2020.5.22 シニアの旅行
新型コロナウイルス感染拡大予防のための自粛によって、外出を控えていらっしゃる方がほとんどかと思います。一部の地域では緊急事態宣言が解除されましたが、一気に皆が行楽や旅行などで外出して三密が増えてしまうと、第2波の感染拡大につながる恐れがあるため、以前の日常が戻ってくるのはまだまだ先のようです。
今年のゴールデンウイークもずっと自宅で過し、そろそろ自粛疲れをしてきていますので、今はまだ叶いませんが、「コロナが落ち着いたらどこか遠くに旅行へ行かない?」こんな会話をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、シニア世代は他世代と比べてどのくらいの割合で旅行に行っているのか、誰と行っているのかなど、新型コロナウイルス感染が拡大する前のデータをご紹介します。
65歳以上の「旅行・行楽」の行動者率は 61.1%
総務省『平成28年社会生活基本調査』によると、「旅行・行楽」の行動者率は全体で73.5%、65歳以上で61.1%となっています。
男女別にみると、全体で男性71.1%女性75.8%で女性が男性より4.7ポイント高くなっていますが、65歳以上では男性61.5%女性60.7%で男性が女性より0.8ポイント高くなっています。
年代別に見ると、10~14歳が最も高くなっており、70歳を境にして行動者率は一気に低下しています。また、全体的に女性が男性を上回っていますが、75歳を超えると男性が女性を上回っています。
「旅行・行楽」の年齢階級別行動者率
引退後の余裕からか、65~69歳は旅行に積極的
「旅行・行楽」の種類別に行動者率をみると、「行楽(日帰り)」が最も多く、次いで「旅行(1泊2日以上)」、「国内」、の順で多くなっています。
55~59歳が全ての項目で最も高くなっており、全体的に年齢が高くになるにしたがって低下傾向にあります。しかし、「行楽(日帰り)」と「観光旅行」については65~69歳が55~59歳に次いで多くなっています。
仕事を引退し、時間とお金に余裕ができたことで、旅行に行く人が増える傾向にあるのかもしれません。
「旅行・行楽」の種類別行動者率(55歳以上)
女性は「友人・知人」と旅行する人が男性よりも多い
「観光旅行」の行動者率を「共にした人」別にみると、全世代では「家族と」が最も多く、次いで「友人・知人・その他の人と」、「一人で」の順で多くなっていますが、55歳以上のシニア世代は、それぞれの年代で3番目が異なっています
55~59歳は「学校・職場の人と」が3番目に多くなっていますが、70歳以上になると「地域の人と」が3番目に多くなっており、年齢によって旅行の同行者も変化するということが分かります。
男女別で見てみると、男性は、「学校・職場の人と」、「地域の人と」、「一人で」が全ての年代で女性を上回っており、女性は「友人・知人・その他の人と」が80歳以上を除くと男性よりも高くなっています。
「観光旅行」を「共にした人」年齢階級別行動者率【男性55歳以上】
「観光旅行」を「共にした人」年齢階級別行動者率【女性55歳以上】