アートの力で介護が変わる!高齢者介護施設入居者の“心のケア‘‘認知機能の向上を目指す「アートあ」2022年8月実証開始
2022/8/1
~超高齢社会の日本が抱える社会課題に一流のアートで新しい価値のサービス創出するプロジェクト~
全国で高齢者介護事業を展開する株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ(本社:東京都港区、 代表取締役社長:中川清彦、 以下:当社)は、 2022年8月1日より、 当社が運営する高齢者介護施設「そよ風」の入居系10施設において、 一流のアートを用いて入居されているお客様の心のケアと認知機能の向上を目指す、 これまでにない新しい介護サービス「URC ART ACTION(ユーアールシー アートアクション)」、 略して「アートあ」のトライアル実証を開始します。
- 「アートあ」実施の背景
介護サービスを利用する主なお客様は、 戦中戦後のモノの無い時期を生き抜いてきた現在の世代から、 2025年には高度経済成長期における豊かな生活のなか個性ある価値観を持ちながら過ごしてきた団塊の世代へ代わってゆきます。
それにより、 介護業界においては、 従来の介護サービスだけでは満足されない、 選ばれないといった状況に陥る可能性があり、 これまでの介護サービスに加えて新しいサービス開発が必至となります。
このような状況を受け、 当社ではかねて様々な新しい価値のサービス開発を推進しております。
今回の取り組みはその一つとして、 各専門家監修のもとに一流のアートを用いる「アートあ」トライアル実証を行い、 これまでにない新しい視点での介護サービスの確立を目指します。
- なぜ、 介護に“一流のアート”が必要なのか
超高齢社会の日本においては、 高齢化率の高さや認知症高齢者数の増加で介護ニーズがさらに増加することが見込まれる一方で介護人材の大幅な不足という課題を抱えています。
それに対しては各社が取り組むAIやIoT、 ビッグデータなどのデジタル技術を活用した効率的な介護の構築が必要不可欠となりますが、 加えて、 要介護の重度化を防ぐことや、 介護が必要になる手前の健康課題「フレイル」を予防する働きかけが重要となります。
これらの予防には、 食事、 運動、 そして社会参加が必須となり、 デジタル技術だけでは補えない要素が含まれ、 特に、 社会参加に関しては人とのつながりや豊かな心の満足などが欠かせません。
その視点からもアートは、 癒しやリラックス効果など精神的な働きかけ、 人と人とのつながりを円滑にする効果が期待できます。 さらに、 アートは脳の活性化や精神的な働きかけがあるとして、 認知症のリハビリに活用されています。 これらの効果の一側面を鑑みて、 当社ではアートは介護に有効的なツールであると捉えています。
- 「アートあ」概要 (詳細は「参考資料」に記載)
「アートあ」には各専門家が監修した一流のアートを用います。 (入居系10施設にトライアル導入)
1.4つのアートで施設内に彩りを添える
10施設中、 グループホーム以外の6施設に以下の4つのアートを導入します
(1)現代アートを展示する
(2)一流のフラワーデザイナーがデザインした花を飾る
(3)選曲家がセレクトしたセンスの良いBGMを流す
(4)アロマテラピストが特別にブレンドした香りで空間を演出する
2.施設の特性にあわせた3種のアートイベントを開催
施設別に入居されているお客様に効果的なサポートとなるアートイベントを開催します
(1)アートの対談型鑑賞会
(2)アートワークショップ
(3)アートセラピー
- 実施期間
2022年8月1日~2023年1月31日
- 「アートあ」の今後について
「アートあ」トライアル実施前後でのお客様の変化などを、 城西国際大学の川久保悦子准教授の協力のもと効果検証・研究を行います(論文発表予定)。 また、 その結果に基づき、 当社が全国に展開する高齢者介護施設「そよ風」に順次導入していく計画です。
そして今秋に「アートあ」の新たな取り組みとして、 美術大学の学生アーティストが当社の複数の施設に短期間滞在し、 入居されているお客様との交流を図りながら、 アート作品を公開制作します。 その効果検証については、 美術大学教授ならびにアート専門家の協力のもと、 当社の専門職を交えて評価システムを構築していく予定です。
当社は、 この度の「アートあ」トライアル実施を皮切りに “心のケア”のリーディングカンパニーとして、 新しい介護サービスを創出推進し、 さらなる強みの確立をしてまいります。
- ユニマット リタイアメント・コミュニティ アートディレクター:佐藤麻紀子のコメント
アートと聞くと、 よくわからない、 理解が難しい何か特別なものと捉える方も少なくありません。 だからこそ、 「アートあ」では、 まず日常のなかで自然にアートに向き合うことのできる環境を整えています。
長年アートに携わってきましたが、 アートは豊かな社会には欠かせないものであり、 人と人をつなぐ最適なツールだと実感しています。 だからこそ、 心のケアとして介護の現場にはアートが必要なのです。
一流アートだけが、 人の心をゆさぶるのです。 その心(感情、 心理、 情動)の動きに自分自身で目を向ける、 それがアートを感じることの第一歩です。 けっして「アートへの理解」は必要ありません。 まずは自分の心を感じてみる、 それがアートのある生活のはじまりです。
ロゴには“アートをあなたの生活にプラスしたい”そんな想いを込めました。 また、 アートの導入で施設環境が整備されていきます。 これは入居されているお客様はもちろんのこと、 そこで働く施設スタッフにも精神的に良い効果があると思っています。
当社のお客様の生活の中に一流のアートが自然なかたちであることで、 マンネリになりやすい日々を、 より心地よい刺激のあるものにできたら、 うれしいです。
<佐藤麻紀子プロフィール>
日本最大規模の一夜だけのアートの饗宴「六本木アートナイト」の立ち上げや、 東京の水辺をアートでつなぐプロジェクト「TOKYO CANAL LINKS」など大型アートフェスティバルのマネジメントを幅広く担当する。 2021年9月より現職。
≪会社概要≫
商号 : 株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ
代表者 : 代表取締役社長 中川 清彦
所在地 : 東京都港区北青山2-7-13 プラセオ青山ビル
設立 : 1975年6月
コーポレートURL : https://corp.unimat-rc.co.jp/
事業内容:
【介護事業】 全国で高齢者介護事業を「そよ風」のブランドで展開(2022年6月末時点での拠点数は359、 サービス事業所数は706)
【その他事業】不動産賃貸事業、 有料職業紹介事業、 宅食事業、 フィットネス事業
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ
広報担当:片倉
メールアドレス:y-katakura@unimat-rc.co.jp
携帯番号:080-7655-7773
電話:03-6863-8236