2020.5.1 シニア向け化粧品ブランド

富士経済の発表によると、機能性化粧品の国内市場(スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケア)は2019年見込で2兆2,541億円で前年比102.8%、2020年予測で2兆3,827億円。

市場の7割を占めるスキンケアは、2017年にしわ改善を効果効能とする医薬部外品がポーラ、資生堂から投入され、明確なアンチエイジング効果が示されたことで消費者の関心が高まったそうです。

更に2018年から2019年にかけても“しわ改善”を掲げた医薬部外品の投入が相次ぎ、制度品系最高級ブランドから通販系までブランドのバリエーションが広がったことにより幅広い層の需要を取り込み、伸びが続いているとのこと。

また、今後もアンチエイジングを訴求したスキンケアを中心に顕著な伸びが予想されています。

 

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そこで、今回は、国内メーカーの代表的なシニア向け化粧品ブランドをご紹介します。

 


 資生堂 プリオール

 

公式ブランドサイトでは『プリオールは、大人ならではの悩みを研究し生まれた、ラクに美しくなれる化粧品ブランドです。スキンケア・ベースメイク・ポイントメイク・ヘアケアのラインナップで、「自分らしく輝く」キレイが楽しめます。』とあります。

更に『RIOR:優先する・より重要な 年齢という数字にこだわるよりも、「私らしく輝く」ことを優先し、「私らしい美しさ」を重要と考える女性たちのためのブランドを意味。』。55歳以上の女性を中心としたブランドですが、”シニア”ではなく、”大人”や”年齢という数字にこだわらない”といった間接的な表現になっています。

現在のテレビCMでは、常盤貴子さん、宮本信子さん、原田美枝子さんの3名を起用しており、常盤貴子さんは1972年生まれの48歳、宮本信子さんは1945年生まれの75歳、原田美枝子さんは1958年生まれの61歳ですので、50代以上の女性を意識していることが分かります。

商品ラインナップはスキンケア、ベースメイク、ポイントメイク、ヘアケア商品と多岐にわたっており、いずれも「大人の七難」として、凹凸、影、色、乾く、下がる、見えにくい、おっくう、と7つの悩みを解決するとしています。

スキンケア商品の価格帯は、一番低価格なもので、お試しセットの1,100円(税込)から、ジェル美容液5,830円(税込)までとなっており、そこまで高価格帯のものではありません。

更に、成分や効能以外にも、商品パッケージ自体も転がりにくい工夫や、適量を出しやすいプッシュ式の採用など、使いやすさを考慮されたものになっており、使い方をより分かりやすく表記する等の配慮がされています。

 

プリオール ブランドサイト:https://www.shiseido.co.jp/pr/

 

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花王ソフィーナ プリマヴィスタ ディア

2011年に新設されたメークのブランドで、企業サイトでは、『50代に、もうひとつのプリマヴィスタ。黄ぐすみ感のない、明るい肌へ』とブランドを紹介されています。またブランドサイトでは、『プリマヴィスタ ディアは、50代の肌研究から生まれた、大人のためのベースメイクブランド。「厚塗り感」のない、ぱっと明るい肌であなたらしい魅力や美しさを輝かせます。』とあります。

商品ラインナップはファンデーション、化粧下地、おしろいの3カテゴリで商品の価格帯はファンデーション 、ファンデーション2,940円(amazon.co.jpでの価格)、化粧下地2,649円となっています。

 

プリマヴィスタ ディア ブランドサイト:https://www.sofina.co.jp/primavistadea/

 

 

カネボウ化粧品 コフレドールグラン

公式ブランドサイトでは、『色・質・形で50代からのキレイの作り方を提案する、高機能メイクアップシリーズ。』として『50代からのキレイをつくる。』『50代からのキレイの作り方』と、”シニア”という言葉はもちろん使用していないようですが、明確に”50代から”と対象年齢を限定する表現で展開しています。

現在テレビCM展開はないようですが、2013年頃は1957年生まれの戸田恵子さんを起用されていました。

商品ラインナップはベースメイク、ポイントメイクで、13品のラインナップがあり、商品の価格帯はファンデーション 、チーク、リップいずれも3,300円(amazon.co.jpでの価格)となっています。

 

コフレドールグラン ブランドサイト:https://www.kanebo-cosmetics.jp/coffretdor/gran/

 

 

いかがでしたでしょうか。

資生堂プリオールはラインナップが非常に多く、シニア世代の肌悩みのニーズを総合的に解決するブランドと言えます。今回ご紹介した企業以外にも、通販企業等、高齢化を見据えてシニア向けブランドを新展開しております。また最近では男性向けのアンチエイジング商品も登場してるようです!

 


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