハビリ提案につなげるのが難しい」(30.6%) 「結果をわかりやすく説明するのが難しい」(29.0%)、といった課題が多く挙げられました。
そこで私たちは、これらの課題を解決することにより、より多くの介護事業所が転倒予防の対策に取り組めるよう「リハビリクラウドモーションAI」を開発してまいりました。
なお、事前調査により、本サービスを正式リリースする上では、まず防犯AIが(1)現場で安全かつ適切に使用されること、(2)介護事業所が評価結果を利用者に説明できること、の二点をクリアする必要がありました。以上の課題を解決すべく昨年より実証実験を行ってまいりました。
実証実験では、課題をクリアできる設計になっていることを確認でき、加えて介護事業所、利用者、ケアマネジャーの方より高い評価をいただけましたので、この度正式にサービスリリースすることになりました。
- モーションAIの概要
モーションAIでは、姿勢推定モデルをベースに、10名を超えるリハビリ専門職の知見を組み合わせて開発した独自のAIを用いて分析しています。
高齢者の片脚バランスの動画を撮るだけで、約1分で解析が完了し、フィードバックシートや運動プログラムができます。
- モーションAIの活用特典
データに基づく転倒予防の対策が誰でも簡単に
タブレット端末等で片脚立位の動画を撮るだけで、バランス能力の冷静な評価と転倒予防に向けた提案が可能となります。
評価結果をもとに、60種類以上のプログラムの中から、おすすめのバランス運動を提案します。
また、はじめてでも安心して活用できるように、わかりやすいマニュアルも用意しています。
リハビリの必要性と成果を伝えやすくなる
フィードバックシートは、一目で状態・変化がわかるニコちゃんマークや、専門的な言葉を使わず平易な表現にすることで、誰でも説明・分かりやすい工夫を心がけております。
そのため、利用者や家族、ケアマネジャーに、リハビリの必要性や成果をわかりやすく伝えられるようになります。
またフィードバックシートは印刷資料だけでなく、オンラインでも共有できます。
稼働率向上に繋げられる
サービス品質の向上や、利用者や家族、ケアマネジャーとのコミュニケーションが成立することで、ケアマネジャーからの紹介数が増加し、利用者がしっかりとつながることができます。
業務進捗管理も楽にできる
業務進捗管理もモーションAI上で実施できるようになりました。これにより、事業所の運用に簡単に取り込むことができます。月ごとに測定対象者をリスト、測定漏れを防止できます。
サービスの詳細、料金については以下のサービスページをご覧ください。
https://rehab.cloud/service/motionai/
- 文献引用
※1:第217回社会保障審議会介護給付費分科会(ウェブ会議)資料 【資料1】介護分野の最近の動向
※2:2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況Ⅳ 介護の状況
※3:Tinetti, ME 他 「地域に住む高齢者の転倒の危険因子」。ニューイングランド医学ジャーナル Vol. 319,26 (1988): 1701-7。土井:10.1056/NEJM198812293192604
※4:Campbell, AJ et al. 「前向き研究中に70歳以上の地域住民が経験した転倒の状況と影響」年齢と老化 Vol. 19,2 (1990): 136-41。土井:10.1093/老化/19.2.136
※5:キング、MB 他 「年齢とともに支持機能が低下します。」老年学ジャーナル vol. 49,6 (1994): M258-63。土井:10.1093/geronj/49.6.m258
※6:Montero-Odasso、Manuel et al. 「高齢者の転倒予防と管理に関する世界ガイドライン:世界的な取り組み」年齢と老化 Vol. 51,9 (2022): afac205。土井:10.1093/老化/afac205
- Rehab Cloud(リハブ)クラウドについて
Rehab Cloud(リハブ)クラウドは、介護現場の付加価値を向上し、利用者のアウトカムを追求する「科学的介護ソフト」です。導入により、①職員の業務負担削減、②手当取得により向上、③利用者の身体機能向上を実現します。
現在、当面の事業所数は1,872事業所を突破し(2023年8月時点)、利用継続率は99%です。 おかげさまで多くの事業所様にご愛顧いただいております。
より詳しい情報・価格について知りたい方はサービスサイトをご確認ください。
- 株式会社Rehab for JAPANについて
私たちは「介護に関わるすべての人に夢と感動を」をビジョンとし、より多くの高齢者が健康的に長生きすることで幸せに長く暮らせる世界(健康寿命の延伸)に向けて、「エビデンスに」介護現場のリアルデータを収集し、高齢者が元気になることを科学していきます。
・称号 :株式会社Rehab for JAPAN(リハブフォージャパン)
・設立 :2016年6月10日
・代表者:大久保亮
・所在地:東京都千代田区麹町6-6-2 番町麹町ビルディング 5F
・資本金:1,185百万円(資本準備金含む)
・URL
-コーポレートサイト:https://rehabforjapan.com/
・リハビリクラウド:https://rehab.cloud/
-リハビリスタジオ:https://rehabstudio.online/