心不全患者の再入院「困った事はない」~ケアマネの2人に1人は、心不全を学ぶ機会が全くない~

 

2022/3/14

 

―ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査『CMNRメディカル』第33回―

 

全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」( https://www.caremanagement.jp/ )、 全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」( https://www.recordbook.jp/ )を展開するなど、 健康寿命の延伸に向け、 様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、 代表取締役社長:別宮 圭一)はケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル』にて心不全に関するアンケートを実施しました。

 

■調査概要
調査名:CMNRメディカル(第33回) 「心不全に関するアンケート」
期間:2022年2月12日~2022年2月17日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所または地域包括支援センターに勤務)
調査サンプル数:565名
調査方法:WEBアンケート

■調査結果(サマリー)
脳卒中・循環器病は、 介護が必要になる主な要因の一つです。 また、 2018年12月には、 脳卒中・循環器病対策基本法が成立し対策が進められています。 心不全の利用者のケアでは医療と介護の連携が望ましく、 ケアマネジャーは介護側の連携の要です。

そこで、 本調査では、 全国のケアマネジャーを対象に、 利用者の心不全の把握状況や心不全について勉強する機会などに関するアンケートを実施しました。

その結果、 ほとんどのケアマネジャーが心不全の利用者を担当しているにもかかわらず、 心不全について勉強する機会がないことが明らかになりました。 また、 原因疾患の把握や医療者との連携ができている割合も低いことが分かりました。

一方で、 情報提供に意欲的なケアマネジャーは多く、 学びの機会を増やすことができれば、 より確かな情報を利用者本人やその家族に伝えられるようになると考えられます。

本調査結果について、 鳥取大学医学部附属病院循環器内科教授 山本一博先生は次のように述べています。
「心不全患者の重症化を防ぎQOLを維持するには、 医療職と介護職が連携・協働することが重要です。 なぜなら、 悪化して医療機関で入院治療をするよりも、 入院を未然に食い止めることがQOL維持に効果的であり、 そのためには心不全悪化の兆しに早く気づき医療機関と連携して迅速に対応することが必要だからです。 したがって介護職の中でもケアマネジャーは、 心不全患者を適切なタイミングで医療につなぐ有望な職種だと考えています。
しかし、 今回の調査結果より、 ケアマネジャーの半数が心不全について学ぶ機会が全くなく、 医療職と連携できている人も約3割にとどまっており、 これは由々しき事態だと思います。 現状、 ケアマネジャーが医療と連携して要介護高齢者の再入院を防ぐ動機や意欲・行動につながりにくい状況にあると考えられます。
今後は、 より介護職への知識啓発に注力し、 医療と介護の連携を進めていくことで地域の心不全患者の再入院予防に努めたいと思います。 」

■調査結果
本調査の結果、 ケアマネジャーの89.4%が心不全の利用者を担当していることが分かりました。

ところが、 ケアマネジャーは心不全について勉強する機会をほとんど持っていませんでした。
 

 

ケアマネジャーに心不全について勉強する機会があるか尋ねたところ、 約半数が「全くないと」回答していました。

介護領域の代表として医療との連携を図る役割を担うケアマネジャーが、 心不全について勉強する機会がないという現状は、 心不全の利用者にとって良い状況とは言えません。

実際に、 本調査で「心不全の悪化で利用者が再入院して困ったエピソード」があるか尋ねたところ、

「心不全の症状が入院して改善すると思うので特に困りません。 」
「再入院できなくて困る事はあるが、 できて困った事はない。 」
「入退院を繰り返す方はいるが特に困ったことはない。 状態が悪くなったらそれに対して対応することになる。 」

などと回答しているケアマネジャーがいました。 このような、 心不全で再入院することの意味を理解できていないケアマネジャーは少なくないと考えられます。

そこで、 ケアマネジャーによる利用者の心不全の状況把握について見てみると、 できているケアマネジャーは多くないことが分かりました。
 

 

心不全の原因疾患を把握しているケアマネジャーは全体の3分の1程度にとどまっていました。 重症度について把握できているのは、 わずか3.5%でした。
このように、 ケアマネジャーは利用者の心不全の状況を把握できていないために、 適切なケアを行えていない可能性があると考えられます。
 

 

また、 心不全について医療者との連携ができているかという問いに、 「よくできている」「できている」と回答したのは合わせて32.9%でした。

ケアマネジャーに心不全に関する知識を持ってもらい、 適切に医療と連携するように働きかける必要があるでしょう。

一方で、 利用者家族への情報提供には意欲的なケアマネジャーが多いことが分かりました。
 

 

心不全をケアするための注意点などを利用者家族に情報提供したいと思っているケアマネジャーは、 「とても思う」「思う」を合わせると79.5%でした。

このことから、 ケアマネジャーが心不全に関する正しい知識を身に付ければ、 ケアマネジャーを通して利用者本人やその家族に正しい情報を届けることが期待でき、 より良いケアが実現されるのではないでしょうか。

ケアマネジャーは有用な情報を利用者やその家族に伝えたいという意欲は持ち合わせているので、 学びの機会を増やすことによって、 より確かな情報を伝えられるようになると考えられます。

この他にも、
・心不全の要介護高齢者数
・心不全の要介護高齢者がかかっている医療機関
・心不全の要介護高齢者の通院状況、 服薬状況
・ケアマネジャーが心不全について知りたいと思っている情報
などについて調査を行いました。

■本調査データ提供のご案内(無料)
製薬・医療機器関連企業ご担当者様には、 本プレスリリース未掲載データ等、 本調査の抜粋を無料提供します。
脳血管疾患や循環器領域のご担当者様、 多職種連携や患者への疾患啓発などデマンドチェーンにご関心をお持ちの方、 は、 ぜひお役立てください。

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