2020.4.17 シニアの健康食品購入重視点・購入チャネル
前回のマーケターのつぶや記「2020.4.10 シニアの健康食品利用について」の記事では、シニアのは若い世代より健康食品の利用率が低いですが、「目の健康」、「老化の予防」、「関節の健康」のために摂取している割合が多い。というデータうをご紹介しました。
今回はシニアが健康食品を購入する際、何に重点を置いて、どこで購入しているのかについてデータを交えてご紹介いたします。

シニアの健康食品購入重視点は「効果・目的」
全体では「健康食品は購入しない(購入したくない)」との回答が 36.1%となっていますが、年代別にみると、年代が高くなるにつれ「健康食品は購入しない(購入したくない)」の割合が高く なっており、60~74歳は最も高く42.1%と約4割に購入意向がありません。
健康食品を購入(摂取)する際の重点としては、全体で「効果・目的」が 20.2%で最も高く、次いで「原材料・ 内容成分(原材料名、原産地、食品添加物、等)」が 10.6%、「値段」が 10.4%となっています。
シニア世代は「効果・目的」が19.9%で最も高く、次いで「原材料・ 内容成分(原材料名、原産地、食品添加物、等)」が11.1%、「特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品であること」が9.2%となっています。
中でも「「原材料・ 内容成分(原材料名、原産地、食品添加物、等)」は他世代に比べて最も高くなっており、「パッケージ(デザイン等)」は0.1%とほとんど重視していないことが分かります。
あなたが健康食品を購入(摂取)するとき(しようとするとき)、
何に重点をおいて選択してい ますか。もっとも当てはまるものを 1 つ、お選びください。
するとき(しようとするとき)、何に重点をおいて選択してい.png)
東京都福祉保健局 平成28年2月『都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査結果報告書』を加工して作成
シニアは若い世代よりも通信販売での健康食品購入が多い
健康食品の購入先は、「ドラッグストア」が 48.3%で最も高く、次いで「スーパーマーケット」34.4%、 「インターネットショッピング」31.5%となっています。
60~74歳は「ドラッグストア」が37.9%と最も高く、次いで「インターネットショッピング」34.3%、「スーパーマーケット」31.2%となっており、2番目と3番目の順位が全体と逆になっています。
その他「通信販売」が全体17.1%なのに対し、シニア世代は28.9%と高くなっています。
また、18~39歳は「コンビニエンスストア」が32.4%でチャネルとして3番目に多いのに対し、シニアは8.7%と非常に低くなっています。
あなたは最近1年間で利用(摂取)している「健康食品」を、
どこで購入されますか。(複数回答)
している「健康食品」を、どこで購入されますか.png)
東京都福祉保健局 平成28年2月『都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査結果報告書』を加工して作成
近年、大手企業の通販事業への参入が多くなっており、シニア向けに長尺のテレビCMや新聞広告、折り込みチラシ等でのプロモーションも一般的になりつつあります。そのため、シニア世代にとって通信販売が当たり前のようになっているのかもしれません。
とはいっても、世代によって商品選択時の重視点が異なるため、訴求ポイントは世代に応じて変化させる必要がありそうです。
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