2020.4.10 シニアの健康食品利用について
前回のマーケターのつぶや記『2020.4.3 シニアは体力に自信ある!?』の記事では、シニアの中でも70代は50代~60代よりも体力に自信があり、運動不足を感じていない。というデータをご紹介しました。
とはいっても、毎日の食事や運動では補えないものはあるかと思います。特に最近では気軽にサプリメントや飲料等、栄養補助的に取り入れやすくなりましたが、シニア世代はどうなのでしょうか…
今回はシニアの健康食品利用・摂取についてデータを交えてご紹介いたします。
シニアは若い世代より健康食品の利用率が低い傾向にある
最近一年間に「利用(摂取)したことがある」健康食品は、特定保健用食品(トクホ)で32.6%、「栄養機能食品」17.1%、「機能性表示食品」12.4%、「いわゆる健康食品」16.4%となっており、トクホ商品が最も多くなっています。
年代別に見ると、年齢が若いほど利用(摂取)経験があるようで、前回の記事でご紹介したように体力に自信があるシニアが多いことに関係するのかもしれません。
あなたは、最近 1年間に下記の健康食品を利用(摂取)したことがありますか。
※利用(摂取)したことがあると答えた割合
シニアの健康食品の利用目的は
「目の健康」、「老化の予防」、「関節の健康」が多い
「健康食品」を利用する目的として、全体では「栄養バランス」が 41.1%で最も高く、次いで「健康増進」(39.9%)、 「疲労回復」(20.1%)となっています。
年代別にみると、18~39 歳では「栄養バランス」(48.0%)、「痩身、ダイエット、体脂肪の抑制」(16.6%)、 「肌荒れ」(11.8%)などの栄養面、美容面の割合が高く、40~59 歳では「疲労回復」(22.1%)、60~ 74 歳では「目の健康」(14.8%)、「老化の予防」(15.7%)、「関節の健康」(12.7%)などの割合が高くなっています。
あなたは、「健康食品」をどのような目的で
利用(摂取)されていますか(いましたか)。(複数回答)
シニアは健康食品の種類の中でも「サプリメント」を多く利用している
利用(摂取)している健康食品の種類として、「サプリメント(錠剤・タブレット・カプセル等)」が 64.4%、「サプリメント以外(飲料、菓子、粉末食品等の形態)」が 48.8%となっています。
シニア世代は「サプリメント(錠剤・タブレット・カプセル等)」が最も多く66.7%となっているようです。
あなたはどのような種類の「健康食品」を
利用(摂取)していますか(いましたか)。(複数回答)
いかがでしたでしょうか?何となくシニア世代は加齢に伴い健康維持を意識していそうなので、健康食品の利用率が高いようなイメージがありましたが、若い世代よりも利用率が低いようです。
最近では、健康志向の高まりを受けスポーツ人口が増加しており、女性を中心にダイエットのトレンドがこれまでの置き換えダイエットから運動による身体作りへとシフトしていることもあり、健康食品の市場は拡大しているようです。特にプロテインは一般のユーザーが増えていることから、アクティブなシニア向けの商品も数々発売されているようです。